JPH04160242A - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器

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JPH04160242A
JPH04160242A JP28385290A JP28385290A JPH04160242A JP H04160242 A JPH04160242 A JP H04160242A JP 28385290 A JP28385290 A JP 28385290A JP 28385290 A JP28385290 A JP 28385290A JP H04160242 A JPH04160242 A JP H04160242A
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passage
shutter
guide
cylinder
oil
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JP28385290A
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Masahiro Ashiba
正博 足羽
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分針) 本発明は、自動車等の車両の懸架装置に用いられる油圧
緩衝器に関するものである。
(従来の技術) 一般的な油圧緩衝器は、シリンダ内のピストンの摺動に
より、2つの室間を連通ずる連通路内に生じる油液の流
動をオリフィス通路およびディスクバルブ機構によって
制御して減衰力を発生させている。そして、ピストン速
度が小さいときは、オリフィス通路の絞りによってピス
トン速度に応じて減衰力が二次曲線的に変化する減衰力
特性(オリフィス特性)を示し、ピストン速度が所定以
上になるとディスクバルブによってピストン速度に応じ
て減衰力が直線的に変化する減衰力特性(バルブ特性)
を示すようにしている。
ところで、車両の乗り心地および操縦安定性を向上させ
るためには、懸架装置のばね下に細かい振動をともなう
通常走行時には小さな減衰力を発生するオリフィス特性
およびバルブ特性が、懸架装置のばね下に比較的ゆっく
りとした大きな動きをともなう旋回時あるいは制動時に
は大きな減衰力を発生するオリフィス特性およびバルブ
特性が望まれる。
そこで、例えば実開昭62−25346号公報には懸架
装置のばね下の振動数に応じて伸び側のオリフィス特性
が変化するようにした油圧緩衝器が開示されている。こ
の油圧緩衝器は、振動数が低いときにはオリフィスの通
路面積を小さくして大きな減衰力を発生し、振動数が高
いときにはオリフィスの通路面積を大きくして減衰力を
小さ(することにより、乗り心地および操縦安定性を向
上させようとするものである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来の油圧緩衝器では、伸び側のオ
リフィス特性のみを変化させるようにしているので縮み
側に関して乗り心地および操縦安定性の向上に充分な効
果が得られないという問題がある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、懸架
装置のばね下の振動数に応じて伸び側および縮み側双方
のオリフィス特性が変化あるいはこれに加えてバルブ特
性が変化する油圧緩衝器を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明のは、上記の課題を解決するために、シリンダ内
のピストンの摺動により、2つのシリンダ室間を連通ず
る油液通路内に生じる油液の流動を制御して減衰力を発
生させる油圧緩衝器において、両端が前記2つのシリン
ダ室にそれぞれ連通する筒状のガイドと該筒状のガイド
に摺動可能に嵌合するシャッタとを設け、前記ガイド内
で該シャッタの一端側に前記2つのシリンダ室の1つと
オリフィス通路を介して連通する圧力室を形成し、前記
筒状のガイドの側壁にガイド通路を穿設し、前記シャッ
タにその他端側と外周側中間部分とを通じ前記ガイド通
路に連通可能なシャッタ通路を穿設し、該シャッタ通路
と前記ガイド通路とを介して前記2つのシリンダ室を連
通ずるバイパス通路を設け、前記シャッタを前記シャッ
タ通路とガイド通路とが連通ずる中立位置に弾性的に保
持するばねを設けたことを特徴とする。
また、本発明の油圧緩衝器は、油液が封入されたシリン
ダ内に、所定間隔をもって互いに固定された2つのピス
トンを摺動可能に嵌合し、該2つのピストンによって仕
切られるシリンダ上室、シリンダ中央室、シリンダ下室
を連通する通路を前記2つのピストンそれぞれに穿設し
、前記2つのピストンの摺動によって前記通路内に生じ
る油液の流動を制御して減衰力を発生させる減衰力発生
機構を前記2つのピストンそれぞれに設け、前記シリン
ダ上室およびシリンダ下室に両端がそれぞれ連通する筒
状のガイドと該筒状のガイドに摺動可能に嵌合するシャ
ッタとを設け、前記ガイド内で該シャッタの一端側に前
記シリンダ上室またはシリンダ下室のいずれか1つとオ
リフィス通路を介して連通ずる圧力室を形成し、前記筒
状のガイドの側壁にガイド通路を穿設し、前記シャッタ
にその他端側と外周側中間部分とを通し前記ガイド通路
に連通可能なシャッタ通路を穿設し、該シャッタ通路と
前記ガイド通路とを介して前記シリンダ中央室とシリン
ダ上室またはシリンダ下室とを連通ずるバイパス通路を
設け、前記シャッタを前記シャッタ通路とガイド通路と
が連通ずる中立位置に弾性的に保持するばねを設けたこ
とを特徴とする。
(作用) このように構成したことにより、伸び行程時および縮み
行程時において、ピストンの摺動によって生じる油液の
流動によりガイド内の圧力室に油液が流出入しシャッタ
がいずれかの方向に摺動してガイドの側壁に穿設された
ガイド通路とシャッタ通路との間の開度が変化する。
ピストンの振動数が大きい場合、ガイド内の圧力室に流
出入する油液が少ないのでシャッタの変位も小さくガイ
ド通路とシャッタ通路とが連通した状態であるから、油
液がバイパス通路を流通しガイド通路とシャッタ通路の
開度に応じて小さな減衰力が発生する。
ピストンの振動数が小さい場合、ガイド内の圧力室に流
8人する油液が多いのでシャッタが大きく変位してガイ
ド通路とシャッタ通路との連通が遮断されてバイパス通
路が閉鎖され、大きな減衰力が発生する。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
本発明の第1実施例の要部を第1図に示す。
第1図において、油液が封入されたシリンダ1にピスト
ン2が摺動可能に嵌合されており、このピストン2によ
ってシリンダ1内がシリンダ室1aおよびシリンダ室1
bの2室に仕切られている。ピストン2には、シリンダ
室1aとシリンダ室1bとを連通する油液通路3および
4が穿設されており、ピストン2のシリンダ室la側の
端部には油液通路4の油液の流動を制御して減衰力を発
生させるディスクバルブからなる減衰力発生機構5が、
ピストン2のシリンダ室lb側の端部には油液通路3の
油液の流動を制御して減衰力を発生させるオリフィス6
aおよびディスクバルブ6bからなる減衰力発生機構6
が設けられている。
7はピストンロッドで、シリンダ室1a側からピストン
2を貫通してシリンダ室1bに延ばされたその端部には
円筒状の通路部材8が螺着されている。ピストンロッド
7には、細心に沿って、シリンダ室1aとシリンダ室l
b内に設けられた通路部材8の内部とを連通する油液通
09が穿設されている。
通路部材8に通路部材8内を油液通路9側の室とシリン
ダ室lb側の室との2室に仕切る仕切部材10が嵌合さ
れており、仕切部材10には、この2室を連通する油液
通路11および12が穿設されている。仕切部材IOの
油液通路9側の端部には油液通路12の油液の流動を制
御して減衰力を発生させるディスクバルブからなる減衰
力発生機構13が、シリンダ室lb側の端部には油液通
路11の油液の流動を制御して減衰力を発生するオリフ
ィス14aおよびディスクバルブ14bからなる減衰力
発生機構14が設けられている。なお、仕切部材lOに
設けられた減衰力発生機構13.14は、ピストン2に
設けられた減衰力発生機構5.6に比して小さい減衰力
を発生するオリフィス特性およびバルブ特性を有するも
のである。
通路部材8内に一端がシリンダ室1bに連通ずる筒状の
ガイド15が嵌合されており、ガイド15の仕切部材1
0側の端部にはキャップ16が嵌合され、キャップ16
は仕切部材10およびキャップ16を貫通する管状の通
路部材17に甥合されて固定され、ガイド15の他端は
通路部材17および油液通路9を介してシリンダ室1a
に連通している。
ガイド15の外周に軸方向に複数の溝が設けられ、該溝
と通路部材8の内周面とで、一端が通路部材8内の仕切
部材IOとキャップ16との間の室に連通する油液通路
18が構成されている。ガイド15の側壁には油液通路
18に連通するガイド通路19が複数穿設されている。
ガイド15内に有底筒状のシャッタ20が底部をキャッ
プ16側に対向させて摺動可能に嵌合されており、シャ
ッタ20の一端側にはキャップ16との間に圧力室15
aが形成され、シャッタ20の側壁にシャッタ通路21
が穿設されている。シャッタ20の外周側中間部分のシ
ャッタ通路21の開口部上に環状溝22が形成されてお
り、シャッタ通路21の一例は環状溝22を介してガイ
ド通路19に連通可能であり、また、シャッタ通路21
の他側はシャッタ20の他端側と連通し、シャッタ20
の摺動によってガイド通路19とシャッタ通路21とが
連通、遮断されるようになっている。なお、ガイド通路
19は第2図に示すように、大きさおよび位置が異なる
ものが複数設けられており、シャッタ20の摺動によっ
てガイド通路19とシャッタ通路21とが連通、遮断す
る際、その連通路面積が徐々に変化するようになってい
る。
そして、油液通路9、仕切部材10の油液通路11.1
2 、油液通路18およびガイド15内のシリンダ室l
b側に連通ずる室によってガイド通路19およびシャッ
タ通路21を介してシリンダ室1aとシリンダ室1bと
を連通ずるバイパス通路23が構成されている。
ガイド15に嵌合されたキャップ16には通路部材17
とガイド15内との油液の流通を制御するバルブ機構2
4およびオリフィス25aが穿設された仕切板25が設
けられている。バルブ機構24は第3図に示すような弁
体26、切欠ディスク27オよびディスク28からなり
、油液が通路部材17からガイド15内の圧力室15a
に流通する際には、油圧によって弁体26、切欠ディス
ク27およびディスク28の中央部が密着して切欠ディ
スク27の切欠27aがオリフィス(切欠27aの幅と
切欠ディスク27の板厚とにより通路面積が決まる)を
形成し、このオリフィスにより油液の流通を制御し、ま
た、油液がガイド15内の圧力室15aから通路部材1
7に流出する際には、油圧によって弁体26が撓み切欠
ディスク27から離間することにより油液の流通を許容
するようになっている。
したがって、油液がガイド15内の圧力室15aから通
路部材17に流出する際には、仕切板25のオリフィス
25aによって油液の流通を制御することになる。すな
わち、切欠27aのオリフィスの通路面積は仕切板25
のオリフィス25aよりも小さく、かつ、切欠27aの
開口自体の通路面積は仕切板25のオリフィス25aの
通路面積よりも大きくなっている。
ガイド15のシリンダ室lb側の端部には孔29aが穿
設された仕切板29が設けられており、油液通路18の
下端側を閉塞するとともに、ガイド15内の下側の室を
シリンダ室lb側に孔29aを介して連通している。シ
ャッタ2oと通路部材17側の仕切板25およびシリン
ダ室lb側の仕切板29との間に、シャッタ20をガイ
ド通路19とシャッタ通路21とが連通ずる中立位置に
弾性的に保持するばね30i3よび31が介装されてい
る。
以上のように構成した第1実施例の作用について次に説
明する。
通常、シャッタ20は、ばね30,31によって中立位
置に弾性的に保持されているのでガイド通路19とシャ
ッタ通路21とは連通している。
本実施例の油圧緩衝器の伸び行程時には、シリンダ室1
aの油液が加圧され、この油圧が油液通路9、通路部材
17、バルブ機構24およびオリフィス25aを介して
ガイド15内に伝わりシャッタ20を仕切板29側へ移
動させる。
ピストン2の振動数が大きい場合、バルブ機横24の切
欠27aのオリフィスを通ってガイド15内の圧力室1
5aに流入する油液の量が少なくシャッタ20の下方へ
の移動量が小さいのでガイド通路19とシャッタ通路2
1とは連通しており、第1図中に矢印で示すようにシリ
ンダ室1aの油液はバイパス通路23を流通してシリン
ダ室1bに流入する。したがって仕切部材lOの減衰力
発生機構14のオリフィス特性およびバルブ特性によっ
て第11図中のAで示すような特性を有する小さい減衰
力が発生する。
ピストン2の振動数が小さい場合、バルブ機構24の切
欠27aめオリフィスを通ってガイド15内の圧力室1
5aに流入する油液の量が多くなりシャッタ20の下方
への移動量が太き(なるのでガイド通路19とシャッタ
通路21との連通が遮断し始め、ピストン2の振動数に
応じてガイド通路19とシャッタ通路21との通路面積
が小さくなり、その分減衰力が大きくなる。
そして、ピストン2の振動数がさらに小さくなりガイド
通路19とシャッタ通路21との連通が遮断されると、
第4区中に矢Ellで示すようにシリンダ室1aの油液
はピストン2の油液通路3のみを通ってシリンダ室1b
に流入する。したがって、ピストン2の減衰力発生機構
6のオリフィス特性およびバルブ特性によって第11図
中のBで示すような特性を有する大きな減衰力が発生す
る。
一方、縮み行程時には、シリンダ室1bの油液が加圧さ
れ、この油圧が仕切板29の孔29aを通ってガイド1
5内に伝わりシャッタ20を仕切板25側へ移動させる
。このときシャッタ20の移動量および速度は、シャッ
タ20とキャップ16との間の油液がシャッタ20の移
動にともなって仕切板25のオリフィス25aを流通す
る際の抵抗によって制御される。
ピストン2の振動数が大きい場合、孔29aを通ってガ
イド15内の圧力室15aから通路部材17へ流出する
油液の量が少な(シャッタ20の上方への移動量が小さ
いのでガイド通路19とシャッタ通路21とは連通しで
おり、第5図中に矢印で示すようにシリンダ室1bの油
液はバイパス通路23を流通してシリンダ室1aに流入
する。したがって仕切部材lOの減衰力発生機構13お
よびオリフィス14aのオリフィス特性およびバルブ特
性によって第11図中のCで示すような特性を有する小
さい減衰力が発生する。
ピストン2の振動数が小さい場合、孔29aを通ってガ
イド15内の圧力室15aかも通路部材17へ流出する
油液の量が多(なりシャッタ20の上方への移動量が大
きくなるのでガイド通路19とシャッタ通路21との連
通が遮断し始め、ピストン2の振動数に応じてガイド通
路19とシャッタ通路21との連通路面積が小さくなり
、その分減衰力が大きくなる。
そして、ピストン2の振動数がさらに小さくなりガイド
通路19とシャッタ通路21との連通が遮断されると、
第6図中に矢印で示すようにシリンダ室1bの油液はピ
ストン2の油液通路3.4のみを通ってシリンダ室1a
に流入する。したがって、ピストン2の減衰力発生機構
5およびオリフィス6aのオリフィス特性およびバルブ
特性によって第11図中のDで示すような特性を有する
大きな減衰力が発生する。
このようにして、伸び行程時および縮み行程時に振動数
に応じてオリフィス特性およびバルブ特性を変化させる
ことができる。
なお、上記第1実施例では、バイパス通路23中に減衰
力発生機構13および14を設けて減衰力のオリフィス
特性およびバルブ特性を変えるようにしたが、これに代
えて、ガイド通#19またはシャッタ通路21のいずれ
か一方または両方をオリフィス通路とし、ガイド通路1
9とシャッタ通路21が連通しているとき(ピストン2
の振動数が大きい場合)は、上記オリフィス通路とピス
トン2の減衰力発生機構6のオリフィス6aによるオリ
フィス特性を得るようにしてもよい。
この場合の減衰力特性を第11図に一点鎖線E。
Fにて示す。
次に第2実施例について説明する。本発明の第2実施例
の要部を第7図に示す。
第7図において、油液が封入されたシリンダ40にピス
トン41およびピストン42が摺動可能に嵌合されてお
り、シリンダ40内が2つのピストン41.42の外側
に画成されるシリンダ上室40aおよびシリンダ下室4
0cと内側に画成されるシリンダ中央室40bとの3室
に仕切られている。
ピストン41.42にはシリンダ上室40a側からピス
トンロッド43が貫通されシリンダ下室40c内の先端
部に筒状の通路部材44が螺着されている。
ピストン41には、シリンダ上室40aとシリンダ中央
室40bとを連通する通路45および46が穿設されて
おり、ピストン41のシリンダ上室40a側の端部には
通路46の油液の流動を制御して減衰力を発生させるデ
ィスクバルブからなる減衰力発生機構47が、ピストン
41のシリンダ中央室40b側の端部には通路45の油
液の流動を制御して減衰力を発生させるオリフィス48
aおよびディスクバルブ48bからなる減衰力発生機構
48が設けられている。ピストン42には、シリンダ中
央室40bとシリンダ下室40cとを連通する通路49
および50が穿設されており、ピストン42のシリンダ
中央室40b側の端部には通路50の油液の流動を制御
して減衰力を発生させるディスクバルブからなる減衰力
発生機構51が、ピストン42のシリンダ下室40c側
の端部には通路49の油液の流動を制御して減衰力を発
生させるオリフィス52a !3よびディスクバルブ5
2bからなる減衰力発生機構52が設けられている。な
お、ピストン42に設けられた減衰力発生機構51.5
2は、ピストン41に設けられた減衰力発生機構47、
48に比して大きな減衰力を発生させるオリフィス特性
およびバルブ特性を有するものであってもよく、また、
その逆の関係に設定してもよい。
ピストンロッド43にはその細心に沿ってシリンダ下室
40c内に設けられた通路部材44内とシリンダ中央室
40bとを連通する油液通路53が穿設されており、さ
らに油液通路53とシリンダ上室40aとを連通する油
液通路54が穿設されている。
通路部材44には一端がシリンダ下室40cに連通する
筒状のガイド55が嵌合されており、ガイド55の他端
には、管状の通路部材56の基端が接続され、通路部材
56は油液通路53に挿通され先端が油液通路54に嵌
合されている。したがって、ガイド55は一端がシリン
ダ下室40cに連通し、他端が通路部材56および油液
通路54を介してシリンダ上室40aに連通している。
ガイド55の外周に軸方向に複数の溝が設けられ、該溝
と通路部材44の内周面とで一端がピストンロッド43
の油液通路53に連通する油液通路57が形成されてい
る。ガイド55の側壁には油液通路57に連通するガイ
ド通路58が複数穿設されている。
ガイド55内に有底筒状のシャッタ59が底部を通路部
材56側に対向させて摺動可能に嵌合されており、シャ
ッタ59の一端側には後述の仕切板54との間に圧力室
55aが形成され、シャッタ59の側壁にシャッタ通路
60が穿設されている。
シャッタ59の外周側中間部分のシャッタ通路60の開
口部上に環状溝61が形成されており、シャッタ通路6
0の一側は環状溝61を介してガイド通路58に連通可
能であり、また、シャッタ通路60の他側はシャッタ5
9の他端側と達通し、シャッタ59の摺動によってガイ
ド通路58とシャッタ通路60とが連通、遮断されるよ
うになっている。なお、ガイド通路58は第1実施例と
同様にに、大きさおよび位置が異なるものが複数設けら
れており、シャッタ59の摺動によってガイド通路58
とシャッタ通路60とが連通、遮断する際、その連通路
面積が徐々に変化するようになっている。そして、油液
通路53.57およびガイド55内のシリンダ下室40
c側に連通ずる室によってガイド通路58およびシャッ
タ通路60を介してシリンダ中央室40bとシリンダ下
室40cとを連通ずるバイパス通路62が構成されてい
る。
ガイド55と管状の通路部材56との間にオリフィス(
オリフィス通路)64aが穿設された仕切板64が介装
されており、ガイド55のシリンダ下室40c側の端部
には孔65aが穿設された仕切板65が設けられている
。そして、シャッタ59の摺動にともなうガイド55内
と通路部材56との間の油液の流通にオリフィス56a
で抵抗を付与することによってシャッタ59の上下両方
向における摺動量および速度を制御するようになってい
る。シャッタ59と通路部材56側の仕切板64および
シリンダ下室40c側の仕切板65との間に、シャッタ
59をガイド通路58とシャッタ通路60とが連通する
中立位置に弾性的に保持するばね66および67が介装
されている。
以上のように構成した第2実施例の作用について次に説
明する。
本実施例の油圧緩衝機の伸び行程時には、シリンダ上室
40aの油液が加圧されてピストン41の通路45を通
ってシリンダ中央室40bに流入する。このとき、シリ
ンダ上室40aの油圧はピストンロッド43の油液通路
54、通路部材56および仕切板64のオリフィス64
aを介してガイド55内に伝わりシャッタ59を仕切板
65側へ移動させる。
ピストン41.42の振動数が大きい場合、オリフィス
64aを通ってガイド55内の圧力室55aに流入する
油液の量が少なくシャッタ59の下方への移動量が小さ
いのでガイド通路58とシャッタ通路60とは連通して
おり、第7図中に矢印で示すようにシリンダ中央室40
bの油液はバイパス通路62をほとんど抵抗なく流通し
てシリンダ下室40cに流入する。したがって、ピスト
ン41の減衰力発生機構48のみのオリフィス特性およ
びバルブ特性によって小さい減衰力が発生する。
ピストン41.42の振動数が小さい場合、オリフィス
64aを通ってガイド55内の圧力室55aに流入する
油液の量が多くなりシャッタ59の移動量が大きくなる
のでガイド通路58とシャッタ通路60との連通が遮断
し始め、ピストン41.42の振動数に応じてガイド通
路58とシャッタ通路60との連通路面積が小さ(なり
、その分減衰力が大きくなる。
そして、ピストン41.42の振動数がさらに小さくな
りガイド通路58とシャッタ通路60との連通が遮断さ
れると、第8図中に矢印で示すようにシリンダ中央室4
0bの油液はピストン42の油液通路49を通ってシリ
ンダ下室40cに流入する。したがって、ピストン41
のオリフィス48aおよびディスクバルブ48bからな
る減衰力発生機構48とピストン42のオリフィス52
aおよびディスクバルブ52bからなる減衰力発生機構
52との両方のオリフィス特性およびバルブ特性によっ
て大きな減衰力が発生する。
一方、縮み行程時には、シリンダ下室40cの油液が加
圧され、この油圧が仕切板65の孔65aを通ってガイ
ド55内に伝わり、圧力室55a内の油液が仕切板64
のオリフィス64aを介して通路部材56へ流出し、シ
ャッタ59を仕切板64側へ移動させる。
ピストン41.42の振動数が大きい場合、オリフィス
64aを通ってガイド55内の圧力室55aから通路部
材56へ流出する油液の量が少な(シャッタ59の移動
量が小さいのでガイド通路58とシャッタ通路60とは
連通しており、第9図中に矢印で示すようにシリンダ下
室40cの油液はバイパス通路62をほとんど抵抗なく
流通してシリンダ中央室40bに流入し、シリンダ中央
室40bの油液はピストン41の通路45.46を通っ
てシリンダ上室40aに流入する。したがって、ピスト
ン41のオリフィス48aおよび減衰力発生機構47の
みのオリフィス特性およびバルブ特性によって小さい減
衰力が発生する。
ピストン41.42の振動数が小さい場合、オリフィス
64aを通ってガイド55内の圧力室55aから通路部
材56へ流出する油液の量が多(なりシャッタ59の移
動量が大きくなるのでガイド通路58とシャッタ通路6
0との連通が遮断し始め、ピストン41.42の振動数
に応じてガイド通路58とシャッタ通路60との通路面
積が小さくなり、その分減衰力が大きくなる。
そして、ピストン41.42の振動数がさらに小さくな
りガイド通路58とシャッタ通路60との連通が遮断さ
れると、第1O図中に矢印で示すようにシリンダ下室4
0cの油液はピストン42の油液通路49.50を通っ
てシリンダ中央室40bに流入し、シリンダ中央室40
bの油液はピストン41の通路45.46を通ってシリ
ンダ上室40aに流入する。したがって、ピストン41
のオリフィス48aおよび減衰力発生機構47とピスト
ン42のオリフィス52aおよび減衰力発生機構51と
の両方のオリフィス特性およびバルブ特性によって大き
な減衰力が発生する。
このようにして、第1実施例と同様に、伸び行程時およ
び縮み行程時に振動数に応じてオリフィス特性およびバ
ルブ特性を変化させることができる。
なお、仕切板64aのオリフィス64aに関し、伸び行
程時と縮み行程時とでオリフィスの通路面積を変えるよ
うに、第1実施例で説明したバルブ機構24を通路部材
56との間に設けるようにしてもよい。これにより、伸
び行程と縮み行程とでシャッタ59の移動量を各別に独
立して設定することが可能になる。
(発明の効果) 本発明の油圧緩衝機は、以上詳述したように構成したこ
とにより、伸び行程時および縮み行程時において、ピス
トンの摺動によって生じる油液の流動によりガイド内の
圧力室に油液が流出入しシャッタがいずれかの方向に摺
動してガイドの側壁に穿設されたガイド通路とシャッタ
通路との間の開度が変化する。
ピストンの振動数が大きい場合、ガイド内の圧力室に流
出入する油液が少ないのでシャッタの変位も小さくガイ
ド通路とシャタ通路とが連通した状態であるから、油液
がバイパス通路を流通しガイド通路とシャッタ通路の開
度に応じて小さな減衰力が発生する。
ピストンの振動数が小さい場合、ガイド内の圧力室に流
出入する油液が多いのでシャッタが大きく変位してガイ
ド通路とシャッタ通路との連通を遮断し、バイパス通路
が閉鎖され、減衰力が太き(なる。
その結果、伸び行程および縮み行程の双方で振動数に応
じてオリフィス特性を変化あるいはこれに加^てバルブ
特性を変化させることができ、車両の乗り心地および操
縦安定性を向上させることができるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1区は、本発明の第1実施例の要部の縦断面図、 第2図は、第1図の装置のオリフィス通路を示す図、 第3図は、第1図の装置のバルブ機構の組立て図、 第4図は、第1図の装置の伸び行程においてオリフィス
通路が閉じた場合を示す図、第5図は、第1図の装置の
縮み行程においてオリフィス通路が開いた場合を示す図
、第6図は、第1図の装置の縮み行程においてオリフィ
ス通路が閉じた場合を示す図、第7図は、本発明の第2
実施例の要部の縦断面図、 第8図は、第7図の装置の伸び行程においてオリフィス
通路が閉じた場合を示す図、第9図は、第7図の装置の
縮み行程においてオリフィス通路が開いた場合を示す図
、第10図は、第7図の装置の縮み行程においてオリフ
ィス通路が閉じた場合を示す図、第11図は本発明の油
圧緩衝機の減衰力特性を示す図である。 1・・・シリンダ la、 lb・・・シリンダ室 2・・・ピストン 3.4・・−油液通路 5.6−・・減衰力発生機構 15・・・ガイド 15a・・・圧力室 19・・・ガイド通路 20・・・シャッタ 21・・・シャッタ通路 23・・・バイパス通路 30.31・・・ばね 第1図 1 ・・シリンダ 1a、lb・・シリンダ室 2・・ピストン 3.4・・・油液通昂 5.6・・減衰力発生機撰 15・・ガイド150・・・K力室 19・・・ガイド通路 加・・・シャッタ 21・・シャッタ通路 n・・・バイパス通路 30 、31 ・・・ばね 第2図 /− 才3図 2ム 第4図 255!i!1 才6図 才8図 ム1 第10図 4L)C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シリンダ内のピストンの摺動により、2つのシリ
    ンダ室間を連通する油液通路内に生じる油液の流動を制
    御して減衰力を発生させる油圧緩衝器において、両端が
    前記2つのシリンダ室にそれぞれ連通する筒状のガイド
    と該筒状のガイドに摺動可能に嵌合するシャッタとを設
    け、前記ガイド内で該シャッタの一端側に前記2つのシ
    リンダ室の1つとオリフィス通路を介して連通する圧力
    室を形成し、前記筒状のガイドの側壁にガイド通路を穿
    設し、前記シャッタにその他端側と外周側中間部分とを
    通じ前記ガイド通路に連通可能なシャッタ通路を穿設し
    、該シャッタ通路と前記ガイド通路とを介して前記2つ
    のシリンダ室を連通するバイパス通路を設け、前記 シャッタを前記シャッタ通路とガイド通路とが連通する
    中立位置に弾性的に保持するばねを設けたことを特徴と
    する油圧緩衝器。
  2. (2)バイパス通路に該バイパス通路内の油液の流動を
    制御して減衰力を発生させる他のオリフィス通路と減衰
    力発生バルブとからなる減衰力発生機構を設けた請求項
    1に記載の油圧緩衝器。
  3. (3)油液が封入されたシリンダ内に、所定間隔をもっ
    て互いに固定された2つのピストンを摺動可能に嵌合し
    、該2つのピストンによって仕切られるシリンダ上室、
    シリンダ中央室、シリンダ下室を連通する通路を前記2
    つのピストンそれぞれに穿設し、前記2つのピストンの
    摺動によって前記通路内に生じる油液の流動を制御して
    減衰力を発生させる減衰力発生機構を前記2つのピスト
    ンそれぞれに設け、前記シリンダ上室およびシリンダ下
    室に両端がそれぞれ連通する筒状のガイドと該筒状のガ
    イドに摺動可能に嵌合するシャッタとを設け、前記ガイ
    ド内で該シャッタの一端側に前記シリンダ上室またはシ
    リンダ下室のいずれか1つとオリフィス通路を介して連
    通する圧力室を形成し、前記筒状のガイドの側壁にガイ
    ド通路を穿設し、前記シャッタにその他端側と外周側中
    間部分とを通じ前記ガイド通路に連通可能なシャッタ通
    路を穿設し、該シャッタ通路と前記ガイド通路とを介し
    て前記シリンダ中央室とシリンダ上室またはシリンダ下
    室とを連通するバイパス通路を設け、前記シャッタを前
    記シャッタ通路とガイド通路とが連通する中立位置に弾
    性的に保持するばねを設けたことを特徴とする油圧緩衝
    器。
JP28385290A 1990-10-19 1990-10-22 油圧緩衝器 Pending JPH04160242A (ja)

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