JPH04158840A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

Info

Publication number
JPH04158840A
JPH04158840A JP2286427A JP28642790A JPH04158840A JP H04158840 A JPH04158840 A JP H04158840A JP 2286427 A JP2286427 A JP 2286427A JP 28642790 A JP28642790 A JP 28642790A JP H04158840 A JPH04158840 A JP H04158840A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse
application
presaturation
resonance imaging
magnetic resonance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2286427A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3108430B2 (ja
Inventor
Koji Kajiyama
孝治 梶山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP02286427A priority Critical patent/JP3108430B2/ja
Publication of JPH04158840A publication Critical patent/JPH04158840A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3108430B2 publication Critical patent/JP3108430B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気共鳴イメージング装置に係り、特に、動
きや流れ等によるアーチファクトを低減させるためのい
わゆるブリサチュレーション方法を適用させた磁気共鳴
イメージング装置に関するものである。
[従来の技術〕 磁気共鳴イメージング装置は、磁気共鳴現象を利用して
被検体中の所望の検査部位における原子核スピン(以下
、単にスピンと称す)の密度分布、緩和時間分布等を計
測して、その計測データから、被検体の断面を画像表示
するものである。
そして、近年では、該計測データを得る計測パルスシー
ケンスの前に、任意の部位を予備励起することにより、
その部位の信号を消失させるブリサチュレーション方法
を行なう技術が知られてきた。
このブリサチュレーション方法を行なうことにより、ス
ライス面内の動き・流れのアーチファクトの除去、ある
いはスライス面外からの動き・流れのアーチファクトの
除去を行なうことができるようになる。
たとえば、第8図を用いて、スライス面内の動き・流れ
によるアーチファクト除去について説明する。第8図(
a)、(b)は、腹部の動きのアーチファクトとその除
去についての説明図である6腹部において符号40のよ
うに動きが生じているとする。この動き4oの周期と計
測の周期、つまり繰り返し時間TRが異なるとアーチフ
ァクトは、位相エンコード方向41に画像全体に広がり
、動きのある部位のみならず、静止部位の画質も劣化さ
せてしまう、そこで、第5図(b)に示す符号43の領
域(ブリサチュレーション)においてスピンの予備励起
を行なうことにより、動きのある腹部の信号をを消失さ
せ、これにより、動きによるアーチファクト42は消失
することになる。
この場合において、断層像情報を得るためのシーケンス
等との関係とともにスピンの挙動を第9図を用いて説明
する。第9図は、いわゆるSE法にブリサチュレーショ
ン法を適用したときのスピ・ンの挙動を示す模式図であ
る。ここでは、判り安くするため、スライス面内で説明
を行なうが、他の場合でも同様になる。SE法は、高周
波パルスとして、901パルス30と、その後に印加さ
れる1801パルス31を用いてエコー信号34を計測
する方法である。ここでブリサチュレーションを受けな
いスピン(ブリサチュレーション領域43以外の領域の
スピン)は、通常のSE法の信号を形成する。すなわち
、静磁場方向を向いている(スピン第9゛図(f))は
、90°パルス30により90°倒され(第9図(g)
)、次の180°パルス31により反転しく第9図(h
))、エコー信号を形成する。そして、ブリサチュレー
ションを受けたスピン、つまり、プリサチュレーション
パルス29と傾斜磁場32により選択的に励起されたブ
リサチュレーション領域43のスピンは、90@パルス
である該プリサチュレーションパルス29を受けること
により、9o@倒される(第9図(a))。次に、いわ
ゆるスポイル傾斜磁場と称される傾斜磁場33により1
位相を拡散させ、磁化は、全体でみると零になる(第9
図(b))。このため、信号計測時(d)には信号を発
生しなくなる。したがって、プリサチュレーションパル
ス29を受けた不要な領域43(ブリサチュレーション
領域)の信号は発生しないことになる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記傾斜磁場33によって、位相を拡散
させても、現実においては、スピンの縦方向における成
分が若干存在してしまうことが判明した(第9図(b)
参照)。
そして、これにより、ブリサチュレーションバルス29
を受けた不要な領域43(ブリサチュレーション領域)
からの信号は完全には除去されていないものであった。
この理由は、プリサチュレーションパルス29の印加後
、断層像情報を得るための最初のパルスである90°パ
ルス30の印加直前までに、熱平衡状態(パルスを全く
加えていない静磁場内での状態)に戻っていく過程にあ
り、これにより、スピンの縦方向の成分が増加してくる
ことによることが明らかにされた。
それ故、本発明は、このような事情に基づいてなされた
ものであり、その目的とするところのものは、ブリサチ
ュレーション領域における信号を完全に除去させること
ができる磁気共鳴イメージング装置に提供することにあ
る。
また、本発明の他の目的は、ブリサチュレーション領域
における信号の完全除去を種々の態様において、即、対
応できるようにするとともに、特殊な計測等もできるよ
うにした磁気共鳴イメージング装置に提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
このような目的を達成するために、本発明は。
基本的には、照射コイルに、プリサチュレーションパル
スを印加した後に、断層像情報を得るための最初のパル
スを印加するようにした磁気共鳴イメージング装置にお
いて、プリサチュレーションパルス印加後前記最初のパ
ルス印加直前までに核スピンが熱平衡状態に戻る現象度
合を加味して、前記最初のパルス印加直前の時点で前記
核スピンにおける縦方向の成分が零になるように、前記
プリサチュレーションパルスのパワーを設定したことを
特徴とするものである。
また、本発明は、照射コイルに、プリサチュレーション
パルスを印加した後、断層像情報を得るための最初のパ
ルスを印加するようにした磁気共鳴イメージング装置に
おいて、プリサチュレーションパルス印加後前記最初の
パルス印加直前までの時間を任意に設定できる手段と、
該時間内に核スピンが熱平衡状態に戻る現象度合を加味
して。
前記最初のパルス印加直前の時点で前記核スピンにおけ
る縦方向の成分が零になるように前記プリサチュレーシ
ョンパルスのパワーが自動設定できる手段とを備えたこ
とを特徴とするものである。
〔作  用〕
このように、プリサチュレーションパルスのパワーを、
断層像情報を得るための最初のパルス印加直前の時点で
前記核スピンにおける縦方向の成分が零になるように、
設定することにより、ブリサチュレーション領域におけ
る信号を完全に除去させることができる。
従来にあっては、プリサチュレーションパルスとして、
90°パルスが用いられていたものであるが、該90°
パルスを印加した後前記最初のパルスを印加するまでの
間に、核スピンが熱平衡状態に戻ろうとする状態が加味
されていなかったため、前記核スピンにおける縦方向の
成分が存在し、この縦方向の成分によってブリサチュレ
ーション領域における信号が生じていたものであった。
このことから、核スピンにおける縦方向の成分が零にな
るようにブリサチュレーションのパワーを設定する場合
において、プリサチュレーションパルス印加後前記最初
のパルス印加直前までに核スピンが熱平衡状態に戻る現
象度合を加味してなされるようにしたものである6 したがって、核スピンにおける縦方向の成分が完全に零
になった状態で、断層像情報を得るための動作に入れる
ことから、該断層像情報にブリサチュレーション領域に
おける信号が含まれるようなことは全くなくなる。
また、本発明は、上述した技術思想を基にして、プリサ
チュレーションパルス印加後前記最初のパルス印加直前
までの時間を任意に設定できるようにしたものである。
このようにした場合、断層像情報を得るための動作前に
おいて、種々の要請からプリサチュレーションパルス印
加後を任意に変えたいような場合があっても、即、対応
することができるようになるとともに、診断上において
、特殊な計測等ができるようになる。
なお、この場合において、プリサチュレーションパルス
印加後前記最初のパルス印加直前までの時間内に核スピ
ンが熱平衡状態に戻る現象度合を加味して、前記最初の
パルス印加直前の時点で前記核スピンにおける縦方向の
成分が零になるように前記プリサチュレーションパルス
のパワーが自動設定できるようにしていることはいうま
でもない。
【発明の実施例〕
以下1本発明の一実施例を図面を用いて具体的に説明す
る。
第2図は、本発明による磁気共鳴イメージング装置を示
す全体構成のブロック説明図である。この磁気共鳴イメ
ージング装置は、大別すると、中央処理装置(C,PU
)11と、シーケンサ12と、送信系13と、静磁場発
生磁石10と、受信系15と、信号処理系16とを備え
て構成されたものとなっている。
中央処理装置(CPtJ)11は、予め定められたプロ
グラムに従ってシーケンサ12、送信系13、受信系1
5.信号処理系16の各々を制御するようになっている
シーケンサ12は、中央処理装w11からの制御指令に
基づいて動作し、被検体1の断層画像のデータ収集に必
要な種々の命令を、後述の第3図に示すシーケンスに基
づいて、送信系13.静磁場発生磁石10の傾斜磁場発
生系14.受信系15に送るようにしている。ここで、
前記静磁場発生装置110は、たとえば0.02〜2ス
テラ程度の静磁場を発生するものとなっている。
送信系13は、高周波発信器17と変調器18と高周波
コイルとしての照射コイル20aを有し、シーケンサ1
2の指令により高周波発振器17からの高周波パルスを
変調器18で振幅変調、もしくは周波数変調し、この変
調された高周波パルスを高周波増幅器19を介して照射
コイル20aに供給することにより、所定のパルス状の
電磁波を被検体1に照射するようにしている。高周波増
幅器19の利得は、(1:FULLにより求められ、シ
ーケンサ12により制御するようにしている。
なお、照射コイル20aに印加するパルスは、そのパワ
ーの度合いにより、たとえば90”パルスあるいは18
0°パルスとすることができる。
そして、パルスのパワーの度合いとは、その一実施例と
して照射コイル20aに流す電流値に対応するものであ
る。
静磁場発生磁石10は、被検体1の回りに任意の方向に
均一な静磁場を発生させるためのものである。この静磁
場発生磁石10の内部には、照射コイル20aのほか、
傾斜磁場を発生させる傾斜磁場コイル群21と、受信系
15の受信コイル20bが設置されている。傾斜磁場発
生系14は互いに直交するデカルト座標軸方向にそれぞ
れ独立に傾斜磁場を印加できる構成を有す傾斜磁場コイ
ル群21とは傾斜磁場コイルに電流を供給する傾斜磁場
電源22と、傾斜磁場電源22を制御するシーケンサ1
2により構成されている。
受信系15は、高周波コイルとしての受信コイル20b
と該受信コイル20bに接続された増幅器23と直交位
相検波器24とA/D変換器25とを有し、被検体1か
らのNMR信号を受信コイル20bが検出するとその信
号を増幅器23、直交位相検波器24、A/D変換器2
5を介しディジタル量に変換するとともに、シーケンサ
12がらの指令によるタイミングで直交位相検波器24
によってサンプリングされた二基列の収集データに変換
して中央処理装置111に送るようにしている。
信号処理系16は、磁気ディスク26.光デイスク27
等の外部記憶装置と、CRT等からなるデイスプレィ2
8とを有し、受信系15がらのデータが中央処理装置1
11に入力されると、該中央処理装置11が信号処理5
画像再構成等の処理を実行し、その結果の被検体1の所
望の断面像をデイスプレィ28に表示するとともに、外
部記憶装置の磁気ディスク26等に記録するようになっ
ている。
このような構成において、静磁場発生装置l。
内に載置された被検体l中のスピンは静磁場の強さH,
によって決まる周波数で静磁場の方向を軸として歳差運
動を行なう、この周波数をラーモア周波数と称す。ラー
モア周波数ν。は、ヤ。=(γ/2π)・H,・・・・
・・(1)で表される。ここで、γは磁気回転比で原子
核の種類毎に固有の値を持つ。また、ラーモア歳差運動
の角速度をω。とすると。
ω、=2π乍0°°゛…(2) の関係があるため、 ω。=γH0・・・・・・(3) で与えられる。
ここで、高岡照射コイル20aによって計測しようとす
る原子核のラーモア周波数ヤ。に等しい周波数の高周波
磁場(電磁波)を加えると、スピンが励起され高いエネ
ルギー状態に移る。この高周波磁場を打ち切ると、スピ
ンはもとの低いエネルギー状態に戻る。この時に放出さ
れる電磁波を高周波受信コイル20bで受信するように
なっている。
また、第3図はシーケンサ12に格納されているシーケ
ンスについての説明図である。同図において、区間1.
IIは、ブリサチュレーションを行なう区間であり、ま
た、区間■ないし■は断層像情報を得るための区間とな
っている。
ここで、最初に区間■ないし■である断層像情報を得る
ためのシーケンスについて説明する。
この区間のシーケンスを取り出したのが第4図である。
第4図は、2次元フーリエイメージング法のうちの代表
的なスピンエコー法を示したパルスシーケンスである。
このパルスシーケンスでは、まず、90°パルス30を
印加した後、エコー時間をTeとしたときT e / 
2の時間後に180°パルス31を加える。90°パル
ス30を加えた後、各スピンはそれぞれに固有の速度で
X−Y面内で回転を始めるため、時間の経過とともに各
スピン間に位相差が生じる。ここで180°パルス31
が加わると、各スピンは第5図(d)に示すようにX軸
に対称に反転し、その後も同じ速度で回転を続けるため
に時間Teでスピンは再び収束し、エコー信号34を形
成するようになる。
ここで、上述のようにしてエコー信号34は計測される
が、断層画像を構成するためには信号の空間的な分布を
求めねばならない、このために線形な傾斜磁場を用いる
。均一な静磁場に傾斜磁場を重畳することで空間的な磁
場勾配ができる。先にも述べたようにスピンの回転周波
数は磁気強度に比例しているから傾斜磁場が加わった状
態においては、各スピンの回転周波数は空間的に異なる
従って、この周波数を調べることによって各スピンの位
置を知ることができる。この目的のために、位相エンコ
ード傾斜磁場35、周波数エンコード傾斜磁場36.3
7が用いられている。
ここで、第4図における各区間■ないし■のそれぞれの
スピンの挙動について、それぞれ第5図(b)ないしく
e)に対応づけて示している。なお、第5図(a)は、
90°パルスを印加する直前の熱平衡状態を示すもので
ある。
次に、第3図に戻り1区間■および■について説明する
区間Iにおいて、プリサチュレーションパルス29と傾
斜磁場32を印加させるようになっている。この場合に
おけるプリサチュレーションパルス29は、90″パル
スよりも若干大きめのパルスが用いられる。90°パル
スよりも大きくなる程度は、断層像情報を得るための最
初のパルスである90°パルスまでの時間T、に応じて
設定されるものである。
すなわち、従来、プリサチュレーションパルスとして、
90°パルスを用いた場合、該プリサチュレーションパ
ルス印加後、断層像情報を得るための最初のパルスの印
加までの時間(T、)にスピンが熱平衡状態に戻る過程
にあることが全く考慮されていなかったものである。
それ故、この実施例におけるプリサチュレーションパル
ス29のパワーとしては、該プリサチュレーションパル
ス印加後前記最初のパルス印加直前までにスピンが熱平
衡状態に戻る現象度合いを加味して、前記最初のパルス
印加直前の時点で前記スピンにおける縦方向の成分が零
になるように設定されたものとなっている。
この場合におけるプリサチュレーションパルス印加後断
層像情報を得るための最初のパルスの印加までの時間t
と、プリサチュレーションパルスのパワーPとの関係は
実験により次のように設定できることが判明した。
P= (AXEXP (t)+B) あるいは、 P= (A×t+B) あるいは、 p= (At”+Bt+c) あるいは、 P= (At”+Bt”+・・・十C)ここで、上式に
おいて、A、B、・・・は、それぞれ定数である。この
定数は、前もって、撮像部位とほぼ同一の緩和時間を持
つ物質を用いて、信号消失が最大となるブリサチュレー
ションパワーを時間T、を変化させることにより、最小
誤差2乗近似で求めておいてもよいし、また、計測の直
前に予備計測を行っては求めてもよい。
なお、プリサチュレーションパルス29のパワーは、た
とえば照射コイル20aに流す電流によって任意に設定
できるものである。
このようにして前記プリサチュレーションパルス29と
傾斜磁場32によって選択的に励起されたブリサチュレ
ーション領域43のスピンは、上記第9図と対応づけて
記載した第1図の(b)に示すように、断層像情報を得
るための最初の9゜°パルス30の印加の直前において
、全く縦方向の成分が発生しないようになる。
したがって、その後、断層像情報を得るための90”パ
ルス30.および180°パルス31を印加した後に発
生するNMR信号34にはブリサチュレーション領域4
3からの信号が全く含まれないことになる。
なお、区間■において、各軸に印加される傾斜磁場はい
わゆるスポイル傾斜磁場と称され、スピンのスポイルを
おこなうものである。
以上説明したように5本実施例によれば、プリサチュレ
ーションパルス29のパワーを、断層像情報を得るため
の最初のパルス印加直前の時点で前記核スピンにおける
縦方向の成分が零になるように、設定することにより、
ブリサチュレーション領域における信号を完全に除去さ
せることができるようになる。
従来にあっては、プリサチュレーションパルスとして、
90″パルスが用いられていたものであるが、該90°
パルスを印加した後前記最初のパルスを印加するまでの
間に、核スピンが熱平衡状態に戻ろうとする状態が加味
されていなかったため、前記核スピンにおける縦方向の
成分が存在し、この縦方向の成分によってブリサチュレ
ーション領域における信号が生じていたものであった。
このことから、核スピンにおける縦方向の成分が零にな
るようにブリサチュレーション29のパワーを設定する
場合において、プリサチュレーションパルス印加機前記
最初のパルス印加直前までに核スピンが熱平衡状態に戻
る現象度合を加味してなされるようにしたものである。
したがって、核スピンにおける縦方向の成分が完全に零
になった状態で、断層像情報を得るための動作に入れる
ことから、該断層像情報にブリサチュレーション領域に
おける信号が含まれるようなことは全くなくなる。
上述した実施例では、断層像情報を得るための方法の一
実施例として、いわゆるスピンエコー法を用いたもので
あるが、これに限定されることはなくたとえばグラジェ
ント・エコー法を用いたものであってもよい。
また1本実施例では、ブリサチュレーション法として、
スライス面内の動き・流れのアーチファクトを除去する
ものについて説明したものであるが、これに限定される
ことなく、たとえば、スライス面外からの動き・流れの
アーチファクトを除去するものであってもよいことはも
ちろんである。
ここで、スライス面外からの流れによるアーチファクト
除去について第6図を用いて説明する。
第6図は、スライス面外から流入する血流46によるア
ーチファクト42とその除去についての説明図である。
スライス面44に直交して血流が流れているとする。血
流46は、心拍に応じ、流速、流量が周期的に変化し、
その周期が計測の周期と異なるため1位相エンコード方
向41に画像全体にアーチファクト42が発生して、画
質を劣化させる。そこで、スライス面外の上流部の領域
43を予備励起することにより、スライス面内に流入す
る血流46は常に予め励起することにより、スライス面
内に流入する血流46は常に予め励起されており、信号
を発生しない。このため、アーチファクト42は発生し
なくなる。
次に、本発明による磁気共鳴イメージング装置の他の実
施例について説明する。
他の実施例としては、プリサチュレーションパルス印加
機前記最初のパルス印加直前までの時間を任意に設定で
きる手段と、該時間内に核スピンが熱平衡状態に戻る現
象度合を加味して、前記最初のパルス印加直前の時点で
前記核スピンにおける縦方向の成分が零になるように前
記プリサチュレーションパルスのパワーが自動設定でき
る手段とを備えるようにしたものである。
すなわち、ブリサチュレーシゴンパルス印加後前記最初
のパルス印加直前までの時間を、たとえば第2図に示す
CPU11に接続されるキーボード50により入力でき
るようにする。
そして、該時間が入力されたCPUIIでは、たとえば
上記演算式等に基づいてプリサチュレーションパルスの
パワー値が算出され、この算出値と前記時間値のそれぞ
れのデータでシーケンサ12内のシーケンスを変更する
ようになっている。
このようにした場合1種々の要請からプリサチュレーシ
ョンパルス印加時を任意に変えたいような場合があって
も、即、対応することができるようになるとともに1診
断上において、特殊な計測等ができるようになる。
ここで、特殊な計測ができる場合の一実施例について説
明する。第7図(a)において、CRTモニタ6oに血
管像61が映像されている。そして、この血管像61と
たとえば直交するようにブリサチュレーション領域62
を設定する。
その後、プリサチュレーションパルスの印加時点を適当
に設定して第7図(b)に示すように映像させる。この
場合、血流によって血管像61にはブリサチュレーショ
ンされた部分63が大幅にずれた状態で、しかも充分ブ
リサチュレーションされていない状態で映像されること
になる。
したがって、プリサチュレーションパルスの印加時点を
変化させて前記プリサチュレーションされた部分63に
おいて、第7図(c)に示すように、充分ブリサチュレ
ーションされた状態で映像させるようにする。
ここで、断層像の情報を得るための最初のパルスの印加
時点からMNR信号発生の時点までの時間経過と、第7
図(c)においてブリサチュレーション領域62のずれ
Lとから、血流の正確な速度を算出することができるよ
うになる。
上述した実施例では、断層像情報を得るためのシーケン
スの前に1個のプリサチュレーションパルスを設けたも
のであるが、この個数は1個に限定されることはなく複
数個であってもよい。また、第3図に示すシーケンスの
区間1.IIは同じようなものを複数個並設させて形成
するようにしてもよい。
また、プリサチュレーションパルス29としては、単一
周波数の高周波をある有限時間の関数できりだしたもの
、たとえば、5INC関数の二周期で切り出したもので
も良いし、周波数変調した高周波をある有限時間の関数
で切りだしたものでもよいことはいうまでもない。
さらに、時間T、の関数で決定されるプリサチュレーシ
ョンパルスのパワーは、高周波発振器17、あるいは変
調器18の出力電流によって設定してもよいことはもち
ろんのこと、これに限らず、出力電圧あるいは出力電力
を制御するようにしてもよい。さらに、高周波増幅器1
8の利得を変化させるようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したことから明らかなように、本発明による磁
気共鳴イメージング装置によれば、ブリサチュレーショ
ン領域における信号を完全に除去させることができるよ
うになる。
また、ブリサチュレーション領域における信号の完全除
去を種々の態様において、即、対応できるようにすると
ともに、特殊な計測等もできるようにできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は1本発明による磁気共鳴イメージング装置の動
作の一実施例を説明した説明図、第2図は、本発明によ
る磁気共鳴イメージング装置を示す全体構成のブロック
説明図 第3図は、本発明による磁気共鳴イメージング装置のシ
ーケンスの一実施例を説明した説明図。 第4図は、第3図において断層像情報を取り出すシーケ
ンスのみを取り出して説明した説明図。 第5図は、第4図のシーケンスに対応させてスピンの挙
動状態を示した説明図、 第6図は、ブリサチュレーション方法の一態様を示した
説明図。 第7図は1本発明による磁気共鳴イメージング装置の他
の実施例を説明した説明図、 第8図は、ブリサチュレーション方法の説明をするため
の説明図。 第9図は、従来の磁気共鳴イメージング装置の動作の一
例を説明した説明図である。 図中、 29・・・プリサチュレーションパルス、30・・・9
0°パルス(断層像情報を得るための最初のパルス)、
31・・・180°パルス、34・・・NMR信号、4
3・・・ブリサチュレーション領域。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、照射コイルに、プリサチュレーションパルスを印加
    した後、断層像情報を得るための最初のパルスを印加す
    るようにした磁気共鳴イメージング装置において、プリ
    サチュレーションパルス印加後前記最初のパルス印加直
    前までに核スピンが熱平衡状態に戻る現象度合を加味し
    て、前記最初のパルス印加直前の時点で前記核スピンに
    おける縦方向の成分が零になるように、前記プリサチュ
    レーションパルスのパワーを設定したことを特徴とする
    磁気共鳴イメージング装置。 2、プリサチュレーションパルスの印加から前記最初の
    パルス印加までの時間をtとした場合、プリサチュレー
    ションパルスのパワーを{A×EXP(t)+B}に対
    応させた値とした請求項第1記載の磁気共鳴イメージン
    グ装置。 3、プリサチュレーションパルスの印加から前記最初の
    パルス印加までの時間をtとした場合、プリサチュレー
    ションパルスのパワーを(A×t+B)に対応させた値
    とした請求項第1記載の磁気共鳴イメージング装置。 4、プリサチュレーションパルスの印加から前記最初の
    パルス印加までの時間をtとした場合、プリサチュレー
    ションパルスのパワーを(At^2+Bt+C)に対応
    させた値とした請求項第1記載の磁気共鳴イメージング
    装置。 5、プリサチュレーションパルスの印加から前記最初の
    パルス印加までの時間をtとした場合、プリサチュレー
    ションパルスのパワーを(At^n+Bt^n^−^1
    +…+C)に対応させた値とした請求項第1記載の磁気
    共鳴イメージング装置。 6、照射コイルに、プリサチュレーションパルスを印加
    した後、断層像情報を得るための最初のパルスを印加す
    るようにした磁気共鳴イメージング装置において、プリ
    サチュレーションパルス印加後前記最初のパルス印加直
    前までの時間を任意に設定できる手段と、該時間内に核
    スピンが熱平衡状態に戻る現象度合を加味して、前記最
    初のパルス印加直前の時点で前記核スピンにおける縦方
    向の成分が零になるように前記プリサチュレーションパ
    ルスのパワーが自動設定できる手段とを備えたことを特
    徴とする磁気共鳴イメージング装置。
JP02286427A 1990-10-23 1990-10-23 磁気共鳴イメージング装置 Expired - Lifetime JP3108430B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02286427A JP3108430B2 (ja) 1990-10-23 1990-10-23 磁気共鳴イメージング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02286427A JP3108430B2 (ja) 1990-10-23 1990-10-23 磁気共鳴イメージング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04158840A true JPH04158840A (ja) 1992-06-01
JP3108430B2 JP3108430B2 (ja) 2000-11-13

Family

ID=17704250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02286427A Expired - Lifetime JP3108430B2 (ja) 1990-10-23 1990-10-23 磁気共鳴イメージング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3108430B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1333295A2 (en) 2002-01-30 2003-08-06 GE Medical Systems Global Technology Company LLC Customized spatial saturation pulse sequence for suppression of artifacts in MR images

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7271587B2 (ja) 2021-03-05 2023-05-11 株式会社不動テトラ 人工湧昇流マウンド礁用コンクリートブロック

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1333295A2 (en) 2002-01-30 2003-08-06 GE Medical Systems Global Technology Company LLC Customized spatial saturation pulse sequence for suppression of artifacts in MR images
EP1333295A3 (en) * 2002-01-30 2005-04-06 GE Medical Systems Global Technology Company LLC Customized spatial saturation pulse sequence for suppression of artifacts in MR images
US7054675B2 (en) 2002-01-30 2006-05-30 Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc Customized spatial saturation pulse sequence for suppression of artifacts in MR images

Also Published As

Publication number Publication date
JP3108430B2 (ja) 2000-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0351176B2 (ja)
JPH05329127A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPH06169896A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPH0399632A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP3108430B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP3167038B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP2891514B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP5942265B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置及びrfパルス制御方法
JP2000237163A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP4400957B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP4229254B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPH0374100B2 (ja)
EP0153703A2 (en) NMR imaging apparatus
JP3708135B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPH0568672A (ja) 磁気共鳴イメージング装置における傾斜磁場印加方法
JP3201649B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP3322695B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP3332951B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPH03131237A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP2695594B2 (ja) Mri装置
JP3317552B2 (ja) Mri装置
JP3249114B2 (ja) Mri装置及びmri装置における傾斜磁場印加方法
JP3170000B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP4079399B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP3274879B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090908

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090908

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908

Year of fee payment: 11