JPH0415707Y2

JPH0415707Y2 -

Info

Publication number: JPH0415707Y2
Application number: JP1987004389U
Authority: JP
Priority date: 1987-01-14
Filing date: 1987-01-14
Publication date: 1992-04-08
Also published as: JPS63113019U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は、たとえば自動車製作工場においてボ
デイを支持してなるスキツドを処理室内で走行さ
せながら、このボデイに対して塗装や研磨などの
処理を行うときなどに採用されるスキツド使用の
搬送装置に関するものである。

従来の技術たとえば被処理物の一例である自動車のボデイ
の搬送を行うとき、従来では特開昭58−218465号
公報に見られる構成が提供されている。すなわち
キヤリヤレールに支持案内されるキヤリヤを設
け、そしてキヤリヤレールの下方にレールに支持
される走行チエーンを設けて、この走行チエーン
側のチエーンプツシヤをキヤリヤのフツクに係合
自在としている。

前記キヤリヤ上には、搬送物支持部材から垂設
した連結軸が固定され、ここで連結軸は側方凹み
部を有する形状にしてある。さらに床側から連設
した一対の防塵カバーのうちの一方を側方凹み部
内に突入させ、そして他方との遊端間に形成され
た隙間内で連結軸を移動自在としている。

この従来形式によると、防塵カバーによつて異
物や塗料などがスリツトから走行チエーン側に侵
入することを防止している。

考案が解決しようとする問題点しかし上記の従来形式によると、異物や塗料な
どの一部は隙間を通つて両防塵カバー内に入り込
むものであり、そしてスリツトを通つて、このス
リツトのほぼ真下位置にある走行チエーンに簡単
に付着することになる。この走行チエーンなど駆
動装置部に付着した塗料の除去作業、すなわち保
守、点検は容易に行えない。

本考案の目的とするところは、簡単な構成によ
り駆動装置側への塗料の侵入防止と安定した搬送
とを可能にし得、しかも全体として保守、点検を
容易に行えるスキツド使用の搬送装置を提供する
点にある。

問題点を解決するための手段上記問題点を解決すべく本考案におけるスキツ
ド使用の搬送装置は、床側に、側部に駆動装置を
有する駆動ローラコンベヤを配設し、この駆動ロ
ーラコンベヤ上に載置自在なスキツドを設け、こ
のスキツドを、ベース枠と、このベース枠から立
設した幅狭の連結杆と、この連結杆上に設けた荷
受け枠とにより構成し、搬送経路中で処理室内経
路部に、前記駆動ローラコンベヤの側方から上方
を覆う左右一対のカバーを床側から設け、これら
カバーの遊端部はベース枠と荷受け枠との間に位
置するとともに、その遊端間に連結杆通過用のス
リツト部を形成し、前記カバーの下面から、前記
ベース枠の両側を案内しかつ前記駆動装置の内側
に位置するガイド板を垂設している。

作用かかる本考案の構成によると、スキツドは、駆
動ローラコンベヤ上に載置することにより搬送経
路上を駆動搬送される。そして処理室に入ると、
そのベース枠と荷受け枠との間に遊端が位置する
左右一対のカバーによつて、駆動ローラコンベヤ
やベース枠の大部分がカバーされ、これら駆動ロ
ーラコンベヤやベース枠の大部分に対する塗料な
どの付着は生じない。

なおスリツト部を通つて一部の塗料が流入する
が、これはベース枠や駆動ローラコンベヤの幅方
向の中央部に付着し、さらに駆動装置側へ移行し
ようとする塗料はガイド板で阻止して駆動装置に
は付着しないことになる。

したがつてスキツド側の保守管理は、このスキ
ツドを搬送経路から卸したり、あるいは清掃経路
に分岐したのち、ベース枠の幅方向の中央部や荷
受け枠に対する塗料除去などで行え、また駆動ロ
ーラコンベヤ側の保守管理は、スリツト部を通し
ての、駆動ローラコンベヤの幅方向の中央部に対
する塗料除去などで行える。

実施例以下に本考案の一実施例を第１図〜第３図に基
づいて説明する。

１は駆動ローラコンベヤで床２上に設置した機
枠３と、この機枠３に所定間隔置きに配設したロ
ーラ４と、隣接するローラ４の側部間ならびに駆
動部（図示せず）を連動連結するチエン伝動装置
（チエンや鎖輪などからなり、駆動部とにより駆
動装置を構成する）５とにより構成してある。６
は駆動ローラコンベヤ１側に載置自在なスキツド
で、複数のローラ４間に載置自在なベース枠７
と、このベース枠７の幅方向中央部から立設した
幅狭の連結杆８と、この連結杆８の上端に設けた
荷受け枠９とにより構成してあり、連結杆８など
は長さ方向の複数箇所に設けて、複数の荷受け枠
９間で被搬送物の一例であるボデイ１０を支持す
るよう構成してある。またベース枠７の端部から
幅狭の支持杆１１を立設し、この支持杆１１の上
端にステツプ台１２を設けている。

前記駆動ローラコンベヤ１により形成した搬送
経路１３は、囲壁体１４で囲まれた塗装室（処理
室の一例）１５内を通つている。この塗装室１５
内においては、前記駆動ローラコンベヤ１の側方
から上方を覆う左右一対のカバー１６Ａ，１６Ｂ
が床２上から立設してある。これらカバー１６
Ａ，１６Ｂは逆Ｌ型に形成され、その内方への折
曲げ形成部を、連結杆８の存在で正面視Ｉ形に形
成されたスキツド６のベース枠７と荷受け枠９と
の間に突入位置させている。そしてカバー１６
Ａ，１６Ｂの遊端１６ａ，１６ｂ間に連結杆８並
びに支持杆１１の通過を許すスリツト部１７を形
成している。

さらに両カバー１６Ａ，１６Ｂの下面から、前
記ベース枠７の両側を案内するガイド板１８Ａ，
１８Ｂが垂設され、これらガイド板１８Ａ，１８
Ｂは前記チエン伝動装置５の内側に位置させてい
る。

上記実施例によると、ローラ４群上に載置され
たスキツド６はチエン伝動装置５等を介してのロ
ーラ４群の強制回転によつて搬送経路１３上を搬
送される。そして塗装室１５内に入ると、ガイド
板１８Ａ，１８Ｂによりベース枠７の両側が案内
されることで横ずれのない安定した搬送が行わ
れ、以て自動塗装機などによる塗装を円滑にかつ
正確に行える。

さらにベース枠７と荷受け枠９との間に遊端１
６ａ，１６ｂが位置する左右一対のカバー１６
Ａ，１６Ｂによつて駆動ローラコンベヤ１やベー
ス枠７の大部分がカバーされることから、これら
駆動ローラコンベヤ１やベース枠７の大部分に対
して塗料の付着は生じない。

なおスリツト部１７を通つて一部の塗料が流入
するが、これはベース枠７やローラ４の幅方向の
中央部に付着し、さらにチエン伝動装置５側へ移
行しようとする塗料はガイド板１８Ａ，１８Ｂで
阻止し得てチエン伝動装置５には付着しないこと
になる。この効果をより確実化するためには、連
結杆８ならびに支持杆１１の幅をできるだけ狭く
し、スリツト部１７の幅を狭くすればよい。

したがつてスキツド６側の保守管理は、このス
キツド６を搬送経路１３から卸したり、あるいは
清掃経路に分岐したのち、ベース枠７の幅方向の
中央部や荷受け枠９に対する塗料除去などで行え
る。また駆動ローラコンベヤ１側の保守管理は、
スリツト部１７を通しての、ローラ４の幅方向の
中央部に対する塗料除去などで行える。

考案の効果上記構成の本考案によると、スキツドは、駆動
ローラコンベヤに載置することにより搬送経路上
を駆動搬送することができる。そして処理室で
は、スキツドのベース枠の両側がガイド板により
案内されることで横ずれのない安定した搬送を行
うことができ、以て自動塗装機などによる塗装を
円滑にかつ正確に行うことができる。

さらにスキツドのベース枠と荷受け枠との間に
遊端が位置するカバーによつて駆動コンベヤやベ
ース枠の大部分を覆つて、これら駆動コンベヤや
ベース枠の大部分に塗料などが付着することを防
止できる。

そしてスリツト部を通つて流入してきた一部の
塗料は、ベース枠や駆動ローラコンベヤの幅方向
の中央部に付着させて、駆動装置側へ移行しよう
とする塗料はガイド板で阻止でき、これにより駆
動装置に塗料が付着することは完全に防止でき
る。

したがつてスキツド側の保守管理は、このスキ
ツドを搬送経路から卸したり、あるいは清掃経路
に分岐したのち、ベース枠の幅方向の中央部や荷
受け枠に対する塗料除去などを行うことで、容易
にかつ迅速に行うことができ、また駆動ローラコ
ンベヤ側の保守管理は、スリツト部を通しての、
駆動ローラコンベヤの幅方向の中央部に対する塗
料除去などで、容易にかつ迅速に行うことができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は縦断
側面図、第２図は縦断正面図、第３図は横断平面
図である。１……駆動ローラコンベヤ、５……チエン伝動
装置（駆動装置）、６……スキツド、７……ベー
ス枠、８……連結杆、９……荷受け枠、１０……
ボデイ（被搬送物）、１１……支持杆、１２……
ステツプ台、１３……搬送経路、１４……囲壁
体、１５……塗装室（処理室）、１６Ａ，１６Ｂ
……カバー、１６ａ，１６ｂ……遊端、１７……
スリツト部、１８Ａ，１８Ｂ……ガイド板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

床側に、側部に駆動装置を有する駆動ローラコ
ンベヤを配設し、この駆動ローラコンベヤ上に載
置自在なスキツドを設け、このスキツドを、ベー
ス枠と、このベース枠から立設した幅狭の連結杆
と、この連結杆上に設けた荷受け枠とにより構成
し、搬送経路中で処理室内経路部に、前記駆動ロ
ーラコンベヤの側方から上方を覆う左右一対のカ
バーを床側から設け、これらカバーの遊端部はベ
ース枠と荷受け枠との間に位置するとともに、そ
の遊端間に連結杆通過用のスリツト部を形成し、
前記カバーの下面から、前記ベース枠の両側を案
内しかつ前記駆動装置の内側に位置するガイド板
を垂設したことを特徴とするスキツド使用の搬送
装置。