JPH04157011A - 形材圧延用誘導装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はユニバーサルミルにおいて圧延用形材をロール
に誘導する誘導装置に関する。

［従来の技術］ 第４図はユニバーサルミルによるＨ形調圧延の説明図で
ある。第４図（Ａ）は平面説明図で、１−１は圧延材の
圧延前の断面形状で、１−２は圧延材の圧延後の断面形
状である。矢印４方向に走行する圧延材１−１のフラン
ジは、水平ロール３（３’）の側面と竪ロール２（２’
）とによって、５から６の間で圧延されて、フランジ厚
さがＦ−１からＦ−２となる。第４図（Ｂ）は矢視イー
イ縦断面の説明図で、圧延材１−１のウェブは、この間
に、水平ロール３と３′とによって７から６の間で圧延
されて、ウェブ厚さはＷ−１からＷ−２となる。

第４図（Ｃ）は、圧延材１−１の誘導が不都合な例の説
明図である。この際圧延材１−１のウェブの中心線Ｃ−
１は、水平ロール３と３′のロール間隙の中心線Ｃ−２
と高さが喰い違って誘導されている。第４図（Ａ）及び
（Ｂ）の例では、圧延材１−１の圧延は、５でフランジ
の圧延が先行して始まり、その後で、７でウェブ圧延が
開始する。第４図（Ａ）の如く、ウェブが圧延されてい
る際はフランジも水平ロール３（３’）の側面と竪ロー
ル２（２’）とで圧延されているため圧延材１−１は第
４図（Ｃ）の矢印８の方向に自由に移動ができない。従
って誘導が不都合な、第４図（Ｃ）の圧延材１−１では
、ウェブは、圧延材１−１が矢印８方向に移動できない
状態で、水平ロール３と３′とのロール間隙に送り込ま
れて圧延される。

このために、圧延後は第４図（Ｃ）の１−２にみられる
如く、圧延材にはウェブ中心偏りΔＣが発生する。

従ってユニバーサルミルの圧延では、圧延材ニー１のウ
ェブの中心線Ｃ−１が、水平ロール３と３′のロール間
隙の中心線Ｃ−２となるように、圧延材１−１をユニバ
ーサルミルに誘導して、ウェブ中心偏りΔＣの発生を防
止する事が重要である。

第５図は実公昭５７−４５０４７号に記載されているウ
ェブガイドである。即ち上支持板１２にガイドローラ９
，１０を、また下支持板１２′にガイドローラ９’　、
　１０’を設ける。この際９と９′および１０と１０′
はＨ形鋼のウェブ１３を上下両面から挟むように、対称
の位置に配される。上支持板１２は矢印１１方向に、ま
た下支持板１２’は矢印１１′方向に移動調整して取り
つける。しかしこのウェブガイドには下記の問題点があ
る。

第６図はその問題点の説明図である。第６図（Ａ）の如
く、ガイドローラ９と９′および１０と１０′とでウェ
ブ１３を挟みつけて案内すると、ウェブ１３を水平ロー
ル３と３′とのロール間隙に高精度に誘導できる。しか
し第５図の圧延材１−１のウェブ厚Ｗ−１には長さ方向
に温度分布の影響他による厚さ変動がある。第６図（Ａ
）で、１０と１０′とを、厚さＷ−１−１のウェブを挟
みつける位置に設定して案内すると、ウェブの厚さが変
動してＷ−１−２になると、ウェブは１０と１０′の間
を通過することができなくなって、例えば圧延材はミス
ロールとなりまたはガイドローラの破損を招くこととな
る。第６図（Ｂ）のに如く、ガイドローラ９と９′およ
び１０と１０νどの間隔をウェブ厚さＷ−１に対して十
分大きく設定すると上記の問題点はなくなるが、しかし
ウェブ１３は矢印１４方向に移動が可能となって、誘導
の精度が低下する。また圧延材１−１には上反りや下反
りを伴う場合があるが、このよう圧延材では第６図（Ｃ
）に示した如く、ガイドローラ９と９″や１０と１０′
が、ウェブ１３を、水平ロール３と３′とのロール間隙
に誘導するのに適した位置に設定されていても、上反り
や下反りのために、ウェブ１３をロール間隙に正確に誘
導することができない。

第７図は特公昭５３−３４５８７号に記載されている形
鋼の誘導装置である。即ち支持フレーム２３に誘導ロー
ラ２１．２２を、また支持フレーム２３′に誘導ローラ
２１’、２２’を設ける。この際ローラ２１と２１′お
よび２２と２２′はそれぞれ対面させてＨ形鋼のフラン
ジ端部１５，１５’に当接して回転する。図中２０およ
び２０′は支持フレーム２３．２３’を矢印１１．１１
’方向に昇降させる昇降装置である。この誘導装置は、
昇降装置２０．２０’を調整して誘導ローラ２１，２１
’と２２゜２２′を適正な位置に設定すると第４図（Ｃ
）で示したウェブ中心偏りΔＣを低減することができる
。

しかし圧延材１−１のフランジ幅Ｆ−１には圧延材長さ
方向にフランジ幅変動がある。従って誘導ローラ２１と
２１′および２２と２２′固定位置に設定して圧延する
と、フランジ幅Ｆ−１の変動に起因して、第６図で述べ
たと同様の問題点が発生する。フランジ幅Ｆ−１の変動
に応答して、圧延中に昇降装置２０゜２０′を調節制御
し、誘導ローラ２１と２１′および２２と２２″の間隔
を変えると、第６図で述べた問題点は低減できる。しか
し第６図（Ｃ）で述べた問題点は解決しないし、また昇
降装置２０．２０’の構造と調節システムが極めて複雑
となる。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明はユニバーサルミルにおける形材の圧延に際して
、水平ロール３と３′とのロール間隙に圧延材１−１の
ウェブ１３が適正に噛み込まれるように、圧延材を誘導
する事が可能で、かつ構造が複雑ではない、形材圧延用
誘導装置の提供を課題としている。

［１１題を解決するための手段および作用］第１図は本
発明の形材圧延用誘導装置の説明図である。第１図（Ａ
）で本発明の誘導装置は、圧延材１−１のウェブ１３を
水平ロール３と３′のロール間隙に誘導する上誘導ロー
ラ１６と上誘導ローラ１７（１７−１，１７−２）を有
し、圧延材１−１を上下の誘導ローラで誘導する。上誘
導ローラ１７は複数個の上誘導ローラ１７−１．１７−
２からなり、また上誘導ローラ１６は上誘導ローラ１７
−１と１７−２との中間に配されている。

即ち、圧延方向における上誘導ローラ１７−１．１７−
２の中心軸線間の距離のほぼ１／２の位置に上誘導ロー
ラ１６の中心軸線が位置するように設定している。

本発明において各誘導ローラの中間とはこのような意味
で用いるものである。

第１図（Ａ）では上誘導ローラが１個の例を示したが、
上誘導ローラは第１図（Ｂ）に示す如く、複数個の１６
−１．１６−２等であってもよい。この際、上誘導ロー
ラ１６−１は上誘導ローラ１７−１と１７−２との中間
に配され、また上誘導ローラ１６−２は上誘導ローラ１
７−２と１７−３との中間に配される。以上の如く本発
明では上、下の誘導ローラは交互に配され、上下対称に
は配されていない。第１図（Ａ）および（Ｂ）では、上
誘導ローラの数が上誘導ローラの数よりも多い例を示し
たが、第１図（Ｃ）で示した如く、本発明では上誘導ロ
ーラが１６−１および１６−２で、上誘導ローラが１７
−１であって、上誘導ローラの数が上誘導ローラの数よ
りも多く配置してもよい。

即ち本発明は複数の上誘導ローラ１６−１．１６−２を
有し、上誘導ローラの各ローラ１６−１．１６−２の間
に上誘導ローラｌ７−１を配した誘導装置であってもよ
い。

相対的に上下何れの方のローラ数を多くするかは、当該
圧延工程における被圧延材の上下方向の曲がり傾向に応
じて決定すればよい。

第１図では、圧延材１−１のウェブ１３を誘導する本発
明の装置について述べたが、本発明の装置は第２図に示
す如く、圧延材１−１のフランジの両端１５および１５
’を誘導する。誘導装置であってもよい。

第１図および第２図で上誘導ローラ１６（１６−１，１
６−２，・・・、　ｌ６−ｎ）は上フンド１８に取りつ
けられ、上誘導ローラ１７（１７−１，１７−２，−、
ｌ７−ｎ）は下フンド１９に取りつけられる。上フンド
１８と下フンド１９はそれぞれ矢印１１．１１’方向に
移動して位置を調整して設定する事ができる。

［作用］ 第３図は本発明の誘導装置の作用を説明する図である。

第３図を従来のローラ誘導装置の問題点を示す第６図と
比較して本発明の誘導装置の作用を説明する。

従来のローラ誘導装置では、第６図（Ａ）の如く、ガイ
ドローラ９と９Ｊの間隔や１０と１０′の間隔をウェブ
厚さに対して余裕代を小さく設定し過ぎると、圧延材の
ウェブ厚さが、Ｗ−１−１からＷ−１−２に変動すると
、ウェブは９と９′の間や１０と１０′の間を通過する
ことができないために圧延材はミスロール等となる。一
方本発明の誘導装置は、第３図（Ａ）の如く上誘導ロー
ラ１６は上誘導ローラ１７−１と１７−２の中間に配さ
れているため、圧延材のウェブ厚さが、Ｗ−１−１から
Ｗ−１−２に変動しても、ウェブは上誘導ローラ１６と
上誘導ローラ１７−１との間や１７〜２との間を通過す
ることができる。従って第６図（Ａ）のミスロール等の
発生を防止する。

従来のローラ誘導装置では、第６図（Ａ）のミスロール
等を防止するために、第６図（Ｂ）の如く、９と９′の
間隔や１０と１０’の間隔を厚さがＷ−１−２のウェブ
が通過できるように広く設定することとなるが、広く設
定するとＷ−１−１を誘導している間はウェブの走路が
矢印１４方向に変動して誘導の精度が悪い。一方本発明
の誘導装置は既に述べた如く、第６図（Ａ）のミスロー
ルが発生しないため、第３図（Ｂ）に示した如く、ウェ
ブ１３の走路を十分に狭く設定することができる。従っ
てウェブの走路の矢印１４方向の変動が小さく、誘導の
精度が高い。

従来のローラー誘導装置では、圧延材に上反りや下反り
があると、第６図（Ｃ）の如くウェブ１３を正確に誘導
することができない。一方本発明の誘導装置では、第３
図（Ｃ）の如く圧延材に上反りや下反りがあっても、圧
延材は上誘導ローラ１７−１と１７−２および上誘導ロ
ーラ１６によって、上反りや下反りが矯正されて誘導°
され、従ってウェブは正確に誘導される。

本発明では、上フンド１８と下フンドＩ９は、上誘導ロ
ーラ１６や上誘導ローラ１７がウェブの走路に適した位
置に配されるように、予め設定し、圧延中に位置の変更
や調整を行わない。即ち本発明では、複雑な昇降装置を
用いて圧延中にフンドの位置を変更、制御する事はない
が、上記の如く、ウェブを常に正確に誘導することがで
きる。

本発明の作用をＨ形鋼のウェブを誘導する例について説
明したが、本発明の誘導装置が、第２図で述べたＨ形鋼
のフランジを誘導する場合にも、同様の作用効果を発揮
する事は前記の説明から明らかである。また本発明の誘
導装置は、フランジとウェブを有する、Ｈ形鋼以外の形
状の形材、例えばＨ形鋼や工形鋼についても、同様の作
用効果を発揮することは前記の説明から明らかである。

［発明の効果］ 本発明の誘導装置を用いると、ユニバーサルミルにおけ
る形材の圧延に際して、上下水平ロールの間隙に圧延材
のウェブが適正に噛み込まれるように、圧延材を誘導す
ることができる。また本発明の誘導装置は比較的簡易な
構造で、入側圧延材の幅や厚みの変動があっても、ミス
ロールや誘導装置の破損などの懸念なく形材の緊密な誘
導が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の形材圧延用誘導装置の説明図、第２図
は本発明の形材圧延用誘導装置の他の例を示す説明図、 第３図は本発明の詳細な説明する図、 第４図はユニバーサルミルによるＨ形鋼圧延の説明図、 第５図は公知のウェブガイドの例を示す図、第６図は公
知のウェブガイドの作用の説明図、第７図は公知の他の
誘導装置の説明図、である。 １（１−１，１−２）　：圧延材（圧延材の断面形状）
。 ２（２’）　：竪ロール、　３（３’）：水平ロール、
４：圧延方向、　　９（９’）ニガイドローラ、１０（
１０’）　ニガイドローラ、　１２（１２″）：支持板
、１３：ウェブ、　１５（１５’）　：フランジ端部、
１６（１６−１，・＝　、ｌ６−ｎ）　：上誘導ローラ
、１７（１７−１，−、ｌ７−ｎ）　：上誘導ローラ、
　１８：上フンド、　１９：下フンド、　２０（２０’
）　：昇降装置、２１（２１’）　：フランジ誘導ロー
ラ、２２（２２’）　：フランジ誘導ローラ、　２３（
２３’）　：支持フレーム。 特許出願人　　新日本製鐵株式会社

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）形材圧延用ユニバーサルミルにおける圧延材を上
   下の誘導ローラで誘導する誘導装置において、２個以上
   の下誘導ローラと該下誘導ローラの中間にそれぞれ１個
   宛配された１個のもしくは複数個の上誘導ローラを有す
   るか、あるいは２個以上の上誘導ローラと該上誘導ロー
   ラの中間にそれぞれ１個宛配された１個のもしくは複数
   個の下誘導ローラを有することを特徴とする、形材圧延
   用誘導装置
2. （２）上下の誘導ローラがＨ形鋼のウェブを誘導する上
   下の誘導ローラである、請求項（１）に記載の形材圧延
   用誘導装置
3. （３）上下の誘導ローラがＨ形鋼のフランジ端部を誘導
   する上下の誘導ローラである、請求項（１）に記載の形
   材圧延用誘導装置