JPH0415634Y2 - - Google Patents

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JPH0415634Y2
JPH0415634Y2 JP1989005698U JP569889U JPH0415634Y2 JP H0415634 Y2 JPH0415634 Y2 JP H0415634Y2 JP 1989005698 U JP1989005698 U JP 1989005698U JP 569889 U JP569889 U JP 569889U JP H0415634 Y2 JPH0415634 Y2 JP H0415634Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、飲料水等の液体、洗剤や調味料等の
粉流体等の各種内容物を入れる罐等の容器に取り
付けられる、金属製の蓋体の改良に関する。
<従来の技術> 従来、この種の金属製蓋体にあつては、第7図
の蓋体の要部拡大端面図に示すように、天部1の
一部を打ち抜いて内容物取出用の開口たる小穴2
を開設し、この小穴2を塞ぐアルミ泊等の金属製
の閉鎖体3と合成樹脂製フイルムの閉鎖体4を天
部1の上面及び下面に貼着し、両閉鎖体3,4同
志を接着していた。このように上下2枚の閉鎖体
3,4を使用していたのは、上面の閉鎖体3のみ
では、飲料水等の内容物が天部1のメツキ5,5
を施されていない小穴周縁の金属部6に接触し、
これにより金属部に錆が発生したり、内容物の品
質が悪化することを阻止するためである。
<考案が解決しようとする課題> しかしながら、小穴2は単に天部1を打ち抜い
て形成されているにすぎないため、小児等がこの
小穴2周縁の天部材で怪我をするという事があ
り、安全性の向上が望まれていた。
また、小穴2から内容物を取出すには、上面の
閉鎖体3をその端部3′から剥すことにより、こ
れに接着された合成樹脂製の下面の閉鎖体4も同
時に破れるようにしていたが、下面の閉鎖体4の
全部又は一部が破れずに残るという開口に不都合
な問題も生じていた。
さらに、閉鎖体3の周端部は単に切断してある
だけにすぎないため、閉鎖体3に金属製シート又
は金属と紙等の複合材料製シートを採用した場
合、該シートの切断端面が露出したままとなり、
露出した金属部に水や空気中の水分等が接触し、
切断端面に錆が発生してしまう。この錆は、閉鎖
シートと容器との接着、あるいは、複合材料製シ
ートを用いた場合にはその各種構成材料間の接着
に悪影響を及ぼし、容器の密封性を害する原因と
なつていた。
又、天部1は平面状であるため、内容物のつぎ
出しに際しては、内容物が容器内に残り易いとい
う問題を有する。特に、内容物の粘度が高い場
合、この問題は顕著に現れる。
<課題を解決するための手段> そこで本考案は、蓋体の天部に設けられた開口
部周縁の天部材を曲げてカール部を形成し、この
カール部を含む天部に上記開口部を塞ぐ閉鎖シー
トを貼着してなる金属製蓋体において、次の構成
を有するものを提供することにより、上記の課題
を解決する。
本考案の金属製蓋体においては、開口部の全周
縁にわたる天部材が斜めに上昇する傾斜面をな
し、この開口部周縁の天部材が容器の外側に曲げ
られることにより傾斜面の上端にカール部が形成
され、このカール部の上端が開口部を形成するこ
とにより、この開口部が天部より高い位置に配位
されている。そして、このカール部の上端を含む
カール部の外側面の略全体と上記傾斜面との少な
くとも2箇所に閉鎖シートが貼着されてなること
を特徴とする。
ここで蓋体の材質としては、鉄、アルミニウム
等の金属薄板で、少なくとも片面に酸化発錆等の
防止加工を果たす加工処理、例えば、メツキ、塗
装等が施されたものを採用することができ、閉鎖
体には金属製、合成樹脂製、紙製の各単体若しく
はこれらの材料の複合体、又は他の材料との複合
体からなる比較的薄く、ガズバリヤー性、可撓
性、加工性の良好なものが望ましい。尚、カール
部の断面形状は、円形、楕円形、多角形や二重に
折り重ねた形状等、種々の形状が考えられ、容器
の安全面、シート性等使用目的に応じて変更され
うる。
また、閉鎖シートの周縁は、閉鎖シートの周縁
を二重、三重に折り重ねて形成してもよく、或は
必ずしも折り重ねなくてもよい。
<作用> 本考案の蓋体においては、開口部の全周縁にわ
たる天部材が斜めに上昇する傾斜面をなし、この
開口部周縁の天部材が容器の外側に曲げられるこ
とにより傾斜面の上端にカール部が形成され、こ
のカール部の上端が開口部を形成することによ
り、この開口部が天部より高い位置に配位されて
いる。そのため、開口部が天部から斜めに盛り上
がつた上端に位置することとなり、粘度の高い内
容物のつぎ出しに際しても、内容物が開口から残
らずつぎ出され得る。
閉鎖シートは、容器の外側に曲げられたカール
部と傾斜面との少なくとも2箇所に閉鎖シートが
貼着されるため、内容物がカール部端面の金属部
に触れることはない。しかも、閉鎖シートの端面
に錆等が発生しても、閉鎖シートとカール部との
貼着箇所が侵されるおそれはなく、容器の密封性
が害されることもない。
さらに、傾斜した箇所に閉鎖シートを貼着する
ことは若干の困難を伴うが、本考案では、傾斜面
に閉鎖シートを貼着することによつて、閉鎖シー
トは、カール部の上端を含むカール部の外側面の
略全体に張り付けられた状態となる。即ち、傾斜
面に閉鎖シートを貼着することによつて、カール
部の上端から外側面にかけて、閉鎖シートが押し
つけられることとなる。そして、この押しつけら
れたカール部の上端を含むカール部の外側面の略
全体に、閉鎖シートが貼着される結果、当該部分
の貼着が確実となり、貼着を確実なものとするこ
とができる。
<実施例> 以下図面に基き本考案の実施例を説明するに、
第2図は罐用の金属製蓋体の平面図であり、第1
図は第2図の−線拡大端図面である。この蓋
体は、円筒形の罐本体に巻き締められるべく、そ
の全周縁にわたり湾曲部11が形成されており、
蓋体の天部12には小穴13が開けられている。
この小穴の形状は、円形、方形等自由に定められ
ばよいがこの実施例においては、飲料水用の罐の
蓋体に適当な、蓋の中心部から周縁部に向うに従
つて大きくなるような丸みのある形状を採用し
た。
この小穴13の天部材は、プレス加工等により
斜めに上昇させられ、傾斜面15となつていると
共に、この小穴13周縁の天部材は、外側に曲げ
られカール部14となつている。このカール部1
4は、一度傾斜面15より下方向に曲げられ、楕
円形に湾曲して上昇させられており、上面16が
傾斜面15の上面より一段突出になるように形成
されている。
そして、小穴13を塞ぐ一枚のシート17が、
カール部上面16及び傾斜面15の上面の2箇所
に貼着される。
このシート17の周縁は、内側へ折曲されて二
重に重合されており、シート17の中央部18よ
り一段突出する周縁段部19となつている。この
周縁段部19にはシート17の周縁を折り重ねた
ものであるため、折り曲げ皺が生じているが、周
縁段部19をプレスすることにより、その皺は小
さなものとなる。この周縁段部19と中央部18
との段差は、前記カール部上面16と傾斜面15
の上面との段差とほぼ等しくされている。蓋体の
天部材には金属単体を採用すればよいが、第5図
の要部拡大図に示すように、蓋体の天部12材
に、ビリキやテインフリーステイールの金属板2
0の内側にニスやポリエチレン、ポリプレピレン
の合成樹脂層21をデイツピング、ラミネート又
は塗装の加工方法により形成したものを採用して
もよい。
さらに、第6図の要部拡大図に示すように、金
属板24の両面に合成樹脂層25′,25を形成
したものを蓋体の天部材12としてもよい。
又、図示は略するが、閉鎖シート17には、
鉄、アルミニウム等の金属ホイルの下面或は上・
下両面に合成樹脂シートを積層したものを採用し
てもよい。この場合、シート17と天部12との
貼着には一般に接着剤を使用すれば良いが、両者
の貼着面が、共に合成樹脂層となる箇所では、ヒ
ートシートによる貼着も可能である。
尚、ヒートシールやホツトメタル接着剤による
貼着を行えば、開封後再び封を行うことが出来な
いため、今日問題となつているような商品へのい
たずらを防止しうる。又、貼着に際して力や熱を
加える場合には、金型の形状を蓋体の形状に対応
した凹上にななしておくことにより、上方からの
プレス等の一回の加工で、2箇所の貼着が完了す
る。
第3図は他の実施例の要部端面図であり、この
実施例では、カール部24が外側に二重に折り重
ねられている点、閉鎖シート17の周縁が上側へ
折曲され二重に重合された周縁段部29となつて
いる点が先の実施例と相違する。他の点は先の実
施例と実質的に同一であり、同一の番号を附して
その説明を省略する。
この実施例においては、閉鎖シート17の周縁
段部29が外側に折曲されているため、その切断
端面は外部に露出した状態となり、この切断端面
に錆が発生する可能性は有る。しかし、この切断
端面附近の周縁部は、傾斜面15に接着されてお
らず、閉鎖シート17と傾斜面15との接着箇所
の上方に折曲されて置かれているため、切断端面
に生じる錆が両者の接着に悪影響を及ぼすおそれ
はない。
第4図はさらに他の実施例の要部端面図であ
り、この実施例ではカール部34が円形にカール
されている点、閉鎖シート17の周縁が折り重ね
られていない周縁部39となつている点が先の実
施例と相違する。又、折り重ねられていない周縁
部に対応して、カール部34は傾斜面15と略同
一平面になつている。他の点は先の実施例と実質
的に同一であり、同一の番号を附してその説明を
省略する。
尚、閉鎖シート17を長く延ばしておくことに
より、閉鎖シート17と傾斜面15との接着箇所
を閉鎖シートの切断端面より遠くに位置させ、切
断端面に生じる錆の発生が接着に及ぼす悪影響を
防止し得る。
以上の実施例の他の、本考案は種々変更可能で
ある。例えば、各実施例のカール部及び閉鎖シー
トの周縁の構成は、相互に組み合わせて実施可能
である。又、各構成の素材は適宜変更でき、例え
ば閉鎖シートには従来からある合成樹脂、紙、金
属等からなる単体或は複合体を適宜選択し得る。
<考案の効果> 以上、本考案は、カール部上面とカール部周縁
の天部上面との2箇所に閉鎖シートを貼着するた
め、カール部の端部の金属面における錆の発生を
防止し得る。しかも、この蓋体は傾斜面を備えて
いるため、内容物の粘度が高くとも、傾斜面に導
かれ良好につぎ出すことができる。しかして、本
考案は、気密性の害されるおそれが極めて小さく
つぎ出し易い実用的な金属製蓋体を提供し得たも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は第2図の−線拡大図端面図、第2
図は一実施例蓋体の平面図、第3図は及び第4図
は夫々他の実施例の要部拡大端面図、第5図及び
第6図は夫々蓋体の積層断面図、第7図は従来例
の端面図である。 12……蓋体の天部、13……小穴、14,2
4,34……カール部、15……傾斜面、16…
…カール部上面、17……閉鎖シート。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 蓋体の天部に設けられた開口部周縁の天部材を
    曲げてカール部を形成し、このカール部を含む天
    部に上記開口部を塞ぐ閉鎖シートを貼着してなる
    金属製蓋体において、 開口部の全周縁にわたる天部材が斜めに上昇す
    る傾斜面をなし、この開口部周縁の天部材が容器
    の外側に曲げられることにより傾斜面の上端にカ
    ール部が形成され、このカール部の上端が開口部
    を形成することにより、この開口部が天部より高
    い位置に配位され、 このカール部の上端を含むカール部の外側面の
    略全体と上記傾斜面との少なくとも2箇所に閉鎖
    シートが貼着されてなることを特徴とする開口部
    に閉鎖シートを有する金属製蓋体。
JP1989005698U 1989-01-21 1989-01-21 Expired JPH0415634Y2 (ja)

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