JPH04154995A - DI缶用Ni系複層めっき鋼板及びその製造方法 - Google Patents

DI缶用Ni系複層めっき鋼板及びその製造方法

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JPH04154995A
JPH04154995A JP27505890A JP27505890A JPH04154995A JP H04154995 A JPH04154995 A JP H04154995A JP 27505890 A JP27505890 A JP 27505890A JP 27505890 A JP27505890 A JP 27505890A JP H04154995 A JPH04154995 A JP H04154995A
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JP
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plating
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JP27505890A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Yomura
吉則 余村
Tomoyoshi Okita
大北 智良
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、飲料缶などに用いられる缶用材で、製缶に
際して缶胴をD&I(トロウィング及アイアニング)方
式て加工されるDI缶用のめっき鋼板に関する。
[従来技術] 食缶では、胴体に天地を付けた3ピースと、地と胴体と
が一体成形されこれに天を付けた2ピ一ス缶とが使われ
ている。2ピ一ス缶には絞り加工によって作られる底の
浅いものと、絞り・しごき加工によって作られる底の深
いいわゆるDI缶とがあり、後者は飲料缶に多く使用さ
れている。特に、内容物が炭酸飲料の場合など、炭酸ガ
スの発生により内圧が大気圧よりも高くなるので、3ピ
一ス缶よりも薄い材料で十分に強度を確保することがで
き、又開缶時に外部からの汚染物の吸い込みが無く衛生
的である等の利点がある。その反面、材料には極めて苛
酷な成形性が要求される。
即ち、DI加工では先ず平坦な板をカップ状に絞り、そ
の後ダイス径を三段階に少しづつ狭めながらしごき加工
を加える。この結果、成形後の缶胴は元の板の約三分の
−の厚さとなる。このDI缶用の材料としては、アルミ
板と表面処理鋼板とが使われており、後者の場合表面処
理層は、成形後も缶内腐食に対して鋼板を保護する役割
を果なさなければならない。成形後、缶内塗装が施され
るが、スチール缶では鉄溶出が極微量であっても、これ
にともなっていわゆる金物の匂いが発生ずるので、缶内
塗装も二度がけを施すなどの対策が採られている。
このため、従来から、DI缶用表面処理鋼板としてはめ
っき量の多いSnめっき鋼板が用いられて来ている。S
nは軟らかい金属で、成形に対して延びも良く又ダイス
噛りなどの事故を起こすことも稀であり、且つ、缶内容
物に対する鋼板の防食性能も優れ、缶内飲料に無害で、
匂いを付けることもなく、その上、歴史の長い半田缶に
おける実績もある。缶用材として更に要求される特性に
印刷性と外面の耐食性とがあり、このためにも充分なS
nめっき量が必要とされてきた。
しかし、Snは資源が偏在しており、多産に用いること
には問題があるので、近年ではSnの使用量を減らずこ
とが試みられている。例えば、特開昭58−37194
号公報では、冷延鋼板の両面にNiをめっきし、この処
理鋼板の片面にSnをめっきし更に電解クロム処理層を
設けて耐食性を付与した容器用鋼板が開示されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、DI加工を受けるとNiめっき皮膜は延
ばされて欠陥部が生じることが避けられない。このよう
な部分では、NiとFeの電位差による電池が形成され
るので、Niめっき層があっても缶内面の鉄溶出や缶外
面の腐食が十分には抑制されないと言う問題が残されて
いた。
この発明はこの課題に対してなされたもので、缶の内面
及び外面に要求される特性に合わせた処理を鋼板に施す
ことによってSnの使用量を滅じても、鉄の溶出が極め
て少く且つDJ加工に耐えられ外面の耐食性も良好なめ
っき鋼板の提供を目的とするものである。
[課題を解決するための手段] この目的を達成するための手段は、二種類のDI缶用N
i系複層めっき鋼板及びこれらの製造方法であって、こ
れらのDI缶用Ni系複層めっき鋼板は次の■と■であ
り、製造方法は次の■、■、■及び■である。
■冷延鋼板の両面の表層がNi拡散層で、このNi拡散
層の上にNiめっき層があるが、片面はこのNiめっき
層の上に更にSnめっき層があり、少なくともこのSn
めっき層はクロメート皮膜で覆われている。そして、N
i拡散層の厚さはNi量で片面当たりO,,03g/n
+2以上0.6g/m2以下であり=Niめっき層の厚
さは片面当たり0.01g/m2以上0.2g/m”以
下であり、又、Snめっき層の厚さは合金化していない
Sn量で0.5g/m2以上2.8g/m2下で、クロ
メート皮膜の厚さはCr量で片面当たりlll1g/+
n2以下である。以上のDI缶用Ni系複層めっき鋼板
■冷延鋼板の両面の表層がNi拡散層であるが、片面は
このNi拡散層の上にSnめっき層があり、他面はこの
Ni拡散層の上にNiめっき層があって更にその上にS
nめっき層があり、これらの両面のSnめっき層はクロ
メート皮膜で覆われている。そして、Ni拡散層の厚さ
はNi量で片面当たり0.03g/m2以上0.6g/
m”以下であり、Niめっき層の厚さは0.01g/w
n2以上0.2g7m”以下であり、又片面のNi拡散
層の上のSnめっき層の厚さは合金化していないSn量
で0.02g/m2以上2.8g/m”以下であり、他
面のNiめっき層の上のSnめっき層の厚さは合金化し
ていないSn量で0.5g/m2以上2.8g/m2下
で、クロメート皮膜の厚さはCr量で片面当たり1e+
g/m”以下である。以上のDI缶用Ni系複層めっき
鋼板。
■冷延鋼板の両面にNiめっきを施し、その後加熱して
Ni拡散層を生成させ、その上にもう一度Niめっきを
施す。このNiめっき鋼板の片面にSnめっきを施し、
その上に重クロム酸を主体とするクロメート液を用いて
クロメート処理を施す、そしてこの場合、加熱前のNi
めっきの付着量は片面当たり0.03g/m2以上0.
6g/rl以下で、Ni拡散層の上のNiめっきの付着
量は0.01g/n+2以上0.2g/m”以下であっ
て、Snめっきの付着量は0.5g/m2以上2.8g
/Tr?以下であり、クロメートの付着量はCr量で片
面当たりll1g/l112以下である。以上のDI缶
用Ni系複層めっき鋼板の製造方法。
■冷延鋼板の両面にNiめっきを施し、この熱処理のと
きにNi拡散層を生成させる。この後片面にはもう一度
Niめっきを施すが他面には施さない。この片面Niめ
っき他面Ni拡散層鋼板の両面にSnめっきを施しその
上に重クロム酸を主体とするクロメート液を用いてクロ
メート処理を施す。そしてこの場合、加熱前のNiめっ
きの付着量は片面当たり0.03g/m2以上0.6g
/m2以下で、Ni拡散層の上のNiめっきの付着量は
0.01g/lri’以上0.2g/rr?以下である
が、Snめっきについては、Ni拡散層の上の付着量は
0.5g/ln’以上2.8g/ll以下であり、Ni
めっきの上の付着量は0.5g/Tr?以上2.8g/
m?以下である。又、クロメートの付着量はCr量で片
面当たり1 mg7 m2以下である。以上のDI缶用
Ni系複層めっき鋼板の製造方法。
■加熱前のNiめっきの替わりに、Ni量で片面当たり
0.03g/m2以上0.6g/m”以下のNi−Fe
合金めっきを施す■で述べたDI缶用Ni系複層めっき
鋼板の製造方法。
■加熱前のNiめっきの替わりに、Ni量で片面当たり
0.03g/m2以上0.6g/m”以下のNi−Fe
合金めっきを施す■で述べたDI缶用Ni系複層めっき
鋼板の製造方法。
[作用] DI缶では、前述したように加工によって板厚は約三分
の−に減じる。このとき、板の表面はその面積が板厚減
少に応じて拡がるので、表面のめっき皮膜は不均一にな
りがちである。成形された缶の内面は化成処理を施され
た後缶内面塗料が塗布される。この化成処理は塗料の密
着を高めるための塗装前処理であって、欠陥のない均一
な処理皮膜が要求される。
この処理皮膜の均一性を阻害するものに、5n−Fe合
金とSn酸化物とがある。何れも硬くて脆く、これらが
存在すると塗料の密着性が低下するので、その生成を抑
制する工夫がなされてきたものである。即ち、5n−F
e合金に対してはSnめっき層の下にNi+Crのめっ
き層を設け、Snの酸化に対してはクロメート処理を施
す等の対策である。
DI加工時には摩擦や変形による発熱のため、Snめっ
き層があると融点の低いSnはその一部或いは全部が合
金化するし、Snの酸化も避けられない。Snめっき量
が十分に多い場合には、−部のSnは反応せずに金属S
nとして残り、Sn金属特有の良い特性が発揮される6
しがし、Snめっき量が減少するにしたがい、上記の反
応物の影響が大きくなってくる。発明者らの研究による
と、Snめっき呈が0.1g/rri’より少なくなる
と負の影響が目立ってくる。缶内への鉄溶出は、鋼板に
なされた表面処理とDI加工後に施される缶内面塗膜と
の相乗効果によって抑制されるので、内面側は僅かな量
のSnをめっきするよりも相乗効果を大きくしな方がよ
い。
Niは耐食性の良い金属であり、且つ塗料との密着性が
良好である。このため、缶内塗料との相乗効果が大きく
、Niめっき層が所定の厚さになると鉄溶出を抑制する
作用が顕著に現れてくる。
鋼板表層をNi拡散層とすると、表層の耐食性が改善さ
れ鉄が溶出し難くなるが、このNi拡散層の上にNiめ
っき層を設けた場合、前述の所定の厚さは0.01g/
m2である。Ni拡散層上にNiをめっきし、燐酸化成
処理を施し、エポキシ塗料を塗布した試験片を腐食溶液
に浸漬し溶出した鉄量を調べた結果を第1図に示す。N
iめっき量が多いほど鉄溶出量は減じるが、その減じ方
はNiめっき量が0.01g/m2までは急激であり、
その後徐除に減じ、0.2g/m2を超えてはほぼ一定
となる。したがって、Niめっき量を0.01g/m2
以上0.2g/rt?以下とすると効率的に鉄溶出を抑
制することが出来る。
前述のように缶内面にSnをめっきするときは、めっき
策が0.1g/m”より少ないとその効果がない。Ni
拡散層の上にめっき量を変えてSnめっきを施し、上記
のNiめっきの場合と同様に鉄溶出量を調べた。この結
果を第2図に示す。
Snめっき量が多いほど鉄溶出量は減じるが、その減じ
方はSnめっき量が0.2g/m2までは急激であり、
その後徐除に滅じ、2.8g/m2を超えてはほぼ一定
となる。したがって、Ni拡散層の上に上記のNiめっ
き層があっても、又0.2g/m2以上2.8g/m2
以下Snめっき層があっても効率的に鉄溶出を抑制する
ことが出来る。
Ni拡散層は、前述した鋼板表層の耐食性改善に加えて
、上のめっき層がN量である場合は、鋼とNiめっき層
との機械的性質及び化学的性質を連続的に遷移させる作
用をする。加工に際しては、鋼とNiめっき層との急激
な機械的性質の変化が避けられるので、Niめつき層の
剥離や亀裂が少なく皮膜欠陥が大幅に減少する。又、電
気化学的には、深さ方向I\の電位が連続的に遷移する
ので、Ni−Fe電池の形成による鉄溶出の促進が軽減
される。上のめっき層がSnの場合は、加工時或いは塗
装焼き付は時に5n−Fe合金の生成を抑制し、加工後
のSnめっき層の均一性を保つべく作用する。しかし、
Ni拡散層のこのような効果は拡散層量がNl量で0.
03g/m2以上ないと顕著ではなく、又、0.6g/
+n2を超えて厚くしても効果は余り変わらない。
以上述べてきた片面は、製缶に際して缶の内面として使
用する側であり、他面は缶の外面となる。DI加工では
、外面の皮膜が硬いとダイスの噛りゃ材料表面の損傷を
惹き起こす。即ち、外面には加工の容易さが特に要求さ
れる。Snめっき層は軟質で延性にも富み且つ外面の耐
食性や印刷性も良いので、他面には再上層めっき層にS
nめっき層を設ける。この場合、Snめっき層の量が0
.5g/m”程度に増えると、DI加工時の表面損傷は
殆ど皆無となり、2.8g/rt?を超lて増やしても
その効果は変わらない。
Snめっき層の下のNiめっき層は、I)I加工後のS
nの付着量分布を均一に保つ効果がある。
第3図はこのNiめっき層の作用を示したもので、Ni
拡散層の上に付着量を変えてNiめっきを施し、その上
にSnめっきを施して試験片とし、この試験片をDI加
工した後、表面のSnの付着量分布をX線マイクロアナ
ライザーによって測定した結果である。測定条件は、プ
ローブ電流1.0X10−6A、プローブ径2μm、測
定面積200μm200μmで視野的測定点は100X
先00点、収集時間は各測定点について0.1秒である
。Sn付着量の多い点は5n−Lα線の強度が大きいこ
とから、各測定点の強度の平均値を求め、この平均値の
1/10以下の強度を示す点はSn付着量が少ない皮膜
不完全部と判断する。
分布については、この被膜不完全部が少ない場合が均一
分布、多い場合が不均一分布と判断される。図では、S
n被覆不完全部の多さを縦軸に、Niめっき量を横軸に
表示した。Niめつき量の増加と共にSn不完全被覆部
は減るが、Niめっき景が0.01g/m’に近づくと
急に減じ、その後緩やかになり0.2 gam2では減
じ切っている。
即ち、Niめっき層のSnめっき層のを均一性を保つ効
果は、Niめっき量が0.01g/n+2以上0.2g
/m”以下で最も効率良く発揮される。Snめっき層の
均一性が保たれると言うことは、加工が順当に行われる
ことであり、又、加工後もS nめっき層の被覆効果が
十分に期待出来ることでもある。飲料缶に多く使用され
るDI缶では冷却保存されることが多く、湿度の高い地
域では大気中水蒸気も直ぐに凝結し外面を濡らし、流れ
落ちる水が缶底を常に湿潤状態に置くこともある。上記
の均一性保持効果に加え、Niめっき層はその下のNi
拡散層を覆ってSnめっき層とともに、鋼板素地を保護
し悪環境に曝されたときの腐食を防ぐ。
鋼板表層にNiを拡散しておくと、内面の場合と同様、
鋼板表層の耐食性が改善され、−層腐食し難くなる。こ
の場合、腐食に対する効果が明瞭に現れるNi拡散層の
量は0.03g/m2以」−であり、0.6g/m”を
超えて増やしてもその効果は余り変わらない。
クロメート皮膜は、印刷塗料の付着性を低下さぜるSn
の酸化物の生成を抑制する他耐食性にも寄与する。しか
しこの皮膜は硬くて加工性を害するので、その量を限定
する必要がある。CI−zで片面当たり1mg/m2以
下とするとDI加工時の噛りゃ表面損傷も起こさなくな
る。
冷間圧延された鋼板は、一般に700℃前後の熱処理と
調質圧延とによって、機械的性質が調整される。熱処理
前の冷延鋼板にNiめっきを施しておき、この熱処理を
利用してNi拡散層を形成させる事も出来る。°しかじ
、利用する熱処理の処理温度が低い場合、例えば過時効
処理の場合などでは、Niめっきに替えてNi−Fe合
金めっきを施すと確実にNi拡散層を得る事が出来る。
このNiめっき或いはSnめっきは、一般に行われてい
る方法で施すことができ、Ni拡散層及びSnめっき層
の付着量の作用については既述した通りであるが、Ni
拡散層を両面に設ける場合限定した範囲内であれば表裏
等量でも又量差があっでもよい。
クロメート皮膜についても、一般に用いられている浸漬
用クロメート処理液を用いることができ、皮膜量を限定
するには、処理時間を短くすればよい。なお、−船釣な
浸漬法で処理する場合は両面処理となって、Niめっき
層やNi拡散層の上にも施されるがCr量でIB/l1
12以下であれば特に問題はなくこの場合耐食性にも寄
与することになる。
[実施例] 厚さ0.281111の冷延鋼板の両面にNiをめっき
し700℃で20秒の熱処理を行ってNi拡散層とした
もの、及びNi−Fe合金めっきを施し500℃前後で
1時間の熱処理を行いNi拡散層としたものについて調
質圧延を行った後、片面にNiめっき及びその上にSn
めっきを施し最後に浸漬法でクロメート処理を行った。
これらの処理は、実施例としてこの発明の範囲内の条件
、比較例として範囲外の条件及び従来の両面にNiめっ
きを施し片面の上にSnめっきを施した条件とについて
行い、比較できるようにした。処理した試験片について
、DI削加工行い加工の容易さを調べた。その後内面に
ついては、脱脂洗浄した後、一般に使用される燐酸系処
理液を用いて化成処理を施し、この上にエポキシ系缶内
面塗料を100mg/ d m2塗布し、205°Cで
10分間焼き付けた後、Fe溶出試験を行い品質を評価
した。外面については、塗装を施さずに湿潤試験を行い
評価した。
これらの処理或いは試験の詳細は次のようであった。
Niめつき: N + SO4・6H20240g/ρNiC,ff2
・6H2045g/、RH3B○s        3
0g/々pH2,6 浴温           50℃ Ni−Fe合金めっき: NiS046I]20240 g/ρ F e SO4・7H2045g/j’83  B 0
3             3 0 g/41pH3
,5 浴温           45°C 5nめっき; Sn”          30g/ρ遊離酸(H2S
O4換算)13g#’ 光沢剤          5g/ρ 浴温           40°C クロメート処理: N a2 Cr2 o、     20g/f’浴温 
          50 ’CpH5,5 処理時間          1秒 DI加工は、先ず直径123■のブランクを打抜き、カ
ッピングプレスで内径72mmφ、高さ361I11の
カップに成形し、次いでこのカップをDIマシーンに装
入してリドロウ加工及び三段階のアイアニング加工を行
い、最終的に缶内径52、OLl+m、缶高130開の
缶を成形した。このとき、ポンチスピードは30m11
/分、ストローク60011111、クーラントは4o
℃〜1oo℃で循環使用した。加工のし易さは100缶
を連続製缶し不良缶の発生の有無で評価しな。
鉄溶出試験では、DI加工後の試験材の中に腐食液20
0mρを入れ鉄溶出を強制しな。腐食液はクエン酸1.
5%と食塩1.5%含む水溶液で、腐食温度は38℃で
あり、96時間後にこの腐食液に溶出した鉄の量を測定
した。鉄溶出量がI H/ (l未満を◎、1■/ρ以
上1.5mg/ff1未満を○、1 、5 mg/ 1
1以上2 、 Orag/ 12未満を△、2.0mg
/ρ以上を×、で各々評価した。
湿潤試験では、湿度80%、温度50 ’Cの雰囲気に
10時間曝した後、缶の底部外面を観察した。その結果
を、全く変化の認められないものを◎、変化が僅かに認
められるものをO1小さな赤錆が疎に点在しているもの
を△、小さな赤錆が全体に散在しているものを×、とし
て評価しな。
供試材及び試験の結果を第1表に示す。
第1表 木;DI加工後ダイスに多くの疵が見られた。
表中、試験片阻1乃至16で、試験片NIL2.3.6
.10.11.12及び16は、Ni−Fe合金めっき
を施してNi拡散層を形成させたものであり、他は、N
iめつきを施してNi拡散層を形成させたものである。
何れのNi拡散層の形成条件においても、実施例では加
工性及び耐食性ともに満足な結果が得られた。
しかし比較例では、Ni拡散層、内面のNiめっき量或
は内面のSnめっき量が各々少な過ぎる試験片N[Ll
 7.18及び20では鉄溶出試験で劣り、外面のNi
めっき量が少なすぎる試験片陽19では湿潤試験で劣り
、外面のSnめつき量の少な過ぎる試験片N[L21で
は加工時の不良缶発生があると共に湿潤試験にも劣る。
又、クロメート被膜の多過ぎる試験片1llllL22
では加工時に不良缶発生とともにダイスも疵付けた。
従来例では、鉄溶出試験で劣り、湿潤試験でもSnめっ
き量が多くないと劣る結果となり、又、不良缶が発生す
ると共にクロメート被膜の多いものはダイスに疵も付け
た。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば缶内面相当面は鋼板表
層の耐食性を改善しその上にNiめつき層或いは耐食性
と塗料密着性の良いNiめつき層があって鉄溶出を抑制
し、缶外面相当面はDI前加工必要な軟らかいSnめっ
き層が表層めっき層としてあり、その下にSnめっき層
の均一性を保持するNiめっき層及び鋼板表層の耐食性
を改善するNi拡散層との複合層となっている。このた
め、各々の面に要求される条件或いは用途に個別に適し
た特性が発現される。したがって、Sn量は少なくても
DI缶用材として内外面ともに十分な耐食性を維持しな
がら、優れたDI成形性を具備している。このように、
表裏で各々に適した性能を発揮し且つ省資源を実現した
この発明の効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の詳細な説明するためのNiめっき量
と鉄溶出量との関係を示す図、第2図はSnめっき量と
鉄溶出量との関係を示す図、第3図はSn不完全部とN
iめっき量との関係を示す図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)冷延鋼板の両面にNi量で片面当たり0.03g
    /m^2以上0.6g/m^2以下のNi拡散層を有し
    、このNi拡散層の上に片面当たり0.01g/m^2
    以上0.2g/m^2以下のNiめっき層を有し、片面
    にはこのNiめっき層の上に合金化していないSn量で
    0.5g/m^2以上2.8g/m^2下のSnめっき
    層を有し、且つ、少なくともこのSnめっき層の上にC
    r量で片面当たり1mg/m^2以下のクロメート皮膜
    を有することを特徴とするDI缶用Ni系複層めっき鋼
    板。
  2. (2)冷延鋼板の両面にNi量で片面当たり0.03g
    /m^2以上0.6g/m^2以下のNi拡散層を有し
    、片面にはこのNi拡散層の上に合金化していないSn
    量で0.02g/m^2以上2.8g/m^2以下のS
    nめっき層を有し、他面には前記Ni拡散層の上に0.
    01g/m^2以上0.2g/m^2以下のNiめっき
    層と更にその上に合金化していないSn量で0.5g/
    m^2以上2.8g/m^2下のSnめっき層を有し、
    且つ、これらのSnめっき層の上にCr量で片面当たり
    1mg/m^2以下のクロメート皮膜を有することを特
    徴とするDI缶用Ni系複層めっき鋼板。
  3. (3)冷延鋼板の両面に片面当たり0.03g/m^2
    以上0.6g/m^2以下のNiめっきを施し、このN
    iめっき鋼板を加熱してNi拡散層を生成させ、このN
    i拡散層の上に片面当たり0.01g/m^2以上0.
    2g/m^2以下のNiめっきを施し、片面にはこの施
    されたNiめっきの上に更に0.5g/m^2以上2.
    8g/m^2以下のSnめっきを施しためっき鋼板を作
    製し、このめっき鋼板を重クロム酸塩を主体とするクロ
    メート液で処理してCr量で片面当たり1mg/m^2
    以下のクロメート皮膜を形成することを特徴とするDI
    缶用Ni系複層めっき鋼板の製造方法。
  4. (4)冷延鋼板の両面に0.03g/m^2以上0.6
    g/m^2以下のNiめっきを施し、このNiめっき鋼
    板を加熱してNi拡散層を生成させ、片面にはこのNi
    拡散層の上に0.02g/m^2以上2.8g/m^2
    以下のSnめっきを施し、他面には前記Ni拡散層の上
    に0.01g/m^2以上0.2g/m^2以下のNi
    めっきを施し更にその上に0.5g/m^2以上2.8
    g/m^2以下のSnめっきを施しためっき鋼板を作製
    し、このめっき鋼板を重クロム酸塩を主体とするクロメ
    ート液で処理してCr量で片面当たり1mg/m^2以
    下のクロメート皮膜を形成することを特徴とするDI缶
    用Ni系複層めっき鋼板の製造方法。
  5. (5)冷延鋼板の両面に施すNiめっきに替えてNi量
    で片面当たり0.03g/m^2以上0.6g/m^2
    以下のNi−Fe合金めっきを施す請求項3又は請求項
    4記載のDI缶用Ni系複層めっき鋼板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06108286A (ja) * 1992-09-26 1994-04-19 Toyo Kohan Co Ltd 高加工性ニッケル−錫めっき鋼帯

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JPH06108286A (ja) * 1992-09-26 1994-04-19 Toyo Kohan Co Ltd 高加工性ニッケル−錫めっき鋼帯

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