JPH04154785A - 光学活性なテトラヒドロピリジン誘導体およびその製造法ならびにそれを含有する薬剤 - Google Patents

光学活性なテトラヒドロピリジン誘導体およびその製造法ならびにそれを含有する薬剤

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JPH04154785A
JPH04154785A JP2277864A JP27786490A JPH04154785A JP H04154785 A JPH04154785 A JP H04154785A JP 2277864 A JP2277864 A JP 2277864A JP 27786490 A JP27786490 A JP 27786490A JP H04154785 A JPH04154785 A JP H04154785A
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JP2277864A
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Kazusuke Kubo
久保 一介
Yuji Ueno
雄二 上野
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、補乳動物の中枢神経に影響し、抗不安効果、
学習改善効果を有する向精神薬として有用な下記の式(
1)で示される光学活性なテトラヒドロピリジン誘導体
、すなわち、(R)−1゜2.3.4−テトラヒドロベ
ンゾ(b)チェノ(2,3−c)ピリジン−3−カルボ
キサミド誘導体、その酸付加塩、およびその製造方法な
らびにそれを含有する治療用薬剤に関するものである。
(式中、R1は無置換または置換された飽和環式アルキ
ル基、R2およびR″はハロゲン、無置換または置換さ
れたアルキル基、アリール基、アルケニル基、アシル基
、アリールカルボニル基を表し、mおよびnはO〜4の
整数であり、mおよびnが2以上の場合、R2およびR
3はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。) (従来の技術) 下記の式(V)で示される1、2,3.4−テトラヒド
ロベンゾ(b)チェノ(2,3−c)ピリジン−3−カ
ルボキサミド誘導体(ラセミ体)は、抗不安効果、学習
改善効果を有する向精神薬として知られている(特開平
2−149583)。
(式中、R1、R1、R3およびm、nは前記と同一で
ある。) (発明が解決しようとする課題) 分子内に不斉炭素を持つ化合物は、はとんどの物理化学
的性質が全く等しい光学異性体が存在する。光学異性体
間では、薬効および毒性の異なる場合があり、有用でな
い方の異性体は、不純物であるとの考え方が一般的にな
ってきた。
特開平2−149583に開示された式(V)で示され
る1、2,3.4−テトラヒドロベンゾ(b)チェノ(
2,3−c)ピリジン−3−カルボキサミド誘導体は、
不斉炭素を有する化合物であり、2つの光学異性体が存
在する。この化合物を医薬品として使用する場合、どち
らか一方の光学活性体を用いた方が好ましいことが考え
られる。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討を
行い、N−アセチル−3−(3−ベンゾ(b)チエニル
)アラニン等のN−アシル−3−(3−ベンゾ(b)チ
エニル)アラニン(■°)のラセミ体を、アシラーゼ等
のα−アシルアミノ酸を加水分解する酵素で処理し、L
一体のみを脱アシル加水分解して3−(3−ベンゾ〔b
]チエニル)−L−アラニン(■”)とし、D一体を未
分解のままN−アシル−3−(3−ベンゾ(b)チエニ
ル)−D−アラニン(■゛)として残し、2種の光学活
性な中間体を得た。この中間体を例えば後述の方法によ
り、さらに誘導化して(R)−N−シクロへキシル−1
,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[b]チェノ(2,
3−c)ピリジン−3−カルボキサミド(I“)および
(S)−N−シクロへキシル−1,2,3,4−テトラ
ヒドロベンゾ(b)チェノ(2,3−c)ピリジン−3
−カルボキサミド(■°)に導いた。この2種の光学異
性体およびラセミ体を用いて毒性の検討を行い、(R)
一体が(S)一体およびラセミ体に比べ、薬効はほとん
ど同じであるが、毒性が低く優れていることを見出し、
本発明を完成するに至った。
(IV’)              (H1’)(
上式中、R4は無置換または置換されたアルキル基を表
す。) すなわち、本発明は、式(1)で示される光学活性なテ
トラヒドロピリジン誘導体、すなわち、(R)−1,2
,3,4−テトラヒドロベンゾ(b)チェノ(2,3−
c)ピリジン−3−力ルポキサミド誘導体、その酸付加
塩、およびその製造方法ならびにそれを含有する治療用
薬剤を提供するものである。
式中、R1は飽和環式アルキル基であり、環状部分の炭
素数3〜7のものが好ましい。炭素に結合した水素は他
の置換基、例えば、炭素数1〜6のアルキル基やアルコ
キシ基、ハロゲンi子、水酸基、アミノ基、カルボキシ
ル基等で置換されていてもよい。
R2およびRffはハロゲン原子、アルキル基、アリー
ル基、゛アルケニル基、アシル基、アリールカルボニル
基である。これらの基の炭素数としては1〜20個程度
であり、炭素原子に結合している水素は、他の基で置換
されていてもよい。置換基としてはハロゲン原子、エス
テル基、炭素数が1〜6個のアルコキシ基、アルキル基
、フェニル基である。R2およびR3の一例を示すと、
塩素原子、2−クロロベンゾイル基、アセチル基、4−
メトキシベンゾイル基、4−アミノブチロイル基、4−
メトキシヘンシル基、メチル基、アリル基、ベンジル基
、4−ニトロベンジル基等である。
mおよびnはO〜4の整数である。mおよびnが2以上
の場合、R2およびR3はそれぞれ同一でもよいし、異
なってもよい。
また、これらの光学活性体は、1..2,3.4=テト
ラヒドロベンゾ(b)チェノ(2,3−C)ピリジン−
3−カルボキサミド誘導体のラセミ体(V)と、光学活
性マンデル酸等の光学活性な酸を溶媒中で反応させ、生
成した2種のジアステレオマーをその溶媒に対する溶解
度の差を利用し、分離することもできる。
薬理上許容される酸付加塩としては、例えば、塩酸、硫
酸、リン酸等の無機酸、またはマンデル酸、p−)ルエ
ンスルホン酸、マレイン酸等の有機酸の酸付加塩を挙げ
ることができる。
1.2,3.4−テトラヒドロベンゾ(b)チェノ(2
,3−c)ピリジン−3−カルボキサミド誘導体の光学
活性体は、N−シクロヘキシル−1、2,3,4−テト
ラヒドロベンゾ〔b〕チェノ(2,3−C)ピリジン−
3−カルボキサミドの光学活性体を例にとると、例えば
以下の方法により製造できる。
N−アシルチオトリプトファンのラセミ体(U’)の1
.0〜70%(W/V)水fgH1好マしくは5.0〜
40%(W/V)を水酸化ナトリウムでpH3,0〜1
1付近、好ましくはpH5゜5〜7.0に調整した水性
溶媒中に、アシラーゼを添加後、反応温度5. 0〜6
0″C1好ましくは30〜45°C3反応時間0.5〜
3oo時間、好ましくは5.0〜24時間攪拌すること
により、N−アシルチオトリプトファンのし一体のみが
チオトリプトファン(■°)に変換する。
本発明において使用するアシラーゼは、N−アシルチオ
トリプトファンのし一体のみを加水分解するものであれ
ば、いかなる種類の菌体より取得されたものでもよい。
例えば、糸状菌のアスペルギルス属、ペニシリウム属、
細菌のシュウトモナス属、アクロモバクタ−属、ミクロ
コツカス属および放線菌のストレプトミセスなどが利用
される。
アシラーゼの使用量は、N−アシルチオトリプトファン
の濃度により異なるが、N−アシルチオトリプトファン
に対しO,1〜100重量%、特に0、 5〜2.0重
量%程度が好ましい。また、本発明において反応を促進
、さらには安定させるためにコバルトを共存させてもよ
い。使用するコバルトは、塩化コバルト・硫酸コバルト
・酢酸コバルト等水に溶解するものであれば任意のコバ
ルト塩を使用することができる。そして、その濃度は0
.001〜100mMの範囲内である。本発明において
使用される水性溶媒としては、水各種の緩衝液、さらに
は水に混合する有機溶媒、例えば、メタノールを適宜加
えてもよい。上記のような方法で得られた反応終了液に
は、生成したし一チオトリプトファンが結晶として析出
し、溶解度の大きい未反応のN−アシル−D−チオトリ
プトファンは溶液として残る。この反応液を固液分離、
例えば、濾過することにより、高収量で光学純度の高い
し一チオトリプトファンを取得することができる。一方
、固液分離した溶液のpHを塩酸などで3以下にするこ
とにより、未反応のN−アシル−D−チオトリプトファ
ン(■゛)の結晶を高い純度にて取得することができる
また、この時、L−チオトリプトファンを水酸化ナトリ
ウム等のアルカリ溶液中で無水酢酸等と処理することに
より、原料のN−アセチルチオトリプトファンのラセミ
体に変換することができる。
このN−アシル−D−チオトリプトファンは、酸を用い
てアシル基を加水分解することにより、ラセミ化を起こ
さすD−チオトリプトファン(■゛)に導くことができ
る。使用する酸は、塩酸、硫酸等の無機酸、メタンスル
ホン酸、トルフルオロ酢酸等の有機酸等を使用すること
ができる。そして、その濃度は0. 1〜18規定、好
ましくは1〜12規定である。
(■′)           (■′)」7 こうして得られた光学活性なチオトリプトファンは、以
下のような方法で光学活性なN−シクロへキシル−1,
2,3,4−テトラヒドロベンゾ(b)チェノ(2,3
−c)ピリジン−3−カルボキサミド(ビ、■°)に導
くことができる。
アミノ基の保護には、t−ブチルオキシカルボニル基、
ヘンシルオキシカルボニル基等のウレタン型保護基、ア
セチル基、ホルミル基、トリフルオロアセチル基等のア
シル型保護基などが用いられるが、好ましくは以後の反
応でラセミ化を起こしにくいウレタン型保護基が適当で
ある。
例えば、ベンジルオキシカルボニル基で保護する場合は
、下記の合成法により得ることができる。
化合物(■’、I[l’)から化合物(■′)への方法
は、光学活性な(■°、■”)を1〜1000倍量の水
酸化ナトリウム溶液、好ましくは5〜50倍量の0.1
〜5規定の水酸化ナトリウム溶液に熔解し、1〜10当
量、好ましくは1.1〜2当量のベンジルオキシカルボ
ニルクロライドを加えた後、水酸化ナトリウム溶液でp
Hをアルカリ、好ましくは9〜11に保ちながら反応を
行う。
化合物(■゛)から化合物(■°)を合成する方法は、
通常のカルボン酸とアミンからアミドを合成する方法を
適用できる。例えば、DCC等の縮合剤を用いる方法、
カルボン酸を酸クロライドにし縮合する方法等があげら
れる。
DCCを用いる方法は、例えば、次のような方法で行う
ことができる。
化合物(■°)をTHF等の溶媒に溶解し、ヒドロキシ
こはく酸イミドを加える。この時、ヒドロキシこはく酸
イミドは1〜10当量、好ましくは1.1〜2当量であ
る。
生成したジシクロへキシルウレアを濾過で除き、濾液に
シクロヘキシルアミンの溶液を滴下する。
この時、用いる溶媒はクロロホルム、THF等、この時
の試薬に反応しない溶媒を用いることができる。
化合物(■°)から化合物(X”)を合成する方法は、
酸を用いる方法、接触還元を用いる方法が適用できる。
この場合、分子内に硫黄原子をもつので酸による方法が
好ましい。
メタンスルホン酸、塩酸、硫酸など、通常用いられる酸
を用いることができる。
例えば、化合物(■”)にアニソールを加え、メタンス
ルホン酸を加え反応させる。この時、酸の量は1〜10
0当量、好ましくは2〜5当量である。反応の温度は0
〜155°C1好ましくは60〜90°Cである。
化合物(Xo)から化合物(ビ、■“)を合成する方法
は、デイ−、ゾーエレンズら、ジャーナル オブ オー
ガニック ケミストリ(D、 S。
erens et、 at、、 J、 Org、 Ch
em、+  44  (4)+ 535−545 (1
979))を参考にした。化合物(X)に対してホルマ
リンは、通常1〜10当量、好ましくは1.5〜2当量
用いる。この方法において用いられる溶媒は、水および
メタノール、エタノール、プロピルアルコール、ヘキシ
ルアルコール等の低級アルコール類溶媒の混合溶媒がよ
い。この反応温度は10〜100 ”Cで行われ、好ま
しくは5゜〜70″Cである。反応時間は一般には1〜
30時間であり、好ましくは20から25時間である。
また、反応触媒として1〜100当量の塩酸、硫酸、P
−)ルエンスルホン酸等の酸を用いる。
また、光学分割により光学活性な式(1)の化合物を得
るには、次のような方法が挙げられる。
ラセミ体の化合物(V)に、マンデル酸等の光学活性な
酸を加え、トルエン、キシレン等の溶媒、あるいはトル
エン、キシレン等とメタノール、エタノール、アセトン
、クロロホルム等の混合溶媒を用い、再結晶を行う。こ
の時、エタノール、メタノール等の単独溶媒では光学分
割は進まない。
1回で充分な光学純度が得られないときは、この再結晶
を繰り返す。このエナンチオマーを得るには、この時の
濾液を集め、クロロホルム等の溶媒に溶解し、炭酸水素
ナトリウム溶液等のアルカリ水溶液で酸を除去し、上記
で用いた光学活性な酸のエナンチオマーを用い、同様の
溶媒にて、同様の操作でエナンチオマーが得られる。
最後に、クロロホルム等の溶媒に溶解し、炭酸水素ナト
リウム溶液等のアルカリ水溶液で酸を除去し、光学活性
な式(1)の化合物が得られる。
(実施例) 以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、
本発明は、これに限定されるものではない。
実施例1 (1)  水道水500 dおよびN−アセチルチオト
リプトファン150gからなるスラリーに、4N−水酸
化ナトリウム溶液を加えて溶解し、最終PH6,5に調
整した。この溶液にアシラーゼ(天野製薬30000単
位)1.Ogと塩化コバルト6水塩0.072gを加え
、38°c、pH6,5にて24時間攪拌した。反応液
中へ析出したし一チオトリプトファンの結晶を濾過し、
水にて洗浄後、結晶を乾燥して白色のし一チオトリプト
ファン結晶59.7gを得た。この結晶をガスクロ工業
IJHP L CカラムのユニシルバックF3−5OA
、溶離液35%メタノール/ 50 m M  KII
ZPO4にて分析した結果、純度99.95%であった
〔α〕9=9゜17° (C0,6,O,IN−HCl
)であり、ダイセル化学製光学異性体分離カラム・クラ
ウンパックCR(+) 、溶離液p H4,0の10%
メタノール水で光学純度を調べた結果、L一体100%
の純品であることが確認された。
一方、分離母液約500 dに濃塩酸を加え、pHを3
.0に下げ結晶化させた。結晶を濾過で取得後、O,0
IN−H(lにて洗浄した結晶を乾燥して、白色のN−
アセチル−D−チオトリプトファン結晶73.5gを得
た。
この結晶は、ガスクロ工業製HPLCカラムのユニシル
パックF3−50A、1lTit液35%メタノール/
 50 m M  KHzPO4にて分析した結果、純
度99.91%であった。次に、ダイセル化学製光学異
性体分離カラム・キラルセルOJ、?8M液ヘキサン:
2−プロパツールニトリフルオロ酢酸90:10:0.
1で光学純度を調べた結果、D一体99.7%であった
L−チオトリプトファン IR(ν□11 、cm−’)  : 3030.16
65.1590(2)N−アセチル−D−チオトリプト
ファン0゜5gに5N−メタンスルホン酸5dを加え、
100°Cにて6時間30分攪拌した。室温にもどし水
20dを加え、6N−水酸化ナトリウムでpHを6.5
に調整した。析出した結晶を濾取して乾燥し、D−チオ
トリプトファン0.41gを得た。
(収率93.0%) IR(ν、、。、cm−’)  :3050.1670
.1585(3)D−チオトリプトファン53.5gを
IN水酸化ナトリウム240dに溶かし、0°Cに冷却
してベンジルオキシカルボニルクロライド53゜7gを
加え、IN水酸化ナトリウムでpHを9゜5からIOに
調整した。0°Cで1時間攪拌した後、エーテルで洗浄
した。6N塩酸でpHを2.5にあわせ、酢酸エチルで
抽出した。0.IN塩酸、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナ
トリウムで乾燥した。
溶媒を留去後、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し、N
−カルボベンゾキシ−D−チオトリプトファン58.7
gを得た。(収率68%)NMR(δ、  CDCf 
:+  )   :  3.36〜3.50(m、21
1)、4.73〜7.86(m、IH)、5.10(s
、28)、5.33〜5.50(m、IH)、7.17
〜8.00(m、l0H)IR(ν、、え、C11−’
) : 3330.3040.1730、l715.1
700.1540 (4)N−カルボベンゾキシ−D−チオトリプトファン
58.7gおよびN−ヒドロキシスクシンイミド20.
9gをTHF300dに溶解し、0°Cでジシクロへキ
シルカルボジイミド37.5gを加え、30分攪拌した
。析出したジシクロへキシルウレアを濾過でのぞき、ク
ロロホルム700dを加え、シクロヘキシルアミン4.
46gをクロロホルム500dに溶かした溶液を滴下し
た。
0°Cで1時間攪拌した後、10%クエン酸溶液、飽和
食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。
溶媒の量が300Id1位になるように溶媒を留去し、
エーテルを5001I1.加え、16時間静置した。析
出した結晶を濾取し、N−カルボベンゾキシ−D−チオ
トリプトファン シクロへキシルアミド68.0g(収
率94%)を得た。
NMR(δ、CDCf! 3 )  : 0.63〜2
.00(帽10H)、3.2(1〜3.42(m、2H
)、3.44〜3.76(m、 IH)、4.26〜4
.59(m、IH)、5.26〜5.73(m、2H)
、7.13〜7.92(m、 10H) I R(v、、X、 cm−’)  : 3325.2
940.2860.1695.1645.1630.1
575.1550.1540(5)N−カルボベンゾキ
シ−D−チオトリプトファン シクロへキシルアミド6
3.7gをアニソールに溶解し、メタンスルホン酸42
、Ogを加え、80°Cで3時間攪拌した。30°Cに
冷却し、エーテル300dを加えた。0°Cで16時間
静置し、酢酸エチル、エーテルで洗浄した。溶媒を留去
してメタノールに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液
で中和し、クロロホルムで抽出した。飽和炭酸水素ナト
リウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥した。エタノール−ヘキサンから再結晶
し、D−チオトリプトファン シクロへキシルアミド1
8.3gを得た(収率53%)。
NMR(δ、 CDCj23 )  : 0.83〜2
.17(m、 12旧、2.76〜2.83(m、58
)、7.20〜8.3(m、5H)I R(vmmx 
1cm−1)  : 33oo、2950.2870.
1650.1560 (6)D−チオトリプトファン シクロへキシルアミド
32.0gをエタノール200d、水200 dに溶か
し、5N塩酸32dを加えた。35%ホルマリン13.
6gを加え、70〜90°Cで7時間攪拌した。水30
0 rnlを加え、結晶を濾取した。メタノール−エー
テルから再結晶し、3−(R)−N−シクロへキシル−
1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ(b)チェノ(2
,3−c)ピリジン−3−カルボキサミド26.5を得
た(収率71%)。
NMR(δ、CDCl3 )  :0.8〜2.0(m
、 l0H)、2.5〜4.5(m、6H) 、7.0
〜8.0(m、5H) 、8.73(d、I++) 1 R(vwhmx 、cw+−’)  : 3330
.2940.2870.1675.1545 実施例2 100.0gのN−シクロへキシル−1,2゜3.4−
テトラヒドロベンゾ(b)チェノ〔2゜3−c〕ピリジ
ン−3−カルボキサミドに対し、(S)−マンデル酸4
8.3g、トルエン:メタノール(20: 1)200
0dを加え加熱して溶かした。冷却後、濾過して結晶を
トルエン洗浄、乾燥し、−次結晶39.7gを得た。こ
の−次結晶に、トルエン:メタノール(20:1)21
0−を加え再結晶を行い、光学純度100%の3−(R
)−N−シクロへキシル−1,2,3,4−テトラヒド
ロベンゾ(b)チェノ(2,3−c)ピリジン−3−カ
ルボキサミド・ (S)−マンデル酸塩32.6gを得
た。
得られた:3− (R) −N−シクロヘキシル−1゜
2.3.4−テトラヒドロベンゾ(b)チェノ(2,3
−c)ピリジン−3−カルボキサミド・(S)−マンデ
ル酸塩・ (S)−マンデル酸塩の結晶をクロロホルム
に溶かし、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で(S)−マン
デル酸を除き、3−(R) −N−シクロへキシル−1
,2,3,4−テトラヒドロベンゾ(b)チェノ(2,
3−c)ピリジン−3−カルボキサミド20.4gを取
得した。
この3− (R)−N−シクロへキシル−1,2゜3.
4−テトラヒドロベンゾ(b)チェノ〔2゜3−c]ピ
リジン−3−カルボキサミド18.4gにメタノール3
10rnlを加え、加熱還流して熔かし、冷却後、5N
塩酸12.9a+1を加え、さらにエーテル180戚を
加え、結晶を濾取し、3−(R)−N−シクロへキシル
−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ(b)チェノ(
2,3−c)ピリジン−3−カルボキサミド塩酸塩13
.7gを得た。
旋光度: 〔α)”=+141° (C1,0メタノー
ル) 実施例3 実施例2の一次結晶の濾液の溶媒を留去してクロロホル
ムに溶かし、飽和炭酸水ナトリウム溶液で洗浄して乾燥
した後、溶媒を留去した。これに、(R)−マンデル酸
34.8g、  トルエン:メタノール(20: 1)
1220*ffiを加え、加熱して溶かした。冷却後、
濾過、トルエン洗浄した。これに、トルエン:メタノー
ル(20:1)630rnlを加え再結晶を行い、3−
 (S)−N−シクロへキシル−1,2,3,4−テト
ラヒドロベンゾ(b)チェノ(2,3−c)ピリジン−
3−カルボキサミド・ (R)−マンデル酸塩48.4
g取得した。この結晶をクロロホルムに溶かし、飽和炭
酸水素ナトリウム溶液で(R)−マンデル酸を除き、乾
燥した後、溶媒を留去し、3− (S)−N−シクロへ
キシル−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ(b)チ
ェノ(2,3−c)ピリジン−3−カルボキサミド29
.5gを取得した。
これに、メタノール590戚を加え、加熱還流して溶解
した。冷却後、5N塩酸20.6rRを加え、さらにエ
ーテル300 mlを加え、3−(S)−N−シクロへ
キシル−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ(b)チ
ェノ(2,3−c〕ピリジン−3−カルボキサミド塩酸
塩24.0gを得た。
旋光度:〔α〕“−−143° (C1,0メタノール
) (発明の効果) 試験例1 く2週間経口反復投与毒性試験〉 C,r j : Wistarラット♂に、N−シクロ
へキシル−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ(b)
チェノ(2,3−c)ピリジン−3−カルボキサミド塩
酸塩のラセミ体、(R)一体および(S)一体をそれぞ
れ200.400.800 mg/kg各5匹づつ2週
間連続投与し、腎臓に対する影響を見た。結果を表−1
に示した。
表−1 (R)一体 200mg/kg  !臓に異常なし40
0■/kg  腎臓に異常なし 800■/kg  種火等の異常あり (215例) ラセミ体  200mg/kg  腎臓に異常なし40
0■/kg  種火等の異常あり (115例) 800mg/kg  種火等の異常あり(515例) (S)一体 200mg/kg  種火等の異常あり(
115例) 400■/kg  種火等の異常あり (415例) 800mg/kg  種火等の異常あり(515例) 試験例2 〈抗不安作用〉 ウィスター雄性ラット(6週令)を用い、フォーゲル、
ジュー。アール、ベア、ビー、クローデイ−、デイ−、
イー、サイコファルマコロジア(Vogel J、 R
,、Beer B、、 and C1ody D、E、
+ Psychophar+nacologia ) 
1−7.21 (1971)を参考にしたウォーター 
リック コンフリクト テスト(Water 1ick
 conflict test)によって、N−シクロ
ヘキシル−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ(b)
チェノ[2,3−c]ピリジン−3−カルボキサミド塩
酸塩のラセミ体、(R)一体および(S)一体の抗不安
作用を調べた。
本テストは施水したラットに飲水させる。4〜5時間後
に薬物を投与し、処置時間をおいて試験を開始した。被
ショック数とは、ラットが水をのみ始めて5分間に受け
た電気ショックの回数であり、飲水すると電気ショック
を被るという葛藤(不安)を押さえるか否かを示すもの
である。すなわち、被ショック数が増加するということ
は、抗不安作用が増強されたことを意味する。表−2に
薬物無投与ラットを100とした時の値を示した。
表−2 以上に示した如く、N−シクロヘキシル−1゜2.3.
4−テトラヒドロベンゾ(b)チェノ(2,3−c)ピ
リジン−3−カルボキサミド塩酸塩の(R)一体と(S
)一体の薬効はほとんど同等であるが(試験例2)、(
R)一体は(S)一体に比べ毒性が極めて低く(試験例
1)、(R)一体が医薬品として臨床上極めて有用であ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R^1は無置換または置換された飽和環式アル
    キル基、R^2およびR^3はハロゲン、無置換または
    置換されたアルキル基、アリール基、アルケニル基、ア
    シル基、アリールカルボニル基を表し、mおよびnは0
    〜4の整数であり、mおよびnが2以上の場合、R^2
    およびR^3はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。 ) で示される光学活性な(R)−テトラヒドロピリジン誘
    導体およびその酸付加塩。
  2. (2)式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、R^3およびmは前記と同一であり、R^4は
    無置換または置換されたアルキル基を表す。)で示され
    る非天然型アシルアミノ酸のラセミ体を、アシラーゼで
    処理してL−体のみを脱アシル化し、式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中、R^3およびmは前記と同一である。)で示さ
    れる非天然型L−アミノ酸と、式(IV)▲数式、化学式
    、表等があります▼(IV) (式中、R^3、R^4およびmは前記と同一である。 で示される非天然型アシル−D−アミノ酸とに分離し、
    式(IV)の化合物をさらに誘導化して、式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R^1、R^2、R^3およびm、nは前記と
    同一である。) で示される光学活性な(R)−テトラヒドロピリジン誘
    導体を製造する方法。
  3. (3)式(V) ▲数式、化学式、表等があります▼(V) (式中、R^1、R^2、R^3およびm、nは前記と
    同一である。) で示されるテトラヒドロピリジン誘導体のラセミ体と、
    光学活性な酸を溶媒中で反応させ、生成した2種のジア
    ステレオマー塩をその溶媒に対する溶解度の差を利用し
    て分離し、式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R^1、R^2、R^3およびm、nは前記と
    同一である。) で示される光学活性な(R)−テトラヒドロピリジン誘
    導体を製造する方法。
  4. (4)式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R^1、R^2、R^3およびm、nは前記と
    同一である。) で示される光学活性な(R)−テトラヒドロピリジン誘
    導体あるいはその酸付加塩を含有してなる向精神薬。
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