JPH04154682A - 多孔質ビードおよびその製造方法 - Google Patents

多孔質ビードおよびその製造方法

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JPH04154682A
JPH04154682A JP27700290A JP27700290A JPH04154682A JP H04154682 A JPH04154682 A JP H04154682A JP 27700290 A JP27700290 A JP 27700290A JP 27700290 A JP27700290 A JP 27700290A JP H04154682 A JPH04154682 A JP H04154682A
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築坂 亮吾
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孝 伊永
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、徐放体や触媒担体などとして用いることの
できる無機粉体の多孔質ビードおよびその製造方法に関
するものである。
[従来の技術] 無機粉体を基材とするビードの製造方法としては、■無
機粉体をそのまま加圧成形する方法、■無機粉体に水溶
性高分子バインダまたは無機バインダを添加して撹拌機
により球状に成形する方法、■マイクロカプセルの製造
方法を利用し、無機粉体と水溶性高分子バインダとから
なる水懸濁液を硬化剤浴中に滴下して、球状の成形体を
得る方法(特公昭63−63229号公報)なとの方法
が従来より知られている。
このような無機粉体を基材としたビードの用途の1つに
、徐放体としての利用がある。徐放体は、たとえば香料
、脱臭剤、殺虫剤、防虫剤、防カビ剤、および誘引剤な
どの被放散物質を吸収吸着し、これを徐々に放散するも
のである。このような徐放体に要求される主な性質とし
ては、■被放散物質を速かに吸収し、できるだけ多く吸
着あるいは保持しうること、■吸着あるいは保持した被
放散物質を長期にわたり少量ずつ放出すること、■吸着
あるいは保持した被放散物質に何ら化学変化を生じさせ
ることなく長期間安定して保持できることなどである。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述したような従来の製造方法で製造さ
れた無機粉体のビードは、被放散物質を吸込む速度が緩
慢であり、被放散物質の吸着あるいは保持量が少ないな
どの欠点を有していた。すなわち、BET比表面積の高
い無機粉体は、一般に被放散物質を吸収吸着する速度が
速く、またその量も多いのであるが、このようなりET
比表面積の高い無機粉体を用いて従来の方法でビードを
製造しても、このような無機粉体自身が本来有する吸収
吸着速度および吸収吸着量などの特性が発揮されず、無
機粉体を基材としたビードでは十分に満足される多孔質
ビードは得られていなかった。
この発明の目的は、このような従来の問題点を解消し、
吸収吸着速度が速く、かつ吸収吸着量の大きい多孔質ビ
ードおよびそれを製造する方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] この発明の多孔質ビードは、無機粉体を有機ポリマから
なるバインダで固形化した多孔質ビードであり、無機粉
体をバインダで固形化する際に内部から発泡させること
によって形成した、外部に通じる細孔が形成されている
ことを特徴としている。
この発明において用いられる無機粉体は、その用途によ
って適宜選択されるものであり、特に限定されるもので
はないが、徐放体等として用いる場合には、たとえば、
Ca/P(モル比)=1゜0〜2.0のリン酸カルシウ
ム系化合物や、シリカゲル、シリカ、およびアルミナな
どの酸化ケイ素や酸化アルミ等のセラミック粉体、タル
ク、マイカ、カオリンクレー、焼成りレー、ベントナイ
ト、パイロフィライト、アタパルジャイト、ネフエリン
・サイアナイト、珪藻土、ゼオライト、セリサイト、珪
酸カルシウム、珪酸アルミニウム、およびガラス粉など
の鉱物系粉体や珪酸塩系の粉体、炭酸カルシウム、カル
シウム・マグネシウム炭酸塩、および炭酸マグネシウム
などの炭酸塩、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ムなどの水酸化物、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム
、および硫酸バリウムなどの硫酸塩や亜硫酸塩、酸化鉄
、酸化チタン、および酸化亜鉛などの酸化物、シラスバ
ルーンおよびフライアッシュバルーンなどの無機質バル
ーンならびにグラファイトや活性炭などの炭素系粉体な
どを用いることかできる。
゛この発明の多孔質ビードにおいて、無機粉体をバイン
ダで固形化する際に内部から発泡させることによって形
成する細孔は、ビードの外表面に通じるように形成され
ており、外部に開放された形態の細孔である。この細孔
の径は、多孔質ビードを用いる用途などによって、適宜
選択されるものであるが、一般には細孔の径の平均は、
0.01mmから1mmの範囲内であることが好ましい
さらに好ましくは、Q、  1mmからQ、5mmの範
囲内である。
この発明の製造方法は、上記の多孔質ビードを製造する
ことのできる方法であり、無機粉体、水溶性バインダお
よび発泡剤を含む無機粉体スラリと、発泡剤を発泡させ
る環境を有し、かつ水溶性バインダを不溶化させる不溶
化剤を含むバインダ不溶化浴とを調製するステップと、
バインダ不溶化浴中に無機粉体スラリを滴下して、無機
粉体スラリ中の発泡剤を発泡させながら水溶性バインダ
を不溶化しビード状に固形化するステップとを備えてい
る。
この発明において、発泡する気体は、特に限定されるも
のではないが、たとえば、炭酸ガス、窒素ガス、および
水素ガスなどを用いることができる。取扱いや経済性お
よび発泡剤の入手容易性などの面からは、炭酸ガスが特
に好ましい。
炭酸ガスを発生させるには、炭酸塩に酸を作用させる方
法や、炭酸水素ナトリウムなどのような炭酸水素塩や、
炭酸アンモニウムなどを加熱する方法などがある。
炭酸ガスを発泡させる発泡剤としての炭酸塩は、特に限
定されるものではないが、具体的には、−価の金属炭酸
塩としては、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸銅、炭酸銀などが
あり、二価の金属炭酸塩としては、炭酸カドミウム、炭
酸カルシウム、炭酸コバルト、炭酸マグネシウム、炭酸
ストロンチウム、炭酸ニッケル、炭酸バリウム、炭酸マ
ンガン、炭酸亜鉛、炭酸鉄、炭酸鉛などが例示される。
これらの炭酸塩は、単独あるいは2種以上を混合して使
用することができる。
この発明において、バインダを不溶化させるバインダ不
溶化浴は、発泡剤を発泡させる環境を有している。発泡
材として炭酸塩を用い酸を作用させて発泡させる場合に
は、バインダ不溶化浴は、常時pHが4以下であること
が好ましく、さらに好ましくはpHを3以下に維持する
。用いる酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸などの
鉱酸か好ましいか、必要に応じて有機酸などを用いても
よい。
発泡剤として炭酸水素ナトリウムや炭酸アンモニウムな
どを用い、加熱によって発泡させる場合は、バインダ不
溶化浴の温度を用いる発泡剤の分解温度以上の温度にし
ておく必要がある。この発明では、水溶性バインダを用
い、水系で多孔質ビードを製造するので、水の沸点より
も低い温度で分解する発泡剤を用いることが好ましい。
このようなものとしては、上述のような炭酸水素ナトリ
ウムや炭酸アンモニウムなどがある。
この発明において用いる水溶性バインダは、水溶液中で
不溶化させることができ、無機粉体を固形化し得るもの
であれば特に限定されない。このようなものとして、た
とえば、水溶性の有機ポリマのアルカリ金属塩がある。
このような水溶性有機ポリマのアルカリ金属塩としては
、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、
カルボキシメチルセルロースナトリウム塩、ポリスチレ
ンスルホン酸ナトリウムなどを挙げることができる。こ
れらの水溶性バインダは、単独あるいは2種以上を混合
して用いることができる。
この発明において、水溶性バインダを不溶化させる不溶
化剤としては、水溶性の有機ポリマのアルカリ金属塩の
場合、水溶性有機ポリマのアルカリ金属のイオンと置換
し、有機ポリマを水に不溶化させるような金属イオンを
与える水可溶性の金属塩がある。このような金属塩とし
ては、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩などがあり、無
機塩の金属としては、Ag’、Cu、Cd5Ca、Co
、Mg、Sr、Ni、BaXMn、5nSZn、Fe。
Pb、U、およびA1などを挙げることができる。
このような不溶化剤は、単独あるいは2種以上を混合し
て用いることができる。
また、水溶性バインダとしてポリスチレンスルホン酸ナ
トリウム塩を用いる場合には、ポリビニルベンゾイルト
リメチルアンモニウムクロライドのような有機アンモニ
ウム塩を不溶化剤として用いることもできる。
この発明において、無機粉体と発泡剤との割合は、重量
比で99.9:0.1〜10:90の範囲内であること
か好ましい。さらに好ましくは、99.1〜20:80
である。無機粉体と発泡剤との割合が、重量比で99.
9:0.1より発泡剤の割合が小さくなると、水溶性バ
インダを不溶化させる際の発泡が不十分となり、ビート
を十分に膨張させることができなくなる。また、発泡剤
の割合が10:90の割合よりも大きくなると、ビード
の骨格を形成すべき無機粉体か少なくなり、吸収吸着の
量か小さくなって無機粉体を基材としたビードとしての
特性か失われてしまう。
また、この発明において、無機粉体スラリ中に含まれる
水溶性バインダの割合は、無機粉体スラリに対して0.
1〜5.0重量%であることが好ましい。水溶性バイン
ダの量が0.1重量%未満になると、不溶化し固形化し
たビードの強度が弱くなり、小さな力でビードの形態が
崩れてしまうおそれがある。また水溶性バインダの割合
が5゜0重量%より多くなると、無機粉体スラリの粘度
か高くなり過ぎ、無機粉体スラリの滴下か困難になる場
合がある。
なお、この発明において、多孔質ビード中には、無機粉
体以外の粉体等を混合してもよい。たとえば、有機また
は無機系の着色剤、増粘剤、吸水性樹脂や、あるいは有
機または無機の繊維、コルク、木粉などを無機粉体とと
もに混合し多孔質ビード内に含有させてもよい。
[発明の作用効果コ この発明の多孔質ビードは、無機粉体をバインダで固形
化する際に内部から発泡させることによって形成した、
外部に通じる細孔が形成されている。このため、ビード
の外表面のみならず、細孔内の面も外部雰囲気と接する
ことができる。特に、徐放体として液体を吸収吸着させ
ようとする場合、この細孔内に液体が容易に侵入するこ
とができ、被放散物質を吸収吸着することができる。こ
のため、従来のものに比べ、吸収吸着の速度が速まり、
また吸収吸着の量を多くすることができる。
また、この発明の多孔質ビードは、外部に通じる細孔が
形成されているので、同し見掛は容積であっても、細孔
が形成されている分だけ重量が軽くなり、従来よりも軽
量のものになる。
この発明の多孔質ビードは、徐放体のみならず、触媒担
体や、濾過剤、あるいは分離カラム用などの充填剤とし
ても用いることができ、広い分野に利用が期待できるも
のである。この発明の多孔質ビードは、このような用途
に応じて、適宜無機粉体、有機ポリマを選択することが
でき、また製造条件を変化させてビードの寸法や形状、
あるいは形成する細孔の径や密度などを適宜調整するこ
とができる。
[実施例] 以下に、この発明の実施例および比較例を示す。
なお、この発明は、以下に示す実施例により限定される
ものではない。
実施例1 300mlのポリビーカ中に、無機粉体としてアパタイ
ト(Ca / Pモル比1. 67) 17. 5g1
発泡剤として軽微性炭酸カルシウム7.5gおよび水道
水50gをとり、卓上型撹拌機(ディスパ)を使って十
分に撹拌し混合して分散させ、撹拌下に予めバインダと
して調製しておいた2重量%のアルギン酸ナトリウム水
溶液25gをさらに添加し、十分に撹拌混合して無機粉
体スラリを調製した。
次に、別の500m lのガラスピーカ中に36゜5%
の塩酸50gと10重量%の塩化カルシウム水溶液50
gおよび水道水400gをとり、混合してpH1,2、
液温30℃のバインダ不溶化浴を調製した。
無機粉体スラリをローラポンプを使って、バインダ不溶
化浴中へ直径2mmのオリフィスから滴下し炭酸塩の分
解によって発生した炭酸ガスで発泡膨潤して、バインダ
不溶化浴水面上に浮かんできたビードをすくいとった。
これを十分に水洗し、脱水した後105℃4時間で乾燥
した。直径4mm1見掛は容積280m1/100gの
多孔質ビード20gを得た。
得られたビートを走査型電子顕微鏡で観察した。
第1図は、走査型電子顕微鏡で観察した粒子構造を示す
写真である。第1図は、第2図に示すように、多孔質ビ
ード1の撮影部2(第2図には)1ツチングで示す)の
部分てあり、多孔質ビードの外表面にまで通じる細孔か
形成されていることか認められる。
実施例2 300m1のボリビーカ中に無機粉体としてアパタイト
(Ca/Pモル比1.67)24g、発泡剤として軽微
性炭酸カルシウム1gおよび水道水62.’ 5 gを
とり、卓上型撹拌機を使って十分に撹拌、混合して分散
させ、撹拌下にバインダとして予め調製した2重量%の
アルギン酸ナトリウム12.5gをさらに添加し、十分
に撹拌混合して無機粉体スラリを調製した。
次に、別の500m lのガラスピーカ中に36゜5%
の塩酸50gと10重量%の塩化カルシウム50gおよ
び水道水300gをとり、混合してpH1,3、’液温
20°Cのバインダ不溶化浴を調製した。
無機粉体スラリをローラポンプを使ってバインダ不溶化
浴中へ直径2mmのオリフィスから滴下し、炭酸塩の分
解によって発生した炭酸ガスで発泡膨張してバインダ不
溶化浴水面上に浮かんできたビードをすくいとり、これ
を十分に水洗し脱水して、105℃4時間で乾燥した。
直径5mm。
見掛は容積265m1/100gの多孔質ビード24g
を得た。
実施例3 300mlのポリビー力中に、無機粉体として水酸化ア
ルミニウム24.75g、発泡剤として炭酸銅(I)0
.25gおよび水道水62.5gをとり、卓上型撹拌機
を使って十分に撹拌し、混合して分散させ、撹拌下にバ
インダとして予め調製した2重量%のアルギン酸ナトリ
ウム水溶液12.5gをさらに添加し、十分に撹拌混合
して無機粉体スラリを調製した。
次に、別の500m1のガラスピーカ中に96%濃硫酸
4gと10重量%の塩化カルシウム水溶液50gおよび
水道水346gをとり、混合してpH1,2、液温25
℃のバインダ不溶化浴を調製した。
無機粉体スラリをローラポンプを使ってバインダ不溶化
浴中へ直径2mmのオリフィスから滴下し、炭酸塩の分
解によって発生した炭酸ガスで発泡膨潤してバインダ不
、容化浴水面上に浮かんできたビードをすくいとった。
このビートを十分に水洗し脱水した後、105℃で4時
間乾燥した。直径4mm、見掛は容積300m1/10
0gの多孔質ビード24.5gを得た。
実施例4 300m lのポリビー力中に、無機粉体として珪酸カ
ルシウム(商品名:ソーレックスCM、徳山曹達株式会
社製)24.5g、発泡剤として炭酸アンモニウム0.
5gおよび水道水50gをとり、卓上型撹拌機を使って
十分に撹拌し混合して分散させ、撹拌下にバインダとし
て予め調製した2重量%のアルギン酸ナトリウム25g
をさらに添加し、十分に撹拌混合して無機粉体スラリを
調製した。
次に別の500m1のガラスピーカ中に36゜5%の塩
酸0.6gと10重量%の塩酸カルシウム水溶液50g
および水道水349.4gをとり、混合してpH2,0
、液温80℃のバインダ不溶化浴を調製した。
無機粉体スラリをローラポンプを使ってバインダ不溶化
浴中へ直径2mmのオリフィスから滴下し、炭酸塩の熱
分解によって発生した炭酸ガスで発泡膨潤してバインダ
不溶化浴水面上に浮かんできたビードをすくいとった。
このビードを十分に水洗し、脱水した後105°C4時
間で乾燥した。
直径5.5mm見掛は容積510m1/100gの多孔
質ビード24gを得た。
実施例5 300m lのポリビー力中に無機粉体としてカルシウ
ム・マグネシウム炭酸塩(商品名:白艶華A;白石工業
株式会社製)24.9g、発泡剤として炭酸亜鉛0.1
gおよび水道水37.5gをとり、卓上型撹拌機を使っ
て十分に撹拌し、混合して分散させ、撹拌下にバインダ
として予め調製した5重量%のポリアクリル酸ナトリウ
ム水溶液37.5gをさらに添加し、十分に撹拌し、混
合して無機粉体スラリを調製した。
次に、別の500m1のガラスピーカ中に36゜5%の
塩酸40gと10重量%の塩化亜鉛水溶液10gおよび
水道水350gをとり、混合してpH0,1、液温25
℃のバインダ不溶化浴を調製した。
無機粉体スラリをローラポンプを使ってバインダ不溶化
浴中へ直径2mのオリフィスから滴下し、炭酸塩の分解
によって発生した炭酸ガスで発泡膨潤してバインダ不溶
化浴水面上に浮かんできたビードをすくいとった。この
ビードを十分に水洗し、脱水した後105℃4時間で乾
燥した。直径6mm、見掛iす容M 380 m l 
/ 100 gの多孔質ビード24.5gを得た。
実施例6 300n 1のポリビー力中に、無機粉体としてネフエ
リン・サイアナイト(商品名 ミネックス。
カナダ、インダスミン社製)5.0g、発泡剤として炭
酸カルシウム20gおよび水道水25.0gをとり、卓
上型撹拌機を使って十分に撹拌し、混合して分散させ、
撹拌下にバインダとして予め調製した10重量%のカル
ボキシメチルセルロースナトリウム塩水溶液50gをさ
らに添加し、十分に撹拌混合して無機粉体スラリを調製
した。
次に、別の500m1のガラスピーカ中に36゜5%の
塩酸0.3gと10重量%の塩化バリウム水溶液50g
および水道水349.7gをとり、混合してpH3,5
、液温30°Cのバインダ不溶化浴を調製した。
無機粉体スラリをローラポンプを使って、バインダ不溶
化浴中へ直径2mmのオリフィスから滴下し、炭酸塩の
分解によって発生した炭酸ガスで発泡膨潤してバインダ
不溶化浴水面上に浮かんできたビードをす(いとった。
このビードを十分に水洗し、脱水した後105°Cて4
時間乾燥した。
直径4mm、見掛は容積250 m l / 100 
gの多孔質ビード24.5gを得た。
比較例1 無機粉体スラリに発泡剤を添加せず、またバインダ不溶
化浴に発泡剤を発泡させるための酸を添加せずに行なっ
た。300m lのポリ・ビー力中に、無機粉体として
アパタイト(Ca/Pモル比1゜67)25gおよび水
道水75gをとり、卓上撹拌機を使って十分に撹拌し、
混合して分散させ、撹拌下にバインダとして予め調製し
た2重量%のアルギン酸ナトリウム水溶液12.5gを
さらに添加し、十分に撹拌混合して無機粉体スラリを調
製した。
次に、別の500m1のガラスピーカ中に10重量%の
塩化カルシウム水溶液50gおよび水道水350gをと
り、混合して、pH5、液温25℃のバインダ不溶化浴
を調製した。
無機粉体スラリをローラポンプを使って、バインダ不溶
化浴中へ直径2mmのオリフィスから滴下した。滴下さ
れた無機粉体スラリはバインダ不溶化浴中で固形化し、
ビー力の底にたまった。これを濾過して取出し、十分に
水洗し、脱水した後105℃4時間で乾燥した。直径3
mm、見掛は容積150m1/100gの多孔質ビート
24゜5gを得た。
比較例2 比較例1と同様にして、無機粉体に発泡剤を添加せず、
またバインダ不溶化浴に発泡剤を発泡させるための酸を
添加せずに行なった。
300m1のポリビー力中に、無機粉体として軽微性炭
酸カルシウム(商品名ニジルバーW:白石工業株式会社
製)25gおよび水道水75gをとり、卓上型撹拌機を
使って十分に撹拌し、混合して分散させ、撹拌下にバイ
ンダとして予め調製した2重量%のアルギン酸ナトリウ
ム水溶液50gをさらに添加し、十分に撹拌混合して無
機粉体スラリを調製した。
別の500m1のガラスピーカ中に10重量%の塩化カ
ルシウム水溶液400gをとり、混合して、pH4,5
、液温30℃のバインダ不溶化浴を調製した。
無機粉体スラリをローラポンプを使って、バインダ不溶
化浴中へ直径2mmのオリフィスから滴下した。滴下さ
れた無機粉体スラリは、バインダ不溶化浴中で固形化し
て、ビー力の底にたまった。
このビードを濾過によって取出し、十分に水洗し、脱水
した後105°C4時間で乾燥した。直径3゜5 m 
m 、見掛は容積170m1/100gの多孔質ビード
24.5gを得た。
以上の実施例1〜6ならびに比較例1および2の結果を
表1にまとめて示す。
(以下余白) このようにして得られた実施例1〜6および比較例1お
よび2のそれぞれのビードについて、徐放体としての特
性を評価した。
まず、各ビードを表2に示す水または香料中に5分間浸
漬させ、その後引上げて各ビード(ホ)に吸□ 収され保持された量を測定した。この結果を表2に示す
。表2から明らかなように、この発明に従い製造された
ビードの実施例1〜6は、比較例1および2に比べ、2
倍から3倍の吸収保持量を示しており、この発明に従う
多孔質ビードが、徐放体として優れたものであることが
明らかとなった。
(以下余白) 次に、同様にして、実施例1〜6ならびに比較例1およ
び2の各ビードを、香料のシトラール中に5分間浸漬し
た後引上げ、これを長期間放置して、香料が放散される
期間を測定した。この結果、表3に示すように、比較例
1および2のものは約1か月で香料の放散がなくなり、
臭いがなくなったのに対し、この発明に従う実施例1〜
6のビードは、1月半を経過した後もまだ臭いがしてお
り、香料の放散が続いていた。この結果からも明らか−
なように、この発明の多孔質ビードは、徐放体として用
いて、長期間放散することのできるものであり、徐放体
として望ましい特性を有していることがわかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に従い製造された多孔質ビードの粒
子構造を示す走査型電子顕微鏡写真である。 第2図は、第1図に示す粒子構造の撮影部分を示す模式
図である。 図において、1は多孔質ビード、2は撮影部を示す。 (はっ)ンるノ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)無機粉体を有機ポリマからなるバインダで固形化
    した多孔質ビードであって、 前記多孔質ビードには、前記無機粉体をバインダで固形
    化する際に内部から発泡させることによって形成した、
    外部に通じる細孔が形成されていることを特徴とする、
    多孔質ビード。
  2. (2)無機粉体を含有した多孔質ビードを製造する方法
    であって、 無機粉体、水溶性バインダおよび発泡剤を含む無機粉体
    スラリと、前記発泡剤を発泡させる環境を有し、かつ、
    前記水溶性バインダを不溶化させる不溶化剤を含むバイ
    ンダ不溶化浴とを調製する工程と、 前記バインダ不溶化浴中に前記無機粉体スラリを滴下し
    て、無機粉体スラリ中の発泡剤を発泡させながら水溶性
    バインダを不溶化しビード状に固形化する工程とを備え
    る、多孔質ビードの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005082410A (ja) * 2003-09-04 2005-03-31 Aichi Prefecture 多孔質セラミックス用組成物、該多孔質セラミックスおよびその製造方法
JP2006199810A (ja) * 2005-01-20 2006-08-03 Yokohama National Univ 複合粒子およびその製造方法
JP2011057461A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Shinto Co Ltd 粒状物およびその製造方法

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