JPH04154069A - 内燃機関用スパークプラグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、レース等に使用される高出力内燃機関に装
着されるスパークプラグに関する。

（従来の技術） 従来、レース等に使用される高出力内燃機関に装着され
るスパークプラグにおいては、接地電極の長さを短くす
ることにより、折損や過熱対策を必要とすることから、
主体金具内周面を内径方向に斜面として、この斜面に対
して中心電極先端に対向するように接地電極を接合して
なるものや、主体金具周縁部に内径方向に斜面となるス
リットを設け、このスリットにおいて中心電極先端に対
向するように接地電極を接合してなるものが提案されて
いる。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記従来のものにおいて、主体金具内周
面を内径方向に斜面として、この斜面に対して中心電極
先端に対向するように接地電極を接合してなるものの場
合、主体金具内周面に形成される斜面の加工容易性の点
からは優れているが、スクールの影響により一般の内燃
機関用スバ−クプラグに比べて耐熱性が低くなり、高回
転、高出力である内燃機関においては、接地電極の溶損
等の弊害を発生し易いものである。

また、主体金具周縁部に内径方向に斜面となるスリット
を設け、このスリットにおいて中心電極先端に対向する
ように接地電極を接合してなるもの場合は、具体的に装
着される内燃機関の性能等からスリット幅の決定がなさ
れておらず、また耐熱性に問題があり、提案のみに留ま
っているものである。

そこで、この発明は上記従来のものの持つ欠点を改善す
ると共に、主体金具周縁部に内径方向に斜面となるスリ
ットを設け、このスリットにおいて中心電極先端に対向
するように接地電極を接合してなるものをより具体的な
ものとしようとするものである。

（課題を解決するための手段） そのために、接地電極を接合する主体金具周縁部を、内
径側方向に沈下するスリットとすると共に、上記スリッ
ト幅をＡ、接地電極幅をＣ１主体金具内径Ｅとした場合
、 Ｃ≦Ａ≦Ｅ／２ を満足させてなるものとし、さらに主体金具内周縁から
の距離をＦ、接地電極の厚さをＤ、スリットの長さをＢ
とした場合、 Ｆ≧Ｄ１５ Ｂ≧６Ｄ１５ を満足させてなるものである。

（作用） 上記構成を具えるので、スリット幅をＡ１接地電極幅を
０１主体金具内径Ｅとした場合、Ｃ≦Ａ≦Ｅ／２ を満足させてなるものとすることで、スワールの影響に
よる耐熱性の低下を防止することができ、また、上記規
制に対して更に主体金具内周縁からの距離をＦ１接地電
極の厚さをＤ、スリットの長さをＢとした場合、 Ｆ≧Ｄ１５ Ｂ≧６Ｄ１５ を満足させてなるものとすることで、接地電極の抵抗溶
接による接合を行なった際に発生する溶接ダレが主体金
具の内径側に突出することを防ぐことができる。

（実施例） この発明を図に示す実施例により更に説明する（１）は
、この発明の実施例である内燃機関用スパークプラグで
あり、この内燃機関用スパークプラグ（１）は、軸孔（
９）先端に中心電極（４）を保持し、軸孔（９）後方に
導電性ガラスシール（５）に挟持された抵抗体（６）、
及び端子電極（７）をガラスシール（８）によって加熱
、封着してなる絶縁体（２）と、上記中心電極（４）先
端に対向する位置に接地電極（１０）を有し、その側周
に内燃機関に装着する場合に使用するネジ部（１１）を
設ける主体金具（３）から構成される。

そして、中心電極（４）先端に対向する位置に接地電極
（１０）は、主体金具（３）の周縁部（１２）に、内径
側方向に沈下するスリット（１３）を設けると共に、上
記スリット（１３）の幅をＡ１接地電極（１０）の幅を
Ｃ１主体金具（３）の内径Ｅとした場合、 Ｃ≦Ａ≦Ｅ／２ を満足させてなるものであり、更に主体金具（３）の内
周縁から接地電極（１０）までの距離をＦ、接地電極（
１０）の厚さをＤ１スリット（１３）の長さをＢとした
場合、 Ｆ≧Ｄ１５ Ｂ≧６Ｄ１５ を満足させてなるものである。

この発明は以上の構成を具えるので、スリット（１３）
幅をＡ１接地電極（１０）幅をＣ１主体金具（３）内径
Ｅとした場合、 Ｃ≦Ａ≦Ｅ／２ を満足させてなるものとすることで、接地電極（１０）
に対するスワールの影響による耐熱性の低下を防止する
ことができるものである。

また、上記規制に対して更に主体金具（３）の内周縁か
らの距離をＦ１接地電極（１０）の厚さをＤ１スリット
（１３）の長さをＢとした場合、Ｆ≧Ｄ１５ Ｂ≧６Ｄ１５ を満足させてなるものとすることで、接地電極（１０）
の抵抗溶接による接合を行なった際に発生する溶接ダレ
が、主体金具（３）の内径側に突出することを防ぐこと
ができる。

なお、主体金具（３）の周縁部（１２）に設ける内径側
方向に沈下するスリット（１３）の傾斜角は、１５〜４
５°が好ましいものである。

そこで、この発明の実施例である内燃機関用スパークプ
ラグ（１）について実機に装着して耐熱性試験を行なっ
た。

このとき、この耐熱性試験に用いた内燃機関用スパーク
プラグ（１）は、スリット（１３）幅Ａを２．４ｍｍ、
スリット（１３）の長さＢを１゜８　ｍ　ｍ　、接地電
極（１０）幅Ｃを２．２ｍｍ、接地電極（１０ンの厚さ
Ｄを１．１ｍｍ１主体金具（３）の内径Ｅを５　ｍ　ｍ
　１主体金具（３）の内周縁からの距離Ｆを０゜４ｍｍ
とし、スリットの傾斜角は３０°としてなるものであり
、装着する実機は５０ｃｃの４サイクルエンジンで、９
０００ｒ　ｐｍ（Ｄ全％Ｍ条件下で行ない、スリ・ント
幅Ａに対するＢ、Ｔ、Ｄ、Ｃ，（上死点前）を計測した
ところその効果が著しく認められた（表）。

また、この発明のその他の実施例としては、第４図及び
第５図に示すように、中心電極（４）の先端を円錐台形
状に加工を施し、その斜面となる側周部（１４）に対向
する位置に接地電極（１０）を配置させてなるものが考
えられる。

表 Ｂ、Ｔ、Ｄ、Ｃ（’ １　　　　　２　　　　　３　　　　　４　　（ｍｍ）
スリット幅Ａ （発明の効果） 以上のとおり、主体金具の周縁部に内径方向に傾斜する
スリットを設け、このスリットに接地電極を接合するこ
とにより、接地電極の耐熱性を向上させると共に、折損
による破壊を防止することができる優れた効果を有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例である内燃機関用スパークプ
ラグの部分断面図、第２図（イ）は接地電極の要部拡大
斜視図、同図（ロ）は主体金具周縁部の拡大斜視図、第
３図はこの実施例の接地電極拡大部分断面図、第４図及
び第５図は、この発明のその他の実施例における接地電
極の拡大断面図である。 １−・・内燃機関用スパークプラグ　２・・・絶縁体３
・・・主体金具　４・・・中心電極 ５−・・導電性ガラスシール　６・・・抵抗体７・・・
端子電極　８−・ガラスシール　９・・・軸孔１０・・
・接地電極　１１・・・ネジ部　１２・・・周縁部１３
・・・スリット　１４・・・側周部特許出願人　日本特
殊陶業株式会社 代理人　弁理士　藤　木　三　幸 第 図 第 図 第 図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）、接地電極を接合する主体金具周縁部を、内径側
   方向に沈下するスリットとすると共に、上記スリット幅
   をＡ、接地電極幅をＣ、主体金具内径Ｅとした場合、 Ｃ≦Ａ≦Ｅ／２ を満足させてなる内燃機関用スパークプラグ。
2. （２）、主体金具内周縁からの距離をＦ、接地電極の厚
   さをＤ、スリットの長さをＢとした場合、Ｆ≧Ｄ／５ Ｂ≧６Ｄ／５ を満足させてなる請求項（１）、記載の内燃機関用スパ
   ークプラグ。