JPH04151355A - 流体圧作動系の作動圧制御アクチュエータ - Google Patents

流体圧作動系の作動圧制御アクチュエータ

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JPH04151355A
JPH04151355A JP27526090A JP27526090A JPH04151355A JP H04151355 A JPH04151355 A JP H04151355A JP 27526090 A JP27526090 A JP 27526090A JP 27526090 A JP27526090 A JP 27526090A JP H04151355 A JPH04151355 A JP H04151355A
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JP
Japan
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pressure
piston
wheel cylinder
control
valve
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Application number
JP27526090A
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English (en)
Inventor
Akira Higashimata
章 東又
Shigeki Yoshioka
茂樹 吉岡
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は流体圧作動系の作動圧制御アクチュエータ、特
にブレーキアクチュエータに関するものである。
(従来の技術) この種の流体圧作動系では圧力源からの流体圧をホイー
ルシリンダに導いてこの機器を作動させるが、この系に
おいてホイールシリンダの作動圧を制御するに当たって
は、圧力源の流体圧が制御不能である場合、系を遮断し
、この遮断部からホイールシリンダに至る容積を変更し
て当該作動圧の制御を行うよう構成することができる。
このような系としては例えば、アンチスキッド制御装置
を装備しだ液圧ブレーキ系があり、ブレーキマスターシ
リンダが上記圧力源に相当し、車輪の制動ロックを防止
するアンチスキッドに際してホイールシリンダの作動圧
(ブレーキ液圧)を上記の方式で制御するのに用いる作
動圧制御アクチュエータ(アンチスキッド制御アクチュ
エータ)は従来、例えば特公昭56−254号公報に記
載の如くに構成するのが普通であった。
即ち、液圧ブレーキ系中に常閉ボール弁を挿置し、通常
はこのボール弁をばね力を受けるプランジャで押して開
き、該プランジャの先端をボール弁とホイールシリンダ
とを結ぶブレーキ系内に位置させる。アンチスキッド制
御に当たっては、この時空気圧をエヤバルブにより調圧
し、この調圧空気をダイアフラムに作用させて上記プラ
ンジャを上記のばねに抗し後退させ、これによりボール
弁を自閉させてマスターシリンダ及びホイールシリンダ
間を遮断すると共に、プランジャの後退にともなう容積
増大でホイールシリンダ内のブレーキ液圧を減圧し、車
輪の制動ロックを防止する。
(発明が解決しようとする課題) しかして従来のアクチュエータにおいては、ブレーキ液
圧が発生する制動中、この液圧がプランジャに対しボー
ル弁閉方向のみに作用し続け、このプランジャを同方向
に付勢する。一方、例えばアンチスキッド制御実行中は
プランジャがこの付勢力によっても動くことのないよう
前記のばね力を大きくする必要がある。従って、ダイア
フラムはアンチスキッド制御時この大きなばね力に抗し
てプランジャをストロークさせ得るよう十分大径のもの
が要求され、このためプランジャをストロークさせるダ
イアフラム装置が大型化し、小型化しにくい。
又、運転者がブレーキを操作した時には、即ち前述の如
くブレーキ液圧が発生する制動時には、ホイールシリン
ダ圧を変化させることはできるが、トラクヨンコントロ
ールのように運転者のブレーキ操作がない場合において
当該制御に必要なホイールシリンダ圧をアクチュエータ
で発生させ得ない。
本発明の目的はこれらの点を解消することのできる作動
圧制御アクチュエータを提供することにある。
(課題を解決するための手段) この目的のため本発明は、圧力源からの流体圧をホイー
ルシリンダに導いてこのホイールシリンダを作動させる
流体圧作動系に挿入して用いられ、この作動系を遮断し
、遮断部から前記ホイールシリンダに至る容積を可動部
材のストロークにより変更して該ホイールシリンダの作
動圧を制御するアクチュエータにおいて、前記容積変更
のためのピストンを、両側に密閉室が画成されるよう、
又作動圧決定手段によりストロークさせ得るよう設け、
前記密閉室を夫々前記圧力源に接続すると共に、該密閉
室の一方を前記ホイールシリンダに接続し、かつ、少な
くとも、前記圧力源と前記両回閉室間を遮断する遮断弁
、及び前記両密閉室相互を遮断する遮断弁の夫々を有す
る弁手段にして、トラジョンコントロール時には、前記
圧力源と前記ホイールシリンダの連通を遮断する遮断弁
が遮断制御せしめられる弁手段を設けたものである。
(作 用) 流体圧作動系は圧力源からの流体圧を上記一方の密閉室
を介しホイールシリンダに導びいてホイールシリンダを
作動させる。ホイールシリンダの作動圧を制御するに当
たって作動圧制御アクチュエータは、流体圧作動系を遮
断し、遮断部からホイールシリンダに至る容積を可動部
材のストロークにより変更して作動圧の制御を行うが、
この場合、上記の少なくとも2つの遮断弁を有する弁手
段によって、ピストン両側の密閉室を相互に遮断すると
共に圧力源から遮断し、これら両密閉室に流体圧を封じ
込めた後かかる状態で作動圧決定手段によりピストンを
ストロークさせての作動圧制御と、トラジョンコントロ
ール時に圧力源とホイールシリンダの連通を遮断する遮
断弁だけを遮断した後かかる状態でピストンをストロー
クさせての作動圧発生との2態様で制御が可能である。
これにより、前者の両密閉室に流体圧を封じ込んだ状態
での作動圧制御では例えばアンチスキッド制御を可能な
らしめ、かつ又後者の作動圧発生ではビストンストロー
クに応した所要の作動圧変更量をもって非ブレーキ操作
時のトラクヨンコントロールが行え、それらの制御が当
該1つの作動圧制御アクチュエータによってできる。し
かも、いずれの作動圧制御でも、作動圧決定手段がピス
トンをストロークさせるのに必要な力は、その作動圧変
更量に比例したものでよく、従って、作動圧決定手段の
要求出力が小さくその小型化を図ることができると共に
、トラクランコントロール時には、再遮断弁を遮断した
場合に比し、より少ない出力で同じ作動圧変化が得られ
、その省力化を促進することができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。
第1図はブレーキ制御用アクチュエータとして構成した
本発明作動圧制御アクチュエータの一実施例で、図中1
はアクチュエータの本体、2はブレーキペダル、3はブ
レーキペダル踏力に応じた液圧PMを管路4に出力する
圧力源としてのマスターシリンダ、5はマスターシリン
ダ液圧P、4をアクチュエータにより制御して得られる
管路6へのブレーキ液圧P。に応動し、車輪と共に回転
するブレーキディスク7を制動する流体作動機器として
のホイールシリンダ(W/C)を夫々示す。
アクチュエータは圧力制御用のシリンダ8を具え、これ
に可動部材としての容積変更ピストン9を摺動自在に嵌
合すると共に、シリンダ8の両端を夫々端蓋10.11
及び軸受シール12.13により塞いで、密封室14(
第1液室)、15(第2液室)を画成する。ピストン9
の両端には更にピストンロッド16.17を植設し、こ
れらピストンロッドを軸受シール12.13に封止して
摺動自在に貫通する。
そして、ピストンロッド16.17には夫々離反方向に
ばね18.19を作用させ、これによりピストン9を図
示の中立位置に弾支する。
密閉室14は遮断弁20(第1遮断弁)、21(第2遮
断弁)を順次弁してマスターシリンダ圧管路4に接続し
、密閉室15は遮断弁21を介しマスターシリンダ圧管
路4に接続する。更に密閉室14ヘブレーキ液圧管路6
を、又他方の密閉室15ヘアキユニームレータ22を夫
々接続する。遮断弁20.21は夫々ばね20a、 2
1aにより開かれ、ソレノイド20b。
21bの付勢(ON)により閉じられる常開電磁弁とす
る。なお、これら遮断弁20.21は共通な弁本体(ボ
ディ)内に収納し、本発明における弁手段を構成する。
図では、これらはマスターシリンダとアクチュエータ本
体の連通を遮断する二連式一体型電磁弁として構成され
、そのボディは図示例ではアクチュエータ本体と別体で
あるが一体的に設けるようにしてもよい。該ボディの後
部には、図に示すように各遮断弁のボディ部が個々に圧
入により取付けられ、又各遮断弁のプランジャ後端には
夫々鉄心を取付ける。
更に、一体型電磁弁のボディには、図示の如く、マスタ
ーシリンダ3と接続される入力ポート23a、アクチュ
エータ本体の各入出力ボート24a〜24dのうちのボ
ート24a(密閉室14側)に接続される出力ポート2
3b、及び同じくボー)24d  (密閉室15側)に
接続される出力ポート23cを形成し、又第1弁室25
、第2弁室26及びこれらを連通ずる通路27を形成す
る。
遮断弁20.21は、上記ボディ内通路27と、通路2
8を経て一方の密閉室14に至る系統に順次挿置し、父
上記通路27は弁室26を介し通路29によりこれを直
接他方の密閉室に接続する。遮断弁20は、ソレノイド
20bが励磁されていない場合には入力ポート23aと
第1弁室25とを連通させているが、その先端の弁体2
0cが弁座20dに着座すると、マスターシリンダ3と
アクチュエータ本体lの連通を遮断する。こうして、遮
断弁20は、マスターシリンダとアクチュエータ本体間
の管路の遮断をなす。
一方、遮断弁21側では、その弁体21cが弁座21d
に着座することにより、出力ポート23bと第2弁室2
6とを遮断する。即ち、遮断弁21は、アクチュエータ
本体のホイールシリンダ側とアクチュエータ側の2室1
4及び15間の管路を遮断する。
前記ピストン9のロッド17の先端部にボールねじ17
aを形成し、これにボールナツト30を螺合する。この
ボールナツト30は軸受31a〜31cにより軸線方向
へ動かないよう回転自在に支持し、ボールナット30の
外周に外歯30aを形成する。この外歯30aには、作
動圧決定手段としての正逆回転可能なトルクモータ32
で回転されるピニオン33ヲ噛合させる。トルクモータ
32は遮断弁20.21と共にコントローラ34により
電子制御し、このコントローラ34には車輪の回転周速
Vいを検出する車輪速センサ35からの信号を入力する
コントローラ34にはまた、車両の走行状態(速度、加
速度等)や運転者の操作状態(スロントル操作開度、ブ
レーキ操作、ステアリング操作等)を検知するのに必要
な信号を入力する。
なお、図中36.37は圧力制御用のピストン9を中立
位置に復帰さセるばね18.19のためのストッパー、
38はピストン9に取付けたシール材を示す。
コントローラ34は第2図の制御プログラムを実行して
遮断弁、トルクモータを車輪のスリップ状態に応じて制
御する。即ち、遮断弁20.21及びトルクモータ32
の制御を介しブレーキ液圧P。を変更し、所定のアンチ
スキッド制御及びトラクヨンコントロールを行う。
第2図において、先ず、制御開始判断のため運転者の操
作状態を検出しくステップ101)、それに基づきどの
ような状態かをチエツクしくステップ102 ) 、一
定走行状態(定速走行中)ならステップ101に戻り、
制動時ならステップ103へ制御を進め、該当する時は
アンチスキッド制御(ABS制御)を行う。更に、加速
走行中と判断したら、車輪の加速スリップを防止するた
め該当するときはトラクヨンコントロール(TC5制御
)を行う(ステップ118以下)。
ステップ103では車輪スリップ率Sを演算すると共に
車輪の加減速を演算する等の車輪回転状態の検出を行う
。スリップ率Sの演算に当たっては、車輪速Vいから車
体速V、を周知の方法で求め、S=(vc −V、 )
 / VCニヨ’J車輪ス!J ッ7”率Sを演算する
。次いで、このスリップ率Sが設定値S。(通常、車輪
及び路面間の摩擦係数が最大となる理想スリップ率で、
例えば0.15)に対しいかなるものか、又車輪が減速
中か加速中かに応じ車両が制動ロックに至るか否かをチ
エツクする(ステップ104 )。制動ロックに至らな
ければステップ101へ戻り、上記のループを繰り返し
、ロックに至ると判断したところで第1.第2遮断弁2
0、21をON l、て閉しると共に(ステップ105
〜108)、アンチスキッド制御ルーチンへ制御を進め
る。ところで、これら遮断弁の閉に当たっては、第1遮
断弁20が閉じた後に第2遮断弁2Iを閉しることとし
、これにより遮断弁2帆21が閉じた瞬時はこれら室内
の圧力が同圧であることを保証するようになす。
よって、制動ロックに至らない間は遮断弁20゜21が
OFF状態で開いており、又モーター32がOFFされ
てピストン9をばね18.19により中立位置に保つ、
ここで、ブレーキペダル2の踏込みにより発生したマス
ターシリンダ液圧P、4は一方で遮断弁20.21及び
密閉室I4を経てそのままホイールシリンダ5にブレー
キ液圧P1.lとして達し、通常通りの制動を行うこと
ができる。マスターシリンダ液圧P、は他方で遮断弁2
工を経て密閉室15にも至り、この室を密閉室14内と
同じ圧力に保つ。
この制動中、車輪がロックしそうになって遮断弁20.
21のON  (閉)後に実行されるアンチスキッド制
御ルーチンはステップ109以下の如きもので、先ず前
述したと同様にして車輪の回転状態を検出する(ステッ
プ109)。次いで、この車輪回転状態から、スリップ
率を理想スリップ率近辺に保つにはブレーキ液圧P。、
即ちホイールシリンダ液圧を今のままでに保つべきが、
増圧すべきが、減圧すべきかを判別する(ステップ11
0 )。保圧すべきならモータ32の電流値を変更しな
いようセットしくステップ111)、増圧すべきなら増
圧量とこれを達成するためのモータ32の電流値を決定
シ(ステラ7”l14 、115 ) 、減圧すべきな
ら減圧量とこれを達成するためのモータ32の電流値を
決定する(ステップ112 、113 ) 、そして、
ステップ116 、117により、このように定めた電
流値をモータ32に出力し、以上のループを停車(Vc
=0)まで繰り返す。
そして、車両が停止したら、ステップエo1へ戻ること
とし、この場合、遮断弁20.21を叶F (開)にす
ると共にモータ32をOFFとし、ピストン9を中立位
置へ復帰させ、アンチスキッド制御を終了することとす
る。モータ32は上記ループでのステップ116の処理
において、電流値に応しピニオン33を介しポールナツ
ト30を回転する。ポールナツト30は回転方向に応じ
ねじ作用によりピストンロッド17.16及びピストン
9を第1図中左行又は右行させる。ピストン9のかかる
ストローク中、右行時は密閉室14内の容積増大により
ブレーキ液圧へをマスターシリンダ液圧へに関係なく前
記の決定減圧量だけ低下させ、左行時は密閉室14内の
容積減少によりブレーキ液圧へを前記の決定増圧量だけ
増大させ、ブレーキ液圧P8をスリップ率が理想スリッ
プ率近辺の値に保たれるようアンチスキッド制御する。
なお、容積変更ピストン9の上記ストローク中密閉室1
5も容積変化するが、この容積変化をアキュユームレー
タ22のストロークにより吸収し得るため、ピストン9
の上記ストロークを妨げられることはない。しかしアキ
ュユームレータ22は、作動流体が圧縮性のものである
場合、不要であることは言うまでもない。
ここで、ピストン9をストロークさせるのに必要な力を
考察する。
モータ32によりピストン9をストロークさせるのに必
要な力を求めるに、遮断弁20.21を閉じた時の密閉
室14.15内における圧力をP。(初期圧力)、ピス
トン9の受圧面積をA、ばね18.19のばね定数をk
、ばね18.19の初期撓み量をΔXoとし、例えばピ
ストン9を第1図中右向きの力FによりΔXだけストロ
ークされて密閉室14の圧力がPoからP、へと低下し
くPO>P、)、密閉室15の圧力がPoからP2へと
上昇した( po < P。
とすると、ばね18は初期撓み量ΔXOよりΔXだけ伸
長され、ばね19は初期撓み量ΔX0よりΔXだけ収縮
される。この時のピストン9に作用する力の釣合いは、 P、A−k  (ΔXO+Δx  )  =  P、A
−k  (Δx0−Δx)−Fとなり、これをFについ
て整理すると、F=(Pz−P+)A + 2にΔx 
   −−(1)が得られる。
ここで、画室14.15は同じ液体(ブレーキ液)が入
っているので圧力変化量は等しく、これをΔPとすれば
、 P、・Po−ΔP Pz = Po+ΔP である。これら両式と(1)式とから F=2八Pへ + 2にΔ× ・・・・・・・・・(2
)が得られる。
又、ブレーキ液のシリンダ内の見がけ上の体積弾性係数
を夫々B、、 B2とすれば、体積弾性係数の定義式か
ら、圧力変化量ΔP、変位置ΔXは次のようになる。即
ち、V、、 V2を夫々密閉室14.15の容積(体積
)として B+/ V+” ΔP /ΔV、ΔP/(AΔX)B2
/ V2= ΔP /ΔV−ΔP/(AΔX)より、Δ
P :BAA Δx / V、、  ΔP = B2A
 Δx / Vzであり、密閉室14.15は同じ構造
で、体積弾性係数B1・B2・B、容積V+= Vz・
V であるがら、変化量ΔXは、 ΔX= 八P ・・・・・・・・・(3) B八 と表わせる。
よって、(3)式を(2)弐に代入して整理すると、V F=2(A +     )  ΔP   ・・・・・
・(4)A が得られる。
上記(4)式は、必要とする圧力変化量で力F、従って
モータ出力が決まることを意味しており、よってモータ
出力は初期圧力P0に影響されない。
第3図(a)は、上述のようなアンチスキッド制御の場
合の各遮断弁20.21をともに閉とした状態での所定
初期圧力P。(P、>O)からの力F0によるブレーキ
液圧(ホイールシリンダ(W/C)圧)とアキュムレー
タ(AcC,)圧の様子を示したものである。
以上のことから、ブレーキ液圧九の制御にあたり、ピス
トン9をストロークさせるのに必要な力Fは、ブレーキ
液圧p、の高低に関係ない。従って、ブレーキ液圧P8
が高くても、これによってピストン9のストロークに要
する力が大きくなるようなことはなく、それ故トルクモ
ータ32の小型化、省力化を達成することができる。
第2図において、既述のように運転状態を常に検知して
、車両が加速状態であり、かつ車輪が必要以上にスリッ
プしていると判断したらトラクヨンコントロールを行う
。即ち、ステップ102で加速走行中と判別する場合は
、車輪の加速スリップ(ホイールスピン)を検出してこ
れが過大か否かをチエツクする(ステップ118 、1
19 )。過大になる時、第2遮断弁21を閉じた後(
ステップ102゜121 ) 、ホイールスピンを防止
するトラクションコントロールを開始する。ここで、ト
ラクヨンコントロールの場合は、アンチスキッド制御の
ときと異なり、第2遮断弁21のみを閉じてマスターシ
リンダとホイールシリンダの連通を遮断するごととする
が、このようにすることについての詳細は後述する。
このトラクションコントロールはステップ122以下の
如きもので、先ず車輪の加速スリップを検出しくステッ
プ122 ) 、これを基にトラクションコントロール
を解除すべきか否かを判別する(ステップ123)。解
除すべきなら、ステップ101に戻ることとし、この場
合、遮断弁21をOFF (開)にすると共に、モータ
32のOFFにより容積変更ピストン9を中立位置に戻
すこととする。トラクションコントロールすべきなら、
加速スリップが駆動力の最大となる値に対し適量か、過
小か、過大かを判別する(ステップ124)。適量なら
ブレーキ液圧P、1を現在値に維持するようモータ32
の電流値を現在値に保つ決定をなしくステップ129゜
130 ) 、加速スリップ過小ならこれを解消するた
めのブレーキ液圧P1.lの減圧量を決定してこれに対
応するモータ32の電流値を決定しくステップ127 
、128 ) 、加速スリップ過大ならこれを解消する
ためのブレーキ液圧P1.lの増圧量を決定してこれに
対応するモータ32の電流値を決定する(ステップ12
5 、126 )。そして以上のように決定した電流イ
直をモータ32へ出力する(ステップ131)。
この際、加速スリンプ過大ならモータ32によりピスト
ン9を第1図中左行させる。これにより、密閉室14の
容積減少によって、ピストン9はブレーキ液圧P。を増
大し、自動ブレーキ力の増大により車輪のスリップ過大
状態を解消することができる。加速スリップ過小ならブ
レーキ液圧P。を低下させ、スリップ過小状態を解消す
ることができる。かかるサイクルの繰り返しにより車輪
は適正な加速スリップ量となるよう自動的に制動され、
車輪駆動力を最大に保つようなトラクションコントロー
ルが遂行される。
以上のようなブレーキ液圧P8の制御により、トラクヨ
ンコントロールのように運転者のブレーキ操作がない場
合(PO−0)においてもブレーキ液圧、即ちホイール
シリンダ圧を発生させることができる。ホイールシリン
ダの圧力制御用にシリンダ8と本実施例のようにモータ
で駆動させるピストン9と遮断弁20.21を用いてア
ンチスキッド制御とトラクヨンコントロールが1つのア
クチュエータで行え、ブレーキ液圧の初期値からの両方
向(減圧方向、増圧力向)への強制的な制御が可能な該
アクチュエータは、アンチスキッド制御時は第1及び第
2の遮断弁20.21をともに閉じて2室14.15に
圧力を封し込めた後にピストン9を駆動して圧力制御を
行い、他方、トラジョンコントロール時にはマスターシ
リンダ3とホイールシリンダ5との連通を遮断する第2
遮断弁21だけを閉じた後にピストン9で圧力を発生さ
せるようにして、少ないモータ出力でトラクヨンコント
ロールでの所要の圧力変化を得ることができる。
これは以下のようにして説明することができる。
初期圧力P。が低い場合や、更にはトラジョンコントロ
ール時の如く P。=0のような場合にでさえも、両遮
断弁20.21をともに閉した状態でピストン9をスト
ロークさせるときは、それに要する力は前記(4)式で
示されるだけの力Fが要求され、Fに応したモータ出力
が必要である。
第3図(b)は、両遮断弁20.21をともに閉した状
態での初期圧力P0・0の場合の圧力の制御の様子であ
る。これはトラクヨンコントロールを想定したケースで
あるが、かようにPo ” 0であっても、所要のホイ
ールシリンダ圧を得ようとすると、同図(a)の場合と
同じだけの力F0が必要となる。この場合は、第1遮断
弁20も遮断される結果、ピストン9を第1図中力F0
で左行させると、第3図(b)に示す如く、アキュムレ
V −タ圧がFo/(2(A+   ))だけ負圧になる。
A これに対し、前記ステップ120 、121のように、
第1遮断弁20はOFFのままとし第2遮断弁21だけ
を遮断しトラクヨンコントロールを実行すると、第3図
(C)に示すようになる。即ち、第2遮断弁21の作動
により、その弁体21cが弁座21dに着座してボート
23bと第2弁室26の連通が遮断され、これによりホ
イールシリンダとマスターシリンダ間の連通が遮断され
る。かかる状態でホイールシリンダ圧が前記ステップ1
25で決定の圧力になるようピストン9を第1図中左行
させる場合、そのとき他方の密閉室15はマスターシリ
ンダのドレンとつなちがっているので、常に圧力は零に
なっていることになる。
従って、上述のようにマスターシリンダとホイールシリ
ンダ間のみを第2遮断弁21で遮断した時のモータ出力
と圧力変化量の関係を考えると、次の通りになる。
釣合い状態では、 p−= P、A + 2にΔx=(P、+ΔP )A 
+ 2にΔx ・・・・・・(5)であり、ここに前記
(3)式のΔXとPo・0を代入すれば、 F= ΔPA  +  2にΔx= V (A+2・−)ΔP  ・・・・・・(6)A となる。
前記(4)と前記(6)式を比較すると明らかなように
、P0=0の場合には、マスターシリンダとホイールシ
リンダ間の第2遮断弁21だけを遮断する方が、AΔP
分だけモータ出力が少なくて済むことが分かる。
第3図(C)の場合でいえば、同図(b)のものと比較
して、アキュムレータ圧は負にはならないのであり、ホ
イールシリンダ圧は同じ力F0でも、 Fo(3A + 2β)/((2A+β)(A+B))
(ただし、β= 2kV/BA ) 圧力が上昇するのである。これを逆にいえば、両遮断弁
20.21をともに閉じて制御する場合に比べ、少ない
モータ出力で同じ圧力変化が得られるということでもあ
る。
モータ32のトルクに関していえば、前記(6)式の場
合、モータの出力トルクTは、ボールねじのギヤ比をN
、モータ軸のギヤ半径をrとして、で表わされ、所望す
るホイールシリンダ圧によって決定される。
トラクヨンコントロールでは必要となるブレーキの絶対
圧が低いので、アンチスキッド制御のように遮断弁を2
個閉じると要求されるモータトルクが大きくなってしし
まうが、上記のように第2遮断弁21だけを閉じれば、
2個閉した場合に比べてモータトルクは小さくて済み、
モータの小型化、省力化を図ることが可能となる。
なお、本実施例では、ピストンをストロークさせるのに
トルクモータを用いたが、これは必ずしもトルクモータ
でなくても同様の作用効果は達成することができ、例え
ば電磁ソレノイドでピストンロンドを介してピストンを
ストロークさせるよう構成してもよい。
又、両遮断弁20.21の遮断時の制御としては、制動
時の車輪ロック防止のアンチスキッド制御として説明し
たが、例えば左右輪間のブレーキ液圧に差を生じさせて
車両挙動制御を行う場合にも実施することができる。
(発明の効果) かくして本発明アクチュエータは上述の如く、作動圧決
定手段によりストロークされるピストンの両側密閉室を
圧力源に接続し、一方の密閉室をホイールシリンダに接
続し、かつ少なくとも、圧力源と側密閉室間を遮断する
遮断弁、及び両密閉室相互を遮断する遮断弁の2つの遮
断弁を有して、トラジョンコントロール時には圧力源と
ホイールシリンダの連通を遮断する遮断弁が遮断制御せ
しめられる弁手段を設けたから、例えばブレーキ操作時
のアンチスキッド制御と、上記のトラクヨンコントロー
ルの両者が可能なアクチュエータを得ることができ、し
かも、作動圧決定手段によりピストンをストロークさせ
て行うホイールシリンダの作動圧制御に当たり、該スト
ロークに要する力が作動圧の変化量に比例した僅かなも
のとなり、モータ等の作動圧決定手段の小型化、省力化
が図れ、更に、トラジョンコントロール時には、弁手段
の2つの遮断弁をともに遮断した状態の場合に比べ、作
動圧決定手段に対する要求出力をより少ないものとし得
て一層の省力化を進めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明作動圧制御アクチュエータの一実施例を
示す断面図、 第2図は同側におけるコントローラの制御プログラムを
示すフローチャート、 第3図は本発明の説明に供する圧力特性の例を示す図で
ある。 1・・・アクチュエータ本体 2・・・ブレーキペダル 3・・・マスターシリンダ 5・・・ホイールシリンダ 9・・・ピストン 14、15・・・密閉室 20、21・・・遮断弁 22・・・アキュユームレータ 32・・・トルクモータ 34・・・コントローラ 35・−・車輪速センサ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、圧力源からの流体圧をホィールシリンダに導いてこ
    のホィールシリンダを作動させる流体圧作動系に挿入し
    て用いられ、この作動系を遮断し、遮断部から前記ホィ
    ールシリンダに至る容積を可動部材のストロークにより
    変更して該ホィールシリンダの作動圧を制御するアクチ
    ュエータにおいて、 前記容積変更のためのピストンを、両側に密閉室が画成
    されるよう、又作動圧決定手段によりストロークさせ得
    るよう設け、 前記密閉室を夫々前記圧力源に接続すると共に、該密閉
    室の一方を前記ホィールシリンダに接続し、かつ、少な
    くとも、前記圧力源と前記両密閉室間を遮断する遮断弁
    、及び前記両密閉室相互を遮断する遮断弁の夫々を有す
    る弁手段にして、トラクションコントロール時には、前
    記圧力源と前記イールシリンダの連通を遮断する遮断弁
    が遮断制御せしめられる弁手段を設けたことを特徴とす
    る流体圧作動系の作動圧制御アクチュエータ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE4213572A1 (de) * 1991-04-24 1992-10-29 Nissan Motor Hydraulisches bremsstellglied

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