JPH04150841A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH04150841A
JPH04150841A JP27391090A JP27391090A JPH04150841A JP H04150841 A JPH04150841 A JP H04150841A JP 27391090 A JP27391090 A JP 27391090A JP 27391090 A JP27391090 A JP 27391090A JP H04150841 A JPH04150841 A JP H04150841A
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displacement
time
signal
intersection
calculation means
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Kiyoshi Nakayama
中山 淑
Isamu Yamada
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [概要] 被検体内での反射超音波の少なくとも1対の位相信号を
検出し、検出した位相信号を演算し、被検体内部の組織
或いは血液の、変位或いは速度を表示する機能を備えた
超音波診断装置に関し、1対の位相の時間差を精度良く
算出することによって、被検体内部組織の変位或いは変
位の速度、或いは、被検体内部に存在する血液の変位或
いは変位の速度(一般には、血流速度という)を精度良
く算出表示する装置を提供することを目的とし、被検体
内から受信した複数の信号を直交検波し、得られた複素
信号を使って、少な(とも1対の位相信号を算出する位
相算出手段と、基準となる1つの位相信号上の、任意の
指定した時刻を通る、指定した傾きを持つ直線と、他の
位相信号との交点の時刻を算出する、交点算出手段と、
該指定した時刻と、該交点の時刻から該被検体内の組織
或いは血液の、変位或いは速度を算出する、変位/速度
算出手段と、を有するように構成する。
更に、上記の超音波診断装置において、下記の具体的構
成も含む。受信信号の振幅を使って、指定したレベルに
基づく識別信号を算出する、識別信号算出手段を有し、
該識別信号に基づいて、該変位/速度算出手段で得られ
る、該変位或いは速度を補間する、或いは、非線形なフ
ィルタリング処理する、後処理手段を有するように構成
する。
該後処理手段は、該変位或いは速度の内、該識別信号に
基づいて、受信信号レベルが該指定したレベルより小さ
い部分を、直線或いは曲線で補間するように構成する。
該後処理手段は、該変位或いは速度に、メディアンフィ
ルタの特性を有するフィルタリング処理をするように構
成する。該交点算出手段は、該直線の傾きの絶対値が、
該直交検波手段における参照信号の中心角周波数である
ように構成する。該交点算出手段は、該基準となる1つ
の位相信号上に於ける、任意の指定した時刻を通る、指
定した傾きを持つ直線と、該他の位相信号上の最も近い
点の時刻を算出するように構成する。該交点算出手段は
、該基準となる1つの位相信号上に於ける、任意の指定
した時刻を通る、指定した傾きを持つ直線と、該他の位
相信号における任意の複数点を基に生成した関数との交
点の時刻を算出するように構成する。
[産業上の利用分野] 本発明は、被検体内での反射超音波の位相信号を検出し
、検出した位相信号を演算し、被検体内部の組織或いは
血液の、変位或いは速度を算出し表示する機能を備えた
超音波診断装置に関する。
[従来の技術] 従来、超音波を使って生体組織内部の組織或いは血液の
、変位或いは速度を算出する手段として、パルスドプラ
法が知られている。第12図は、従来のパルスドプラ法
の説明図である。第12図、第4図を使って従来例を説
明する。
第12図(a)に於いて、6は、直交検波部を構成する
。直交検波部6内の詳細な説明は、第4図中に示される
。第4図において、6−1及び6−2は、参照信号(キ
ャリア信号とも呼ばれる)c。
Sω。、−5inω。と受信信号5(t)を乗算するた
めの乗算器である。ローパスフィルタ(LPF)6−3
の出力は受信信号S (t)の直交検波出力の実数成分
、また、ローパスフィルタ(LPF)6−4の出力は虚
数成分を表す、ここで、同−走査線方向に、周期Tの間
隔で複数回超音波パルスを送波した時の直交検波出力の
実数成分を第12図℃)中、R,、R2,+++で示す
。同様に、虚数成分を第12図℃)中、r、、L 、、
、、で示す、これらの信号系列は、それぞれAD変換器
6−5及び6−6で一旦ディジタル化される。
血液の速度を算出する場合、血液から反射してくる微弱
な信号成分から、生体組織から反射してくる強大なりラ
ッタ成分を除去するためにバイパスフィルタ(一般にM
T!フィルタと呼ばれる)15を複素自己相関器16の
前段に入れる。MTIフィルタ15の最も簡単な構成例
を第4図中に示す。第4図において、15−1.15−
2は、直交検波された信号を1ライン分シフトさせるた
めのシフトレジスタ、15−3.15−4は、加算器を
示している。これは、第12図℃)において、各深さに
おいて、(Rz (t) −R1(t))、(11(t
)   I t (t))のような差分を取ることを意
味し、生体組織等のゆフくりした運動成分等を除去する
ことができる。また、生体組織の変位や(変位の)速度
を検出する場合は、MTIフィルタ15は必要でない。
ここで、簡単のために、2回超音波パルスを同一走査線
方向に送波した場合について、第12図の複素自己相関
器16、速度演算部17の動作を以下に説明する。
第12図(b)中の点線で示す時刻tにおける複素信号
系列C+(t)を CI(t ) =R+(t ) + j I+(t )
・・・(1)と表現する。また、周期Tだけずれた複素
信号系列C,(t )を C2(t ) =Rz(t ) + j I z(t 
>・、12)と表現する。複素自己相関器16は、上記
2つの複素信号系列の相関係数Y(t)を算出するもの
である。即ち、相関係数y(t)は、 Y(t)=C!(t)CI ” (t>  ・・・(3
)= l Y(t) l exp(−jΔθ(t)) 
 ・−(4)=Ya (t) + jY+ (t)  
・・・(5)となる。ここで、*は複素共役、Δθはド
プラ効果によって生じた複素信号系列C,(t)とCz
Ct)の間の位相差、y*  (t)は相関係数の実数
部、y+D)は、相関係数の虚数部である。
速度演算部17は、上式の相関係数を使って、速度V(
t)を計算するためのもので、次式のようになる。
=−Δθ(t)*(、o /ω。/2/T=Δ1(1)
傘 C,/2/T =Δx(t)/T  ・・・(6) x(t)=Δt(t)*Co /2・・・(7)ここで
、C0は、上記乗算器6−1.6−2への入力である参
照信号の中心角周波数、C0は被検体である生体組織の
音速、Δ1(1)は、送信周期T間に住じた変位を時間
Cμsec〕で表現したもの、Δx(t)は送信周期T
間に生じた変位を距離〔μm〕で表現したものである。
また、上式においてΔ1(1)は暗黙的に次式の関係を
仮定している。
Δθ(t)=−ω。Δ1(1)   ・・・(8)従来
例では、任意の時刻tについて、(6)式を計算するこ
とで全時間(全深さ)に於ける変位、或いは(変位)速
度を第12図(C)のように算出している。
[発明が解決しようとする課題] 上記に示した従来例では、暗黙的に(8)式を仮定して
いる。しかし、厳密には、(8)式は、成り立たない。
本発明は、(8)式の仮定を用いず、1対の位相の時間
差Δtを精度良く算出することによって、被検体内部組
織或いは血液の、変位或いは速度を精度良く算出表示す
る装置を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段] 上記課題を解決するための手饅を以下に説明する。
時刻1=0で、超音波パルスを被検体(散乱体)に照射
した時の受信信号を次式で表現する。
S r (t) = A I(t)cos (ωat+
ψ、(t)) 、・・(9)ここで振幅At(t)、位
相φ1(1)は、参照信号cosω。tに対する位相で
、被検体が散乱媒質であるために、tに対して不規則に
変動する値をとる。
ここで、この散乱媒質全体が深さ方向にΔXだけ移動し
たとすると、その時の受信信号は、次式のように表現さ
れる。
5t(t)=Az(t)cos(ωot+ψ2(t))
=A、(を−Δt) cos (Co (を−Δt)+
ψ+(1−Δ1))・・・00) Δt  =2Δχ/ C。
(9)式と(10)式から、移動前と移動後の振幅と位
相の関係は次式のようになる。
Az(t)=A+(t−Δt)・・・ODψz(t)=
ψ+(t−Δt)−Co Δt、、、 Q7J(12)
式は、tに対して不規則に変動する2つの位相成分(移
動前の位相ψ、(t)とΔtずれた後の位相ψ2(t)
)の関係を厳密に表す式になっている。ここで、先に述
べたように、従来のパルスドプラ法では、ψ1(t)が
tに対して一定、即ち、ψ+(1−Δ1)=ψ1(t)
と仮定している。これは、(12)式を次式に置き換え
て時間差Δt (=2Δx/Co)を算出することを意
味している。
Δθ (t)=ψ2(t)−ψ1(t)嬌−ω0Δt・
・・03)従来例においては、(13)式の仮定が算出
値(推定した位相信号Δθ(t)、或いは、変位速度V
(t))の誤差の要因の1つとなっている。
そこで、(13)式を仮定せず、(12)式を用いて任
意の時間t(深さx = t Co / 2に対応する
)における時間差Δ1(1)、変位ΔX(t)、変位速
度V(t)の何れか1つまたは複数を算出する手段とし
て、本発明が考案された。
ここで、第2図を用いて、゛(12)式の意味する所を
説明する。
第2図(a)は、1対の受信信号31  (t)、5z
(1)を表している。この信号を使って算出した2組の
位相信号ψ1(t)とψ2(t)を第2図(b)に示す
第2図(b)において、移動前の位相信号ψ1(t)上
の時刻t=tAに対応する、深さXA=(Co ja/
2)の点Aからの反射波の位相を時間軸でΔt(=2Δ
X/Co)だけ遅らし、更に位相をω。Δ1  (=ω
。2ΔX/Co)だけ負にシフトしたときが、移動後の
対応する点Bの位相であることを意味している。
また、第2図(C)は、散乱媒質全体が深さ方向と反対
方向にΔXだけ移動した時の例を示している。
この場合、移動前の位相信号ψ1(t)上の時刻t=1
Aに対応する、深さXA=(、Co tA /2)の点
Aからの反射波の位相を時間軸でΔt(=2Δx/C,
)だけ進ませ、更に位相をω。Δ1  <=ω。2Δx
 / Co)だけ正にシフトしたときが、移動後の対応
する点Bの位相であることを意味している。
したがって、予め移動前と移動後の位相ψ1(t)、ψ
2(t)を求めておき、移動前のある深さに対応する時
刻tAに於ける値ψI(tA)(点A)を通り、傾き一
ω。の直線と、移動後の位相ψ2(t)との交点(点B
)を求め、その交点の時間座標から時間差Δtを算出し
、Δtに00/2を乗算することで変位ΔX、ΔXに1
/Tを乗算することで変位速度■、を算出すればよい。
次に、交点の算出方法について、第9図を使って説明す
る。第9図において、(a)は、直線りと最も近い位相
ψ2(t)上の点Bを算出する方法、(b)は、直線り
と位相ψ2(t)上の2点間の直線Fとの交点Bを算出
する方法、(C)は、直線りと位相ψ2(t)上の複数
点を使った任意関数との交点Bを算出する方法を示して
いる。(a)、(b)、(C)のそれぞれの方法につい
て順次説明する。
点Aを通る直線りは、次式で表現される。
ψ(t)+ω。1− (ω。tA+ψ+(ta))−〇
・・・圓 時刻t、における位相ψ2(t)上の点ψz(t = 
)から直線りまでの距離d、は次式のようになる。
d、= ψ(t、)+ω。ti  −<ω。tA  +ψ+(t
 A))(1+ω。り  I/ff1 (+5) 但し、]1は絶対値を表す。
時刻LA近傍のt、について、(15)弐を計算し、最
も小さいd、を算出すれば、その時のt、が第9図(a
)におけるt、となる。
次に、第9図(b)について説明する。(15)弐から
算出された、最も小さい距離d8に対応する時刻をt、
とじ+Li近傍について、次式の関係を満たすtcを算
出する。
(ψg(tc)−ψ(1c))(ψz(tc+Δτ)−
ψ(tc+Δτ)く0・・・00 但し、Δτはデータ間隔で、Δτ=j、、、−t。
となる。この時、直線りは2点(t6、ψ2(t。
))、(tc十Δτ、ψz(tc十Δτ))の間を通る
。この2点を通る関数(直線)Fは、次式で表現される
Δτf(t)−(ψz(t c+Δτ)−ψz(tc)
)t−Δτψz(tc)+ψ2(t、+Δτ)−φz(
tc)=0 よって、直線りど関数(直線F)との交点は、ψ(t)
 = f (t)であるから、上式と(14)式より交
点の時刻tmを次式で算出することができる(第9図(
ト))参照)。
ts=(Δτ(ωo La+ψ+(tA)−ψ2(t。
))十ψz(tc+Δτ)−ψ2(tC) ) / (
−Δτω。+ψz(tc +Δτ)−ψz(t、))・
・・ 07) 同様にして、第9図(C)において関数Fを3次のスプ
ライン関数とした場合について述べる。スプライン関数
については、プログラムも含めた様々な資料が公表され
ているので、詳細は文献を参照して頂きたい。ここでは
、「森正武訳「計算機のための数値計算法」日本コンピ
ュータ協会発行、P、82−91 Jを参考にして、説
明上必要な部分のみを述べる。
区間[t、、5゜、]における3次のスプライン関数は
、次式で表現できる。
5(t)−ψz(tH) +b6  (t  t4 )
 +c。
(1−1、)”+d、(t−t、)3 t、≦t≦L i+1 ・・・08) ここで、係数bt、c=、dt、i=1.2.、。
、、N−1は次式で与えられる。
b、=(ψz(t t−t  )−ψz(t iΔτ 
(σ、、+2 σ、) C323σ。
d、= (σ01.−σ、)/Δτ /Δτ ・・・ 09 また、上式における係数σiは、次式のN元連立1次方
程式を解くことで求まる。
一σ1 +σ2=ΔτΔ(3) σ、、+4σ、十σ1や1 =(Δ、−Δ、、)/Δτ、i・2.、、、、N−1σ
)l−1−σH−一ΔτΔ0ゝト3 ・・・■ ここで、Δ、は1階差分商、Δ33〉、は3階差分商を
表し、次式で定義される。
Δ1  =(ψ2(t、。、)−ψz(t、))/Δτ
ΔH) 、 = (Δ111−Δi)/(2Δτ)=(
φ2(t、。2)−2φ2(t、。、)+ψz(ti 
))/ (2Δτ2) Δ(31、= (ΔTり i+1−Δ” i ) /(
3Δτ)=(ψz(ti−3)  3ψt(ti−z 
) +3ψz(t i−+  ) −ψ、(ti  )
) / (6Δτ:l )、  i=l、、、、、N−
3・・・ (21)即ち、(18)〜(21)式を使っ
て、スプライン関数Fを以下のようにして算出すること
ができる。
■与えられた位相データψ2(む、)、i=1.、。
8.Nと、データ間隔Δτを使って、  (21)式か
ら、差分面Δ(3) 、  (i・1.、、、、N−3
)と、Δ。
(i・l、、、、、N−1)を計算する。
■連立方程式(20)式を解いて、係数σ、(i・1、
、、、N)を計算する。(20)式は、ガウスの消去法
を使うと、逐次的に算出することができる。
■(19)式から、係数す3、C8、d、(i・11.
、、N−1)を算出し、任意の区間〔t4.’ti−1
〕に於けるスプライン関数(18)式を算出する。
次に、関数Fと直線りとの交点を算出する。
(14)式と(18)式で、s (t)=f  (t)
とおくと、次式が得られる。
G (t ) −に3 t’ +Kz t” −t−K
l  t +K。
・・・(22) ここでG (t)=Oが交点の時刻t8となる。
予め、(15)式を使って、最も小さい距!Iid、を
算出し、その時の対応する時刻を1.とする。
この近傍について、(16)式を満たす時刻tcを算出
すると、直線りは、2点(tc 、ψz(tc))、(
tc+Δτ、ψz(t e+Δτ))の間を通る。この
2点を通る(18)式の係数をbCsCc、dcと表現
する。従って、(22)式の係数は、次式となる。
Ks=dc Kg =(c  3dc tc Kr =be  2 Cc tc + 3 dc tc
 ” +ω。
Ka ”  be Lc + Cc tc ”  dc
 tc 3+ψz(tc)−ω11 ta−ψ+(ta
 )、・・(23) (22)式は、ニュートン法によって解(ことができる
。まず、c(Hの1階と2階の微分を次式とする。
”  (t ) =3 Ks  t” ±2Kz  t
+KIG″ (t ) ”” 6 Kz  t  + 
2 Kg・・・(24) まず、t””te、tc+Δτについて、G(t’)G
″ (t’)>o・・・ (25)となるt′を初期値
t゛。とする。i・0,1,2.、、、について次式を
計算する。
t’ ill ”” tl i  G (t’ i )
/G’(t’ t )・・・(26) (26)式を順次計算しIt’ i、、−t’直が十分
に小さくなる時刻t”3.、をt、として算出する(第
9図(C)参照)。
直交検波手段6について、第5図を例に更に詳しく述べ
る。(9)式の実時間信号5(t)のフーリエ変換を5
(f) 、S (t)に対する解析信号のフーリエ変換
をZ (f)とすると次式が成り立つ。
但し、以下は、5t(t)、5t(t)の両方に共通す
るので、添字は無視する。
・・・(27) また、(9)式の直交検波信号である(1)式のフーリ
エ変換をC(f) とすると、次式が成り立つことが知
られている。
Z(f) =C(f −fO) =R(f −fo)+ j I (f −fO)・・・
(28)即ち、上式2つは、直交検波を以下の手続きで
も実行できることを示している。第5図(a)において
、受信信号を5(t)を6−7で、AD変換し、−旦メ
モリ6−8に格納し、フーリエ変換部6−9でフーリエ
変換する。フーリエ変換されたS (f)を第5図(ロ
)に概念的に示す。(27)式に従って、6−10で正
の周波数成分だけを切り出したものを第5図(C)に示
す0次に、(28)式に従って、6−11で、  fe
のシフトを行った時の概念図を第5図(ロ)に示す、(
2B)式を6−12で逆フーリエ変換すると、直交検波
出力が得られる。
得られた信号は、メモリ6−13に蓄えられる。
次に、位相夏山手段について、第6図を使って更に詳し
く述べる。(1)式の直交検波信号からの位相は以下で
算出できる。
ψ (t ) = t a n−’ (1(t) /R
(t)  )・・・(29) (29)式は、主値(−π〜π)の範囲しか取らないた
め、位相が−πまたはπを越える時、不連続関数となる
。第6図い)は、(29)式で求めた位相ψ(1)の例
を示している。これを補正するために、以下の操作を行
う。
ψ(t i) =ψ(t り +c(t t)   ・
・・(30)但し、c(t=)は、次式を満たす。
(30)、(31)式の操作により、位相戻しくpha
se unwrapping)を行った場合の例を第6
図(C)に示す、上記操作によって連続関数になる様子
が示されている。
次に、後処理手段について詳しく述べる。第6図(ロ)
、及び、第11図(a)は、変位/速度算出手段11で
得られた変位ΔXの算出値を示している。
第6図(d)に示すように、算出値ΔXは、第6図(a
)に示す信号振幅の小さい所で、誤差を生じることが多
い。この様な誤差を補正することが後処理手段の目的で
ある。
第11図に於いて、(a)の算出値Δx (t)に対し
て、メディアンフィルタをかけた例をら)に示している
。ここでは、5点のメディアンフィルタの例を示してい
る。(a)の区間1内において、ΔX(1)の中央値は
、Dに相当するので、メディアンフィルタはDを出力す
る。また、同様に、区間2の中央値は、Eなので、メデ
ィアンフィルタは、Eを出力する。このような操作を全
区間にわたって行った結果が℃)である。(a)のデー
タΔx(t)の極端に大きい所や小さい所が無くなって
、滑らかになることが分かる。
第11図(C)〜(e)は、別の後処理手段の例を示し
ている。第11図中、(C)は以下のようにして算出さ
れる。第6図(a)の信号振幅を、指定したスレッシュ
ホールドレベルと比較して、識別信号W+(t)、W2
(t)を生成した例が第6図(e)である、Wl(t)
、Wz(t)が両方ともHレベルの時だけ、Hとなる信
号をW(t)と置く。但し、W + (t)  は受信
信号S+(1)、Wz(t)は受信信号5t(t)に対
する識別信号である。第11図において、(C)は、こ
のようにして得られた識別信号W (t)である、iI
別信号W(1)を基に、(a)のΔx (t)からHレ
ベルの値だけを抽出したのが(6)である。(e)は、
欠損したデータを曲線で補間する例を示している。具体
的補間方法を以下に示す。
直線補間と曲線による補間の2つの例を示す。
先ず、直線補間について述べる。第11図(e)におい
て、2点(tl、Δx(tt ))+ (tilt、Δ
x (tt−3))を通る、時刻tにおける補間値は、
次式で示される。
Δx(t)=(Δx(tilt)−Δx(ti ) )
 / (t ill −ti )  (t−t、 )+
ΔX(t、)・・・(32) 図示してしないが、(32)式を使えば、容易に2点(
tl、Δx(tt ))+ (j=++、Δx (t−
+))間を補間できる。
次に、3次のスプライン関数で補間する場合を考える。
3次スプライン関数については、既に(18)〜(21
)式で示した。この場合は、以下のようになる。第11
図(e)の区間(tt 、t is1〕の補間を考える
。但し、データ数は、欠損のためにN′個に減っている
ものとする。
3次スプライン関数は次式のようになる。
5(t)=ΔX (ti )+bi  (t−t、 )
+ci  D  ti )” +d、(t  ti )
”1、≦t≦t、や。
、・・(33) ココテ、係数bi 、ci 、di s 14121−
9−IN”−1は次式で与えられる。
bi−(Δx (tilt)−Δx(ti))/ht 
−り五  (σt、、+2  σ五 ) c、=3σ□ di −(σ2..−σi)/hi 但し、h、  =t 、◆凰 −ti ・・・(34) また、上式の係数σ五は、次式のN゛ 方程式を解くことで求まる。
一σ、+σ2=h、Δ(3) hi−1σt−+ +2 (hi−1+hi )σi+
hi σ、。、=Δ1−Δi*+ 、1・2.、、、、
N”−1σ8・−1−σ8・=−hN・−1Δ(3)8
・−5元連立1次 ・・・(35) ここで、差分商は次式で示される。
Δ8=(Δx(ti−+)−Δx(tt))/(til
t−を直) Δ(2) 、 = (Δ1゜、−bi)/(ti。*1
1)Δ(3) 、 = (ΔfH、、、−Δ(2) ム
)/(tiや5ti) ・・・(36) 即ち、(34)〜(36)式を計算しておけば、(33
)式によって、欠損した部分のΔx (t)を補間する
ことができる。第11図(e)は、このように補間した
例を示しており、補間されたデータを白目角の印で示し
た。
以上、被検体内部組織或いは血液の、変位或いは速度を
精度良く算出する手段に限って説明した。
しかし、2つの信号(9)式、(10)式が、散乱媒質
の変位によるものではなく、同じ散乱媒質からの反射で
あって、音速の異なる経路によって生じた2つの信号で
あった場合を考えると、算出されるΔtは、音速差を反
映した値であることは当業者にとって容易に類推できる
ことである。例えば、波面の乱れを補正し、超音波画像
を補正するような応用分野においては、プローブを構成
する各素子からの受信信号の時間差を測定し、測定した
時間差に基づいて送受信のデイレイ量を調整する手段が
取られる。本発明は、このような分野での時間差測定に
も応用できる。
[作用コ 本発明と従来の方法の精度を比較するための計算例の図
を第3図に示す。公称周波数3.5MH2のトランスデ
ユーサを用いて、人体の腹部から1本の受信信号を5l
(t)とし、S+(t)を時間軸上で1サンプル間隔(
1/30μ5ec)だけ進ませたものを32(t)とし
た、ここで5z(t)は移動前のデータS I (t)
より組織全体が25μ―深さ方向前方に移動したときの
受信信号に相当する。これらの信号から、直交検波によ
り2つの位相ψ、 (1)、ψ2(t)を算出した後に
、前記手段に従って変位を推定した。但し、演算時のキ
ャリア周波数10は、伝播減衰や周波数特性による中心
周波数を考慮して3゜0MHzとした。即ち、ω。=6
.Oπ(MH2)とした。
第3図(a)は従来のパルスドプラ法、(b)は上記に
示した本発明、(C)は、(b)の結果に更にメディア
ンフィルタリング処理した変位ΔXである。
(a)の従来の方法では、ばらつきが大きく、正しく推
定されている箇所はほとんど見られていない。
平均値としても実際に与えた変位(第3図(a)中、点
線で示す)よりも小さな値が推定されている。
これは、減衰や散乱による周波数偏移が、直交検波の際
に考慮した周波数偏移よりも大きかったためと考えられ
、単純なパルスドプラ法が持つ本質的な誤差である。
これに対しくb)の本発明を用いた結果は、はとんどの
場所で、与えた変位25μ層とほぼ同じ値が推定されて
いる。一部の部分で、実際の変位からかなり外れた値を
推定しているが、これは、信号振幅が非常に小さくなっ
ている箇所である(第6図(a)、(d)参照)。この
ような箇所では、位相変化が急で、誤差要因になってい
る。
また、(C)のように、非線形フィルタの1つであるメ
ディアンフィルタ(指定区間内にあるデータの中央値を
出力するフィルタ)をかけた場合は、(ト)で生じた誤
差が改善される。
このシミュレーションの結果、本発明を用いることによ
って、組織や血液の、変位や速度を精度良く求められる
ことが推測出来る。
[実施例] 次に、図面に基づいて本発明を順次説明する。
第1図に本発明の1構成例を示す。図中1は装置全体の
制御を行う制御部、2は1からの制御信号に従ってプロ
ーブ4を駆動する送信回路系である。
任意の走査線5上の変位を算出するためには、同一方向
に複数回、超音波パルスを送信する。4は2からの電気
パルスを超音波パルスに変換するとともに被検体18の
内部で反射した超音波パルスを再び電気パルスに変換す
るプローブ(超音波探触子)、3は4からの微弱な信号
を増幅する受信回路系である。なお、いわゆる走査方式
にあっては、送信回路系、受信回路系は超音波ビームの
収束に必要なビームフォーマを形成するが、本願発明の
趣旨には関係しないので説明は省略する。更に、受信回
路系にあっては、被検体内部の超音波伝播の周波数特性
等を補正するためのダイナミックフィルタ等が含まれる
のが通常であるが、これについても本願発明の趣旨には
関係しないので説明は省略する。
6は、3から送られてきた受信信号5(t)  (第2
図(a)参照)を直交検波する手段で、具体的構成は、
第4図中または第5図に示される。15は、血液の変位
或いは変位速度を検出する時のみ必要とあるMTIフィ
ルタである。具体的構成例は、第4図中に示される。7
は、直交検波手段6で得られる複素信号を使って位相信
号ψ1(t)、ψ2(t)を算出するための位相算出手
段である。8は、該複素信号を使って識別信号を算出す
るための識別信号算出手段である。以上、手段6.15
.7.8の詳細については、後述する。
位相信号ψ、(t)、ψ2(t)、及び、識別信号W+
(1)、wz(t)は、制御部1からのアドレス信号等
に基づいて、−旦メモリ9に格納される。
制御部1からの制御信号に従って、メモリ9に格納され
ている一対の位相信号(系列)ψ+ (1) 。
ψ2(t)が読みだされる。10は、ψ1(t)の−点
ψ+(tA)(点A)を通る傾き一ω。の直線とψ2(
t)の交点Bを求め、交点の時刻t、を出力する交点算
出手段であり(第2図(b)、(C)参照)、詳細は後
述する。
11は、交点の時刻も、を使い、時間差Δt=tA t
sを求め、得られたΔtから変位ΔXをΔX=Δt *
 Co/2の式に従って、また、速度■をΔx / T
の式に従って、算出する変位/速度算出手段である。
14は、算出された変位或いは速度を、メモリ9に格納
されている識別信号w+(t)、wz(t)に基づいて
位相データの補間を行ったり、或いは、位相データに対
して非線形なフィルタリング処理するための、後処理手
段である。
後処理されたされた変位ΔX或いは速度■は、メモリ1
2に格納される。
制御部1の制御信号に従って、全ての深さについての変
位ΔX或いは速度■がメモリ12に格納される。また、
制御部1において、走査線を走査することによって、二
次元的な分布として、変位ΔX或いは速度■を得ること
ができる。
工3は、演算結果を表示するための表示手段である。一
般には、DSC(ディジタルスキャンコンバータ)等を
含むが、本発明の主旨には直接関係しないので詳細は省
略する。
第2図は、本発明を概念的な波形を用いて説明する図で
ある。第2図(a)は受信手段3の出力である2組の受
信信号S + (t) 、S zD)を示している。
第2図(b)、(C)は、位相算出手段7によって演算
され、メモリ9に格納された2組の位相信号ψ1(t)
、ψ2(t)を示している。既に説明したように、交点
算出手段10において、基準となる一方の位相信号ψ1
(t)上の、制御部1の制御信号に従って指定した時刻
も、に於ける点Aを通る傾き一ω。の直線と、他の位相
信号ψ2(t)との交点Bの時刻t。
を算出する。
第4図は、直交検波手段6、MTIフィルタ15、位相
算出手段7、識別算出手段8の具体的構成要素を説明す
る図である。第4図において、6内は直交検波手段の1
構成例である。受信信号5(1)は乗算器6−1.6−
2で参照信号であるCosω。、−5inω。とそれぞ
れ演算され、次に周波数の上側波帯成分をカットするた
めにローパスフィルタ(LPF)6−3.6−4にかけ
られ、更にディジタルデータにするためにA/D変換器
6−5.6−6に通される。6−5の出力は、5(t)
の直交検波出力の実数信号R(t)、また、6−6の出
力は、虚数信号1 (t)を表す。15は、血液の変位
或いは速度を検出する時のみ必要となるMTIフィルタ
で、最も簡単な1段のFIRフィルタの例を示した。1
5中、15−1.15−2は、直交検波された信号を1
ライン分シフトさせるためのシフトレジスタ、15−3
.15−4は、加算器である。MT!フィルタ15後の
信号、或いは、MTIフィルタを通さなかった元の実数
と虚数の信号をRD)、I (t)として、位相算出手
段7において位相信号を、識別信号算出手段8において
識別信号を算出する。
7−1は、(29)式に従って位相ψ(1)を算出する
ための演算手段である。7−2は、(30)、(31)
弐に従ってψ(1)の不連続点を補正するための位相戻
し手段であり、連続的な位相信号ψ、(t)、ψ2(t
)を出力する(第6図(b)、(C)参照)。s−iは
、信号の振幅A(t)を(R(t)”+ I (t)”
) ”に従って算出する手段である。8−2は、制御部
1より指定したスレッシュホールドレベルと比較し、識
別信号w+ (t) 、Wz (t)を算出するための
手段である(第6図(a)、(e)参照)。
第5図は、直交検波手段6の別の構成例を説明する図で
ある。この構成例は、マイクロプロセッサ等で実現する
場合に適した構成である。
受信信号5(t)は、6−7でAD変換され、メモリ6
−8に一旦蓄えられる。6−9は、5(t)を読み出し
、フーリエ変換するためのもので、その出力を概念的に
第5図(5)に示す。6−10は、周波数軸上で、(2
7)式に従って正の周波数成分のみを抽出するためのも
ので、その出力を第5図(C)に示す。6−11は、周
波数軸上で、(28)式に従って−f0のシフトをする
ためのもので、その出力を第5図(イ)に示す。ここで
、foは、第4図の参照信号のω。(=2πf0)に対
応する。
6−12は、時間軸に変換し、直交検波出力を得るため
のフーリエ逆変換部である。6−13は、出力を一旦格
納するためのメモリである。
次に、第7図、第8図、第9図を使って、本発明の具体
例をより詳細に説明する。
第7図は、交点算出手段10、変位/速度算出手段11
の具体的構成の1実施例、第8図は、交点算出手段10
、変位/速度算出手段11の具体的構成の別の1実施例
、第9図は、それらの動作を概念的に説明する図である
第7図において、メモリ9に格納されていた一対の位相
信号ψ1 (1) 、  ψ2(t)は、直線算出手段
10−2に送られる。第9図(a)において、位相信号
ψI(1)を黒い四角形の印で、ψ2(t)を黒丸印で
、ディジタルデータとして表現した。10−2は、基準
となる一方の位相信号ψ1(t)の時刻tAに於ける点
Aを通る傾き一ω。の直線りを算出する手段である。前
記時刻tAは制御部からの制御信号を受けた時間指定手
段10−1により指定される。
10−3は、ψ2(t)のデータの中で、直線りと最も
近いψ2(t)の点Bを算出し、その時の時刻t。
を変位/速度算出手段11に送る。11−1は、交点の
時刻t1と指定した時刻t、との時間差Δ1=1^−t
3を算出する時間指定手段である。
11−2は、前記算出された時間差Δtから変位ΔX=
Δt*co/2、又は速度V=Δx / Tを算出する
ための手段である。
第8図において、メモリ9に格納されていた一対の位相
信号ψ1(1)、  φ2(t)は、直線算出手段10
−2に送られる。第9図(ロ)及び(C)において、位
相信号ψ+(1)を黒四角形印で、ψ2(t)を黒丸印
でディジタルデータとして表現した。10−2は、基準
となる一方の位相信号ψ1(t)の時刻tAに於ける点
Aを通る傾き−ω。の直線りを算出する手段である。前
記時刻t、は制御部からの制御信号を受けた時間指定手
段10−1により指定される。
1O−4は、ψg(t)のデータの中で、直線りと最も
近いφ2(t)の点Cを算出する。10−5は、点C近
傍の複数の点を通る任意の関数Fとの交点Bを算出手段
で、第9図(ロ)及び(C)に2つの例を示している。
第9図(ロ)においては、点Cと、直線りを挟むもう一
点とを使って、直線Fを求め、直線りと直線Fとの交点
をBとする。また、第9図(C)においては、点C近傍
の複数の点を使って曲線Fを算出し、直線りと曲線Fと
の交点をBとしている。
曲線Fとしては、スプライン関数等を使うのが便利であ
る。上記第7国威いは第8図内の交点算出手段10及び
変位/速度算出手段11は、マイクロプロセッサ等で構
成すると簡単に実現できる。
第10図は、交点算出手段10のアルゴリズムをフロー
で表現した図で、第9図(a)〜(C)における時刻t
m算出の3つの方法のフローチャート図である。このア
ルゴリズムはマイクロプロセッサを使用したプログラム
で実現できることは、当業者にとって容易に理解できる
ものであろう。
第10図(a)において、まず、直線りと最も近い点B
(ψz(t l ) )を算出する場合(第9図(a)
、第7図参照)について説明する。
20はアルゴリズムのスタートを示している。
ステップ21 点Aの時刻tAを指定する。
ステップ22 (14)式に示す点Aを通る傾き−ω。の直線りの各項
の係数を算出する。
ステップ23 時刻t、を指定する。ここで、時刻tAを中心に(LL
÷1)Δτの範囲から交点を算出するように指定してい
る。
ステップ24 (15)式を使って、点(t8、ψz(t i )))
から直線りまでの距離d、を計算する。
ステップ25 i=iA+LL/2になったかどうか、即ち、時刻tA
を中心に(LL+1)Δτの範囲の全ての距離d、を計
算したかを判断する。
ステップ26 全てを計算していない場合は、iをインクリメントして
ステップ24に戻る。
ステップ27 計算終了後、最小のd、を算出し、それに対応する時刻
1iを直線りに最も近い点Bの時刻t3とする。
つぎに、直$lLと、これを挟んだψ2(t)上の2点
を結ぶ直線Fとの交点を算出する場合(第9図(b)、
第8図参照)を、第10図(b)を用いて説明する。
ステップ21,22.23.24,25.26は、前述
の説明と同様なので省略する。
ステップ28 ステップ25の判断で、全ての距Hd、の計算が終了後
、d、の中で、最も小さいd−二対する時刻t、近傍で
、(16)式を満たす時刻t。を算出する。
ステップ29 (17)式を使って、2点(tc 、ψzN。
))、(tc十Δτ、ψz(t c+Δτ))を通る直
線Fと、(14)式の直線りとの交点の時刻t8を算出
する。
つぎに、直線りと、3次のスプライン関数Fとの交点B
を算出する場合(第9図(C)、第8図参照)を、第1
0図(C)を用いて説明する。
この場合、ステップ30で、予め全ての区間Cti、 
t=、+ ) (i=1. 、 、 、 、 N−1)
のスプライン関数の係数J 、Ci 、dLを(19)
〜(2百式に従って計算して置く。
次いで、ステップ21,22,23,24.25.26
.28を実行する(これらの動作は上述の通りである。
) ステップ31 ステップ28で算出された区間(tc 、 tc 十Δ
τ〕を用い、この区間のスプライン関数Fと直線りとの
交点を算出するための(22)式のG(1)の各項の係
数を(23)式に従って算出する。
ステップ32 G(t)の1階、2階微分の係数を(24)式で算出す
る。
ステップ33 t’ =jc、tc十Δτについて、(25)式のG’
  (t”)G” (t’)>oを満たすt゛をニュー
トン法における初期値の時刻t′。とする。
ステップ34 1=0とする。
ステップ35 (26)式を計算する。
ステップ36 予め指定した許容値εと比較し、1t’、。
t’   lが充分に小さくなったかどうかを判定する
ステップ3T 許容値εよりも、大きい場合、iをインクリメントし、
ステップ35に戻る。
ステップ38 許容値εよりも小さくなった時のt゛、。1を交点Bの
時刻t3とする。
第10図においては、何れか1つの方法(アルゴリズム
)を採用すればよい。
第6図は、第3図で示した計算例を時間軸を拡大してよ
り詳細に説明する図である。第6回において、(a)は
、振幅算出手段8−1の出力である振幅を示している。
(ロ)は、7−1において、(29)式を計算した位相
信号ψ(1)を示している。
(C)は、7−2において、(30)、(31)式に基
づいて連続的な位相信号に変換したψ(1)を示してい
る。(d)は、変位/速度算出手段11において算出し
た変位Δx (t)の例を示している。(d)の変位Δ
x (t)は、(a)に示すように振幅が小さくなった
所で誤差を生じる。この誤差を後処理手段14で補正す
る。(e)は、信号振幅と指定したスレッシュホールド
レベルに基づいて、識別信号算出手段8によって算出し
た識別信号w+(t)、W2(t)を示している。げ)
は、識別信号w+(t)、W2(t)に基づいて、Lレ
ベルに対応する(d)の変位Δx (t)を補間したも
のである。
第11図は、後処理手段14の具体的動作を説明する図
である。後処理手段14の動作は、既に詳細に説明した
ので、ここでは簡単に述べる。第11図において、第6
図(e)の識別信号vv+(t)、W2(む)の内、両
方ともHレベルの時Hとなり、その他は、Lレベルにな
る信号を識別信号w(t)として、第11図(C)に示
す。第11図(d)は、w (t)がHレベルに対応す
る変位Δx (t)のみを示している。後処理手段14
においては、識別信号W(1,)がLレベルの区間の変
位Δx (t)を、(33)〜(36)式に従って3次
のスプライン関数で補間する。第11図(e)は、この
ように補間したデータを白画角の印として表現している
。また、第11図(b)は、5点のメディアンフィルタ
によって、(a)を処理した結果を示している。
尚、第1図の実施例においては、後処理手段14が変位
/速度算出手段11の後に接続されるようになっている
が、第7図、第8図の時間差算出手段11−1の後に入
れても効果は同じである。
更に、第3図の説明で既に言及したように、直線りの傾
き一ω。は、直交検波の参照信号の角周波数、或いは、
第5図中の6−11の−f、シフト部におけるω。=2
πf0に対応する値であり、任意の値を選択して良いが
、被検体の減衰の影響を考慮して、送信超音波パルスの
中心角周波数よりも小さめの値にするのが良い。更に、
既に言及したことであるが、血流速度ではなく、被検体
内Mi織の変位や変位速度を推定する場合においてはM
TIフィルタ15は必要としない。
[発明の効果] 以上説明した様に、本発明によれば、従来のパルスドプ
ラ法に比較して、より精度良く被検体内部Mi織の変位
や変位速度、また、血液の変位や変位速度(血流速度)
を算出し表示する装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の1構成例、 第2図は本発明を概念的な波形を用いて説明する回、 第3図は本発明と従来の方法の精度を比較するだめの計
算例の図、 第4図は直交検波手段6、MTIフィルタ15、位相算
出手段7、識別算出手段8の具体的構成要素を説明する
図、 第5図は、直交検波手段6の別の構成例を説明する図、 第6図は、第3図で示した計算例を時間軸を拡大してよ
り詳細に説明する図、 第7図は、交点算出手段10、変位/速度算出手段11
の具体的構成の1実施例、 第8図は、交点算出手段10、変位/速度算出手段11
の具体的構成の別の1実施例、第9図は、交点算出手段
10、変位/速度算出手段11の動作を概念的に説明す
る図、第10図は、交点算出手段10のアルゴリズムを
フローで表現した図、 第11図は、後処理手段14の具体的動作を説明する図
、 第12図は、従来のパルスドプラ法の説明図、である。 1・・・制御部 2・・・送信手段 3・・・受信手段 4・・・プローブ 5・・・走査線 6・・・直交検波手段 7・・・位相算出手段 8・・・識別信号算出手段 9・・・メモリ 10・・・ 11・・・ 12・・・ 13・・・ 14・・・ 15・・・ 交点算出手段 変位/速度算出手段 メモリ 表示手段 後処理手段 MTIフィルタ 第1図 第2図 第3図 第6図 位相信号ψ1(t)、ψ2(t) 第7図 位相信号ψ1(t)、ψ2(1) 第10図(a) 第10図(b) 第11図

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被検体内から受信した複数の信号を直交検波し、
    得られた複素信号を使って、少なくとも1対の位相信号
    を算出する位相算出手段(7)と、基準となる1つの位
    相信号上の、任意の指定した時刻を通る、指定した傾き
    を持つ直線と、他の位相信号との交点の時刻を算出する
    、交点算出手段(10)と、 該指定した時刻と、該交点の時刻から該被検体内の組織
    或いは血液の、変位或いは速度を算出する、変位/速度
    算出手段(11)と、 を有することを特徴とする超音波診断装置。
  2. (2)上記超音波診断装置は、受信信号の振幅を使って
    、指定したレベルに基づく識別信号を算出する、識別信
    号算出手段(8)を有し、 該識別信号に基づいて、該変位/速度算出手段(11)
    で得られる、該変位或いは速度を補間する、或いは、非
    線形なフィルタリング処理する、後処理手段14を有す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の超音波
    診断装置。
  3. (3)上記超音波診断装置に於ける該後処理手段(14
    )は、該変位或いは速度の内、該識別信号に基づいて、
    受信信号レベルが該指定したレベルより小さい部分を、
    直線或いは曲線で補間することを特徴とする特許請求の
    範囲第2項記載の超音波診断装置。
  4. (4)上記超音波診断装置に於ける該後処理手段(14
    )は、該変位或いは速度に、メディアンフィルタの特性
    を有するフィルタリング処理をすることを特徴とする特
    許請求の範囲第2項記載の超音波診断装置。
  5. (5)上記超音波診断装置における該交点算出手段(1
    0)は、該直線の傾きの絶対値が、該直交検波手段(6
    )における参照信号の中心角周波数であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項乃至第4項記載の超音波診断
    装置。
  6. (6)上記超音波診断装置における該交点算出手段(1
    0)は、該基準となる1つの位相信号上に於ける、任意
    の指定した時刻を通る、指定した傾きを持つ直線と、該
    他の位相信号上の最も近い点の時刻を算出することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項乃至第5項記載の超音波
    診断装置。
  7. (7)上記超音波診断装置における該交点算出手段(1
    0)は、該基準となる1つの位相信号上に於ける、任意
    の指定した時刻を通る、指定した傾きを持つ直線と、該
    他の位相信号における任意の複数点を基に生成した関数
    との交点の時刻を算出することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項乃至第5項記載の超音波診断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0951895A (ja) * 1995-08-17 1997-02-25 Ge Yokogawa Medical Syst Ltd 超音波診断画像形成方法および装置

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