JPH0415028Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、食品材料の練り工程においてその練
り材料中の毛髪を除去するための毛髪除去装置に
関する。

［従来の技術］ 食品材料中に毛髪が混入することは当然に避け
なければならないが、食品材料の練り工程の際、
時に毛髪が混入することがある。従来このような
場合において適当な毛髪除去方法がなく、結局目
視による選別除去を行うのみであつた。

［考案が解決しようとする問題点］ このような目視による毛髪の選別除去方法で
は、練り材料中の毛髪を完全に抜き取ることはで
きず、また通常の攪拌羽根ではそれに毛髪の絡み
付くことを期待することもできない。

そこで本考案は、攪拌羽根を改良することによ
り毛髪が確実にその攪拌羽根に絡み付くようにし
た毛髪除去装置を得ることを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 本考案に係る毛髪除去装置は、練り槽内におけ
る攪拌羽根をくし歯を有するものとするととも
に、そのくし歯の方向を横方向または縦方向ある
いは斜め方向等相互に向きの異なるものに配列構
成としたものである。

［作用］ 本考案による毛髪除去装置では、攪拌羽根に設
けられたくし歯が回転軸に対し直角、平行あるい
は斜め等相互に向きの異なる方向に伸びているた
め、食品用練り材料をこの攪拌羽根で練ると、練
り材料中の毛髪がどのような向きであつても確実
にくし歯に捕えられ絡み付き、練り材料から強制
的に分離除去される。

［実施例］ 以下、本考案の実施例を図により説明する。

第１図は本考案の一実施例を示す構成図、第２
図は第１図−線における断面図である。

これらの図に示すように、練り槽１内にモータ
２に連結された回転軸３が立設されており、この
回転軸３に横方向に伸びるくし歯４を有する攪拌
羽根５と、縦方向に伸びるくし歯６を有する攪拌
羽根７とが交互に配設されている。

したがつて、これらの攪拌羽根５，７により練
り槽１内の練り材料を練ると、その練り材料中に
混入されている毛髪は回転軸３に対し直角方向に
伸びるくし歯４あるいは平行に伸びるくし歯６の
いずれかにより捕えられ、それに絡み付き、強制
的に取り除かれる。このように向きの異なるくし
歯４，６により練り材料の攪拌とその中に混入さ
れている毛髪の除去を同時に行う。

また、くし歯４，６は第３図に示すように、斜
め方向に設けることもできる。さらに、これらの
いずれの場合においても、第４図に示すように、
くし歯４，６の表面に小突起８を設けると、一層
毛髪の絡み付きが良好になり、毛髪除去率の向上
を計ることができる。

第５図はさらに他の実施例を示すもので、第１
図の場合とは反対に、横方向のくし歯４の各先端
は閉じられており、横方向のくし歯６の各先端は
開放されている形式のものを示している。この場
合でも上記実施例と同様の作用効果を奏する。

［考案の効果］ 以上のように本考案によれば、食品用練り材料
中に混入されている毛髪を練り工程で自動的に除
去することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す構成図、第２
図は第１図−線における断面図、第３図は他
の実施例を示す構成図、第４図はくし歯に小突起
を設けた例を示す構成図、第５図はさらに他の実
施例を示す構成図である。 １……練り槽、２……モータ、３……回転軸、
４……くし歯、５……攪拌羽根、６……くし歯、
７……攪拌羽根、８……小突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 食品用練り材料の練り槽内に相互に向きの異な
   るくし歯を有する攪拌羽根を設けたことを特徴と
   する毛髪除去装置。