JPH04149274A - 無機抗菌剤のマスターバッチ及び抗菌性樹脂組成物並びにそれらの製造方法 - Google Patents

無機抗菌剤のマスターバッチ及び抗菌性樹脂組成物並びにそれらの製造方法

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JPH04149274A
JPH04149274A JP27502690A JP27502690A JPH04149274A JP H04149274 A JPH04149274 A JP H04149274A JP 27502690 A JP27502690 A JP 27502690A JP 27502690 A JP27502690 A JP 27502690A JP H04149274 A JPH04149274 A JP H04149274A
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inorganic antibacterial
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Zenichi Yamada
山田 善市
Koichi Ota
光一 太田
Satoshi Takeuchi
聡 竹内
Yoshio Toi
戸井 祥夫
Susumu Minowa
蓑輪 晋
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Sintokogio Ltd
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Sintokogio Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐熱・耐光性に優れ、経時的に変色すること
のない、無機抗菌剤を配合した抗菌性樹脂組成物に関す
るもので、優れた抗菌性能を有した繊維製品、台所用品
、食品用包装資材、衛生用品などを提供できるものであ
る。
(従来の技術) 無機抗菌剤を樹脂に配合した抗菌性樹脂組成物は公知で
ある(特公昭63−54013号、特開平1−1672
12号1特開平1−213410号)が、これらは樹脂
への練り込み加工時の熱による変色及び練り込み加工後
における光で徐々に変色するという問題点があり、樹脂
側でも加工及び熱安定剤、紫外線吸収剤等の添加剤によ
り変色を防止する提案(特開昭63−265958号、
特開平1−104722号)かなされている。
しかし、これらは経時的に変色するという問題点の解決
か不十分であり、メーカ及び各種樹脂クルードによって
も変色の度合いが異なるため、変色防止の解決が困難で
あった。このような変色は、著しく商品価値を損なうも
のであった。
また、pvc樹脂中の11C1を不活性化するものとし
て、金属石鹸、鉛安定剤、有機スズ安定剤、エポキシ化
合物などが知られている。しかし2、これらはIcI又
は01−と化合物を作ることにより不活性化するもので
あり、無機抗菌剤の銀イオンと接触し、徐々に反応する
ことにより、感光性のある塩化銀が生成するため、経時
的変色を根本的に解決するものではなかっな。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、従来の無機抗菌剤を配合した抗菌性樹脂組成
物が持つ加工時の熱変色及び光により経時的に変色する
という欠点を克服し、多くのメーカの各種グレードの樹
脂に適用でき、取扱いの容易な無機抗菌剤のマスターバ
ッチ及びこれによる抗菌性樹脂組成物を提供することを
目的としてなされたものである。
(問題を解決する手段) 本発明者らは、無機抗菌剤を配合した抗菌性樹脂組成物
の光により経時的に変色するという現象が、各種樹脂製
造の際に用いられる触媒に起因する残存酸性物質と銀イ
オンとの反応によるものと考えた。そこで、この残存酸
性物質を不活性化し、銀イオンと反応しないようにする
樹脂用添加剤を種々検討したところ、ハイドロタルサイ
ト類化合物が経時的な変色を顕著に防止できることが分
かった。そして、樹脂用添加剤とワックス類で無機抗菌
剤を被覆する過程で、ハイトロタルザイI・類化合物を
混合したマスターバッチを作り、これを多くのメーカの
各拙グレートの樹脂に練り込み、加ゴー時の熱変色及び
光による経時的な変色の有無について試験しなところ、
はとんどの樹脂について変色かないことを見出たし、こ
れら知見に基・つい゛ζ本発明をなすに至った。
以下本発明について説明する。
本発明に用いる無機抗菌剤としては、銀イオンを無機物
質に保持したものとして、抗菌性ゼオライト、抗菌性ア
ルミノケイ酸塩、抗菌性層間化合物、抗菌性溶解性ガラ
ス及び抗菌性ハイドロキシアパタイトなどが挙4すられ
るが、これらたけにjG11限されるものではない。
抗菌性ゼオライトとしては、例えば特公昭63−540
13号、1.冒用昭60−181002号、同63−2
65809号、特開平2−111709号及び特願平1
−2.!!5520号等に記載のゼオライト中のイオン
交換可能なイオンを銀イオンを溶出し得るイオンで置換
したゼオライトについて制限なく利用できる。
抗菌性アルミノケイ酸塩としては、特開昭62−702
21号、特開平1−167212号、特開平1−286
913号及び特開平1−305008号等に記載のアル
ミノケイ酸塩中のイオン交換可能なイオンを銀イオンを
溶出し得るイオンで置換したアルミノケイ酸塩について
制限なく利用できる。
抗菌性層間化合物としては、特開平1−221304号
等に記載の銀銘塩を無機層状化合物の層間に担持させた
銀イオンを溶出し得る層間化合物を制限なく利用できる
抗菌性溶解性カラスとしては、特開昭62−15820
2号、同62−210098号、同63−48366号
、特開平1−213410号及び特開平1−31713
3号等に記載の銀イオンを溶出し得る化合物を含有する
抗菌性溶解性ガラスを制限なく利用できる。
抗菌性ハイドロキシアパタイトとしては、ハイドロキシ
アパタイトに主として銀イオンを担持させたものを制限
なく利用できる。
また、本発明に用いる無機抗菌剤は、平均粒径01〜1
000μm程度の粉末として用いられるが、01〜20
μmがより望ましい。
なお、本発明に用いる無機抗菌剤に保持される銀イオン
以外の共存イオンについては、’J!jに制限はない。
本発明に用いるハイドロタルサイト類化合物としては、
陰イオン交換性を持つ天然のハイドロタルサイト[)I
g、 AI□(OH)、6CO1・4F(、0]及び合
成のハイドロタルサイト[)1g4.8 Al1 (O
H)ttcOi3511□0]などを挙げることができ
る。これらハイドロタルサイト類化合物の酸吸着のメカ
ニズムは、桟遣中にある例えばCO,トが、塩酸の場合
の例を収ればC1−に容易に置換され、C1−は結晶構
造の中に組み込まれ不活性化されるものと考えられる。
また、C1−で置換されたハイドロタルサイトは、熱分
析の結果から約400°Cまで塩素が離脱しないことか
ら、樹脂練り込み用として十分な耐熱性があるといえる
。なお、本発明に用いるハイドロタルサイト類化合物の
平均粒径は、005〜10μmの範囲のものか酸吸着効
果が高く望ましい。
本発明に用いる樹脂用添加剤としては、紫外線吸収剤(
ヘンソトリアゾール系、ベンゾフェノン系、アリールエ
ステル系、オキザニリト系、シアノアクリレート系、ホ
ルムアミジン系及びニッケル系化合物等)、紫外線安定
剤(ヒンタートアミン系化合物等)、酸化防止剤(フェ
ノール系、ピンター1〜フエノール系及びイオウ系化合
物等〉、加工安定剤(リン系化合物等)及び金属不活性
剤(ヒドラジン系化合物等)を挙げることかできる。
特に加工時の熱変色の防止には、ヒンタートフェノール
系酸化防止剤が好ましい例として挙けることかできる。
。 本発明に用いるワックス類は、植物系天然ワックス〈カ
ルナウバワックス・キャンテ゛リラワックス・ライスワ
ックス 水脈 ホホバ油など)、動物系天然ワックス(
蜜脈・ラノリンワックス・鯨肚など)、鉱物系天然ワッ
クスくモンタンワックス オシケライト・セレシンなど
)、石油ワックス(パラフィンワックス・マイクロクリ
スタリンワックス・ペトロラクタムなど)、合成炭化水
素ワックス(ポリエチレンワックス ポリプロピレンワ
ックス フィッシャートロプシュワックスなど)、変性
ワックス(モンタンワックス誘導体・パラフィンワック
ス誘導体・マイクロクリスタリンワックス誘導体など)
、高級脂肪酸くステアリン酸・ラウリン酸など〉、炭素
数12〜30の脂肪酸から誘導される金属石鹸(ステア
リン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛など)、油脂系合
成ワックス(硬化ひまし油、12−ヒドロキシステアリ
ン酸、脂肪酸アミド、ジアルキルケトン、脂肪族アミン
、アミド化合物、1価アルコール脂肪酸エステル、多価
アルコール脂肪酸エステルなど)、塩素化炭化水素及び
以上のワックス類を主成分とした配合ワックスからなる
群の少なくとも一種を用いることかできる。また結晶を
微細化する目的で、例えば酢酸ビニル共重合体を少量添
加したものなどからも選ぶことができる。
本発明に係わるマスターバッチは、無機抗菌剤のマスタ
ーバッチ全重量に対する割合については特に制限はない
、ハイドロタルサイト類化合物のマスターバッチ全重量
に対する割合については、樹脂中の残存酸性物質の含有
量によるのて一部に決めることはできない、樹脂用添加
剤のマスターバッチ全重量に対する割合については特に
制限はない、ワックス類のマスターバッチ全重量に対す
る割合については、5重量%以]二とすることが望まし
い、5重量%未満では、ワックス類による無機抗菌剤の
被覆か不十分となり、吸湿及び分散不良の問題から好ま
しくない、なお、マスターバッチに添加して有用な添加
剤として、例えば、充填剤、染料及び顔料(酸化チタン
、酸化亜鉛、力−ボンフラックなど)などを含んでいて
も良い。
本発明によるマスターバッチの形状は、顆ii状、粉状
、粒状、破砕状等にすることが可能であり、用途に応し
て選択できる。例えば、顆粒状または粒状であれば、そ
のまま押出機を用いて樹脂に練り込むことかできる。な
お、このマスターバッチを押出機、ニーダ−などにより
樹脂に練り込むという公知の技術を利用して、コンパウ
ンドを作ることもできる。
本発明に用いる樹脂は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、
架橋ゴム類、合成繊維、半合成繊維及び再生繊維を単独
または複合して用いることができ、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ABS樹脂、ナイロン、ポリアミド、ポリ
エステル、塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチ
レン、ポリアセタール、ポリビニルアルコール、ポリカ
ーホ゛ネート、ビニリデン、エバ樹脂、アクリル樹脂、
弗素樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂
、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹
脂、ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラスト
マー、レーヨン、キュプラ、アセテート、天然ゴム及び
合成ゴムからなる群から選ぶことができる。 なお、こ
れら樹脂に添加して有用な添加剤、例えば充填剤、可塑
剤、安定剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防
止剤、金属不活性剤及び顔料等を含んでいても良い。
本発明に係わる抗菌性樹脂組成物は、形状的に分類する
と成型品(フィルム、シート、バイブ、型物等)、発泡
体、塗料、接着剤、樹脂コーティング、繊維、複合材な
どに応用できるか、その形状及び大きさは特に限定され
るものではない。繊維の場合には、抗菌性樹脂組成物で
ない異種の繊維と組合わせて織物、紙及び不織布等とし
て用いることができる。
本発明に係わる抗菌性樹脂組成物の、無機抗菌剤の組成
物全重量に対する割合は、005重量%未満では抗菌性
が認められず、50重量%を越えると樹脂の特性を著し
く損なうので用いることができない、より好ましくは0
1〜5重量%の範囲とするのが良い、ハイドロタルサイ
ト類化合物の組成物全重量に対する割合は、O,005
〜20重量%の範囲とするのが良い、樹脂用添加剤の組
成物全重量に対する割合は0001〜5重量%の範囲と
するのが良い、ワックス類の組成物全重量に対する割合
は001〜30重量%の範囲とするのが良い。
本発明によるマスターバッチは、銀イオンを溶出し得る
無機抗菌剤の少なくとも1種と、ハイドロタルサイト類
化合物の少なくとも1種及び樹脂用添加剤の少なくとも
1種とをミキサーなどにより混合し、混合により生じる
熱または/及び加熱により一部または全部か溶けた該樹
脂用添加剤で該無機抗菌剤粒子及び該ハイドロタルサイ
ト類化合物を被覆した後、ワックス類の少なくとも1種
を加えて混合し、混合により生じる熱または/及び゛加
熱により一部または全部か溶けた該ワックス類をさらに
被覆することにより得られる。この製造方法は、残存酸
性物質の含有量か少ない樹脂に適したマスターバッチが
得られる。また、残存酸性物質を含む樹脂用添加剤を使
用する場合に特に有効である。
また、本発明による別のマスターバッチは5銀イオンを
溶出し得る無機抗菌剤の少なくとも1種と及び樹脂用添
加剤の少なくとも1拙とをミキサーなどにより混合し、
混合により生じる熱または/及び加熱により一部または
全部か溶けた該樹脂用添加剤で該無機抗菌剤を被覆した
後、ハイドロタルサイト類化合物の少なくとも1種及び
ワックス類の少なくとも1種を加えて混合し、混合によ
り生じる熱または/及び加熱により一部または全部が溶
けた該ワックス類を、該ハイドロタルサイト類化合物と
同時にさらに被覆することにより得られる。この製造方
法は、残存酸性物質の含有量が多い樹脂に適したマスタ
ーバッチが得られる。
マスターバッチが樹脂に練り込まれるとき、被覆された
ワ・ノクス類に分散したハイドロタルサイト類化合物か
、ワックス類と共に無機抗菌剤を被覆したまま樹脂中に
良好に分散され、その過程で樹脂中の残存酸性物質を不
活性化するものと考えられる。従って、ハイドロタルサ
イト類化合物の濃度は、無機抗菌剤粒子付近で特に高い
と考えられ、あらかしめハイドロタルサイト類化合物を
添加した樹脂を使う場合に比較して、少量でより効果が
ある。
混合に使用する装置としては、剪断力の大きなミキサー
か盟ましいか、ニーダ−等を用いて加熱により溶かした
のち冷却する方法を順次用いることでも可能である。な
お、本発明に係わるマスターバッチの製造方法は通常は
大気圧下空気中で混合を行うか、異なる圧力下または不
活性ガス中で混合しても良い。
本発明に係わる抗菌性樹脂組成物は、本発明によるマス
ターバッチをの少なくとも1拙及び樹脂の少なくとも1
種とを、無機抗菌剤の組成物全重量に対する割合が00
5〜50重量%であり、ハイドロタルサイト類化合物の
組成物全重量に対する割合が0005〜20重量%であ
り、樹脂用添加剤の組成物全重量に対する割合が000
1〜5重量%であり、ワックス類の組成物全重量に対す
る割合が001〜30重量%となるように、混合するこ
とにより得られる。より具体的には、本発明によるマス
ターバッチを、例えば押出機により樹脂に練り込むこと
により得られる。
(発明の効果) 本発明の無機抗菌剤のマスターバッチは、樹脂用添加剤
とワックス類か多重に被覆された構造と樹脂中の残存酸
性物質を不活性化するハイドロタルサイト類化合物によ
り、加工時の熱変色及び光による経時的変色がなく、市
販の一般グレードの樹脂をそのまま使用することができ
る。
本発明の抗菌性樹脂組成物は、経時的変色がなくワック
ス類の効果により無機抗菌剤か良好に分散され、優れた
抗菌性を示す。
本発明の無機抗菌剤のマスターバッチを樹脂に混合した
抗菌性樹脂組成物は、広く身の回りの生活用品(例えば
繊維製品、台所用品、食品包装資材、衛生用品、建築等
の内装資材など)に簡単にしかも悪影晋なしに、抗菌性
機能を付与することができ、資するところ大である。
実施例 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。なお
、以下の実施例は抗菌性ゼオライトについて述へている
が、その他の無機抗菌剤についても調製性以外は全く同
様に実施することかできる。
参考実施例1(抗菌性ゼオライトの調製法)硝酸銀8.
547を蒸留水500m Mに溶かして、かきまぜなが
ら28%アンモニア水8.1mNを加える。
すると最初生じていた茶褐色の濁りが透明になりアンミ
ン銀錯体水溶液ができる。このときのp Hは107で
あった。この溶液分かきまぜながらナトリウムタイプの
A型ゼオライトく平均粒子径365μm、比表面積75
0M10)の乾燥物250Qを加え、室温で3時間反応
させた0反応f&y過し、蒸留水で十分に洗浄し、10
0°Cで乾燥して白色の抗菌性ゼオライトを得た。この
抗菌性ゼオライトに担持されたアンミン銀錯体の量は、
銀イオン換算で20重量%であった。
実施例1(マスターバッチの調製) 参考実施例1で調製した抗菌性ゼオライト100gヒン
ダードフェノール系酸化防止剤(日本チバガイ#’−,
IRGANOX 1425WL)1g、ヘンシトリアゾ
ール系紫外線吸収剤(日本チバカイギー、TIN[IV
IN 326)Ig及びハイドロタルサイト類化合物(
協和化学工業、叶T−4A)20Qを高速ミキサー(溝
相化学製)に入れ、毎分約8000回転で攪拌し、摩擦
熱で溶融した該樹脂用添加剤を抗菌性ゼオライトに被覆
した0次ぎに高速ミキサーを止め、ポリエチレンワック
ス(ヘキストジャバン、PE520 ) 40(+を入
れ、毎分約5000回転でで攪拌し、1〜5mmφの顆
粒状のマスターバッチを得た。
実施例2(マスターバッチの調製) 参考実施例1で調製した抗菌性ゼオライト100g、ヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤(日本チバガイギー、
 IRGANOX 1425WL) IQ及びヘンシト
リ7ゾール系紫外線吸収剤(日本チバガイギー、 TI
NIJVIN326)1gを高速ミキサー(溝相化学製
)に入れ、毎分約8000回転で攪拌し、摩擦熱で溶融
した該樹脂用添加剤を抗菌性ゼオライトに被覆した。次
ぎに高速ミキサーを止め、ポリエチレンワックス(ヘキ
ストジャバン、PE520 ) 4og及びハイドロタ
ルサイト類化合物(協和化学工業、D旧−4A)20g
を入れ、毎分約5000回転でで攪拌し、1〜5mmφ
の顆粒状のマスターバ・ノチを得た。
参考実施例2(樹脂用添加剤だけを被覆したマスターバ
ッチの調製) 参考実施例1で調製した抗菌性セオライト80gヒンダ
ードフェノール系酸化防止剤(日本チバガイギー、 I
RGANOX 1425すL)24g及びベンゾトリア
ゾール系紫外線吸収剤(日本チバガイギー、丁INυν
lN326)24(]を高速ミキサー(溝相化学製)に
入れ、毎分約8000回転で攪拌した1次に高速ミキサ
ーを止め、ポリエチレンワックス(ヘキストジャパン、
P[520) 40(+を入れ、毎分約5000回転で
で攪拌し、1〜5mmφの顆粒状のマスターバッチを得
た。
実施例3(マスターバッチ練込み試験)実施例1及び2
で得なマスターバッチについて抗菌性ゼオライトが1重
量%となるように射出成型機(設定温度220°C)を
使ってポリプロピレン樹脂(三井石油化学J−700P
)に練込み、60x49x2.5m+++のテストピー
ス(記号を順にA、Bとする)を得た。このテストピー
スは全く変色か認められなかった9次に、このテストピ
ースを用いてフ工−トオメータによる耐光試験を行った
。試験は63°Cで100時間行ったが、全く変色が認
められなかった。また、同様にしてポリプロピレン樹脂
たけのブランクのテストピース(記号を順にCとする)
をえた。
比較例1く樹脂用添加剤だけを被覆したマスターバッチ
の練込み試験) 参考実施例2て調製した樹脂用添加剤だけを被覆したマ
スターバッチを実施例3と同様にして抗菌性ゼオライト
を1重量%練込んだポリプロピレン樹脂のテストピース
(記号を順にDとする)を得た。このテストピースは薄
黄色に変色していた。
次に、実施例3と同様にして耐光試験を行ったところ、
このテストピースは茶色に変色していた。
実施例4(抗菌性試験) 実施例3で得た60x49x2 、50+10のテスト
ピースが丁度入るようにポリエチレンフィルム(製鉄化
学、フローセンM)をヒートシールして袋を作った。
この袋に先のテストピースおよび同し大きさのブランク
のポリプロピレン樹脂のテストピースを入れたものにつ
いて、大腸菌< IFO33(11)およびブドウ球菌
(IFo 3060)を用い加圧密着法により抗菌性試
験を行った。これらのテストピースを入れたポリエチレ
ン袋の中に菌液を0.3mρ滴下した後、テストピース
の両面に菌液が隈なく行き渡るようにした後、フィルム
内部の空気を排出し密閉した。
その後、重しで加圧してふ別器に入れ、24時間後にリ
ン酸緩衝液(10thl )で袋中の生残前を洗い出し
、この洗い出し液1 m fJについて、5CDLP寒
天培地を用い混釈平板培養法により生残菌数を測定した
。その結果(表1)から、ハイドロタルサイト類化合物
を添加しても顕著な抗菌効果が認められた。
〈当初添加菌数)   6.0X10’C〈ブランク)
   1.7X、106A〈10 B〈10 D〈10 3.1xlO’ 2.8X10’ 〈10 〈10 〈10 手 糸l′i己 ネilJ 正 誓(方式) %式% 26発明の名称 $胤抗菌剤のマスターバッヂ及び抗菌性樹脂組成物並び
にそれらの製造方法 3 補正をする者 事件との関係 住所(居所) 氏名(名称) 特81出願人 愛知県名古屋市中村区名駅四丁目 7番23号   豊田ビル内 ンノ トウ コラ ギ3つ 新東、T−業株式会社 4袖正命令の日付 平成3年1月7日(発送臼、平成3イ「1月22日)5
、補正の対象

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(イ)銀イオンを溶出し得る無機抗菌剤の少なくとも
    1種と、 (ロ)ハイドロタルサイト類化合物の少なくとも1種と
    、 (ハ)樹脂用添加剤の少なくとも1種及び (ニ)ワックス類の少なくとも1種とから主としてなる
    無機抗菌剤のマスターバッチ。 2 請求項1記載のマスターバッチを含む抗菌性樹脂組
    成物。 3 請求項1記載のマスターバッチの少なくとも1種お
    よび樹脂の少なくとも1種とから主としてなる組成物で
    あって、無機抗菌剤の組成物全重量に対する割合が0.
    05〜50重量%であり、ハイドロタルサイト類化合物
    の組成物全重量に対する割合が0.005〜20重量%
    であり、樹脂用変色防止剤の組成物全重量に対する割合
    が0.001〜5重量%であり、ワックス類の組成物全
    重量に対する割合が0.01〜30重量%であるところ
    の請求項2記載の抗菌性樹脂組成物。 4(イ)銀イオンを溶出し得る無機抗菌剤の少なくとも
    1種と、 (ロ)ハイドロタルサイト類化合物の少なくとも1種及
    び (ハ)樹脂用添加剤の少なくとも1種とを混合し、混合
    により生じる熱または/及び加熱により一部または全部
    が溶けた該樹脂用添加剤で該無機抗菌剤粒子及び該ハイ
    ドロタルサイト類化合物を被覆した後、ワックス類の少
    なくとも1種を加えて混合し、混合により生じる熱また
    は/及び加熱により一部または全部が溶けた該ワックス
    類をさらに被覆することを特徴とする無機抗菌剤のマス
    ターバッチの製造方法。 5 銀イオンを溶出し得る無機抗菌剤の少なくとも1種
    と及び樹脂用添加剤の少なくとも1種とを混合し、混合
    により生じる熱または/及び加熱により一部または全部
    が溶けた該樹脂用添加剤で該無機抗菌剤を被覆した後、
    ハイドロタルサイト類化合物の少なくとも1種及びワッ
    クス類の少なくとも1種を加えて混合し、混合により生
    じる熱または/及び加熱により一部または全部が溶けた
    該ワックス類を、該ハイドロタルサイト類化合物と同時
    にさらに被覆することを特徴とする無機抗菌剤のマスタ
    ーバッチの製造方法。 6 請求項1記載のマスターバッチの少なくとも1種及
    び樹脂の少なくとも1種とを、該無機抗菌剤の組成物全
    重量に対する割合が0.05〜50重量%であり、ハイ
    ドロタルサイト類化合物の組成物全重量に対する割合が
    0.005〜20重量%であり、樹脂用添加剤の組成物
    全重量に対する割合が0.001〜5重量%であり、ワ
    ックス類の組成物全重量に対する割合が0.01〜30
    重量%となるように、混合することを特徴とする抗菌性
    樹脂組成物の製造方法。
JP27502690A 1990-10-12 1990-10-12 無機抗菌剤のマスターバッチ及び抗菌性樹脂組成物並びにそれらの製造方法 Pending JPH04149274A (ja)

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