JPH0414924Y2 - - Google Patents

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JPH0414924Y2
JPH0414924Y2 JP1987144930U JP14493087U JPH0414924Y2 JP H0414924 Y2 JPH0414924 Y2 JP H0414924Y2 JP 1987144930 U JP1987144930 U JP 1987144930U JP 14493087 U JP14493087 U JP 14493087U JP H0414924 Y2 JPH0414924 Y2 JP H0414924Y2
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JP
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outer case
sealing
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protrusion
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、長円形など開口部が非真円である
外装ケースを用いた電解コンデンサの封口構造に
関する。
〔従来の技術〕
小型化や実装上の都合などによつて、開口端面
が長円形など、非真円の外装ケースを用いた電解
コンデンサが用いられている。
この電解コンデンサは、第5図に示すように、
アルミニウムなどの金属板を成形加工した外装ケ
ース2の内部に、端面を長円形にした電解コンデ
ンサ素子を収容するとともに、その開口部に、外
装ケース2の開口形状に合わせた封口体を挿入し
た後、外装ケース2の端部6をカーリング処理し
て封止したものである。
このような封口構造は、開口端面が真円を成す
電解コンデンサと同様であり、真円の外装ケース
の場合には、十分な封止強度が得られ、高度な気
密性を維持することができるものである。
また、従来、電解コンデンサの封口方法に用い
る封口体として実開昭48−44440号「コンデンサ
用ゴムパツキン」や、外装ケースより大径にした
封口部材として特開昭56−76516号「カツプケー
スの閉鎖部材」等が提案されている。実開昭48−
44440号「コンデンサ用ゴムパツキン」では、ゴ
ムパツキンの周縁部に肉厚を一様にした凸起を形
成し、この凸起を金属ケースの縁部のカーリング
処理で巻き込むことにより、封止を行うようにし
たものである。このような肉厚を一様にした凸起
を形成した封口部材は、真円の外装ケースの封口
強度を高める上で有効である。また、特開昭56−
76516号「カツプケースの閉鎖部材」のように、
外装ケースより大径にした封口部材では、外装ケ
ースと封口部材との接触面が密になり、その分だ
け気密性が高くなる点で有利である。
〔考案が解決しようとする問題点〕 ところで、外装ケースの開口形状が長円形な
ど、非真円の場合には、開口部の曲率が部分的に
異なるため、その開口部を加締めても、その加締
め状態が部分的にいびつになつて封止強度が不均
一になり、外装ケースの気密性の保持が不完全に
なることがあつた。
このような電解コンデンサの封口構造では、外
装ケースの曲率が、その封止強度に影響し、曲率
が大きい部分では封止強度が高く、また、曲率の
小さい平坦部分では封止強度が低くなる傾向があ
る。このため、過電圧や逆極性の電圧が加わつた
場合には、外装ケース2の内圧上昇によつて、第
5図に示すように、外装ケース2の長径部が回転
中心Wとなり、第6図に示したように、曲率が小
さい平坦部分に回転モーメントMが作用し、防爆
弁8が動作する前に封口体4が飛び出してしまう
ことがあつた。
そこで、この考案は、非真円の外装ケースを用
いた電解コンデンサにおいて、封止強度を高め、
防爆弁の動作前の封口体の飛び出しなどを防止す
るとともに、気密性を改善したものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この電解コンデンサの封口構造は、非真円の外
装ケース2の開口部に、傾斜状の側壁面を以て前
記外装ケースの開口形状より大きい胴部16を持
つ封口体14を挿入するとともに、前記封口体の
縁部に突部18を形成し、この突部を前記外装ケ
ースの開口縁部を湾曲させて巻き込んで封口する
電解コンデンサの封口構造であつて、前記突部の
内壁面側を傾斜面18aとして前記封口体の前記
胴部側を肉厚にするとともに、前記傾斜面から前
記胴部に至る部分を湾曲面18bとしたことを特
徴とする。
〔作用〕
非真円の開口部を持つ外装ケースの開口部を封
ずる封口体は、その開口部の形状に合わせて非真
円の柱状体を成している。そして、この封口体の
側壁面を傾斜状にし、かつ、その胴部を外装ケー
スの開口形状より大きく設定する。このようにす
ると、封口体を外装ケースの開口部に挿入した場
合、封口体は外装ケースの開口部に閉じ込められ
て圧縮力を受け、封口体の胴部の外周面と外装ケ
ースの開口部内壁面とが密着する。
また、封口体の端面上の周縁には、その周縁形
状に対応して突部が形成され、この突部はその内
壁面側を傾斜面として胴部側を肉厚にするととも
に、傾斜面から胴部に至る部分を湾曲面としたも
のである。そこで、この突部を巻き込んで封口体
上に外装ケースの端部を湾曲させることで、外装
ケースの開口部に封口体を固定させるのである。
ところで、外装ケースの開口部のカーリング処
理は、外装ケースの外面から加締め力を加えるこ
とにより行われ、その加締め力によつて外装ケー
スの開口縁部は湾曲を成し、封口体に接触し、封
口体に食い込んで行くものであり、外装ケースの
縁部の食い込みは、正に封止強度に直接影響する
点である。このような外装ケースの縁部のカーリ
ングと、封口体側の断面形状、即ち、胴部側が肉
厚に成つていることから、その肉厚部分の弾力性
と外装ケースの縁部の食い込みとが相俟つて強固
な封口状態が得られ、長円形等の非真円の外装ケ
ースの封口に正に適合したものである。また、突
部の頂部側が薄くなつているので、突部が外装ケ
ースのカーリング処理を妨げることもなく、この
点からも封止処理の確実性、信頼性が高くなるも
のである。
したがつて、外装ケースに対して封口体は、外
装ケースの内圧上昇に伴つて外装ケースの曲率の
大きい部分を回転中心にして封口体に作用する回
転モーメントに十分耐え得る強度に固定されると
ともに、外装ケースの非真円である開口形状を十
分に補つて高度な気密性を得ることができるので
ある。
〔実施例〕
第1図は、この考案の電解コンデンサの封口構
造の実施例を示す。
外装ケース2は、アルミニウムなどの金属板を
以て成形加工したものであり、開口部は長円形な
ど非真円に設定されている。
この外装ケース2に封入されている電解コンデ
ンサ素子10は、陽極側および陰極側の電極箔
と、各電極箔間に挟み込んだセパレータ紙とを円
柱状に巻き込み、それを加圧成形によつて偏平化
して長円形の円柱状にされている。この場合、電
解コンデンサ素子10は、陽極側および陰極側の
電極箔と、各電極箔間に挟み込んだセパレータ紙
とを巻込工程上で当初から長円形になるように巻
き込んでもよい。
また、電解コンデンサ素子10の一方の端面に
は、陽極側および陰極側の電極箔に接続されたリ
ード12a,12bが引き出されている。
そして、この外装ケース2の開口部を封ずる封
口体14は、第2図に示すように、外装ケース2
の長円形の開口形状に対応した長円形の柱状体に
ゴムなどの弾性材料によつて形成されている。こ
の封口体8は、その胴部16の側面を外装ケース
2の開口形状に対応して挿入可能かつ密着するよ
うに外装ケース2の開口部より小さい部分から大
きい部分を連続的に持つ傾斜状に形成されるとと
もに、その上部側に平坦部20が形成されてい
る。また、この封口体14の上面には、第3図に
示すように、その周縁状に円筒状を成す突部18
が形成されているとともに、その突部18によつ
て囲まれた段部22が設けられている。突部18
は、その内壁面側を傾斜面18aとして封口体1
4の胴部16側を肉厚にし、傾斜面18aから胴
部16に至る部分を連続する湾曲面18bとした
ものであり、この突部18の外周面は平坦部20
に形成されている。したがつて、突部18は、胴
部16の近傍を肉厚にし、その頂部側に向かつて
徐々に薄肉に形成されている。
そして、段部22には、リード12a,12b
を貫通させて固定する透孔24a,24bが形成
されているとともに、リード12a,12bの間
には防爆弁26が形成されている。防爆弁26に
は、第1図に示すように、封口体8に形成された
透孔28の内部に透孔28を塞ぐ弁部30が封口
体14の一部を以て形成されている。
このように構成したことによつて、第4図に示
すように、封口体14にリード12a,12bを
貫通させて電解コンデンサ素子10と封口体14
とを結合させた後、電解コンデンサ素子10から
外装ケース2に挿入し、封口体14の端面部を外
装ケース2の開口部に入れ、適当な圧力を矢印P
の方向から加えて外装ケース2の開口部に封口体
14を押し込む。
この場合、封口体14は、外装ケース2の端部
のカーリング処理を見込んで、開口部の内部に押
し込み、その封口体14の端面上に外装ケース2
の端部を特定幅だけ残すものとする。
そして、外装ケース2の端部を加締めて湾曲さ
せ、その湾曲部32の内部に突部18を巻き込ん
で、封口体14上に外装ケース2の端部を臨ませ
て食い込ませるのである。この場合、突部18
は、封口体14の側面側を平坦部20としたこと
によつて、第3図に示すように、胴部16側から
湾曲面18bを経て傾斜面18aを以て肉厚部か
ら徐々に肉薄部を成して立ち上がつているので、
外装ケース2に封口体14が封入された際に、外
装ケース2の開口部の形状に合致して変形を生じ
ることがなく、湾曲部32の内部に容易に巻き込
むことができる。即ち、突部18は胴部16側が
肉厚、頂部側が肉薄を成す断面形状を成している
ことから、その肉厚部分の弾力性と外装ケース2
の縁部の食い込みとが相俟つて強固な封口状態が
得られ、長円形等の非真円の外装ケース2の封口
に正に適合したものとなつている。しかも、湾曲
面18bは、カーリング処理に際し、外装ケース
2の縁部の食い込みを許容し、高度な気密状態の
保持に寄与するものである。
この結果、第1図に示す電解コンデンサが得ら
れ、外装ケース2の開口部に対する封口体14の
圧入状態とともに、外装ケース2の端部の加締め
処理によつて外装ケース2に対して封口体14が
強固に固定され、外装ケース2の十分な封止強度
によつて高度な気密性が得られるものである。
実験によれば、従来品について過電圧や逆極性
の電圧を加えた場合、防爆弁26の動作前に封口
体が突出してしまう事故が生じていたのに対し、
本願の考案に係る電解コンデンサでは、封口体1
4の飛び出し事故は無く、確実な防爆弁の開弁動
作が確認された。
〔考案の効果〕
この考案によれば、封口体が外装ケースの開口
部に適当な圧縮力を受けて密着させることがで
き、十分な気密性が保持できるとともに、内壁面
側を傾斜面として封口体の胴部側を肉厚にし、か
つ、傾斜面から胴部に至る部分を連続する湾曲面
とした突部を封口体の端面上の周縁に形成し、こ
の突部を巻き込んで封口体上に外装ケースの端部
を湾曲させていることにより、外装ケースの開口
部に封口体を係止させ、封止強度を高めることが
でき、防爆弁の動作前の封口体の飛び出しなどを
確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の電解コンデンサの封口構造
の実施例を示す図、第2図は第1図の電解コンデ
ンサの封口構造における封口体を示す斜視図、第
3図は第2図に示した封口体の一部を示す断面
図、第4図は第1図に示した電解コンデンサにお
ける外装ケースに対する電解コンデンサ素子の挿
入前の状態を示す図、第5図は従来の電解コンデ
ンサの封口部分を示す図、第6図は第5図に示し
た従来の電解コンデンサの封口体の飛び出しを示
す図である。 2……外装ケース、14……封口体、16……
胴部、18……突部、18a……傾斜面、18b
……湾曲面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 非真円の外装ケースの開口部に、傾斜状の側壁
    面を以て前記外装ケースの開口形状より大きい胴
    部を持つ封口体を挿入するとともに、前記封口体
    の縁部に突部を形成し、この突部を前記外装ケー
    スの開口縁部を湾曲させて巻き込んで封口する電
    解コンデンサの封口構造であつて、 前記突部の内壁面側を傾斜面として前記封口体
    の前記胴部側を肉厚にするとともに、前記傾斜面
    から前記胴部に至る部分を湾曲面としたことを特
    徴とする電解コンデンサの封口構造。
JP1987144930U 1987-09-22 1987-09-22 Expired JPH0414924Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987144930U JPH0414924Y2 (ja) 1987-09-22 1987-09-22

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987144930U JPH0414924Y2 (ja) 1987-09-22 1987-09-22

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Publication Number Publication Date
JPS6450424U JPS6450424U (ja) 1989-03-29
JPH0414924Y2 true JPH0414924Y2 (ja) 1992-04-03

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5676516A (en) * 1979-11-19 1981-06-24 Wolf Woco & Co Franz J Cup case enclosing member

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4844440U (ja) * 1971-09-29 1973-06-09

Patent Citations (1)

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JPS5676516A (en) * 1979-11-19 1981-06-24 Wolf Woco & Co Franz J Cup case enclosing member

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JPS6450424U (ja) 1989-03-29

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