JPH04146271A - ポリエステル繊維のグラフト重合処理方法 - Google Patents

ポリエステル繊維のグラフト重合処理方法

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JPH04146271A
JPH04146271A JP26806490A JP26806490A JPH04146271A JP H04146271 A JPH04146271 A JP H04146271A JP 26806490 A JP26806490 A JP 26806490A JP 26806490 A JP26806490 A JP 26806490A JP H04146271 A JPH04146271 A JP H04146271A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
graft polymerization
electron beam
polyester fiber
present
oxygen concentration
Prior art date
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Pending
Application number
JP26806490A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Inoue
勝博 井上
Minoru Fujii
実 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ポリエステル繊維に恒久的な親水性。
制電性、難燃性、抗菌性等の性能を付与するのに適した
グラフト重合処理方法に関するものである。
(従来の技術) 従来、電子線等の活性エネルギーを用いて繊維の性質を
改善しようとする提案が多数なされている。大別すると
、繊維にビニル系の千ツマ−やオリゴマーを含浸させた
後、電子線を照射する手法と、繊維に電子線を照射した
後9重合性モノマーやオリゴマーを付与する方法に分け
られる。前者は、繊維表面に重合性被膜を形成するもの
で、実質的にグラフト重合は起こりにくいものであった
一方、後者は、まず繊維表面に活性基を生成した後1重
合性モノマーやオリゴマーを付与する方法であるから、
比較的グラフト重合方法として適した手法であり9例え
ば、幹ポリマーに電子線を照射した後、加熱により溶存
酸素を除去した重合性モノマー溶液を付与する方法(特
開昭57−145112号)や、繊維シートに電離性放
射線を照射した後1重合性モノマー溶液中に浸漬し、誘
電加熱を行う方法(特開昭62−276085号)等が
挙げられる。
しかしながら、上記従来技術は、主にポリオレフィン系
のポリマーを母材として、空気中で電子線照射を行うも
のであって、電子線のような放射線に安定なポリマーで
あるポリエステルには適応し難いものであった。すなわ
ち、酸素雰囲気中で電子線照射を行うと、母材ポリマー
上に活性基が生成されるものの、同時に酸素ラジカルが
発生し。
母材ポリマー上の活性基と速やかに反応するため。
照射後、大気中に取り出して重合性モノマーと接触させ
るまでにほとんどの活性基が失活してしまい、効率よく
グラフト重合を行うことが困難であった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上記のような問題点を解消し、ポリエステル
繊維に効率よくビニル系モノマーやオリゴマーをグラフ
ト重合させることを技術的な課題とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した
結果、特定の酸素濃度雰囲気下で電子線照射を行うよう
にすれば、生成した活性基を失活させることなく、効率
よくグラフト重合を行い得ることを見出し1本発明に到
達した。
すなわち9本発明は、ポリエステル繊維に酸素濃度50
0 ppm以下の雰囲気中で電子線を照射し。
しかる後に活性化状態にあるビニル系モノマーおよび/
またはオリゴマー溶液を付与することを特徴とするポリ
エステル繊維のグラフト重合処理方法を要旨とするもの
である。
以下9本発明の詳細な説明する。
本発明方法では、まず始めに、ポリエステル繊維に酸素
濃度500ppm以下の雰囲気中で電子線を照射する。
ここでいうポリエステルとしては、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等を好
ましく用いることができるが、3成分以上からなる共重
合体であってもよい。ポリエステル繊維の形態は、糸状
、布帛状のいずれであってもよいが、布帛を用いるほう
が好ましい。
本発明にあっては、上述のポリエステル繊維に電子線を
照射するが、このときの電子線照射は。
500 ppm以下の酸素濃度で行うことが必要であり
、tooppm以下にすると、より一層好ましい結果が
得られる。この酸素濃度が500 pprnを超えると
、−旦母材ボリマー上に生成した活性基が失活してしま
い、効率よくグラフト重合を行うことができない。
電子線の照射条件としては、目的とするグラフト率や性
能により適宜選択すればよく9通常の照射線量は1〜3
0メガランド(以下Mradと略記する。)程度が適当
であり、5〜20Mradにするとより一層好ましい。
照射線量がIMrad未満では、十分なグラフト率が得
に< <、  30Mradを超えると、繊維の劣化に
よる物性低下が生じるので好ましくない。
加速電圧は、処理する試料の厚さによって適宜選択すれ
ばよく1通常150〜300キロボルト(以下KVと略
記する。)程度が適当である。
電子線の照射後9本発明では、活性化状態にあるビニル
系モノマーおよび/またはオリゴマー溶液を付与する。
ここで、および/またはとは、2つのうちのいずれか一
方または両方を意味するものとする。
本発明で用いられるビニル系モノマーやオリゴマーとし
ては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、了りル
スルフオン酸、メタリルスルフォン酸、スチレンスルフ
ォン酸等の酸性基を有する化合物やこれらのエステル、
末端にグリシジル基を有する化合物、ビニルホスホネー
ト等の不飽和有機燐酸エステル、第4級アンモニウム塩
を有する(メタ)アクリル酸エステル等を挙げることが
できるが、これらに限られるものではない。
上記ビニル系モノマーやオリコマ−溶液は、水溶液であ
ることが好ましいが、有機溶剤を溶媒とした溶液であっ
ても何ら差し支えない。溶液の付与方法としては、浸漬
法、噴霧法等の通常の方法を挙げることができるが、こ
れらに限られるものではなく、適宜採用すればよい。こ
の際、付与する溶液は、活性化状態にあることが必要で
ある。
ここでいう活性化状態とは、溶液を構成する分子が励起
状態にあることを指し1例えば、熱、マイクロ波、超音
波振動等のエネルギーにより活性化状態を得ることがで
きる。ポリエステル繊維においては9反応させるモノマ
ーおよび/またはオリゴマーが活性化状態になければ、
グラフト重合反応の促進が図れなくなる。
上述の活性化状態にある溶液を付与することにより1本
発明のグラフト重合反応を完了する。
本発明は1以上の構成よりなるものである。
(作 用) 本発明方法のごとく、ポリエステルという放射性エネル
ギーに比較的安定なポリマーに低酸素濃度下で電子線を
照射すると、生成した活性基を失活させることなく9重
合性子ツマーやオリゴマーと接触させることができるよ
うになり、従って。
実質的なグラフト重合を極めて効率よく行うことができ
る。
(実施例) 次に1本発明方法を実施例によりさらに具体的に説明す
るが、実施例におけるグラフト率は1次式によって算出
した。
実施例1 ポリエチレンテレフタレート繊維よりなるタフタ(タテ
:50d/18f、110本/黍ン、ヨコニア5d/3
6f、ao本/!ン)を用意し、これに加速電圧200
KV、照射線量20 Mrad 、酸素濃度50ppm
で電子線を照射した後、液温70℃のアクリル酸50%
水溶液に浸漬することにより、グラフト重合処理を行っ
た。
以下、ホモポリマーの除去のため、沸騰水中で2時間処
理した後1重炭酸水素ナトリウム1%の水溶液にて80
℃で1時間処理し、続いて、酢酸1%の水溶液で80℃
、1時間の処理を行った。
本発明との比較のため2本実施例において電子線照射時
の酸素濃度を600 ppmとするほかは。
本実施例と全く同一の方法により比較用の処理布帛(比
較例1)を得た。
また2本発明との比較のため1本実施例において用いる
アクリル酸水溶液の温度を25℃とするほかは1本実施
例と全く同一の方法により比較用の処理布帛(比較例2
)を得た。
本発明および比較用の処理布帛についてグラフト率を測
定し、その結果を合わせて第1表に示した。
第 表 第1表より明らかなごとく1本発明方法による処理布帛
は、非常に高いグラフト率を示していた。
実施例2 上言己実施例1で用いたタフタと同一のものを用意し、
これに加速電圧200KV、照射線量1゜Mrad、酸
素濃度70ppmで電子線を照射した後。
液温50℃のジメチルメタアクリレートオリゴマー20
%水溶液に浸漬することにより、グラフト重合処理を行
った。
以下、ホモポリマー〇除去のため、沸騰水中で2時間の
処理を行った。
本発明との比較のため1本実施例において電子線照射時
の酸素濃度を600 plumとするほかは。
本実施例と全く同一の方法により比較用の処理布帛(比
較例3)を得た。
本発明および比較用の処理布帛についてグラフト率を測
定し、その結果を合わせて第2表に示した。
第   2   表 第2表より明らかなごとく1本発明方法による処理布帛
は、非常に高いグラフト率を示していた。
(発明の効果) 本発明方法は、特に飽和芳香族ポリエステル繊維にグラ
フト重合を行うのに適しており1本発明方法によれば、
電子線を照射する際の酸素濃度を低く制御することによ
って、極めて効率よくグラフト重合を行うことができる
特許出願人  ユ=亭力株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリエステル繊維に酸素濃度500ppm以下の
    雰囲気中で電子線を照射し、しかる後に活性化状態にあ
    るビニル系モノマーおよび/またはオリゴマー溶液を付
    与することを特徴とするポリエステル繊維のグラフト重
    合処理方法。
JP26806490A 1990-10-04 1990-10-04 ポリエステル繊維のグラフト重合処理方法 Pending JPH04146271A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009035836A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Mitsui Chemicals Inc 抗菌性不織布
CN102400375A (zh) * 2010-09-14 2012-04-04 公安部第一研究所 共辐照接枝技术生产改性超高分子量聚乙烯纤维的方法

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JP2009035836A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Mitsui Chemicals Inc 抗菌性不織布
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