JPH0414434A - ラミネート方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はラミネート方法に関し、例えば三次元曲面を有
する成形品表面に、編織布又は不織布をラミネートする
方法に関する。

（従来の技術） 三次元曲面を有する成形品に、プレスによりシート等を
ラミネートすることは困難であることから、気体圧によ
ってシート等を成形してラミネートする方法が知られて
おり、例えば特公昭４１−１７３３５号公報に記載され
ている。

この方法に用いられる装置は、シートにより上下チャン
バーに二分割される装置で、上チャンバーにはシート加
熱用赤外線ヒーター、真空吸引孔及び送風孔を有し、下
チャンバーには成形品載置用テーブルと真空吸引孔を有
するものである。

成形品は下チャンバーのテーブル上に載置される。シー
トは、チャンバー全体を上下チャンバーに二分割するよ
うにチャンバー周縁で固定され、赤外線ヒーターで加熱
してシートを軟化する。シートの加熱軟化と相前後して
、上下チャンバーに設けられた真空吸引孔から真空吸引
する。・真空吸引は、軟化したシートに気体圧がかかっ
て変形することを防ぐため、上下チャンバー内が常に略
同−の圧力となるように同速度で行なわれる０次いで上
下チャンバー内に、送風孔から送風して上チャンバーの
圧力を高め、この圧力によってシートを変形すると共に
、成形品表面に沿って成形、密着してラミネートする。

この方法は、単に成形品表面にラミネートできるだけで
なく、表面に凹部を有する成形品であっても、この凹部
に空気を残すことなく、この凹部形状に沿ってラミネー
トできる点で優れたものである。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、かかる方法は、気体圧を利用して密着す
るため、編織布や不織布等の通気性シートをラミネート
することができないという欠点があった。

（ｍ題を解決するための手段） この問題を解決するため、本発明は、成形品をチャンバ
ー内に収容すると共に、編織布又は不織布と非通気性プ
ラスチックフィルムを積層して成る積層シートによりチ
ャンバーを二分割し、かつチャンバーを密閉した後、チ
ャンバー内全体を真空吸引し、上記プラスチックフィル
ムを加熱軟化させ、次いで成形品の反対側に空気を送り
込んで、成形品表面に積層シートを密着させることを特
徴とするラミネート方法を提供する。

本発明に係る成形品は任意の材質のもので良い例えばア
クリロニトリル−ブタジェン−スチレン共重合体等の樹
脂成形品である。

また、成形品は任意の形状のもので良いが、三次元曲面
から成る表面を有する時、本発明の特徴が生かされる。

特に表面に凹部を有する場合である。　また、本発明に
係る積層シートは編織布又は不織布と非通気性プラスチ
ックフィルムを積層したものである。第１図はその断面
を示したもので、（１１）は編織布又は不織布、（１２
）はプラスチックフィルムである。

編織布又は不織布（１１）は、例えば、成形品表面の装
飾や感触の改善のために用いられる。その目的に応じ、
天然繊維、合成繊維、半合成繊維のものが使用できる。

プラスチックフィルム（１２）は、ラミネート時の気体
圧を受は止めるためのもので、かがる理由から非通気性
のものである必要がある。また加熱により軟化して成形
可能となる必要から、プラスチックから成るものに限ら
れる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ（
メタ）アクリル酸エステル、ポリアクリロニトリル、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニルを更に塩素化した後塩素
化ポリ塩化ビニル、アクリロニトリル−ブタジェン−ス
チレン共重合体などである。加熱により軟化すること、
破れることなく十分に成形できること等の要請から、１
０〜１０００μｍのフィルムが好適である。

編織布又は不織布（１１）とプラスチックフィルム（１
２）は、図示しない接着剤層を介して接着することがで
きる。接着剤としては、ウレタン系接着剤、エチレン−
酢酸ビニル共重合体系接着剤、アクリル系接着剤、エポ
キシ系接着剤等の非水溶性接着剤の外、ポリビニルアル
コール等の水溶性接着剤が使用できる。

なお、水溶性接着剤を用いる時は編織布又は不織布（１
１）とプラスチックフィルム（１２）とは全面で接着し
ている必要はない０点状又は線状に形成された接着剤層
で部分的に接着１．ていれば十分である。

積層シートの成形を気体圧で行なうため、ラミネートは
密閉可能なチャンバー内で行なう必要がある。また、積
層シートに気体圧を作用させるため、チャンバーは積層
シートを介して二分割できる必要がある。二分割された
チャンバーの一方には成形品が収容され、他方には積層
シート軟化用のヒーターが配置される。また、成形品表
面の四部から十分に脱気するため、二分割されたチャン
バーの双方に真空吸引孔が設けられている必要があり、
成形品の反対側のチャンバーには、気体圧発生用の送風
孔を備える必要がある。

このような装置は、例えば、第２図に示すようなものが
使用できる。第２図において、装置全体は気密に密閉さ
れでおり、積層シート（１）により上下チャンバー（Ａ
）（Ｂ）に二分割されている。

なお、積層シートは、編織布又は不織布（１１）とプラ
スチックフィルム（１２）のどちらが成形品に向き合う
ように配置しても良い。プラスチックフィルム（１２）
が成形品に向き合う場合には、得られる成形品の表面に
は編織布又は不織布（１１）が露出しており、装飾性を
高めると共に、感触も柔かなものとなる。また編織布又
は不織布（１１）が成形品に向き合う場合には、得られ
る成形品の表面は、プラスチックフィルム（１２）を透
して編織布又は不織布（１１）が見えることとなり、装
飾性を高めると共に編織布又は不織布（１１）の汚染を
防止することができる。なおこの場合、接着剤が剥離し
易い時には、プラスチックフィルム（１２）を剥離除去
できる。

成形品（２）は、上下動可能なテーブル（３）上に載置
して、下チヤンバ−（Ａ）内に収容されている。成形品
（２）表面には、予め接着剤を塗布しておくことが望ま
しい。例えばウレタン系の非水溶性接着剤である。

ラミネートに当たっては、まず、弁（８）　　（９）を
開いて真空ポンプ（５）によりチャンバー全体、すなわ
ち上下チャンバー（Ａ）（Ｂ）を真空吸引すると共に、
パネルヒーター（４）によリシート（１）を加熱軟化さ
せる。成形品表面の凹部から十分に脱気するため、上下
チャンバー（Ａ）（Ｂ）内が常に路間−の圧力となって
、積層シート（１）が成形品（２）表面に接触すること
がないよう、上下チャンバー（Ａ）（Ｂ）は同一の速度
で真空吸引することが望ましい。例えば、同一の真空ポ
ンプ（５）により、同一の真空吸引系で吸引すれば良い
。

また、加熱軟化と真空吸引はいずれが早くても良いが、
同時に行なうことが簡便である。

次いで、弁（８）を閉じ、弁（７）を開いて、成形品（
２）の反対側のチャンバー、すなわち上チヤンバ−（Ｂ
）に空気を送り込む、空気は大気又は圧縮空気で良い、
圧縮空気は送風ポンプ（６）により可能である。

空気を送り込むことにより、積層シート（１）に気体圧
が作用し、成形品（２）表面に密着しながら成形される
。なお、この時、テーブル（３）を上昇させても良い。

（実施例１） 厚さ１２０μｍのポリ塩化ビニルフィルムと織布を、ケ
ン化度８８％のポリビニルアルコール接着剤を介して貼
合わせ、積層シートとした。

成形品は、表面が三次元曲面を有するアクリロニトリル
−ブタジェン−スチレン共重合体製のもので、表面にウ
レタン系接着剤をスプレーコートして使用した。

装置は第２図に示すもので、積層シートの織布面が成形
品に向き合うようにチャンバー周縁で固定し、チャンバ
ーを上下に二分割した。

この後、同一の真空ポンプ、同一の真空系を用いて、同
速度で、二分割された上下チャンバー内を真空吸引する
と同時に、ヒーターにより積層シートを加熱して、ポリ
塩化ビニルフィルムを軟化した。

上下チャンバー内の圧力が５ｔｏｒｒに達した後、上チ
ャンバー内に差圧３　ｋ　ｇ　／　ｃ　ｒｎ　”の圧ｍ
空気を送り込み、成形品表面に沿って積層シートを成形
すると共に密着した。

最後にポリ塩化ビニルフィルムを剥離除去し、ポリビニ
ルアルコールを水洗いして除去した。

得られた成形品表面には、その凹凸形状に沿って織布が
密着しており、美観、感触共に優れたものであった。

（実施例２） 積層シートのポリ塩化ビニルフィルム面を成形品に向き
合うように配置した外は、実施例１と同様にラミネート
した。

（効果） 以上のように、本発明によれば、編織布又は不織布を三
次元曲面を有する成形品表面に沿ってラミネートするこ
とが可能となり、装飾性、触感の優れた成形品が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は積層シートの断面図、第２図はラミネート工程
の説明図である。 （１）・・・積層シート （１１）・・・編織布又は不織布 （１２）・・・プラスチックフィルム （２）・・・成形品 （３）・・・テーブル （４）・・・パネルヒーター （５）・・・真空ポンプ （６）・・・送風ポンプ （９）・・・弁 特 許　　出　　願　　人 凸版印刷株式会社 代表者　鈴木和夫 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）成形品をチャンバー内に収容すると共に、編織布
   又は不織布と非通気性プラスチックフィルムを積層して
   成る積層シートによりチャンバーを二分割し、かつチャ
   ンバーを密閉した後、チャンバー内全体を真空吸引し、
   上記プラスチックフィルムを加熱軟化させ、次いで成形
   品の反対側に空気を送り込んで、成形品表面に積層シー
   トを密着させることを特徴とするラミネート方法。