JPH04143015A - 溶接部靭性の優れた高張力電縫鋼管の製造法 - Google Patents

溶接部靭性の優れた高張力電縫鋼管の製造法

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JPH04143015A
JPH04143015A JP26791190A JP26791190A JPH04143015A JP H04143015 A JPH04143015 A JP H04143015A JP 26791190 A JP26791190 A JP 26791190A JP 26791190 A JP26791190 A JP 26791190A JP H04143015 A JPH04143015 A JP H04143015A
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JP
Japan
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toughness
electric resistance
temperature range
resistance welded
welded part
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JP26791190A
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Inventor
Hideji Okaguchi
秀治 岡口
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、溶接部靭性の優れた高張力電縫鋼管の製造
方法に関する。
〈従来技術とその課題〉 近年、電縫鋼管製造技術の目覚ましい進展を背景として
、油井管、ラインパイプ、機械・建築物等の構造用材料
に電縫鋼管を適用する割合が著しい伸びを見せている。
しかし、他方でそれらの使用環境も次第に厳しさを増し
つつあり、そのため前記構造材に対しては一段と高強度
化、高靭性化が要求されるようになって、高張力電縫鋼
管にも更なる靭性向上が強く望まれるようになってきた
しかし、電縫鋼管の素材板については熱間圧延時の制御
圧延や加速冷却の適用により比較的容易に高靭性化が達
成できるものの、電縫溶接部については、母材組織が消
失して粗大な組織となるのを免れ得ないことから、母材
部に比べて靭性が劣った製品しか得られないと言う問題
があった。
そこで、こうした電縫溶接部の靭性向上を目指した電縫
鋼管の製造手段も幾つか提案されており、その代表例と
して a)電縫鋼管の溶接部を790〜1050℃の温度に5
秒間以上加熱した後、750〜950℃の温度域から冷
却速度:30〜b 冷して該電縫溶接部を細粒アシキュラーフェライト組織
とする方法(特開昭59−35629号)。
b)電縫溶接部ボストアニール後の冷却前に、温間又は
熱間でボストアニール部を圧延する方法(特開昭58−
181423号) が挙げられる。
ところが、前記特開昭59−35629号に係わる方法
では、鋼管成分や熱処理条件によっては微細なフェライ
ト粒を得ることができないばかりか、鋼管の材質が高強
度成分系であるほど靭性劣化を促進する粗大ベイナイト
が生成しやすいとの不都合が指摘された。
一方、前記特開昭58−181423号に係わる方法も
、熱間圧延が適正であれば成る程度の組織微細化が期待
できるもののその効果は十分ではなく、圧延温度域によ
っては溶接部の硬化が生じてしまい却って靭性劣化を招
いてしまう場合があった。また、電縫溶接部に残存する
溶接欠陥やメタルフローに由来する靭性低下についても
改善効果は期待できない上、この方法ではNb等の合金
元素の添加効果が大きく減少してしまって十分な高張力
が得られないと言う問題を残すものであった。
このような事情を踏まえ、本発明が目的としたのは、高
張力電縫鋼管に指摘される上記問題点を解消し、十分な
強度と低温靭性を有する高張力電縫銅管を工業的に安定
生産し得る手段を提供することであった。
く課題を解決するだめの手段〉 本発明者等は、上記目的を達成すべ(数多くの実験を繰
り返しながら検討を行い、特に、電縫溶接部の“結晶粒
の大きさ”及び“硬さ”と“メタルフロー”及び“特に
接合部に散在する欠陥(介在物も含む)”の形状が電縫
溶接部の靭性に最も影響を与えるので、高靭性高張力電
縫鋼管の実現にはこれらの適正コントロールが欠かせな
いとの観点に立って研究を重ねた結果、「まず常法通り
に電縫鋼管を製造した後、得られた電縫銅管の溶接部を
Ac+変態点直上の温度域に加熱してから該接合部の圧
延を行い、引き続いて急冷処理及び特定温度での焼戻し
処理を実施すると、溶接部の組織が従来法では得られな
かった“極めて微細なフェライト組織”となり、これに
より非常に優れた低温靭性を有する高張力電縫鋼管が実
現される」との知見を得るに至ったのである。
本発明は、上記知見事項等に基づいてなされたもので、 [電縫鋼管の製造工程において、溶接終了後の鋼管の電
縫溶接部を(Ac*変態点]〜(A C3変態点+20
0℃〕の温度範囲に加熱してから950〜650℃の温
度域にて圧下率:5%以上で圧延し、続いて 600℃
以下の温度域まで10〜b/Sの冷却速度にて強制冷却
し、次いで該溶接部を300℃〜Ac、変態点の温度に
加熱することにより、溶接部靭性に優れた高張力電縫鋼
管を安定して製造し得るようにした点」 に大きな特徴を有している。
なお、本発明法に適用される素材鋼の鋼種は格別に制限
されるものではなく、これまで高張力電縫鋼管の製造に
適用されてきたところの例えばC: 0.01”0.1
0wt%、Mn:2.0%以下、S::0.6%以下を
含み、更にTi : O,’06%以下、 Nb : 
0.06%以下V:0.06%以下、N:0.01%以
下等を含有する鋼等、何れを用いても良い。
次に、本発明において、電縫鋼管の製造条件を前記の如
くに限定した理由を、それによる作用と共に説明する。
〈作用〉 (八)CAC3Ac3変態点以上3変態点+200℃〕
への加熱 電気抵抗溶接された鋼管の溶接部は靭性が劣った凝固・
急冷組織となっているので、これを消去するためにAc
3変態点以上に加熱して一旦オーステナイト組織にする
必要がある。しかし、(Ac。
変態点+200℃〕を超える温度まで上昇すると粒が粗
大化し、その後の加工熱処理によっても靭性が改善しな
くなる。
(B)圧延圧下率及び圧延温度域 溶接部の熱間圧延は、凝固組織に由来する靭性低下を取
り除くと共に、更に次工程の強制冷却との組み合わせに
よって従来方法では得られない微細な組織を溶接部にも
たらし、靭性を飛躍的に向上させる。また、熱間圧延と
強制冷却の組み合わせは、溶接時のアプセットによって
生した“溶接部靭性に不利なメタルフロー”を破壊する
と共に、溶接部に度々出現して低靭性の原因となる溶接
欠陥を形態を改善することにも寄与するが、これにより
靭性は更に大幅に改善される。
ここで、熱間圧延を実施する温度が950℃を超えると
、微細化効果と溶接欠陥の形態改善が十分でなくなり、
また650℃未満の加工では上記効果が十分でないばか
りでなく、組織の硬化が生じて靭性低下を引き起こす。
また、この時の圧延圧下率が5%未満であると所望の良
好な靭性を確保することができない。なお、圧延圧下率
は大きいほど靭性向上効果が大きく、格別に上限が規制
される理由は見当たらない。
(C)強制冷却での冷却速度及び停止温度熱間圧延後の
急冷は、加工組織の軟化や粒成長を抑えることによって
熱間加工後の効果を促進すると同時に、析出するフェラ
イトを微細にして細粒組織を確保するために必須であっ
て、熱間圧延と共に本発明の根幹を成すものである。
この際、冷却速度が10℃/C未満であると効果が不十
分で所望の靭性を確保することができない。
一方、冷却速度が100℃/Cを超えると硬質相か生成
し、次工程の短時間熱処理では十分な硬化・焼戻し効果
が得られない。従って、熱間圧延後は冷却速度=10〜
100℃/Cで強制冷却することと定めた。
また、600℃を上回る温度で上記強制冷却を停止する
と、組織の微細化効果が十分でなくて高靭性が得られな
くなる。なお、強制冷却停止温度の下限については格別
な規制はないが、次工程の加熱時における負担を軽減し
ようとの観点からは、300℃程度に至るまでに強制冷
却を停止するのが良い。
(D)再加熱温度 熱間圧延後に急冷したままでは硬質のマルテンサイト及
び高炭素ベイナイトが析出していることがあり、十分な
靭性の安定確保に難があることから、強制冷却後に焼戻
し処理を施す必要かある。
この再、加熱温度が300°C未満では十分な焼戻し・
軟化効果か得られず、一方、Ac+変態点を超えて加熱
すると、オーステナイトが析出し始めて靭性改善効果が
減少してしまうことから、再加熱温度は300℃以上A
c、変態点以下と定めた。
続いて、本発明を実施例によって更に具体的に説明する
〈実施例) まず、第1図に示すレイアウトの電縫鋼管製造設備を準
備した。
即ち、この電縫鋼管製造設備は、上流側は従来通り、帯
鋼(])をロール成形機(2)で連続的に成形し、その
接合部をスクイズロールスタンド(4)で拘束しなから
電縫溶接機(3)で連続的に溶接する如くに構成されて
いる。そして、これに続く下流側には、接合部(シーム
部)を高周波加熱装置(5)で加熱してから、ビード研
削機蓋シーム部圧延機(6)でビード部を研削しながら
圧延を行い、その直後にスプレ冷却装置(7)でシーム
部の強制冷却を実施した後、更に高周波加熱装置(8)
で再加熱し、溶接部に所望の強度と高靭性を付与させる
設備が付加されている。
次に、第1表に示した成分系の帯鋼を用い、前記第1図
に示した電縫鋼管製造設備の上流側で常法に従い外径:
406.4m、肉厚:12.7mの電縫鋼管を造管し、
引き続いてその下流側にて第2表に示す加熱、圧延、冷
却条件で電縫鋼管の溶接部を加工・熱処理した。
このようにして製造された各電縫鋼管の溶接部からシャ
ルピー衝撃試験片を切り出し、−50℃における吸収エ
ネルギーを測定した。
これらの測定結果を第2表に示す。
第2表に示される結果からも明らかなように、本発明に
従うと、従来法では得られない優れた溶接部靭性を示す
高張力電縫鋼管が安定して得られることが分かる。
く効果の総括〉 以上に説明した如く、この発明によれば、溶接部靭性の
優れた高張力電縫鋼管を安定かつ高能率で量産すること
が可能となるなど、産業上極めてを用な効果がもたらさ
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を実施するための電縫鋼管製造設備例
のレイアウトである。 図面において、 1・・・帯鋼、     2・・・ロール成形機。 3・・・電縫溶接機。 4・・・スクイズロールスタンド 5.8・・・高周波加熱装置。 6・・・ビード研削蓋シーム部圧延機。 7・・・スプレー冷却装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 電縫鋼管の製造工程において、溶接終了後の鋼管の電縫
    溶接部を〔Ac_3変態点〕〜〔Ac_3変態点+20
    0℃〕の温度範囲に加熱してから950〜650℃の温
    度域にて圧下率:5%以上で圧延し、続いて600℃以
    下の温度域まで10〜100℃/sの冷却速度にて強制
    冷却し、次いで該溶接部を300℃〜Ac_1変態点の
    温度に加熱することを特徴とする、溶接部靭性に優れた
    高張力電縫鋼管の製造法。
JP26791190A 1990-10-05 1990-10-05 溶接部靭性の優れた高張力電縫鋼管の製造法 Pending JPH04143015A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1437422A4 (en) * 2001-06-14 2006-08-23 Jfe Steel Corp EASILY DEFORMABLE STEEL TUBE AND METHOD OF MANUFACTURE.
US7591914B2 (en) * 2000-01-28 2009-09-22 Jfe Steel Corporation High-workability steel pipe and method of producing same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7591914B2 (en) * 2000-01-28 2009-09-22 Jfe Steel Corporation High-workability steel pipe and method of producing same
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