JPH04142497A - 崩壊熱除去系の空気冷却器 - Google Patents
崩壊熱除去系の空気冷却器Info
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- JPH04142497A JPH04142497A JP2265093A JP26509390A JPH04142497A JP H04142497 A JPH04142497 A JP H04142497A JP 2265093 A JP2265093 A JP 2265093A JP 26509390 A JP26509390 A JP 26509390A JP H04142497 A JPH04142497 A JP H04142497A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の目的〕
(産業上の利用分野)
この発明は、高速増殖炉における崩壊熱除去系の空気冷
却器に関する。
却器に関する。
(従来の技術)
高速増殖炉では、原子炉停止時に炉心に残留する崩壊熱
を除去する必要がある。このため、第5図に示すような
崩壊熱除去系1が設置されている。
を除去する必要がある。このため、第5図に示すような
崩壊熱除去系1が設置されている。
つまり、原子炉停止後には、原子炉一次系3の一次ボン
プ4を低速運転状態へ移行させると同時に、崩壊熱除去
系1への起動信号を受けて崩壊熱除去系1に設置された
電磁ポンプ5を作動させ、空気冷却器6の入口に設置さ
れたブロア7を起動させると共に、空気冷却器6の出入
口に設置されたダンパ8を開動作させる。こうして、炉
内熱交換器11から一次系冷却材2を空気冷却器6の伝
熱管12内へ導き、原子炉停止後の崩壊熱を除去してい
る。
プ4を低速運転状態へ移行させると同時に、崩壊熱除去
系1への起動信号を受けて崩壊熱除去系1に設置された
電磁ポンプ5を作動させ、空気冷却器6の入口に設置さ
れたブロア7を起動させると共に、空気冷却器6の出入
口に設置されたダンパ8を開動作させる。こうして、炉
内熱交換器11から一次系冷却材2を空気冷却器6の伝
熱管12内へ導き、原子炉停止後の崩壊熱を除去してい
る。
ところで、ブロア7、タンパ8および電磁ポンプ5を運
転させるためには、駆動モータ9および10等を必要と
し、当然のこと乍らこれらのモータ9および10等へ電
力を供給する電源を必要とする。この場合、出入口ダン
パ8の開動作に失敗すると、他の全ての機器か正常に作
動していても、空気冷却器6への空気の取入および排出
が不可能となり、崩壊熱除去系1は崩壊熱除去能力を喪
失し、原子炉一次系3の炉心14に重大な影響を与える
おそれがある。
転させるためには、駆動モータ9および10等を必要と
し、当然のこと乍らこれらのモータ9および10等へ電
力を供給する電源を必要とする。この場合、出入口ダン
パ8の開動作に失敗すると、他の全ての機器か正常に作
動していても、空気冷却器6への空気の取入および排出
が不可能となり、崩壊熱除去系1は崩壊熱除去能力を喪
失し、原子炉一次系3の炉心14に重大な影響を与える
おそれがある。
そこで、出入口ダンパ8の駆動に関し、駆動モータ9を
信頼性の高い電源系に接続し、かつこれらのダンパ8を
定期的に作動試験する等の対応が必要となる。さらに、
ブロア7や電磁ポンプ5が停止した場合にも、炉内熱交
換器11と空気冷却器6の伝熱管12との伝熱中心高低
差りを予め確保(例えばh=10〜20m)した配置と
し、さらに空気冷却器6の出口にスタック13を設置し
て空気の浮力を確保することにより、自然循環による除
熱を可能とならしめている。
信頼性の高い電源系に接続し、かつこれらのダンパ8を
定期的に作動試験する等の対応が必要となる。さらに、
ブロア7や電磁ポンプ5が停止した場合にも、炉内熱交
換器11と空気冷却器6の伝熱管12との伝熱中心高低
差りを予め確保(例えばh=10〜20m)した配置と
し、さらに空気冷却器6の出口にスタック13を設置し
て空気の浮力を確保することにより、自然循環による除
熱を可能とならしめている。
しかし、この場合にも、出入口ダンパ8の開動作に失敗
すれば、空気の流動パスが遮断されて、やはり崩壊熱除
去系1が崩壊熱除去能力を喪失してしまうおそれがある
。
すれば、空気の流動パスが遮断されて、やはり崩壊熱除
去系1が崩壊熱除去能力を喪失してしまうおそれがある
。
(発明が解決しようとする課題)
上述のように、従来の崩壊熱除去系における空気冷却器
では、ダンパ8を駆動する駆動モータ9が正常に機能せ
ず、ダンパ8の開動作が確保されない場合に、崩壊熱を
充分に除去できないおそれがある。
では、ダンパ8を駆動する駆動モータ9が正常に機能せ
ず、ダンパ8の開動作が確保されない場合に、崩壊熱を
充分に除去できないおそれがある。
この発明は、上述の事情を考慮してなされたものであり
、ダンパの開動作を駆動電源に依拠することなく可能と
して、崩壊熱除去系の崩壊熱除去能力を確保できる崩壊
熱除去系の空気冷却器を提供することを目的とする。
、ダンパの開動作を駆動電源に依拠することなく可能と
して、崩壊熱除去系の崩壊熱除去能力を確保できる崩壊
熱除去系の空気冷却器を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
この発明は、冷却器本体と、この冷却器本体内に配設さ
れて原子炉一次冷却材を導(伝熱管と、上記冷却器本体
内に配設されて上記伝熱管へ送風するブロアと、上記冷
却器本体内に開閉可能に設置されて上記ブロアから上記
伝熱管へ送られる風を制御するダンパと、上記伝熱管を
流れる冷却器内冷却材の温度上昇による熱膨張を利用し
て上記ダンパを強制的に開作動させるダンパ作動機構と
、を有することを特徴とするものである。
れて原子炉一次冷却材を導(伝熱管と、上記冷却器本体
内に配設されて上記伝熱管へ送風するブロアと、上記冷
却器本体内に開閉可能に設置されて上記ブロアから上記
伝熱管へ送られる風を制御するダンパと、上記伝熱管を
流れる冷却器内冷却材の温度上昇による熱膨張を利用し
て上記ダンパを強制的に開作動させるダンパ作動機構と
、を有することを特徴とするものである。
(作用)
原子炉停止後、一次系冷却材の温度上昇を受けて冷却器
内冷却材の温度が上昇するので、ダンパ作動機構がこの
冷却器内冷却材の温度上昇を利用してダンパを強制的に
開作動させ、ブロアからの風を伝熱管へ送り、上記両冷
却材の温度を低下させて崩壊熱を除去する。したがって
、ダンパの開動作を駆動電源に寄与することな〈実施で
きるので、空気冷却器の崩壊熱除去能力を確保できる。
内冷却材の温度が上昇するので、ダンパ作動機構がこの
冷却器内冷却材の温度上昇を利用してダンパを強制的に
開作動させ、ブロアからの風を伝熱管へ送り、上記両冷
却材の温度を低下させて崩壊熱を除去する。したがって
、ダンパの開動作を駆動電源に寄与することな〈実施で
きるので、空気冷却器の崩壊熱除去能力を確保できる。
(実施例)
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、この発明に係る崩壊熱除去系の空気冷却器の
一実施例を示す概略側面図である。この実施例において
、前記従来例と同様な部分は、同一の符号を付すことに
より説明を省略する。
一実施例を示す概略側面図である。この実施例において
、前記従来例と同様な部分は、同一の符号を付すことに
より説明を省略する。
崩壊熱除去系1の空気冷却器20は冷却器本体2工内に
伝熱管22が収容され、冷却器本体21の下部にブロア
23が配設されて構成される。伝熱管22には、ナトリ
ウム入口分配管24を経て原子炉一次系3内の一次系冷
却材2が矢印(第5図および第1図参照)の如く導かれ
る。また、ブロア23がブロア駆動モータ25によって
回転駆動されることにより、伝熱管22へ送風され、こ
の伝熱管22内の冷却器内冷却材が冷却される。
伝熱管22が収容され、冷却器本体21の下部にブロア
23が配設されて構成される。伝熱管22には、ナトリ
ウム入口分配管24を経て原子炉一次系3内の一次系冷
却材2が矢印(第5図および第1図参照)の如く導かれ
る。また、ブロア23がブロア駆動モータ25によって
回転駆動されることにより、伝熱管22へ送風され、こ
の伝熱管22内の冷却器内冷却材が冷却される。
このようにして、伝熱管22内の冷却器冷却材、ひいて
は原子炉一次系3の一次系冷却材2が冷却されて、原子
炉停止後の崩壊熱が除去される。
は原子炉一次系3の一次系冷却材2が冷却されて、原子
炉停止後の崩壊熱が除去される。
空気冷却器20の冷却器本体21には、伝熱管22の上
流側でブロア23の下流側に、ダンパ26Aが設置され
る。また、冷却器本体21には、伝熱管22の下流側で
スタック27の下方にダンパ26Bが設置される。ダン
パ26Aはダンパ作動機構28Aにより、またダンパ2
6Bはダンパ作動機構28Bによりそれぞれ作動されて
、冷却器本体21内をブロア23から伝熱管22へ送ら
れ、この伝熱管22からスタック27へ導かれる送風を
制御する。
流側でブロア23の下流側に、ダンパ26Aが設置され
る。また、冷却器本体21には、伝熱管22の下流側で
スタック27の下方にダンパ26Bが設置される。ダン
パ26Aはダンパ作動機構28Aにより、またダンパ2
6Bはダンパ作動機構28Bによりそれぞれ作動されて
、冷却器本体21内をブロア23から伝熱管22へ送ら
れ、この伝熱管22からスタック27へ導かれる送風を
制御する。
ダンパ作動機構28Aは、熱膨張ロッド29および可動
アーム30を備えて構成される。熱膨張ロッド29は、
冷却器本体21においてナトリウム入口分配管24近傍
に配置され、冷却器本体21内の領域に収態フィン31
が設置される。また、熱膨張ロッド29における冷却器
本体21外の領域に、ヒータ32、保温材33が設けら
れる。収態フィン31により、ナトリウム入口分配管2
4の冷却器冷却材からの熱が取り込まれて、熱膨張ロッ
ド29がその軸方向に熱膨張するよう構成される。また
、ヒータ32は、ダンパ26.Aの開動作試験時に給電
されるものであり、これにより熱膨張ロッド29が同様
に熱膨張する。
アーム30を備えて構成される。熱膨張ロッド29は、
冷却器本体21においてナトリウム入口分配管24近傍
に配置され、冷却器本体21内の領域に収態フィン31
が設置される。また、熱膨張ロッド29における冷却器
本体21外の領域に、ヒータ32、保温材33が設けら
れる。収態フィン31により、ナトリウム入口分配管2
4の冷却器冷却材からの熱が取り込まれて、熱膨張ロッ
ド29がその軸方向に熱膨張するよう構成される。また
、ヒータ32は、ダンパ26.Aの開動作試験時に給電
されるものであり、これにより熱膨張ロッド29が同様
に熱膨張する。
可動アーム30は、空気冷却器20の設置部における傾
斜面34および平坦面35にローラ36を介して移動可
能に設けられる。この可動アーム30の下端にダンパ2
6Aが取り付けられ゛、このダンパ26Aの下部に重り
37が設置される。したがって、熱膨張ロッド29の熱
膨張により可動アーム30が押されて、第2図に示すよ
うに、この可動アーム30が傾斜面34を重力落下する
ことにより、ダンパ26Aが開作動する。
斜面34および平坦面35にローラ36を介して移動可
能に設けられる。この可動アーム30の下端にダンパ2
6Aが取り付けられ゛、このダンパ26Aの下部に重り
37が設置される。したがって、熱膨張ロッド29の熱
膨張により可動アーム30が押されて、第2図に示すよ
うに、この可動アーム30が傾斜面34を重力落下する
ことにより、ダンパ26Aが開作動する。
ここで、熱膨張ロッド29は炭素鋼あるいは銅ないし銀
糸合金から構成される。熱膨張ロッド29が炭素鋼であ
る場合には、ロッド29の実効長5mに対して40℃の
温度上昇で約16−の熱膨張が期待できる。さらに、ロ
ッド29を銅ないし銀系合金で構成した場合には、同一
の条件下で約30mmの熱膨張が期待できる。
糸合金から構成される。熱膨張ロッド29が炭素鋼であ
る場合には、ロッド29の実効長5mに対して40℃の
温度上昇で約16−の熱膨張が期待できる。さらに、ロ
ッド29を銅ないし銀系合金で構成した場合には、同一
の条件下で約30mmの熱膨張が期待できる。
一方、第1図に示すように、ダンパ作動機構28Bは、
ナトリウム入口分配管24を収容する容器38内に流体
39が満され、この流体39にピストンリング40が浮
設されて構成される。そして、このピストンリング40
により、回転可能なダンパ26Bが閉状態に支持される
。流体39はナトリウム入口分配管24内の冷却器冷却
材からの熱により熱膨張することによって、ピストンリ
ング40が上昇し、このピストンリング40とダンパ2
6Bとの係合が解消されて、ダンパ26Bが開作動する
。また、容器38の外周にヒータ41が配設される。こ
のヒータ41は、ダンパ26Bの開動作試験時に給電さ
れるものであり、このときにも、流体39が同様に熱膨
張する。
ナトリウム入口分配管24を収容する容器38内に流体
39が満され、この流体39にピストンリング40が浮
設されて構成される。そして、このピストンリング40
により、回転可能なダンパ26Bが閉状態に支持される
。流体39はナトリウム入口分配管24内の冷却器冷却
材からの熱により熱膨張することによって、ピストンリ
ング40が上昇し、このピストンリング40とダンパ2
6Bとの係合が解消されて、ダンパ26Bが開作動する
。また、容器38の外周にヒータ41が配設される。こ
のヒータ41は、ダンパ26Bの開動作試験時に給電さ
れるものであり、このときにも、流体39が同様に熱膨
張する。
ここで、流体39は熱膨張率の高い液体から構成され、
例えば水銀や液体ナトリウムである。液面部の表面積を
10cdとすれば、水銀の場合には、水銀ITdが40
℃の温度上昇に対し、約70anの上昇が見込まれる。
例えば水銀や液体ナトリウムである。液面部の表面積を
10cdとすれば、水銀の場合には、水銀ITdが40
℃の温度上昇に対し、約70anの上昇が見込まれる。
また、液体39として液体ナトリウムを使用すれば、同
一の条件下で約10anの液面上昇が期待できる。液体
39は、熱膨張率が水銀や液体ナトリウム程高くない液
体であってもよく、このような場合にはダンパ26Bと
ピストンリング40との係合状態を改良することにより
対処できる。
一の条件下で約10anの液面上昇が期待できる。液体
39は、熱膨張率が水銀や液体ナトリウム程高くない液
体であってもよく、このような場合にはダンパ26Bと
ピストンリング40との係合状態を改良することにより
対処できる。
次に、作用を説明する。
第3図は、原子炉停止後の崩壊熱除去過程における原子
炉一次系3内の一次冷却材温度および空気冷却器のナト
リウム入口分配管24における冷却器冷却材の温度変化
を示している。原子炉停止後、原子炉一次系3内の一次
系冷却材2の温度42が上昇し、この温度上昇と共に、
ナトリウム入口分配管24における冷却器冷却材2の温
度が上昇する。一次冷却材の温度が70℃程度上昇した
時点で、ナトリウム人口分配管における冷却器冷却材の
温度は40℃程度上昇している。この冷却器冷却材の温
度上昇によって、ナトリウム入口分配管24の温度か同
様に40℃程度上昇することになる。
炉一次系3内の一次冷却材温度および空気冷却器のナト
リウム入口分配管24における冷却器冷却材の温度変化
を示している。原子炉停止後、原子炉一次系3内の一次
系冷却材2の温度42が上昇し、この温度上昇と共に、
ナトリウム入口分配管24における冷却器冷却材2の温
度が上昇する。一次冷却材の温度が70℃程度上昇した
時点で、ナトリウム人口分配管における冷却器冷却材の
温度は40℃程度上昇している。この冷却器冷却材の温
度上昇によって、ナトリウム入口分配管24の温度か同
様に40℃程度上昇することになる。
ダンパ作動機構28Aにおいては、ナトリウム入口分配
管24の温度上昇による輻射放熱によって、収態フィン
31を介し熱膨張ロッド29が熱膨張して、熱膨張ロッ
ド29に接した可動アーム30がローラ36の回転と共
に移動し、重力落下する(第5図)。この結果、可動ア
ーム30の先端に取り付けたダンパ26Aが、冷却器本
体21の空気流路から下方へ移動して、ダンパ26Aが
開状態になる。
管24の温度上昇による輻射放熱によって、収態フィン
31を介し熱膨張ロッド29が熱膨張して、熱膨張ロッ
ド29に接した可動アーム30がローラ36の回転と共
に移動し、重力落下する(第5図)。この結果、可動ア
ーム30の先端に取り付けたダンパ26Aが、冷却器本
体21の空気流路から下方へ移動して、ダンパ26Aが
開状態になる。
ダンパ作動機構28Bにおいては、ナトリウム入口分配
管24の昇温が液体39に伝えられ、液体39の熱膨張
をもたらす。容器38における液体39の液面表面積が
比較的狭く形成されてるいるので、この液面の上昇量が
大きくなる。この液体39の液面上昇によって、ピスト
ンリング40が上昇し、ダンパ26Bとピストンリング
40との係合が切り離される。この結果、ダンパ26B
が回転してダンパ開状態となる。
管24の昇温が液体39に伝えられ、液体39の熱膨張
をもたらす。容器38における液体39の液面表面積が
比較的狭く形成されてるいるので、この液面の上昇量が
大きくなる。この液体39の液面上昇によって、ピスト
ンリング40が上昇し、ダンパ26Bとピストンリング
40との係合が切り離される。この結果、ダンパ26B
が回転してダンパ開状態となる。
次に、原子炉一次系3の運転中にダンパ作動機構28A
および28Bの強制開動作を確認する試験について述べ
る。
および28Bの強制開動作を確認する試験について述べ
る。
ダンパ作動機構28Aの試験は、ヒータ32に通電する
ことによりなされ、これにより熱膨張ロッド29が熱膨
張する。この熱膨張ロッド29の熱膨張により、可動ア
ーム30が重力落下して、ダンパ26Aが開状態になる
。試験終了後のリセットは、ヒータ32への通電を断ち
、可動アーム30を平坦面35上に持ち上げることによ
り容易に実施できる。
ことによりなされ、これにより熱膨張ロッド29が熱膨
張する。この熱膨張ロッド29の熱膨張により、可動ア
ーム30が重力落下して、ダンパ26Aが開状態になる
。試験終了後のリセットは、ヒータ32への通電を断ち
、可動アーム30を平坦面35上に持ち上げることによ
り容易に実施できる。
また、ダンパ作動機構28Bの試験は、ヒータ41へ通
電することによりなされ、これにより液体39が熱膨張
する。この液体39の熱膨張により液面が上昇して、ピ
ストンリング40とダンパ26Bとの係合が解除され、
ダンパ26Bが開状態となる。試験終了後のリセットは
、ヒータ32への給電を断ち、ダンパ26Bをピストン
リング40に係合することにより容易に実施できる。
電することによりなされ、これにより液体39が熱膨張
する。この液体39の熱膨張により液面が上昇して、ピ
ストンリング40とダンパ26Bとの係合が解除され、
ダンパ26Bが開状態となる。試験終了後のリセットは
、ヒータ32への給電を断ち、ダンパ26Bをピストン
リング40に係合することにより容易に実施できる。
なお、上記実施例のダンパ作動機構28Aおよび28B
をそれぞれ備えた自己作動型ダンパ26Aおよび26B
と、従来の電源駆動型ダンパ8とを組み合せて、信頼性
を一層向上させるようにしてもよい。
をそれぞれ備えた自己作動型ダンパ26Aおよび26B
と、従来の電源駆動型ダンパ8とを組み合せて、信頼性
を一層向上させるようにしてもよい。
つまり、第4図に示すように、冷却器本体21に空気取
入部を2本並設し、各空気取入部に自己作動型ダンパ2
6Aと電源駆動型ダンパ8とをそれぞれ設置するように
してもよい。炉心14を長期間停止した後には、ダンパ
26Aおよび8の全開状態で過冷却になったり、あるい
は炉心14の崩壊熱低下に見合って自然循環流量が低下
して、コールドスポットが発生するおそれがある。この
ような場合に、電源駆動型ダンパ8の開度を調整したり
、電磁ポンプ5の運転を制御して、安定的な除熱を実施
できる。この結果、空気冷却器20を含む崩壊熱除去系
の信頼性を一層向上させることができる。
入部を2本並設し、各空気取入部に自己作動型ダンパ2
6Aと電源駆動型ダンパ8とをそれぞれ設置するように
してもよい。炉心14を長期間停止した後には、ダンパ
26Aおよび8の全開状態で過冷却になったり、あるい
は炉心14の崩壊熱低下に見合って自然循環流量が低下
して、コールドスポットが発生するおそれがある。この
ような場合に、電源駆動型ダンパ8の開度を調整したり
、電磁ポンプ5の運転を制御して、安定的な除熱を実施
できる。この結果、空気冷却器20を含む崩壊熱除去系
の信頼性を一層向上させることができる。
以上のように、この発明に係る崩壊熱除去系の空気冷却
器によれば、冷却器本体内に開閉可能に設置されてフロ
アから伝熱管へ送られる風を制御するダンパが、伝熱管
を流れる冷却器冷却材の温度上昇による熱膨張を利用し
たダンパ作動機構により強制的に開作動されることから
、ダンパの開作動を駆動電源に依拠することな〈実施で
き、崩壊熱除去系の崩壊熱除去能力を確保できる。
器によれば、冷却器本体内に開閉可能に設置されてフロ
アから伝熱管へ送られる風を制御するダンパが、伝熱管
を流れる冷却器冷却材の温度上昇による熱膨張を利用し
たダンパ作動機構により強制的に開作動されることから
、ダンパの開作動を駆動電源に依拠することな〈実施で
き、崩壊熱除去系の崩壊熱除去能力を確保できる。
第1図はこの発明に係る崩壊熱除去系の空気冷却器の一
実施例を示す概略側面図、第2図は第1図のダンパ作動
機構の作動状態を示す側面図、第3図は原子炉停止後の
一次系冷却材および冷却器冷却材の温度変化を示すグラ
フ、第4図は第1図の変形例を示す空気冷却器の平面図
、第5図は従来の崩壊熱除去系および原子炉一次系を示
す概略側面図である。 20・・・空気冷却器、21・・・冷却器本体、22・
・・伝熱管、23・・・ブロア、26A、26B・・・
ダンパ、28A、28B・・・ダンパ作動機構、29・
・・熱膨張ロッド、30・・・可動アーム、38・・・
容器、39・・・流体、40・・・ピストンリング。
実施例を示す概略側面図、第2図は第1図のダンパ作動
機構の作動状態を示す側面図、第3図は原子炉停止後の
一次系冷却材および冷却器冷却材の温度変化を示すグラ
フ、第4図は第1図の変形例を示す空気冷却器の平面図
、第5図は従来の崩壊熱除去系および原子炉一次系を示
す概略側面図である。 20・・・空気冷却器、21・・・冷却器本体、22・
・・伝熱管、23・・・ブロア、26A、26B・・・
ダンパ、28A、28B・・・ダンパ作動機構、29・
・・熱膨張ロッド、30・・・可動アーム、38・・・
容器、39・・・流体、40・・・ピストンリング。
Claims (1)
- 冷却器本体と、この冷却器本体内に配設されて原子炉一
次冷却材を導く伝熱管と、上記冷却器本体内に配設され
て上記伝熱管へ送風するブロアと、上記冷却器本体内に
開閉可能に設置されて上記ブロアから上記伝熱管へ送ら
れる風を制御するダンパと、上記伝熱管を流れる冷却器
内冷却材の温度上昇による熱膨張を利用して上記ダンパ
を強制的に開作動させるダンパ作動機構と、を有するこ
とを特徴とする崩壊熱除去系の空気冷却器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2265093A JPH04142497A (ja) | 1990-10-04 | 1990-10-04 | 崩壊熱除去系の空気冷却器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2265093A JPH04142497A (ja) | 1990-10-04 | 1990-10-04 | 崩壊熱除去系の空気冷却器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04142497A true JPH04142497A (ja) | 1992-05-15 |
Family
ID=17412506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2265093A Pending JPH04142497A (ja) | 1990-10-04 | 1990-10-04 | 崩壊熱除去系の空気冷却器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04142497A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013195396A (ja) * | 2012-03-22 | 2013-09-30 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 冷却装置 |
JP2014517304A (ja) * | 2011-06-02 | 2014-07-17 | ウエスチングハウス・エレクトリック・カンパニー・エルエルシー | 燃料取扱エリアの受動濾過設計 |
KR20170015889A (ko) * | 2014-04-18 | 2017-02-10 | 아젠치아 나치오날레 페르 레 누오베 테크놀로지에, 레네르자 에 로 스빌루포 에코노미코 소스테니빌레 (에네아) | 원자로로부터의 잔류열을 제거하기 위한 피동 시스템 |
KR102041921B1 (ko) * | 2019-04-25 | 2019-11-07 | (주) 더베스트이앤씨 | 공동주택용 통신장치 |
-
1990
- 1990-10-04 JP JP2265093A patent/JPH04142497A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014517304A (ja) * | 2011-06-02 | 2014-07-17 | ウエスチングハウス・エレクトリック・カンパニー・エルエルシー | 燃料取扱エリアの受動濾過設計 |
JP2013195396A (ja) * | 2012-03-22 | 2013-09-30 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 冷却装置 |
KR20170015889A (ko) * | 2014-04-18 | 2017-02-10 | 아젠치아 나치오날레 페르 레 누오베 테크놀로지에, 레네르자 에 로 스빌루포 에코노미코 소스테니빌레 (에네아) | 원자로로부터의 잔류열을 제거하기 위한 피동 시스템 |
JP2017515128A (ja) * | 2014-04-18 | 2017-06-08 | アゲンツィア ナチオナーレ ペル レ ヌオーブ テクノロジ,レネルジア エ ロ スビルッポ エコノミコ ソステニビレ(エエンネエア) | 原子炉から残留熱を排出するための受動的システム |
KR102041921B1 (ko) * | 2019-04-25 | 2019-11-07 | (주) 더베스트이앤씨 | 공동주택용 통신장치 |
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