JP2013195396A - 冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水を利用せずに二次冷却系の媒体を冷却することができる冷却装置を提供する。
【解決手段】原子力施設の二次冷却系を流通する媒体を案内する流入管と、内部に媒体を流通させるフィンチューブを複数有する熱交換器、熱交換器から水平方向に一定距離離れた位置に配置された送風機及び送風機から排出された空気を熱交換器が配置されている領域に案内する案内配管を備え、流入管から供給された媒体を冷却する空気冷却器と、空気冷却器で冷却された媒体を二次冷却系に案内する流出管と、を有し、熱交換器は、フィンチューブが鉛直方向に複数段に積層され、案内配管は、フィンチューブの鉛直方向下側から空気を吹き付ける向きで配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、原子炉で生成された熱を熱交換で取得する冷却装置、特に二次冷却系の冷却装置に関するものである。
原子炉を有する原子力施設は、原子炉で生成された熱を一次冷却系が熱交換で取得し、一次冷却系が取得した熱を二次冷却系が熱交換で取得し、二次冷却系が取得した熱エネルギーを電気エネルギーに変換することで、発電を行っている。具体的には、二次冷却系は、流体が流通されており、熱交換で取得した熱で当該流体を気体とし、上記気体でタービンを回転させることで、発電を行っている。二次冷却系は、気体となってタービンを回転させた後の媒体を冷却装置で冷却すること(除熱すること)で液体とし、液体を一次冷却系との熱交換に用いることで、媒体を循環させることができる。二次冷却系の冷却装置としては、海水等を循環させ、海水と二次冷却系の媒体とで熱交換することで、二次冷却系の媒体を冷却する。ここで、二次冷却系の媒体を冷却する冷却装置ではないが、媒体が流通する伝熱管を冷却する冷却器としては、特許文献1に示す空冷式の冷却器もある。
特開平9−239230号公報
原子力施設では、海水や淡水等の水を用いて除熱を行っているが、種々の問題で水を利用できない場合が想定される。
そこで、本発明は、水を利用せずに二次冷却系の媒体を冷却することができる冷却装置を提供することを課題とする。
本発明の冷却装置は、原子力施設の二次冷却系を流通する媒体を案内する流入管と、内部に前記媒体を流通させるフィンチューブを複数有する熱交換器、前記熱交換器から水平方向に一定距離離れた位置に配置された送風機及び前記送風機から排出された空気を前記熱交換器が配置されている領域に案内する案内配管を備え、前記流入管から供給された前記媒体を冷却する空気冷却器と、前記空気冷却器で冷却された前記媒体を前記二次冷却系に案内する流出管と、を有し、前記熱交換器は、前記フィンチューブが鉛直方向に複数段に積層され、前記案内配管は、前記フィンチューブの鉛直方向下側から空気を吹き付ける向きで配置されていることを特徴とする。
ここで、前記熱交換器は、地面または基礎に設置され、前記案内配管は、地中及び基礎中の少なくとも一方を通っていることが好ましい。
また、前記送風機は、前記熱交換器が設置されている地面または基礎よりも鉛直方向下側の地面または基礎に設置されていることが好ましい。
また、前記送風機は、水平方向に空気を排出し、前記案内配管は、前記送風機から排出された空気の流れの向きを鉛直方向に変えて前記熱交換器に排出することが好ましい。
また、前記熱交換器は、前記案内配管との接続部と複数の前記フィンチューブとの間に配置された整流板をさらに有することが好ましい。
また、前記送風機は、回転軸が前記鉛直方向に対して傾斜した軸流ファンであることが好ましい。
本発明の冷却装置によれば、空気を利用して二次冷却系の媒体を冷却することができる。
図1は、本実施例に係る冷却装置を備えた原子力施設を模式的に表した概略構成図である。 図2は、本実施例に係る冷却装置の空気冷却器を模式的に表した概略構成図である。 図3は、本実施例に係る空気冷却器の熱交換器を模式的に表した概略構成図である。 図4は、本実施例に係る熱交換器のフィンチューブを模式的に表した概略構成図である。 図5は、図3のA−A線断面図である。 図6は、空気冷却器の熱交換器の積層数と熱伝達率との関係を示すグラフである。 図7は、空気冷却器の熱交換器の積層数と据付面積との関係を示すグラフである。 図8は、他の実施例に係る冷却装置の空気冷却器を模式的に表した概略構成図である。 図9は、図8に示す空気冷却器を拡大して示す拡大構成図である。 図10は、他の実施例に係る冷却装置の空気冷却器を模式的に表した概略構成図である。 図11は、空気冷却器の整流板を模式的に示す概略構成図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明に係る冷却装置について説明する。なお、以下の実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施例に係る冷却装置を備えた原子力施設を模式的に表した概略構成図である。図1に示す原子力施設1は、原子炉5として、例えば、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)が用いられている。この加圧水型の原子炉5を用いた原子力施設1は、原子炉5を含む一次冷却系3と、一次冷却系3と熱交換する二次冷却系4とで構成されており、一次冷却系3には、一次冷却材が流通し、二次冷却系4には、二次冷却材(媒体)が流通している。
一次冷却系3は、原子炉5と、コールドレグとなる冷却材配管6aおよびホットレグとなる冷却材配管6bを介して原子炉5に接続された蒸気発生器7とを有している。また、ホットレグとなる冷却材配管6bには、加圧器8が介設され、コールドレグとなる冷却材配管6aには、冷却材ポンプ9が介設されている。そして、原子炉5、冷却材配管6a,6b、蒸気発生器7、加圧器8および冷却材ポンプ9は、原子炉格納容器10に収容されている。
原子炉5は、上記したように加圧水型原子炉であり、その内部は一次冷却材で満たされている。そして、原子炉5内には、多数の燃料集合体15が収容されると共に、燃料集合体15の核分裂を制御する多数の制御棒16が各燃料集合体15に抜差し可能に設けられている。そして、この制御棒16は、燃料集合体15に対し、制御棒駆動装置17により抜差し方向に駆動される。制御棒駆動装置17により制御棒16が燃料集合体15へ差し込まれると、燃料集合体15における核反応は低下して停止する。一方で、制御棒駆動装置17により制御棒16が引き抜かれると、燃料集合体15における核反応は増大して臨界状態となる。また、この制御棒駆動装置17は、電力の供給が遮断され、電力喪失状態となると、制御棒16を燃料集合体15に差し込むように構成されている。
制御棒16により核分裂反応を制御しながら燃料集合体15を核分裂させると、この核分裂により熱エネルギーが発生する。発生した熱エネルギーは一次冷却材を加熱し、加熱された一次冷却材は、ホットレグとなる冷却材配管6bを介して蒸気発生器7へ送られる。一方、コールドレグとなる冷却材配管6aを介して蒸気発生器7から送られてきた一次冷却材は、原子炉5内に流入して、原子炉5内を冷却する。
ホットレグとなる冷却材配管6bに介設された加圧器8は、高温となった一次冷却材を加圧することにより、一次冷却材の沸騰を抑制している。また、蒸気発生器7は、高温高圧となった一次冷却材を、二次冷却材と熱交換させることにより、二次冷却材を蒸発させて蒸気を発生させ、且つ、高温高圧となった一次冷却材を冷却している。各冷却材ポンプ9は、一次冷却系3において一次冷却材を循環させており、一次冷却材を各蒸気発生器7からコールドレグとなる冷却材配管6aを介して原子炉5へ送り込むと共に、一次冷却材を原子炉5からホットレグとなる冷却材配管6bを介して各蒸気発生器7へ送り込んでいる。
ここで、原子力施設1の一次冷却系3における一連の動作について説明する。原子炉5内の核分裂反応により発生した熱エネルギーにより、一次冷却材が加熱されると、加熱された一次冷却材は、各冷却材ポンプ9によりホットレグとなる冷却材配管6bを介して各蒸気発生器7に送られる。ホットレグとなる冷却材配管6bを通過する高温の一次冷却材は、加圧器8により加圧されることで沸騰が抑制され、高温高圧となった状態で、各蒸気発生器7に流入する。各蒸気発生器7に流入した高温高圧の一次冷却材は、二次冷却材と熱交換を行うことにより冷却され、冷却された一次冷却材は、各冷却材ポンプ9によりコールドレグとなる冷却材配管6aを介して原子炉5に送られる。そして、冷却された一次冷却材が原子炉5に流入することで、原子炉5が冷却される。つまり、一次冷却材は、原子炉5と蒸気発生器7との間を循環している。なお、一次冷却材は、冷却材および中性子減速材として用いられる軽水である。
二次冷却系4は、蒸気管21を介して各蒸気発生器7に接続されたタービン22と、タービン22に接続された復水器23と、復水器23と各蒸気発生器7とを接続する給水管26に介設された給水ポンプ24と、を有している。そして、上記のタービン22には、発電機25が接続されている。
ここで、原子力施設1の二次冷却系4における一連の動作について説明する。蒸気管21を介して各蒸気発生器7から蒸気がタービン22に流入すると、タービン22は回転を行う。タービン22が回転すると、タービン22に接続された発電機25は、発電を行う。この後、タービン22から流出した蒸気は復水器23に流入する。復水器23は、その内部に冷却管27が配設されており、冷却管27の一方には冷却水(例えば、海水)を供給するための取水管28が接続され、冷却管27の他方には冷却水を放水路へ排水するための排水管29が接続されている。そして、復水器23は、タービン22から流入した蒸気を冷却管27により冷却することで、蒸気を液体に戻している。液体となった二次冷却材は、給水ポンプ24により給水管26を介して各蒸気発生器7に送られる。各蒸気発生器7に送られた二次冷却材は、各蒸気発生器7において一次冷却材と熱交換を行うことにより再び蒸気となる。
また、二次冷却系4には、冷却装置40が接続されている。冷却装置40は、二次冷却系4の上述したタービン22を回転させる上記の流れとは別系統の冷却系である。冷却装置40は、冷却水により冷却ができない場合に、二次冷却系4の二次冷却材を冷却する予備冷却系である。冷却装置40は、制御装置41により動作が制御される。
冷却装置40は、流入管42と、流出管44と、開閉弁46,48と、ポンプ49と、空気冷却器50と、を有する。流入管42は、蒸気発生器7の液体状態(水)の二次冷却材を空気冷却器50に案内する配管である。流出管44は、空気冷却器50で冷却された二次冷却材を蒸気発生器7に案内する配管である。開閉弁46は、流入管42に配置されており、流入管42の開閉を切り替える、開閉弁46は、閉じられることで蒸気発生器7の二次冷却材が空気冷却器50に流入することを抑制し、開かれることで蒸気発生器7の二次冷却材が空気冷却器50に流入できる状態とする。開閉弁48は、流出管44に配置されており、流出管44の開閉を切り替える、開閉弁48は、閉じられることで空気冷却器50の二次冷却材が蒸気発生器7に流入することを抑制し、開かれることで空気冷却器50の二次冷却材が蒸気発生器7に流入できる状態とする。ポンプ49は、流出管44に設置されている。ポンプ49は、流出管44内の二次冷却材を蒸気発生器7に送ることで、冷却装置40内を流れる二次冷却材を蒸気発生器7との間で循環させる。空気冷却器50は、流入管42で案内された二次冷却材に空気を吹き付けて、空気と二次冷却材との間で熱交換することで二次冷却材を冷却する空冷式の冷却器である。空気冷却器50の構造は後述する。
冷却装置40は、以上のような構成であり、開閉弁46、48を開状態とし、ポンプ49を駆動させることで、蒸気発生器7、流入管42、空気冷却器50、流出管44、蒸気発生器7の順に二次冷却材を循環させる。また、冷却装置40は、循環する二次冷却材を空気冷却器50で冷却する。これにより、蒸気発生器7内の二次冷却材を冷却することができ、二次冷却材で一次冷却材を冷却し続けることができる。
次に、図2から図5を用いて、空気冷却器50の構成を説明する。図2は、本実施例に係る冷却装置の空気冷却器を模式的に表した概略構成図である。図3は、本実施例に係る空気冷却器の熱交換器を模式的に表した概略構成図である。図4は、本実施例に係る熱交換器のフィンチューブを模式的に表した概略構成図である。図5は、図3のA−A線断面図である。
空気冷却器50は、図2に示すように、送風機52と、案内配管54,55と、熱交換器56と、を有する。送風機52は、地面に設置されている。なお、本実施形態では、送風機が地面に設置されているとしたが、地面に設けられた基礎の上に設置してもよい。ここで、基礎の構成は限定されないが、地面と同様に強固な場所である。例えば基礎は、地面の上に固定されたコンクリートの固まりであり、地震等が発生しても破損しにくく地面と一体で移動(振動)する場所である。以下、地面に設置している機器は、同様に基礎の上に設置することができる。送風機52は、軸方向に空気流を排出する軸流ファンである。本実施例の送風機52は、鉛直方向に対して傾斜下向き、具体的には、水平方向に空気を排出する。案内配管54は、送風機52に空気を案内する配管である。案内配管55は、送風機52から排出された空気流を熱交換器56に送る配管である。なお、案内配管54は設けなくてもよい。空気冷却器50は、送風機52から出力された水平方向の空気流を案内配管55で案内し、熱交換器56内で鉛直方向下から上に向かい空気流として排出する。
熱交換器56は、流入管42及び流出管44と連結されており、二次冷却材が流通される。熱交換器56も地面または土台に設置されている。熱交換器56は、流入管42から流入した二次冷却材と、送風機52及び案内配管54、55で案内された空気流と、の間で熱交換を行わせ、二次冷却材を冷却する。熱交換器56は、図3に示すように、供給部60と、フィンチューブ群61と、排出部64と、を有する。
供給部60は、流入管42と接続されており、流入管42を流れる二次冷却材が供給される。フィンチューブ群61は、複数のフィンチューブ62で構成されている。フィンチューブ62は一方の端部が供給部60に接続され、他方の端部が排出部64と接続されている。フィンチューブ群61のフィンチューブ62は、供給部60から供給された二次冷却材を排出部64に案内して、排出する。排出部64は、流出管44と接続されており、フィンチューブ群61から排出された二次冷却材を流出管44に排出する。
ここで、フィンチューブ群61を構成するフィンチューブ62は、伝熱管であり、図4及び図5に示すように、流通管(チューブ)70と、流通管70に接続されたフィン部72とで構成される。流通管70は、二次冷却材を流通する管路である。フィン部72は、流通管70の外周に設けられたらせん状の板状部材である。フィン部72は、伝熱性の高い材料(例えば、アルミニウム合金、銅等の金属)で形成されている。なお、フィン部72は、流通管70に接続され、且つ表面積が大きい形状であればよく、形状は特に限定されない。例えば、フィン部72は、リング形状の板状部材が流通管70の管路の延在方向に所定間隔で配置された構成でもよい。また、フィン部72は、流通管70の管路の延在方向が長手方向となる板状の部材を、流通管70の延在方向周りに所定間隔で複数配置してもよい。
本実施例のフィンチューブ62は、図5に示すように断面において、流通管70の径をDb、フィン部72の外径をDfとした場合、2Db≦Df≦4Dbとすることが好ましい。流通管70に対するフィン部72の大きさを上記関係とすることで、流通管70を流れる二次冷却材を好適に冷却することができる。
フィンチューブ群61は、図3及び図5に示すように、フィンチューブ62が鉛直方向に複数段積層されている。また、フィンチューブ群61は、図5に示すように、各段のフィンチューブ62が、水平方向(空気の流れに直交する方向)に複数配置されている。なお、フィンチューブ群61は、図3で5段、図5で4段のみを示しているが段数は特に限定されない。例えば、フィンチューブ群61は、水平方向(幅方向)に792列(本)配置したフィンチューブ62を鉛直方向に4段配置してもよい。この場合、フィンチューブ群61は、3168本配置することができる。なお、フィンチューブ群61として配置するフィンチューブ62の水平方向の本数、鉛直方向の段数は、これに限定されない。本実施例のフィンチューブ群61は、フィンチューブ62の水平方向(幅方向)の配置ピッチをS1、鉛直方向(空気の流れ方向)の配置ピッチをS2とした場合、S1=Dfとなり、S2=0.87S1となる。フィンチューブ群61は、上記間隔で配置することで、フィンチューブ62を高密度で配置することができる。なお、フィンチューブ群61の配置は、高密度でフィンチューブ62を配置できるため、本実施例の配置間隔とすることが好ましいがこれに限定されない。
熱交換器56は、送風機52から供給される鉛直方向下から上に向かう空気流がフィンチューブ群61を通過する。熱交換器56は、フィンチューブ群61に送風機52及び案内配管54、55で案内された空気流が吹き付けられることで、空気流とフィンチューブ群61内部を通過する二次冷却材との間で熱交換が行われ、フィンチューブ群61で案内されている二次冷却材が冷却される。また、熱交換器56は、フィンチューブ62にフィン部72を設けることで、フィンチューブ62と空気流とが接する面積を大きくすることができ、熱伝達率を高くすることができ、且つ、二次冷却材を効率よく冷却することができる。
原子力施設1は、空冷式で二次冷却材を冷却する冷却装置40を二次冷却系4に設けることで、水冷式で二次冷却材を冷却する機構が使用できない場合でも、二次冷却材を冷却することができ、一次冷却系3、原子炉5を冷却することができる。
また、冷却装置40は、開閉弁46、48を閉じることで二次冷却材が流通しない構成であるため、タービン22を回転させる二次冷却系4が正常に稼動している場合、二次冷却材が得た熱を効率よく利用して発電を行うことができる。
また、冷却装置40は、空気冷却器50として、送風機52と熱交換器56とを別体とすることで、熱交換器56の配置位置を低くすることができる。これにより、熱交換器56の耐震性等を向上させることができ、装置の耐久性を向上させることができる。
また、空気冷却器50は、送風機52と熱交換器56とを別体とすることで、送風機52に軸流ファンを用いることができる。これにより、熱交換器56に大風量で中圧力の空気流を供給することができる。熱交換器56に供給する空気流を大風量で中圧力の空気流とできることで、フィンチューブ群61のフィンチューブ62を複数段積層させ、さらに、配置密度を高くしても、フィンチューブ群61に空気を好適に供給することができ、熱交換を実行させることができる。空気冷却器50は、フィンチューブ群61を多段かつ高密度で配置できることで、熱交換器56の据付面積を小さくすることができる。これにより、装置を小型化することができる。
空気冷却器50は、送風機52として軸流ファンを用いることで、空気圧が高く大容量の空気を供給することができる。ここで、本実施例は、軸流ファンを水平方向に空気流を出力する構成としたが、これに限定されない。空気冷却器50は、送風機52に軸流ファンを用い、鉛直方向に対して傾斜した方向に空気流を排出することが好ましい。これにより、装置構成を簡単にすることができる。また、空気冷却器50は、送風機52に軸流ファンを用い、水平方向に空気流を排出することがより好ましい。これにより、送風機52をより簡単に設置することができる。なお、空気冷却器50は、送風機52と熱交換器56とを別体とすることで、送風機52に軸流ファン以外の各種高圧の空気流を排出することができる種々の方式の送風機を用いることもできる。
図6は、空気冷却器の熱交換器の積層数と熱伝達率との関係を示すグラフである。図6は、横軸を積層数(流れ方向伝熱管数)[本]とし、縦軸を熱伝達率[W/mK]とする。空気冷却器50は、図6に示すように、流れ方向伝熱管数、つまり、鉛直方向に積層させるフィンチューブ62の本数を多くすることで、管外流速が増加し、管外熱伝達率を高くすることができる。
図7は、空気冷却器の熱交換器の積層数と据付面積との関係を示すグラフである。図7は、横軸を積層数(流れ方向伝熱管数)[本]とし、縦軸を据付面積[m]とする。ここで、図7は、各本数における、送風機52のみの据付面積を「ファンのみ」で示し、熱交換器56のみの据付面積を「熱交のみ」で示し、送風機52と熱交換器56の合計の据付面積を「熱交+ファン」で示す。また、図7に示す例のうち、フィンチューブの積層数が4本(伝熱管の本数が4本)の場合は、送風機と熱交換器とを一体で設け、熱交換器の下に送風機を設けた。なお、ファンとしては、プロペラファンを用いている。
図7に示すように、積層本数を多くすることで、送風機を別体としても、合計の据付面積を小さくすることができる。具体的には、積層数を8本とした場合、積層数を4本とした場合よりも据付面積を36%低減することができる。積層数を16本とした場合、積層数を4本とした場合よりも据付面積を55%低減することができる。なお、熱交換器と送風機とを別体にすることで、送風機の選択肢をより多くすることができ、軸流ファン等により高圧の空気流を排出する送風機を設けることができる。これにより、熱交換器の性能を低下させずに熱交換器を小型化することができる。
[他の実施例]
図8は、他の実施例に係る冷却装置の空気冷却器を模式的に表した概略構成図である。図9は、図8に示す空気冷却器を拡大して示す拡大構成図である。以下、図8及び図9を用いて他の実施例について説明する。なお、以下に示す冷却装置は、空気冷却器の構成以外は、上記実施例の冷却装置40と同様であるので、空気冷却器のみを示す。図8及び図9に示す空気冷却器50aは、送風機52と熱交換器56とを異なる高さの地面(異なる標高)に設置している。空気冷却器50aは、図8示すように、山80に設置している。送風機52は、山80を切り崩して形成した地面82に設置されている。熱交換器56は、山80を切り崩して形成した地面84に設置されている。ここで、地面84は、地面82よりも山80の高い部分を切り崩して形成されている。したがって、空気冷却器50aは、送風機52よりも熱交換器56が標高の高い地面に設置されている。空気冷却器50aの案内配管55は、地面84の下に挿入して配置され、熱交換器56の直下に開口が配置されている。
空気冷却器50aは、送風機52と熱交換器56とを異なる高さの地面、具体的には、熱交換器56を送風機52よりも高い位置の地面に設置することで、熱交換器56の地面からの高さを高くすることなく、案内配管55の開口を熱交換器56の真下に配置することができる。また、空気冷却器50aは、案内配管55の形状を簡単にできるため、案内配管55の開口を熱交換器56の真下しつつ、送風機52から排出された空気流が案内配管55を通過する際に生じる損失を少なくすることができる。これにより、熱交換器56により高い圧力で空気を供給することができる。なお、本実施形態の空気冷却器50aは、送風機52及び熱交換器56を地面82,84上に配置したが、上述したように送風機52及び熱交換器56を基礎上に配置してもよい。具体的には、交換器56を送風機52よりも高い位置の基礎上に配置してもよい。なお、空気冷却器50aは、送風機52及び熱交換器56の一方を基礎の上に配置し、他方を地面の上に配置してもよい。空気冷却器50aは、熱交換器56が基礎の上に配置されている場合、案内配管55は、基礎の中(基礎中)または基礎中と地中の両方に挿入され、熱交換器56の直下に開口が配置される。
図10は、他の実施例に係る冷却装置の空気冷却器を模式的に表した概略構成図である。図11は、空気冷却器の整流板を模式的に示す概略構成図である。図10に示す空気冷却器50bは、熱交換器56の下面に整流板90を備えている以外は、空気冷却器50aと同様の構成である。
空気冷却器50bは、熱交換器56の下面、つまり熱交換器56と案内配管55との接続部に整流板90を備えている。空気冷却器50bは、熱交換器56の下面の全面に配置されている。整流板90は、図11に示すように開口92が所定の間隔で配置された板状の部材である。案内配管55から排出された空気は、整流板90を通過した後、熱交換器56のフィンチューブ群が配置されている領域に排出される。
空気冷却器50bは、送風機52から排出されたが空気流が、整流板90に配置された開口92を通過して、フィンチューブ群が配置されている領域に排出されることで、熱交換器56の内部の各部に平均化された空気を供給することができる。これにより、熱交換器56の熱交換の効率をより向上させることができる。
原子力施設1は、水冷式の熱交換器(復水器23と冷却管27)に異常が発生した場合や、蒸気管21、給水管26等に異常が発生した場合、制御装置41により開閉弁46、48を開状態とし、ポンプ49により二次冷却材の循環を開始し、空気冷却器50を稼動することで、異常発生時に二次冷却材を冷却することができる。
なお、上記実施形態では、冷却装置40の流入管42と流出管44とを蒸気発生器7に接続させたが、これに限定されない。冷却装置40は、流入管42と流出管44とを給水管26に接続するようにしてもよい。つまり、二次冷却系4は、水冷式の熱交換器(復水器23と冷却管27)と空冷式の冷却装置40とを直列で連結してもよい。また、二次冷却系4は、水冷式の熱交換器(復水器23と冷却管27)に換えて冷却装置40を配置してもよい。この場合、原子力施設1は、二次冷却材を冷却する機構として冷却装置40を常時稼動させる。
1 原子力施設
3 一次冷却系
4 二次冷却系
5 原子炉
7 蒸気発生器
8 加圧器
15 燃料集合体
16 制御棒
17 制御棒駆動装置
22 タービン
25 発電機
40 冷却装置
42 流入管
44 流出管
46,48 開閉弁
49 ポンプ
50 空気冷却器
52 送風機
54,55 案内配管
56 熱交換器
60 供給部
61 フィンチューブ群
62 フィンチューブ(伝熱管)
64 排出部
70 流通管(チューブ)
72 フィン部
80 山
82、84 地面
90 整流板
92 開口

Claims (6)

  1. 原子力施設の二次冷却系を流通する媒体を案内する流入管と、
    内部に前記媒体を流通させるフィンチューブを複数有する熱交換器、前記熱交換器から水平方向に一定距離離れた位置に配置された送風機及び前記送風機から排出された空気を前記熱交換器が配置されている領域に案内する案内配管を備え、前記流入管から供給された前記媒体を冷却する空気冷却器と、
    前記空気冷却器で冷却された前記媒体を前記二次冷却系に案内する流出管と、を有し、
    前記熱交換器は、前記フィンチューブが鉛直方向に複数段に積層され、
    前記案内配管は、前記フィンチューブの鉛直方向下側から空気を吹き付ける向きで配置されていることを特徴とする冷却装置。
  2. 前記熱交換器は、地面または基礎に設置され、
    前記案内配管は、地中及び基礎中の少なくとも一方を通っていることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記送風機は、前記熱交換器が設置されている地面または基礎よりも鉛直方向下側の地面または基礎に設置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の冷却装置。
  4. 前記送風機は、水平方向に空気を排出し、
    前記案内配管は、前記送風機から排出された空気の流れの向きを鉛直方向に変えて前記熱交換器に排出することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の冷却装置。
  5. 前記熱交換器は、前記案内配管との接続部と複数の前記フィンチューブとの間に配置された整流板をさらに有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の冷却装置。
  6. 前記送風機は、回転軸が前記鉛直方向に対して傾斜した軸流ファンであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の冷却装置。
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