JP6522920B2 - 空気冷却器、冷却装置および原子力設備 - Google Patents

空気冷却器、冷却装置および原子力設備 Download PDF

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Description

本発明は、冷却媒体を冷却する空気冷却器、空気冷却器を備える冷却装置、および冷却装置が適用される原子力設備に関するものである。
従来、例えば、特許文献1に記載の冷却装置は、内部に媒体を流通させるフィンチューブを複数有する熱交換器と、熱交換器の鉛直方向下側に配置された送風機とを備えて、送風機の送風によりフィンチューブに流通される媒体を冷却する空気冷却器について示されている。
特開2013−217711号公報
上述した特許文献1に記載の空気冷却器は、送風機の送風によりフィンチューブに流通される媒体を冷却するため、屋外に配置されることが多いが、通常の送風方向とは逆に流れる外風が発生する場合、送風に影響を及ぼして冷却性能が低下するおそれがある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、外風の影響を低減して冷却性能の低下を抑制することのできる空気冷却器、冷却装置および原子力設備を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の空気冷却器は、入口および出口を有するケースと、前記ケースの前記入口または前記出口の一方に配置される熱交換部と、前記ケースの前記入口または前記出口の他方に配置されて前記熱交換部を通過する送風を行う送風機と、を備え、前記熱交換部の外縁に配置されて前記熱交換部に通過する空気の流れを案内する案内部材を有することを特徴とする。
この空気冷却器によれば、案内部材により空気の流れが整流されて熱交換部およびケースを円滑に通過する。このため、外風の影響を低減して冷却性能の低下を抑制することができる。しかも、案内部材により空気の流れが整流されて熱交換部およびケースを円滑に通過するため、冷却性能の向上を図ることができる。
また、本発明の空気冷却器では、前記ケースの前記入口または前記出口が対向して設けられて前記熱交換部が対向して配置され、前記案内部材が前記熱交換部の外縁に配置されることを特徴とする。
この空気冷却器によれば、外風により、対向する一方の熱交換部に対してケースの外側から内側に空気が通過し、対向する他方の熱交換部に対してはケースの内側から外側に空気が通過する場合があるが、このような場合、ケースの外側から内側に熱交換部を通過する空気は、そのままケースの内側から外側に熱交換部を通過しても、冷却媒体と熱交換することで冷却媒体を冷却することが可能である。従って、案内部材により空気の流れが整流されて熱交換部およびケースを円滑に通過するため、外風の影響を低減して冷却性能の低下を抑制することができる。
また、本発明の空気冷却器では、前記案内部材は、前記熱交換部に通過する送風方向における両側に配置されることを特徴とする。
この空気冷却器によれば、外風の影響を低減して冷却性能の低下を抑制する効果、および通常時に冷却性能を向上する効果を顕著に得ることができる。
また、本発明の空気冷却器では、前記案内部材は、ベルマウス状に形成されることを特徴とする。
この空気冷却器によれば、空気の整流効果が顕著であり、外風の影響を低減して冷却性能の低下を抑制する効果、および通常時に冷却性能を向上する効果を顕著に得ることができる。
また、本発明の空気冷却器では、前記ケースの外側であって前記熱交換部の側部を覆う外壁を配置することを特徴とする。
この空気冷却器によれば、外壁により、熱交換部を通過する空気の送風方向を阻害するような風を遮り、熱交換部を通過する空気の送風方向を規定することができる。この結果、外風の影響を低減して冷却性能の低下を抑制する効果、および通常時に冷却性能を向上する効果を助勢することができる。
また、本発明の空気冷却器では、前記外壁は、建物の壁であることを特徴とする。
この空気冷却器によれば、外壁に建物の壁を利用することで、外風の影響を低減して冷却性能の低下を抑制する効果、および通常時に冷却性能を向上する効果を顕著に得る構成を、低コストで得ることができる。
また、本発明の空気冷却器では、前記ケースの前記出口が上方に向けて設けられており、当該出口から上方に延在して前記出口から排出される空気を上昇させる排気筒が配置されることを特徴とする。
熱交換部を通過する空気により熱交換部の冷却媒体が冷却され、ケースの内部の空間の空気は加熱される。この空気冷却器によれば、この加熱された空気は、ケースの内部でドラフト力により押し上げられ排気筒を上昇してケースの外側に排出される。従って、加熱された空気の排出を効率よく行うことができる。しかも、ドラフト力によりケースの外側に排出され、ケースの外側から新たに熱交換部を通過する空気を引き込むため、送風機が動作しない場合でも冷却媒体の冷却を行うことができる。さらに、排気筒の先端を水平方向に沿って通過する気流により排気筒の空気を引き出すため、空気の排出を助勢することができる。
また、本発明の空気冷却器では、前記排気筒は、先端がベルマウス状に形成されることを特徴とする。
この空気冷却器によれば、排気筒から排出される空気が整流されるため、空気の排出を助勢することができ、これにより冷却性能を向上することができる。
上述の目的を達成するために、本発明の冷却装置は、設備で生成された熱と熱交換を行う冷却媒体を循環させるための循環路と、前記循環路の冷却媒体の熱を熱交換により取得する上述したいずれか1つの空気冷却器と、を備えることを特徴とする。
この冷却装置によれば、設備で生成された熱と熱交換を行う冷却媒体を冷却するための空気冷却器に対し、外風の影響を低減して冷却性能の低下を抑制することができる。
上述の目的を達成するために、本発明の原子力設備は、上述したいずれか1つの空気冷却器、または上述した冷却装置を有することを特徴とする。
この原子力設備によれば、原子力設備で生成された熱と熱交換を行う冷却媒体を冷却するための空気冷却器に対し、外風の影響を低減して冷却性能の低下を抑制することができる。
本発明によれば、外風の影響を低減して冷却性能の低下を抑制することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る冷却装置を備える原子力設備の概略構成図である。 図2は、本発明の実施形態に係る冷却装置の概略図である。 図3は、本発明の実施形態に係る空気冷却器の概略図である。 図4は、本発明の実施形態に係る空気冷却器の概略図である。 図5は、本発明の実施形態に係る空気冷却器の概略図である。 図6は、本発明の実施形態に係る空気冷却器の概略図である。 図7は、本発明の実施形態に係る空気冷却器の概略図である。 図8は、本発明の実施形態に係る空気冷却器の概略図である。 図9は、本発明の実施形態に係る空気冷却器の概略図である。 図10は、本発明の実施形態に係る空気冷却器の概略図である。 図11は、本発明の実施形態に係る空気冷却器の概略図である。 図12は、本発明の実施形態に係る空気冷却器の概略図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施形態に係る冷却装置を備える原子力設備の概略構成図である。図1に示す原子力設備1は、原子炉5として、例えば、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)が用いられている。この加圧水型の原子炉5を用いた原子力設備1は、原子炉5を含む一次冷却系3と、一次冷却系3と熱交換する二次冷却系4とで構成されており、一次冷却系3には、一次冷却水が流通し、二次冷却系4には、二次冷却水が流通する。
一次冷却系3は、原子炉5と、コールドレグとなる冷却水配管6aおよびホットレグとなる冷却水配管6bを介して原子炉5に接続された蒸気発生器7とを有している。冷却水配管6bは、加圧器8が設けられている。また、冷却水配管6aは、冷却水ポンプ9が設けられている。これら、原子炉5、冷却水配管6a,6b、蒸気発生器7、加圧器8および冷却水ポンプ9は、堅牢な原子炉格納容器10に収容されている。
原子炉5は、上記したように加圧水型原子炉であり、その内部は一次冷却水で満たされている。原子炉5は、その内部に、多数の燃料集合体15が収容されるとともに、燃料集合体15の核分裂を制御する多数の制御棒16が各燃料集合体15に抜き差し可能に設けられている。制御棒16は、燃料集合体15に対し、制御棒駆動装置17により抜き差し方向に駆動される。制御棒駆動装置17により制御棒16が燃料集合体15へ差し込まれると、燃料集合体15における核反応は低下して停止する。一方で、制御棒駆動装置17により制御棒16が引き抜かれると、燃料集合体15における核反応は増大して臨界状態となる。また、制御棒駆動装置17は、電力の供給が遮断され、電力喪失状態となると、制御棒16を燃料集合体15に差し込むように構成されている。
制御棒16により核分裂反応を制御しながら燃料集合体15を核分裂させると、この核分裂により熱エネルギーが発生する。発生した熱エネルギーは一次冷却水を加熱し、加熱された一次冷却水は、冷却水配管6bを介して蒸気発生器7へ送られる。一方、冷却水配管6aを介して蒸気発生器7から送られてきた一次冷却水は、原子炉5内に流入して、原子炉5内を冷却する。
冷却水配管6bに設けられた加圧器8は、高温となった一次冷却水を加圧することにより、一次冷却水の沸騰を抑制している。また、蒸気発生器7は、高温高圧となった一次冷却水を、二次冷却水と熱交換させることにより、二次冷却水を蒸発させて蒸気を発生させ、かつ高温高圧となった一次冷却水を冷却する。冷却水ポンプ9は、一次冷却系3において一次冷却水を循環させ、一次冷却水を蒸気発生器7から冷却水配管6aを介して原子炉5へ送り込むとともに、一次冷却水を原子炉5から冷却水配管6bを介して蒸気発生器7へ送り込む。なお、蒸気発生器7は、1つの原子炉5に対して1つ設けられた形態で図示されているが、複数設けられていてもよい。
ここで、原子力設備1の一次冷却系3における一連の動作について説明する。原子炉5内の核分裂反応により発生した熱エネルギーにより、一次冷却水が加熱されると、加熱された一次冷却水は、冷却水ポンプ9によりホットレグとなる冷却水配管6bを介して蒸気発生器7に送られる。ホットレグとなる冷却水配管6bを通過する高温の一次冷却水は、加圧器8により加圧されることで沸騰が抑制され、高温高圧となった状態で、蒸気発生器7に流入する。蒸気発生器7に流入した高温高圧の一次冷却水は、二次冷却水と熱交換を行うことにより冷却され、冷却された一次冷却水は、冷却水ポンプ9によりコールドレグとなる冷却水配管6aを介して原子炉5に送られる。そして、冷却された一次冷却水が原子炉5に流入することで、原子炉5が冷却される。つまり、一次冷却水は、原子炉5と蒸気発生器7との間を循環している。なお、一次冷却水は、冷却材および中性子減速材として用いられる軽水である。
二次冷却系4は、蒸気管21を介して蒸気発生器7に接続されたタービン22と、タービン22に接続された復水器23と、復水器23と蒸気発生器7とを接続する給水管26に介設された給水ポンプ24と、を有している。そして、上記のタービン22には、発電機25が接続されている。
ここで、原子力設備1の二次冷却系4における一連の動作について説明する。蒸気管21を介して蒸気発生器7から蒸気がタービン22に流入すると、タービン22は回転を行う。タービン22が回転すると、タービン22に接続された発電機25は、発電を行う。この後、タービン22から流出した蒸気は復水器23に流入する。復水器23は、その内部に冷却管27が配設されており、冷却管27の一方には冷却水(例えば、海水)を供給するための取水管28が接続され、冷却管27の他方には冷却水を放水路へ排水するための排水管29が接続されている。そして、復水器23は、タービン22から流入した蒸気を冷却管27により冷却することで、蒸気を液体に戻している。液体となった二次冷却水は、給水ポンプ24により給水管26を介して蒸気発生器7に送られる。蒸気発生器7に送られた二次冷却水は、蒸気発生器7において一次冷却水と熱交換を行うことにより再び蒸気となる。
上述した原子力設備1では、上述した原子力設備1の建屋内で、使用済みとなった燃料集合体15(以下、使用済燃料という)が使用済燃料ピット31内に保管され、当該使用済燃料ピット31内に満たされた使用済燃料ピット冷却水31aにより冷却される。そして、使用済燃料ピット冷却水31aは、使用済燃料から生じる熱により加熱されるため冷却する必要がある。そこで、使用済燃料ピット31は、使用済燃料ピット冷却水31aを循環させる使用済燃料ピット冷却水循環路32および循環ポンプ33が設けられ、この使用済燃料ピット冷却水循環路32の途中に使用済燃料ピット冷却器34が設けられている。
また、上述した原子力設備1では、原子炉5の停止時に原子炉5内の一時冷却水を冷却する必要がある。そこで、上述した原子力設備1の建屋内で、ホットレグとなる冷却水配管6bとコールドレグとなる冷却水配管6aとに両端が接続されてこの一次冷却水を循環させる一次冷却水循環路35および循環ポンプ36が設けられ、この一次冷却水循環路35の途中に予熱除去冷却器37が設けられている。
そして、使用済燃料ピット冷却器34は、熱交換器として構成されて、使用済燃料ピット冷却水循環路32の使用済燃料ピット冷却水31aを冷却するための原子炉補機冷却水(冷却媒体)が循環される原子炉補機冷却水循環路(第一循環路)41の一部が介在されている。同様に、予熱除去冷却器37は、熱交換器として構成されて、一次冷却水循環路35を冷却するための原子炉補機冷却水が循環される原子炉補機冷却水循環路41の一部が介在されている。
なお、原子炉補機冷却水により冷却される使用済燃料ピット冷却器34や予熱除去冷却器37は、一例であり、原子力設備1においては、図には明示しないが、原子炉補機冷却水循環路41に循環される原子炉補機冷却水により冷却される他の冷却器もある。
図2は、本実施形態に係る冷却装置の概略図である。図3および図4は、本実施形態に係る空気冷却器の概略図である。
上述した、原子炉補機冷却水が循環される原子炉補機冷却水循環路41は、図2に示すように、本実施形態における冷却装置40の構成として上述した原子力設備1の建屋30内に設けられている。原子炉補機冷却水循環路41は、原子炉補機冷却水を循環させるため、循環ポンプ42が設けられている。そして、冷却装置40は、原子炉補機冷却水循環路41や循環ポンプ42の他、原子炉補機冷却水冷却器43が設けられている。
原子炉補機冷却水冷却器43は、上述した原子力設備1の建屋30の外部から導入される冷却水と、原子炉補機冷却水循環路41に循環される原子炉補機冷却水とを非接触で熱交換させるものである。具体的に、原子炉補機冷却水冷却器43は、冷却水が導入される外部冷却水導入路44の一部、および原子炉補機冷却水循環路41の一部が配置されている。外部冷却水導入路44は、冷却水として、例えば、海水が適用され、この海水を導入するための海水ポンプ45が接続されている。すなわち、原子炉補機冷却水冷却器43は、海水ポンプ45により外部冷却水導入路44に導入された海水と、原子炉補機冷却水循環路41に循環される原子炉補機冷却水とを非接触で熱交換し、原子炉補機冷却水を冷却する。そして、このように冷却された原子炉補機冷却水により使用済燃料ピット冷却器34や予熱除去冷却器37を介して使用済燃料ピット冷却水31aや一次冷却水を冷却することができる。
また、冷却装置40は、空気冷却器(副冷却部)50が設けられている。空気冷却器50は、上述した原子力設備1の建屋30の外部に設けられ、シビアアクシデント時に電源が喪失し、原子炉補機冷却水冷却器43に海水を供給する海水ポンプ45に電源が供給されなくなった場合や、海水ポンプ45が故障した場合を想定し、確実に原子炉補機冷却水を冷却するために適用される。
空気冷却器50は、原子炉補機冷却水循環路41の原子炉補機冷却水が循環されるように原子炉補機冷却水循環路41の途中から迂回した補助冷却水循環路51および循環ポンプ52を有する。空気冷却器50は、補助冷却水循環路51の一部が流通される熱交換部53と、この熱交換部53に外部の空気を送り接触させる送風機54を備える。熱交換部53は、図には明示しないが、補助冷却水循環路51が流通される複数の伝熱管が複数並設されたフィンを貫通して構成されている。そして、送風機54の送る風がフィンの間を通過することでフィンを介して伝熱管内の補助冷却水循環路51を冷却する。なお、空気冷却器50は、シビアアクシデント時に使用され、通常時は使用されないため、通常時は閉作動され必要に応じて開作動される開閉弁55が補助冷却水循環路51に設けられている。
この空気冷却器50は、図3および図4に示すように、熱交換部53および送風機54がケース56に設けられている。ケース56は、天板56A、底板56Bおよび側板56Cで囲まれて内部に空間Eが形成された矩形の箱状に構成されている。ケース56は、入口57および出口58を有する。本実施形態において、ケース56は、入口57が水平方向で対向する両側に設けられ、出口58が天板56Aに設けられている。そして、ケース56は、入口57が対向している他の側部が側板56Cで塞がれている。このケース56の入口57に熱交換部53が設けられ、出口58に送風機54が設けられる。出口58は、送風機54の周囲を覆うダクト56Dを介して設けられている。すなわち、送風機54によりケース56の入口57から出口58に送風が行われ、この空気が入口57の熱交換部53に流通されて当該熱交換部53に導入される原子炉補機冷却水(冷却媒体)を冷却する。なお、送風機54の送風方向を逆にし、上述した出口58が入口となって入口57が出口となる構成であってもよい。また、図4に示すように、熱交換部53は、周りが枠53Aで囲まれており、図には明示しないが、当該枠53Aの内側に複数のフィンが並べて設けられ、このフィンに複数の伝熱管が貫通して設けられている。また、本実施形態では、図4に示すように、熱交換部53が上下に2つ配置されているが、1つであってもよいし、左右に複数配置されていてもよい。また、本実施形態では、図4に示すように、ダクト56Dが2つ配置されているが、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
このような冷却装置40は、通常時、原子炉補機冷却水冷却器43により、原子力設備1の建屋30の外部から導入される冷却水と、原子炉補機冷却水循環路41に循環される原子炉補機冷却水とを非接触で熱交換し、冷却された原子炉補機冷却水により使用済燃料ピット冷却器34や予熱除去冷却器37を介して使用済燃料ピット冷却水31aや一次冷却水を冷却することができる。
また、シビアアクシデント時に電源が喪失し、原子炉補機冷却水冷却器43に海水を供給する海水ポンプ45に電源が供給されなくなった場合や、海水ポンプ45が故障した場合、開閉弁55を開作動させると共に循環ポンプ52を作動させて、原子炉補機冷却水循環路41の原子炉補機冷却水を空気冷却器50の熱交換部53に供給し、かつ送風機54を作動させて原子炉補機冷却水を冷却する。
このように、本実施形態の冷却装置40によれば、シビアアクシデント時に原子炉補機冷却水の冷却を通常時から継続して冷却することができる。
図5〜図12は、本実施形態に係る空気冷却器の概略図である。
本実施形態の空気冷却器50は、上述した構成において、熱交換部53に案内部材59が設けられている。
案内部材59は、熱交換部53の外縁である枠53Aに、当該枠53Aに沿って設けられており、熱交換部53に通過する空気の流れを案内するものである。すなわち、案内部材59は、熱交換部53に通過する空気の渦流や剥離を防いで整流することのできる面を有して形成され、例えば、図5に示すように熱交換部53の外縁から枠53A外に広がるベルマウス状や、図6に示すように熱交換部53の外縁から枠53A外に広がる傾斜状に配置される板材からなる。この案内部材59は、熱交換部に通過する送風方向における両側に設けられるように図示されているが、いずれか一方であってもよい。
なお、図5および図6に示すように、熱交換部53が上下に配置されている場合、相互の枠53Aに設けられる案内部材59は、互いに先端が接続されていてもよく、離れて隙間が形成されていてもよい。整流効果をより得るためには、案内部材59の互いの先端を接続することが好ましい。
このように構成された空気冷却器50によれば、図3に示す矢印のように、通常、送風機54によりケース56の外側から内側に各熱交換部53を通過して空気が流れ、ケース56の外に排出される。しかし、台風や天候悪化時の強風により、図5および図6に示す矢印のように、対向する一方の熱交換部53に対してケース56の外側から内側に空気が通過するが、対向する他方の熱交換部53に対してはケース56の内側から外側に空気が通過する場合がある。このような場合、ケース56の外側から内側に熱交換部53を通過する空気は、例えば、空気(外気)温度が30℃であって熱交換部53に流通される冷却媒体の温度が60℃であった場合、空気は、冷却媒体と熱交換することで冷却媒体を冷却する一方で55℃まで昇温する。そして、そのまま空気がケース56の内側から外側に熱交換部53を通過しても、空気は冷却媒体の温度60℃よりも低い温度55℃であるため、冷却媒体と熱交換することで冷却媒体を冷却することができる。ここで、案内部材59を有さない場合は、熱交換部53を通過する空気が渦流や剥離を生じることでケース56内に滞留する可能性があるが、案内部材59を有する場合、空気の流れが整流されて熱交換部53およびケース56を円滑に通過する。このため、外風の影響を低減して冷却性能の低下を抑制することができる。
また、台風や天候悪化時の強風が生じていない通常時であっても、案内部材59により空気の流れが整流されて熱交換部53およびケース56を円滑に通過するため、冷却性能の向上を図ることができる。
ところで、図7に示す空気冷却器50では、ケース56は、それぞれ1つの入口57および出口58が水平方向に対向して設けられている。出口58は、ケース56の側板56Cに設けられている。このケース56の入口57に熱交換部53が設けられ、出口58に送風機54が設けられる。出口58は、送風機54の周囲を覆うダクト56Dを介して設けられている。すなわち、送風機54によりケース56の入口57から出口58に送風が行われ、この空気が入口57の熱交換部53に流通されて当該熱交換部53に導入される原子炉補機冷却水(冷却媒体)を冷却する。このような構成の空気冷却器50においても、案内部材59を設けることにより、外風の影響を低減して冷却性能の低下を抑制すること、および通常時に冷却性能の向上を図ることができる。
なお、案内部材59は、熱交換部53に通過する送風方向における両側に配置されることが好ましい。
この空気冷却器50によれば、外風の影響を低減して冷却性能の低下を抑制する効果、および通常時に冷却性能を向上する効果を顕著に得ることができる。
また、案内部材59は、ベルマウス状に形成されることが好ましい。
この空気冷却器50によれば、空気の整流効果が顕著であり、外風の影響を低減して冷却性能の低下を抑制する効果、および通常時に冷却性能を向上する効果を顕著に得ることができる。
図8〜図10に示す空気冷却器50は、ケース56の外側であって熱交換部53の側部を覆う外壁60が配置されている。
外壁60は、図8〜図10に示すように、ケース56の側板56Cに沿って配置され、図では側板56Cに接触して配置されている。また、外壁60は、図8および図10に示すように、熱交換部53を通過する空気の送風方向でケース56よりも長く延在して配置されている。また、外壁60は、図9に示すように、空気が排出されるダクト56Dの上端と同等またはそれ以上に上方に延在して配置されている。
この空気冷却器50によれば、外壁60により、熱交換部53を通過する空気の送風方向を阻害するような風を遮り、熱交換部53を通過する空気の送風方向を規定することができる。この結果、外風の影響を低減して冷却性能の低下を抑制する効果、および通常時に冷却性能を向上する効果を助勢することができる。
また、外壁60は、熱交換部53の両側部を覆うことが外風の影響を低減して冷却性能の低下を抑制する効果、および通常時に冷却性能を向上する効果を顕著に得るうえで好ましいが、外風の方向がほぼ変わらない環境の場合は、熱交換部53の少なくとも一方の側部を覆うように構成されていてもよい。
また、外壁60は、ケース56の側板56Cとの間に間隔が設けられていてもよい。この場合、間隔は、数mmであってもよいが、メンテナンスを行うために作業員が入れる600mmから1000mm程度であることが好ましい。また、外壁60は、ケース56の側板56Cと接触して配置される場合、メンテナンスを行うために作業員が入れる扉(図示せず)が設けられていることが好ましい。
また、外壁60は、建物の壁であることが好ましい。
この空気冷却器50によれば、外壁60に建物(例えば、建屋30)の壁を利用することで、外風の影響を低減して冷却性能の低下を抑制する効果、および通常時に冷却性能を向上する効果を顕著に得る構成を、低コストで得ることができる。
また、外壁60は、図10に示すように、ケース56から外側に広がるベルマウス状や、図には明示しないがケース56から外側に広がる傾斜状に配置されることが、熱交換部53を通過する空気を整流するため、外風の影響を低減して冷却性能の低下を抑制する効果、および通常時に冷却性能を向上する効果を助勢することができる。
図11および図12に示す空気冷却器50は、ケース56の出口58が上方に向けて設けられており、当該出口58から上方に延在して出口58から排出される空気を上昇させる排気筒61が配置されている。
この空気冷却器50によれば、熱交換部53を通過する空気により熱交換部53の冷却媒体が冷却され、ケース56の内部の空間Eの空気は加熱される。この加熱された空気は、ケース56の内部でドラフト力により押し上げられ排気筒61を上昇してケース56の外側に排出される。従って、出口58からの加熱された空気の排出を効率よく行うことができる。しかも、ドラフト力によりケース56の外側に排出され、ケース56の外側から新たに熱交換部53を通過する空気を引き込むため、送風機54が動作しない場合でも冷却媒体の冷却を行うことができる。さらに、排気筒61の先端を水平方向に沿って通過する気流により排気筒61の空気を引き出すため、空気の排出を助勢することができる。
なお、送風機54が動作しない場合、ドラフト力によりケース56の外側に排出され、ケース56の外側から新たに熱交換部53を通過する空気を引き込む作用を送風機54が阻害しないように、送風機54を着脱可能に設けることが好ましい。また、排気筒61も、送風機54が動作しない場合に利用するのであれば、着脱可能に設けることが好ましい。
また、排気筒61は、先端がベルマウス状に形成されることが好ましい。
この空気冷却器50によれば、排気筒61から排出される空気が整流されるため、空気の排出を助勢することができ、これにより冷却性能を向上することができる。
40 冷却装置
50 空気冷却器
51 補助冷却水循環路
52 循環ポンプ
53 熱交換部
53A 枠
54 送風機
55 開閉弁
56 ケース
56A 天板
56B 底板
56C 側板
56D ダクト
57 入口
58 出口
59 案内部材
60 外壁
61 排気筒

Claims (10)

  1. 入口および出口を有するケースと、
    前記ケースの前記入口または前記出口の一方に配置される熱交換部と、
    前記ケースの前記入口または前記出口の他方に配置されて前記熱交換部を通過する送風を行う送風機と、
    を備え、
    前記熱交換部の外縁であって少なくとも前記熱交換部よりも前記ケースの外側に配置されて前記熱交換部に通過する空気の流れを案内する案内部材を有し、前記案内部材は、ベルマウス状に形成されることを特徴とする空気冷却器。
  2. 入口および出口を有するケースと、
    前記ケースの前記入口または前記出口の一方に配置される熱交換部と、
    前記ケースの前記入口または前記出口の他方に配置されて前記熱交換部を通過する送風を行う送風機と、
    を備え、
    前記熱交換部の外縁に沿って一周囲むように配置されて前記熱交換部に通過する空気の流れを案内する案内部材を有し、前記案内部材は、ベルマウス状に形成されることを特徴とする空気冷却器。
  3. 前記ケースの前記入口または前記出口が対向して設けられて前記熱交換部が対向して配置され、前記案内部材が前記熱交換部の外縁に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の空気冷却器。
  4. 前記案内部材は、前記熱交換部に通過する送風方向における両側に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の空気冷却器。
  5. 前記ケースの外側であって前記熱交換部の側部を覆う外壁を配置することを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の空気冷却器。
  6. 前記外壁は、建物の壁であることを特徴とする請求項に記載の空気冷却器。
  7. 前記ケースの前記出口が上方に向けて設けられており、当該出口から上方に延在して前記出口から排出される空気を上昇させる排気筒が配置されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の空気冷却器。
  8. 前記排気筒は、先端がベルマウス状に形成されることを特徴とする請求項に記載の空気冷却器。
  9. 設備で生成された熱と熱交換を行う冷却媒体を循環させるための循環路と、
    前記循環路の冷却媒体の熱を熱交換により取得する請求項1〜のいずれか1つに記載の空気冷却器と、
    を備えることを特徴とする冷却装置。
  10. 請求項1〜請求項のいずれか1つに記載の空気冷却器、または請求項に記載の冷却装置を有することを特徴とする原子力設備。
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