JPH0414221Y2 - - Google Patents

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JPH0414221Y2
JPH0414221Y2 JP1982202245U JP20224582U JPH0414221Y2 JP H0414221 Y2 JPH0414221 Y2 JP H0414221Y2 JP 1982202245 U JP1982202245 U JP 1982202245U JP 20224582 U JP20224582 U JP 20224582U JP H0414221 Y2 JPH0414221 Y2 JP H0414221Y2
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JP1982202245U
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、カラー複写機による複製が困難な印
刷物に関する。
【従来の技術】
電子写真技術が進歩した結果、精巧なカラー複
写機が実用の段階に入つたので、多色の印刷物に
おいてもしばしば不都合な複製が企てられ、その
対策が必要になつている。とくに有価証券をはじ
めとする各種の文書に関して、その偽造の変造を
防止する努力は、常になされている。 従来、重要な証券の印刷には彫刻凹版印刷、レ
インボー印刷あるいはオルロフ印刷などの技術が
あり、これらはカラー複写機による複製への対策
となり得るが、印刷コストが高くつく上に、被印
刷媒体および印刷方式が限定されるので、一般的
といえない。
【考案が解決しようとする課題】 本考案の目的は、このような問題に対処し、カ
ラー複写機の複写能力と印刷技術との差を利用し
て、オリジナルをカラー複写機にかけて得たコピ
ーでは画像が損失してしまい、複写したことがわ
かるとともに、その画像のもつ情報が失われるよ
うにした、複製が困難な印刷物を提供することに
ある。
【課題を解決するための手段】
本考案の複写機による複製が困難な印刷物は、
印刷絵柄の少なくとも一部分を白抜き画像とし、
この白抜き画像を形成する周囲の部分の印刷を、
カラー複写機で複写可能な最小の網点サイズに達
しないサイズの網点印刷により行なうか、または
カラー複写機で複写可能な最低の濃さに達しない
インキ濃度のベタ印刷により行ない、カラー複写
機で複写したときに白抜き画像が消失するように
したものである。 図面を参照して具体例につき説明すれば、本考
案の印刷物は、第1図に示すように、印刷絵柄の
ある部分5(図で文字「A」の部分)を白抜きと
し、その周囲の部分7を小さい網点で印刷した印
刷物1である。小さい網点のサイズは、カラー複
写機で複写可能な最小の網点サイズに達しないサ
イズ、すなわち複写機の解像能力に達しないサイ
ズとする。 第3図に示すように、小さい網点に代えて、カ
ラー複写機で複写可能な最低の濃度に達しないイ
ンキ濃度のベタ印刷8を行なつてもよい。 上記白抜き画像とは別の部分に、またはこれと
重ねて、複写機の複写能力に達した網点サイズま
たはインキ濃度で他の画像を設けることは任意で
ある。この場合、白抜き画像を形成する周囲の部
分と別の画像を形成する他の部分とは、同じ印刷
インキを使用して面積率を同じくし、網点サイズ
だけ変更した印刷とすることが推奨される。
【作用】
第1図に示したオリジナル印刷物1をカラー複
写機にかけて複写すると、第2図のようなコピー
2ができる。すなわち、第1図の小さい網点の部
分(文字「A」の周囲の部分)7は、網点を複写
機が解像しない結果、空白の部分9となり、第2
図にみるように白抜き画像5は消失してしてしま
う。第3図に示した印刷物をカラー複写機にかけ
ると、やはり第2図のようなコピーができる。 白抜き画像の消失は、そのコピーが複製したも
のであることを示すばかりでなく、画像のもつて
いた情報が失われる結果、コピーとしての価値を
低下させるものであつて、これらの作用があいま
つて、複製を妨げる効果が著しくなる。 複写機の複写能力に達した網点サイズまたはイ
ンキ濃度で他の画像を設けた場合、複写機にかけ
て得たコピーは、他の画像が複写される結果、白
抜き画像が消失するばかりでなく別異の画像があ
らわれたものとなつて、コピーであることが一層
明瞭にわかる。 網点の大きさ(線数)、面積率、およびベタ印
刷のインキの濃度は、複製に使用されそうなカラ
ー複写機の解像能力、カラー復元能力に応じて、
必要により若干の実験をして選択すればよい。網
点について一例を挙げれば、線数133/インチ
−面積率20%または10%の網点は、現在実用され
ているカラー複写機では解像できず、空白となる
から、この限界を超える大きさの網点とする必要
がある。
【考案の効果】
本考案の印刷物は、カラー複写機にかけて得ら
れるコピーではオリジナルの画像が消失し、態様
によつてはさらに別の画像が出現するため、複製
品であることが直ちにわかり、かつ白抜き画像の
もつていた情報が失われることによりコピーをす
る意義が低くなるものであつて、これらの効果が
あいまつて、結局、複製がすこぶる困難なもので
ある。 本考案の印刷物は、オフセツト印刷、凸版印刷
など、比較的簡易な印刷手段によつてつくること
ができ、また被印刷物の種類もとくに制限されな
い。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の印刷物において複製が困難な原
理を説明するためのものであつて、第1図は代表
的な態様の印刷物の構成を示し、第2図はそのコ
ピーの構成をそれぞれ示す。第3図は、本考案の
別の態様を示す、第1図と同様な図である。 1……印刷物、2……コピー、5……白抜き画
像、7……周囲の部分(小さな網点の網点印刷)、
8……周囲の部分(濃度の低いインキのベタ印
刷)、9……空白の部分。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 印刷絵柄の少なくとも一部分を白抜き画像と
    し、この白抜き画像を形成する周囲の部分の印刷
    を、カラー複写機で複写可能な最小の網点サイズ
    に達しないサイズの網点印刷により行なうか、ま
    たはカラー複写機で複写可能な最低の濃さに達し
    ないインキ濃度のベタ印刷により行ない、カラー
    複写機で複写したときに白抜き画像が消失するよ
    うにした、複写機による複製が困難な印刷物。
JP20224582U 1982-12-24 1982-12-24 複製困難な印刷物 Granted JPS5999775U (ja)

Priority Applications (1)

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JP20224582U JPS5999775U (ja) 1982-12-24 1982-12-24 複製困難な印刷物

Applications Claiming Priority (1)

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JP20224582U JPS5999775U (ja) 1982-12-24 1982-12-24 複製困難な印刷物

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Publication Number Publication Date
JPS5999775U JPS5999775U (ja) 1984-07-05
JPH0414221Y2 true JPH0414221Y2 (ja) 1992-03-31

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ID=30427719

Family Applications (1)

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JP20224582U Granted JPS5999775U (ja) 1982-12-24 1982-12-24 複製困難な印刷物

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JPH0764147B2 (ja) * 1988-09-19 1995-07-12 株式会社細川活版所 コピー偽造防止用紙
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JPS5999775U (ja) 1984-07-05

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