JPH0414194B2 - - Google Patents

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JPH0414194B2
JPH0414194B2 JP60197614A JP19761485A JPH0414194B2 JP H0414194 B2 JPH0414194 B2 JP H0414194B2 JP 60197614 A JP60197614 A JP 60197614A JP 19761485 A JP19761485 A JP 19761485A JP H0414194 B2 JPH0414194 B2 JP H0414194B2
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Japan
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rust
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JP60197614A
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Koji Fujimori
Keiko Fujimori
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は除錆剤、特に製紙廃棄物等の紙と食酢
を混合し、そのろ過液中にポリエステルポリオー
ルを添加反応して三つの相からなる変性物を得、
それより分離して得た第1相の液状組成物を含有
する除錆剤に関する。 従来技術 従来より製紙廃棄物、木破片等の製紙セルロー
ズ系の廃棄物を利用することは試みられている
が、いずれもその繊維そのものを利用し、粉末或
いはそれより板状物にする等にするものであり、
それら製紙廃物を変性して利用する試みはなされ
ておらず、ましてや、これらの変性物より除錆剤
を得ることについては未まだ試みられた例はみら
れない。 発明が解決しようとする問題点 したがつて、従来のセルローズ系の廃棄物資源
の利用には自ずから限界があり、その有効利用も
しくはその活用方法の出現が望まれていた。 問題点を解決するための手段 本発明は前記の課題を解決すべく鋭意研究の結
果、製紙廃棄物等の紙を食酢及びポリエステルポ
リオールと共に処理し、それより得られた沈澱相
の三つの相のうち第1相の液相物が除錆剤として
有用な変性物であることを見出し、本発明に到達
したものである。 即ち、本発明は、紙と食酢液を混合し、攪拌
し、原料に存在する菌の活動できる温度範囲で静
置し、次いで混合物をろ過し、該ろ過液とポリエ
ステルポリオールとを菌の活動できる温度範囲で
混和攪拌し、醸成し、静置して、第1相たる液
相、第2相たるイオン交換半透膜粘相及び第3相
たる液粘相の三相抱括変性物を得、それより分離
して得た第1相の液状組成物を含有する除錆剤に
関するものである。 本発明の除錆剤とは防錆、錆落し、金属メツキ
剥離、膜の剥離剤等を含むものである。 本発明の製紙廃棄物等の紙は例えば以下のもの
が使用される。 (イ) かつ色包装紙、セメント用紙、 (ロ) 新聞紙、段ボール、 (ハ) 低級、高級印刷紙、グラビア紙、 (ニ) 木繊維 又、本発明の食酢液中の繊維を繊維素まで解ぐ
し、抽出物に含まれ、本発明の変性物の形成の働
きをするここに存在する菌類は第1表に示すとお
りである。
【表】 そして、これら石油原料のメタン化資源に含ま
れる代表的菌類Bacillus属、Candida属のうち具
体的に顕微鏡実写で確認した菌類は日本産酵母、
石油工業に利用されるものと同一のCandida
Arborea(基質n−paraffin)、メタン発酵を促す
バチルス−アミロバクタ、セルロ−ゼメタニク
ス、後述のバクテリア半透膜に大きな役割を果た
すバチルス−コメツシイ(Bacillus−Comessi)、
バチルス−アミロバクタを抑制する薄い層を造る
菌である繊維束を完全に解脱させバチルス−フエ
ルシネウス(Bacillus−Felsineus)、バチルス−
メタニクス、ペクチン質の分解をうながすバチル
ス−アミロバクタ、又ペクチン質を完全分解(94
%〜96%)するバチルス−メセンテリツクス
(Bacillus−mesentricus−pectnovus)である。 又、前記本発明で使用される菌体等から由来す
る酵素もろ液中に存在するが、これらの酵素につ
いて、その酵素の働きに応じて第2表に分類して
その作用を示す。第2表記載以外に作用未解明の
ものとして数種の酵素の存在が確認された。
【表】
【表】 本発明で使用するポリエステルポリオールは例
えばアルコール成分として、トリメチロールプロ
パン、1,3−ブタンジオール等と、酸成分とし
てアジピン酸、フタール酸等とから得られたもの
であり、分子量は通常は1000程度のものを用いる
が、いずれのものでも構わない。 本発明の除錆剤は次のようにして製造される。 先ず、廃棄紙等の紙を食酢中に1:50以内の重
量比で混和し、攪拌し、該紙と食酢とをそこに存
在する菌と共に静置した後、ろ過して、ろ液を得
る。 この反応時、特に静置に当つては温度は菌の活
動できる温度であればどのような範囲でもよい
が、一般に100℃以下、特に常温〜60℃以下で行
なうのが好ましく、混和時間は混和により混合物
がパルプ状(粥状)となるまで行えばよいが、一
般には3時間以上行うものとする。このものをし
ばらく静置後、ろ過を行い、ろ液を得る。 該ろ液に、ポリエステルポリオールを加え、数
時間以上攪拌し、醸成すると3相に分かれた液状
物が得られる(第1図)。この攪拌、醸成におけ
る温度は上記の場合と同様である。該3相は上か
ら順に液状の第1相a、イオン交換性を有する半
透膜状液粘相物たる第2相b、及び液粘相たる第
3相cである。この第1相の液相物を除錆剤とす
るものである。 この第1相の液相物は次のものからなるもので
ある。 第1相は液相であつて、基本的には酵素とプロ
トン(H+)とを多量に含む液である。 酢酸、ビニル化合物の一部が通過して出来た水
及び、その他前述の酵素溶液ホルムアルデヒド、
エチルアルコール、メタノール等が含まれてい
る。これ等は気体として空気中に放出もする。 その他、酵素、繊維素、菌体が多量に含有され
ている。従つて液はたんぱく質に近い旋光性(左
旋光10°〜12°)を有し、電解液であり、超音波振
動10MH〜27MHの振動数を有するエネルギーの
高い液である。このものの粘度は約10〜13sec/
25℃(#FC4)である。 剥離性を有する錆落剤他、金属表面処理剤等と
して上記の性質は多く産業界に供与出来る。 以上のようにして得られたプラスチツク変性物
第1相の液相物は、金属の除錆作用(15sec〜
30min)が強く除錆された金属表面に液相が密着
し一時防錆(除錆処理、室外で20時間錆びない、
室内で21時間)となる。本発明の除錆剤は現在錆
除去法として広く用いられている化学的除錆(酸
性除錆)に伴なうスマツト(smut)残留処理作
業、酸性液による公害問題等は解決される。 実施例 以下に本発明の製造例を示す。 製造実施例 1 食酢3000Kgに粉砕した廃棄紙(かつ色包装紙20
重量%、新聞紙50重量%、高級印刷紙30重量%)
7Kgを加え、この混合物を3時間攪拌してパルプ
状(粥状)のものが得られた。該粥状物を約40℃
において3日間寝かせておいた。廃棄紙に存在す
る菌、主としてバチルス−アミロバクタ、バチル
ス−フエルシネウス、バチルス−メタニクス、バ
チルス−メセンテリツクス、食酢に残存する酢酸
菌などが粥状物中に存在していることを確認し
た。この醸成した粥状物を絞つてろ液2613Kgを得
る。該ろ液は約40℃において再び3日間寝かせ
た。上記菌体とそれに由来する酵素、アミラー
ゼ、オキシダーゼ等の存在する、ろ液へポリエス
テルポリオール(アルコール成分:トリメチロー
ルプロパン、1,3−ブタンジオール、酸成分:
アジピン酸、フタール酸、分子量800)〔大日本イ
ンキ株式会社D−290−70(D−293−70)−
Burnock1液、水酸基価204、OH%6.2NCO当量
15.3〕260Kgを加え、3時間攪拌後、3日間寝か
せて3相に分かれた本発明の繊維及びポリエステ
ルポリオール変性混合物を得る。 この変性物の第1相を分離する。このものは粘
度13.0sec/25℃(#FC4)、PH4.2、色:淡黄透
明、比重1.004、沸点95.5℃のものであり、旋光
度、左旋光度11.2°で電解性の液状物である。 実施例 (除錆剤) 前記製造実施例1より得られたプラスチツク変
性物第1相の液相物を以下のようにして除錆剤を
得た。 1 錆落し剤 a 第1相液状組成物 100容量% 第1相液状組成物100容量%中に日本テス
トパネル製、鉄スケールテストピース(1.6
×50×100mm、母材SPCC)を、60〜70℃の
温度で約1分間浸漬した結果、90%以上の鉄
スケールが落ち、又室温では1夜で完全に鉄
スケールが落ちた。 赤錆については、日本テストパネル製、赤
錆テストピース(5%食塩水に3日間浸漬放
置した1.6×50×100mm、母材SPCC)を第1
相液相物100容量%中に60〜70℃で約10分間
浸漬したところ、60%以上の赤錆が落ち、又
室温で1夜浸漬、放置したところ赤錆も完全
に落ちた。 b 第1相液状組成物 80容量% 水 20容量% 同様にして、鉄スケールは100%、赤錆は
60〜70℃で10分間浸漬するとき80%以上落ち
た。 c 第1相液状組成物 50容量% 硫酸 17 〃 水 25 〃 10%苛性ソーダ 8 〃 これから得られた錆落し剤は鉄のスケール
及び赤錆の落し剤として極めてすぐれてい
た。 2 金属メツキ剥離剤 第1相液状組成物 24容量% 水 46 〃 塩酸 15 〃 10%苛性ソーダ 7.5 〃 10%アルミン酸ソーダ液 7.5 〃 これから得られた金属メツキ剥離剤は金属メ
ツキの剥離が容易になされ、きわめてすぐれて
いる。 3 黄銅表面プラスチツクコーテイング剤の剥離
剤 a 第1相液状組成物 100容量% 赤錆表面にエポキシ樹脂、アクリル樹脂及
びメラミン樹脂をコーテイングしたテストピ
ースを第1相液相物に60〜70℃で浸漬したと
ころ、エポキシ樹脂については約45分、アク
リル樹脂については約17分及びメラミン樹脂
については約12分以上で紙めくり状に剥離し
た。 b 第1相液状組成物 80容量% 水 20容量% 前記のaと同様のテストピースを処理した
ところ、エポキシ樹脂については約70分、ア
クリル樹脂については約70分以上、メラミン
樹脂については約17分以上で皮状に剥離し
た。 c 第1相液状組成物 46容量% アセトン 46 〃 フツ化水素 8 〃 黄銅表面プラスチツクコーテイング剤の剥
離剤として極めてすぐれている。 4 膜剥離剤 第1相液状組成物 46容量% 硝酸 27 〃 フツ化水素 18 〃 10%アルミン酸ソーダ 9 〃 これから得られた膜剥離剤はリン酸亜鉛皮
膜、ステンレス黒皮等の剥離剤として極めてす
ぐれている。 発明の効果 本発明は紙を食酢中でそれらに存在する菌と処
理し、ろ過液にポリエステルポリオールを添加反
応して得られる変性物を除錆剤とすることによ
り、除錆、錆落とし、防錆、その他、金属メツキ
剥離、膜剥離を効率的に行なうことができ、廃棄
物の有効利用は勿論、除錆剤としての作用効果が
優れ、除錆後の金属表面の素地をいためることも
ないという効果も併せ有し、極めて優れた発明と
言える。
【図面の簡単な説明】
第1図は製紙資源とプラスチツク材又はプラス
チツク原料を処理して得られた三つの相からなる
抱括変性物の三相分離の状態を示す模式図であ
り、aが第1相の液相、bが第2相のイオン交換
半透膜一液粘相、cが第3相の液粘相である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 紙と食酢液を混合、攪拌し、原料に存在する
    菌と共に菌の活動できる温度範囲で静置し、次い
    で混合物をろ過し、該ろ過液とポリエステルポリ
    オールとを菌の活動できる温度範囲で混和攪拌
    し、醸成し、静置して、第1相たる液相、第2相
    たるイオン交換半透膜液粘相及び第3相たる液粘
    相の三相包括変性物を得、それより分離して得た
    第1相の液状組成物を含有する除錆剤。
JP19761485A 1985-09-09 1985-09-09 除錆剤 Granted JPS61179887A (ja)

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