JPH04141933A - カラー陰極線管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、シャドウマスク方式カラー陰極線管のシャド
ウマスクを、パネル内面の螢光面に対して正しい相対位
置に取付は固定する作業が容易に行えるようにしたカラ
ー陰極線管に関する。

［従来の技術］ シャドウマスク方式カラー陰極線管では、シャドウマス
クの特定の電子ビーム通過孔を通過した夫々３原色専用
の電子ビームは、パネル内面の螢光面を形成する夫々特
定の原色の螢光体に射突して発光させなければならない
。そのため、シャドウマスクをパネル内面に、着脱可能
に、しかも３原色螢光体よりなる螢光面をホトリソグラ
フィ技術で形成する工程で複数回の着脱を繰返しても、
シャドウマスクをパネル内面に対して常に同一の正しい
相対位置に取付は保持できるようにすることが必要とな
る。

このような必要から、シャドウマスクを其の周辺で固定
支持するマスクフレームに、マスクフレームに一端が固
定され他端がパネルのスカート部内側に植設されたスタ
ッドと係合してマスクフレームを介してシャドウマスク
を保持する複数個の弾性部材を取付け、これら弾性部材
の少なくとも１個の前記スタッドと係合すべき他端に、
スタッドに直接嵌合して位置決め作用を行う孔を設けた
係止部材を取付け、両部材の相互取付は位置に多少の裕
度があることを利用して、シャドウマスクをパネル内面
に対して正しい相対位置に置いた状態で、係止部材を弾
性部材に固定するという基本構造が広く用いられている
。パネルの平面形状はほぼ矩形状であるから、通常、パ
ネルのスカート部内側の４箇所にスタッドを４ｉ！設し
ている。４箇所でシャドウマスクを支持させようとする
場合、３点で１平面が規定されるから、マスクフレーム
の３箇所に取付けた弾性部材の端部には上記スタンドに
直接嵌合する孔を設けても問題ないが、残り１箇所の弾
性部材に対しては、前記３箇所の弾性部材によって決定
されたシャドウマスク支持状態に適合した支持が行える
ように、上記のような係止部材を弾性部材の端部に取付
け、シャドウマスクをパネルに取付けた状態で、シャド
ウマスクに無理な力が加わらないように、これら両部材
の相対位置を調整してから固定することが必要になる。

また、上記シャドウマスク支持用のスタッドは、ガラス
パネルの製造工程でパネルスカートの内側に植設するの
で、その位置精度は精々０．３ｍｍ程度であるから、近
年ＶＤＴ用などに用いられる高精細度表示管などの製造
工程では、複数個の弾性部材にスタッド径よりも十分大
きい孔をあけておいて、治具などでシャドウマスクをパ
ネル内面に対して正しい相対位置に保持させながら上記
複数個の弾性部材の端部にスタッドと嵌合した係止部材
を固定することが必要となる。このような基本構造は多
年の製造経験から自然に定まったものであるが１種々の
性能の改良、特に量産性の向上などのために、近年に至
っても、まだ新しい改善提案が行われている。

例えば特開昭６３−１０４３５号公報には、上記係止部
材の板厚を螢光面に近付くにつれて減少させ、シャドウ
マスクの着脱を容易にし、着脱に際して弾性部材を変形
させたりしないようにする技術が記載されている。第２
図はこの技術の一例を示す図で、弾性部材１ａの一端は
マスクフレーム３ａに固着され、其の他端には係止部材
２ａが重ね合わされ、弾性部材１ａと、パネルスカート
の内側に植設されたスタッド６の截頭円錐形の頭部に嵌
合した係止部材２ａとは、シャドウマスク４ａがパネル
５の内面５ａに対して正しい相対位置を占めた状態で溶
接して固定されている。この図に示すように係止部材２
ａの板厚はパネルの内面５ａに近付くにつれて減少して
おり、シャドウマスク４ａをパネル５に装着する作業を
やり易く、シャドウマスクの着脱作業で弾性部材１ａの
変形などが生じないようになっている。

［発明が解決しようとする課題］ しかし上記技術を含めて、従来の技術は、係止部材を弾
性部材の端部に取付は固定するまでの作業が量産に余り
適していないという問題があった。

例えば、先ず係止部材をスタッド端部に軽く通しておい
た後、シャドウマスクをパネルに対して正しい位置に置
き、弾性部材のパネルスカート内面側に係止部材を重な
らせにのとき弾性部材端部の孔はスタッド径よりも十分
大きいから弾性部材だけではシャドウマスクの固定に役
立たない）、この状態で係止部材を弾性部材に固定する
か、又は、補助具で係止部材を弾性部材のパネルスカー
ト内面側に重ね合わせた状態にして、シャドウマスクを
パネル内面に対して正しい位置に置き、その後、補助具
を外して両部材を固定するようにしなければならない。

本発明は、シャドウマスクをパネル内面に対して正しい
相対位置に配置し、上記係止部材を弾性部材に固定する
作業が、従来よりも容易に行えるようにしたカラー陰極
線管を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために本発明においては、前記係止
部材の端部に折返し部を設け、この折返し部で前記弾性
部材の端部を抱えさせて、これら両部材は、固定される
迄は互いに摺動可能であるが離脱しないようにした。

［作用］ 上記のような構造にすれば、係止部材の折返し部に弾性
部材を抱かせて両部材を摺動可能に組合せた後は、通常
の取扱い中には、係止部材が弾性部材から離脱してしま
うようなことが生ずる恐れがないから、両部材を溶接し
て固定するまでの取扱いが極めて容易になる。

［実施例］ 第１図（ａ）は本発明一実施例のファンネル側からパネ
ル５の内面に向かって管軸方向に眺めた要部断面図であ
る。パネルスカートの内側に植設されたスタッド６の截
頭円錐形の頭部に、本発明に係る係止部材２の孔が嵌合
し、かつ、この係止部材２の横幅方向両端に設けた折返
し部２ｂが、弾性部材１の横幅方向両端を抱えている。

パネル５の内面５ａを上に向け、シャドウマスク４を、
上方から此のパネルの内面５ａに近付けて、正しい相対
位置に装着する工程では、特に外そうとしない限り、係
止部材２は弾性部材１から離脱しないことは此の図から
良く判る。

第１図（ｂ）は同実施例のスタッドの軸と陰極線管の管
軸とに直角な方向から見た要部側断面図である。パネル
５のスカート部内側に植設されたスタンド６の截頭円錐
形の頭部に、本発明に係る係止部材２の孔が嵌合してい
る。この係止部材２は、マスクフレーム３に一端が固着
され、マスクフレームを介してシャドウマスク４を支持
する弾性部材１の他端に組合せ取付けられ、シャドウマ
スク４がパネル５の内面５ａに正しい相対位置を占める
ように、弾性部材１に固定されている。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、係止部材が、通常
の取扱いでは、弾性部材から離脱する恐れがなくなり、
シャドウマスクをパネル内面に対して正しい相対位置に
装着し、其の状態で弾性部材と係止部材とを固定する作
業がやり易くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図（、）は本発明一実施例のファンネル側からパネ
ル５の内面に向かって管軸方向に眺めた要部断面図、第
１図（ｂ）は同実施例のスタッドの軸と陰極線管の管軸
とに直角な方向から見た要部側断面図、第２図は従来の
技術によりシャドウマスクをパネル内面に取付は固定し
た例の要部側断面図である。 １．１ａ・・・弾性部材、　２，２ａ・・係止部材、３
．３ａ・・・マスクフレーム、　４．４ａ・・・シャド
ウマスク、　５・・・パネル、　５ａ・・・パネルの内
面、第 図 （ｂｌ ３−７１クフし−ム ４−迭Ｏ゛つ１ズク

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、多数の電子ビーム通過孔を配列したシャドウマスク
   と、シヤドウマスクを固定支持するマスクフレームと、
   シャドウマスクの電子ビーム通過孔に対し夫々パネル内
   面の所定の相対位置に形成された螢光面と、マスクフレ
   ームに一端が固定され他端がパネルのスカート部内面に
   植設されたスタッドと係合してマスクフレームを介して
   シャドウマスクを保持する複数個の弾性部材と、これら
   弾性部材の少なくとも１個の前記他端に取付け固定され
   前記スタッドに直接嵌合すべき孔を穿設した係止部材と
   を備えたカラー陰極線管において、前記係止部材の端部
   に折返し部を設け、この折返し部で前記弾性部材の端部
   を抱えさせたことを特徴とするカラー陰極線管。