JPH04141157A - 超音波診断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明は超音波診断装置に係り、特に各種診断条件を
設定する手段の改良に関するものである。

（従来の技術） 超音波診断装置を用いた超音波診断は、Ｂモード像によ
って代表される解剖学的情報、Ｍモード像によって代表
される生体内の器官についての運動情報、そして血流イ
メージングによって代表される生体内の移動物体につい
ての機能情報等に基づいて行われる。

そのような超音波診断装置は、複数の超音波振動子で構
成されたアレイ型超音波探触子（ブローブ）を備えてい
る。この超音波探触子は超音波振動子の複数個を１単位
とし、この１単位の超音波振動子について励振を行って
超音波ビームの送波を行う。この場合、例えば超音波振
動子の１単位を順次１振動子分ずつのピッチでずらしな
がら、１単位を構成する超音波振動子の位置を移動させ
、励振してゆくことによって、超音波ビームの送波点位
置が電子的にずらされる。

また、送波される超音波ビームが集束されるように、励
振される超音波振動子のうち、ビーム中心に位置するも
のとその側方に位置するものとで励振タイミングをずら
す。このようにして得られる各超音波振動子による発生
音波間の位相差を利用することによって、発射される超
音波を集束（電子フォーカス）させる。そして励振され
たと同じ振動子により反射超音波を受波して電気信号に
変換し、その後に各種信号処理を行って例えば生体内の
断層像として、ＴＶモニタ等の表示装置に画像表示する
。

またセクタ走査の場合には、励振される１単位の超音波
振動子群について、超音波ビームの送波方向が超音波ビ
ーム１パルス分毎に順次扇形に変えられるように、各振
動子に対する励振タイミングを送波方向に応じて変化さ
せる。尚、この場合の超音波振動子による送波以前およ
び受波以後の回路構成については、基本的には上記した
リニア電子走査のものと同一である。

また、反射超音波ビームに基づく信号処理結果について
表示する場合の代表例として、次の３つの方法を挙げる
ことができる。

（１）Ａモード：横軸（ブラウン管の時間軸）に深さ、
縦軸に反射強度を示すもの。

（２）Ｂモード：超音波ビームを生体内で走査して得ら
れる反射波信号を、ブラウン管上で輝度変調しながら、
走査に応じた表示をブラウン管上で行い、生体の超音波
断層像を表示するもの。

（３）Ｍモード：超音波ビーム方向における反射源の時
間的位置変化を反射波の時間変化としてとらえ、それら
を運動曲線として表示するもの。

また、血流イメージングによって代表される超音波ドプ
ラ法は、生体内における移動体の移動に伴う機能情報を
得て、これを映像化するものである。すなわち、この方
法は超音波が移動体によって反射された時の反射波の周
波数が、その移動体の移動速度に比例して偏移するいわ
ゆる超音波ドプラ効果を利用したものである。更にこの
方法について具体例で示せば、超音波レートパルスを生
体に送波し、この時の反射波エコーの位相変化からドプ
ラ効果による周波数偏移を得ることによって、そのエコ
ーの発生深さ位置における移動体の運動情報を得ること
ができる。従って、そのような超音波ドプラ法を用いる
ことによって、生体内における血流の向き、血流の乱れ
の程度等を知ることができる。

次に上記した超音波ドプラ法を適用した装置について説
明する。まず、超音波受信信号から血流情報を得るため
に、送信回路によって超音波探触子を駆動して、超音波
を所定方向に繰り返して送波する。これに基づく反射波
に対応した受波信号を直交位相検波回路によって検波し
、その結果血球によるドプラ偏移信号とクラッタ成分信
号とを得る。この混成信号をディジタル信号化して後に
、例えばフィルタによりそれからクラッタ成分信号を除
去する。このようにして得られた血流によるドプラ偏移
信号は、リアルタイムでカラードプラ像を得るために、
高速の周波数分析回路によって周波数分析される。その
結果、ドプラ偏移の平均値、ドプラ偏移の分散値、ドプ
ラ偏移の平均強度等が得られる。また、上記した周波数
分析回路には自己相関器等が内蔵されていて、これによ
って血流についての速度力チーフローマツピング像が得
られ、これがＴＶモニタに２次元血流情報として表示さ
れる。

上記した各種機能を備えた超音波診断装置を患者診断の
ために使用する時に、診断の目的に一層合致した出力情
報が得られるように、装置に対して各種条件を設定する
ようにしている。これらの設定条件の主なものを次に記
すと、フォーカス、画像フィルタ、ダイミック・レンジ
、エコー・エンハンス、ガンマ補正、リジェクション、
ＳＴＣカーブ、ゲイン、スキャン・アングル、表示モー
ド、スキャン・モード、プローブ、レート周波数、サン
プル周波数、サンプル数、計測方法、計測項目等である
。

次に、各種条件設定手段の従来例について、第４図を参
照して説明する。装置に設けられた操作パネル上に複数
個のスイッチボードＡ−Ｅを配置する。次に、これらの
ボードに例えばそれぞれ心臓用、腹部用、産科用、術中
用、Ｐｖ用（診断部位毎）として割当てるか、またはＡ
医師用、Ｂ医師用、Ｃ医師用、Ｄ医師用、Ｅ医師用（担
当医師毎）として割当てるようにする。すなわち、診断
部位毎として各スイッチボードＡ−Ｅを割当てる場合に
は、それぞれの診断部位に適した条件が予め設定（プリ
セット）されていることになる。同様に、担当医師毎と
して割当る場合には、それぞれの担当医師が所望する条
件が予め設定されていることになる。

このようにして、診断部位毎として条件設定されている
時に、操作者は所望の診断部位に対応するスイッチボー
ド、例えば心臓部位であればＡを押す等することによっ
て。心臓部位の診断に適した各種条件が設定されること
になる。同様に、腹部を所望する時には、スイッチボー
ドＢを、産科の時にはスイッチボードＣを術中の時には
スイッチボードＤを、Ｐｖの時にはスイッチボードＥを
それぞれ押す等すればよいことになる。また、担当医師
毎として条件設定されている時に、担当医師自身に対応
するスイッチボード、例えばＡ医師であれば、スイッチ
ボードＡを押す等することによって、Ａ医師が所望する
各種条件が設定されることになる。尚、他の担当医師に
ついても全く同様である。

（発明が解決しようとする課題） 上記した従来の各種条件設定手段によると、まず診断部
位毎で条件設定が行われるようになっている場合に、例
えば心臓部位の診断のためにスイッチボードＡが押す等
されて、装置には心臓部位の診断に適した各種条件が設
定されている。従来の手段では、現在心臓部位のための
条件が設定されているということが全く判断できないた
め、現在どのような条件設定がされているかを知るため
には、いちいち各種設定条件のうちのどれかについての
具体的データをチエツクする必要があった。

このような作業は経験と熟練を要し、大変手間がかかる
欠点を有していた。このことは担当医師毎に各種条件が
設定されるようになっている場合についても同様と言え
る。

また、設定条件を切り換えるためのスイッチボードＡ−
Ｅは、装置の狭く、混雑した操作パネル上に設けられる
必要があるため、それの設置個数に限りがあり、従って
限られた数の診断部位に対するまたは担当医師について
の条件設定にしか応じられない欠点があった。

この発明は上記した課題を解決するためになされたもの
であり、その目的とするところは、各種条件設定手段に
おいて、多数の条件設定要求に応じられ、且つそれらの
要求のうち現在条件設定中にあるものをその行表示でき
る超音波診断装置を提供するにある。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） この発明は上記目的を達成するために、複数の振動子を
有する超音波探触子と、前記振動子に対し送受信制御を
行う送受信器と、この送受信器からの受信信号に基づい
て生体内におけるエコー情報を表示する表示器とから構
成された超音波診断装置において、装置に対する各種設
定条件を蓄える手段と、この手段によって蓄えられた各
種設定条件のいずれかを装置に対し選択設定する手段と
、この手段によって選択設定された条件を表示する手段
とから成ることを特徴とする超音波診断装置である。

（作用） 超音波診断装置を使用して生体について診断を実施する
に当って、その診断目的により適したエコー情報を得る
ために、装置に対してより適確な条件を設定する必要が
ある。ここで、装置に対して設定可能な条件項目の全て
が判明できるようになっているので、それらの中から操
作者が希望する条件を選択し、それについて設定動作す
る。これによって装置には、操作者が希望する条件が設
定されることになる。

また装置においては、現在どの条件が選択設定中にある
のかが明示されることになるので、装置における現在の
設定条件内容を必要に応じて即座に知ることができる。

（実施例） この発明の一実施例の構成を第１図および第２図を参照
して説明する。第１図において、生体に対して超音波を
送受波するための複数の超音波振動子を内蔵した超音波
探触子１が設けられ、またこの超音波探触子の各超音波
振動子を送受波駆動するために送受信回路２が設けられ
る。この送受信回路２によって作成された生体内におけ
る超音波エコー情報を画像信号として記憶する画像メモ
リ回路３が設けられ、またこの画像メモリ回路に記憶さ
れた各種画像信号を画像表示する表示回路４が設けられ
る。

装置に対し各種条件の設定を行う装置条件設定回路５が
設けられ、またそれらの各種条件を記憶する装置条件記
憶回路６が設けられる。尚、上記した各ユニットは制御
回路（ＣＰＵ）７によって制御され、また装置、操作者
間で各種信号の授受を行うための操作パネル８が設けら
れる。

操作パネル８の面上の一部に、第２図に示すような人体
図９を描写する。この人体図において超音波診断対象部
、すなわち頭部９ａ、、頚動脈部９ｂ、上腕部９ｃｓ心
臓部９ｄ、肘部９ｅ、腹部９ｆ、前腕部９ｇ、産婦人科
・泌尿器部９ｈ、平部９１％上腿部９ｊ、膝部９に、下
腿部９１を明示する。また、上記各超音波診断対象部９
ａ〜９ｊ！にそれぞれスイッチ１０ａ〜１０Ｊを配置す
る。これらのスイッチは装置条件設定用のスイッチであ
り、それぞれに対応する各診断対象部における最適条件
が予め選択設定されている。尚、それらの各種条件デー
タは第１図中の装置条件記憶回路６に記憶され、制御回
路７の制御のもとに装置条件設定回路５に読み出される
。

次に上記した構成の動作について説明する。超音波診断
を実施するに当り、例えば診断対象部が心臓部である場
合、操作者は操作パネル８上のスイッチｌＯｄを操作す
る。この場合の操作は、人体図９を目安にできるため、
操作者にとってそれほど繁雑なものにならない。スイッ
チ１０ｄが操作されると、装置条件記憶回路６から心臓
部診断用条件が選択されて読み出され、装置条件設定回
路５に供給される。このようにして、心臓部診断用条件
の装置への設定が完了する。その後に、従来と同様に、
超音波探触子１、送受信回路２、画像メモリ回路３なら
びに表示回路４を制御回路７による制御のもとで動作さ
せることによって、心臓部についての良好な診断情報が
得られる。

尚、他の対象部位の診断を実施する場合についても、対
応するスイッチを操作することによって上記した心臓部
位の場合と同様に実施することができる。

次に、この発明の第２の実施例について第３図を参照し
て説明する。この実施例は先に説明した第１の実施例の
構成に、各スイッチ１０ａ〜１０Ｊにそれぞれ対応する
発光手段を追加するものである。すなわち、各スイッチ
１０ａ〜１０ｊ！にそれぞれ対応させて発光手段、例え
ば発光ダイオード（ＬＥＤ）等１１ａ〜１１Ｊｌを配置
する。

これらのＬＥＤは対応するスイッチ１０ａ〜１０Ｊ！が
操作されることによって点灯され、解除指令によって消
灯されるように構成されている。

従ってこの実施例によれば、ある特定部位を診断するた
めに該当するスイッチ１０ａ〜１０Ｊを操作すると、そ
れに対応するＬＥＤ１１ａ〜１１１が点灯される。この
ようなＬＥＤの点灯によって、現在装置がどの部位の診
断に適した条件に設定されているかを容易に知ることが
できる。

更に他の実施例として、人体図およびスイッチを表示装
置のスクリーン上に表示するようにし、これらを例えば
性別、患者、診療科、担当医師等毎に切換表示するよう
に構成することもできる。

［発明の効果］ 以上記載したように、この発明の超音波診断装置によれ
ば、明示された設定可能条件の中から所望のものを選択
設定し、且つ現在どの条件が設定中かを表示するように
したので、多様の条件設定に容易に応じることができ、
また現在設定中にある条件を常に知ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の構成を概略的に示すブロ
ック図、第２図は同実施例の要部を概略的に示す構成説
明図、第３図はこの発明の第２実施例における要部を概
略的に示す構成説明図、第４図は従来例の動作説明図で
ある。 １・・・超音波探触子　　　　２・・・送受信回路３・
・・画像メモリ回路　　　４・・・表示回路５・・・装
置条件設定回路　　５・・・装置条件記憶回路７・・・
制御回路　　　　　　８・・・操作パネル９・・・人体
図　　　　　１０ａ〜１０ｊ！・・・スイッチ１１　ａ
　〜１１　Ｊ！＝−ＬＥＤ 代理人　弁理士　則　近　憲　佑 代理人　弁理士　近　藤　　　猛 箪 図 鮪 図 第 図 鮎 図 または

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数の振動子を有する超音波探触子と、前記振動
   子に対し送受信制御を行う送受信器と、この送受信器か
   らの受信信号に基づいて生体内におけるエコー情報を表
   示する表示器とから構成された超音波診断装置において
   、装置に対する各種設定条件を蓄える手段と、この手段
   によって蓄えられた各種設定条件のいずれかを装置に対
   し選択設定する手段と、この手段によって選択設定され
   た条件を表示する手段とから成ることを特徴とする超音
   波診断装置。
2. （２）前記選択設定手段が診断部位の位置関係を示す地
   図部材と、この地図部材における診断部位部に配置され
   該当診断部位の条件を選択設定するスイッチ部材とを備
   えたことを特徴とする請求項１に記載された超音波診断
   装置。
3. （３）前記選択設定手段が前記地図部材および前記スイ
   ッチ部材のそれぞれの模様を映像表示する表示装置と、
   この表示装置によって映像表示された模様を操作者が所
   望する特定項目に従って切換表示する手段とを備えたこ
   とを特徴とする請求項２に記載された超音波診断装置。