JPH0414032Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、泡状の整髪料射出器を備え、整髪時
ブラシ毛部に泡状整髪料を射出充満できる整髪用
ブラシに関する。

「従来の技術」 この種ブラシは、ブラシ基板に外部に通じる泡
状整髪料の通液路を開通し、またこの基板のブラ
シ毛を植立した部分に噴出用小孔を開孔し、基板
基端部に連通連結した公知の射出器からの泡状整
髪料を通液路を通し噴出用小孔からブラシ毛部に
噴出充満させるようにしたものである。

「考案が解決しようとする問題点」 この種ブラシによれば、整髪料で手を汚したり
することなく整髪できるので便利であるが、ブラ
シ基板の柄部を結合した狭い射出器頂部にノズル
を押下げて整髪料を射出させる押釦または操作レ
バーを設けるので、この頂部部分が錯雑化し意匠
性を損ねるばかりでなく操作しにくい欠点があ
る。

本考案は、整髪料の射出操作がしやすく、しか
も射出器頂部の外形がスツキリとまとまり意匠性
を格段に高めうる整髪用ブラシを得るにある。

「問題点を解決するための手段」 本考案の整髪用ブラシは、頂部から突出したノ
ズル４を押下げると、このノズル４から泡状の整
髪料を射出する射出器１と、この射出器１の頂部
に取付け固定され、前記ノズル４周縁部に横に細
長な角筒状の案内筒５を係合した案内部材２と、
上半部を一面にブラシ毛６を植設した基台７に、
下半部を、下部を前記案内筒５に昇降可能に嵌合
した柄部８に形成し、この柄部８中央部に押下げ
操作用の指掛け孔９を明け、かつ柄部８下端から
ブラシ毛６部に抜けるつ通液路１０を開通し、こ
の通液路１０の柄部８下端開通部により前記ノズ
ル４に連結固定したブラシ本体３とで構成してい
る。

「作用」 上記にて、整髪時には、ブラシ本体３の柄部８
の指掛け孔９に指を掛け、この孔９を介しブラシ
本体３を引き下げればよい。すると、ブラシ本体
３と一体のノズル４が押下げられて射出器１の吐
出弁を開弁し、このノズル４ら整髪料が泡状に射
出する。この整髪料はノズル４から通液路１０を
通つてブラシ毛６部に噴出され、このブラシ毛６
部に充満する。適当量の整髪料が噴出されたとこ
ろでブラシ本体３、つまりノズル４の押下げを停
止する。

「実施例」 整髪料射出器１は極く周知であり、しかも本願
はこの射出器自体に係わるものでないので簡単に
説明すると、この射出器１は液状整髪料を収納し
た罐容器体内に液化ガス等のボンベを内蔵して内
圧を増大させるようにした所謂エアゾール形のも
ので、射出液を泡状に変換させる部材を内蔵して
おり、ノズル５を押下げ操作すると吐出弁が開弁
し、射霧状整髪料が泡状に変換されてノズル５か
ら噴出される。

案内部材２はキヤツプ状のもので、外部周壁１
１の内側の係合板１２を射出器１頂部に係合して
取付け固定され、また中央部の案内筒５は上下に
貫通する如く頂板から垂設されている。

ブラシ本体３は、ブラシ毛６部とノズル４に連
通結合する部材１３を別部材で形成している。ブ
ラシ毛６は台板１４に植設し、この台板１４には
また通液路１０に連通する径の異なる数個の噴出
孔１５を明け、そして基台７に液密にかつスライ
ド可能に組込んである。即ち、基台７の両側には
案内溝１６，１６があり、台板１４は両側のレー
ル１７，１７を案内溝１６，１６に係合し、この
案内機構によりスライドする。第２図はそのスラ
イドの状態を示しているが、これは主として噴出
孔１５群を掃除し、その目詰まりを防止できるよ
うにするためである。

結合部材１３は、前記案内筒５に嵌合できる横
長な角皿状のもので、柄部８下端部に嵌着され、
中央部に通液路１０に連通する透孔１８を明け、
かつこの透孔１８周りからノズル４に嵌着する結
合管１９を垂設しており、ノズル４と通液路１０
とを連通している。

尚、２０は可撓ヒンジ２１で屈曲自在に設けた
ストツパーで、常時は第１図の鎖線、第２図のよ
うに下向きに垂下されブラシ本体３の押下げを防
止し、使用時には第１図の実線、第３図のように
上方に反転されて押下げ防止を解除する。この押
下げ防止解除のとき、両側の縁部材２２，２２が
ストツパー２０をその状態に挟持する。

上記案内部材２、ブラシ本体３は合成樹脂材で
成形製作する。

「考案の効果」 上記した如く本考案では、ブラシ本体３の柄部
８に指掛け孔９を明け、この柄部８自体にノズル
４押下げ部材の役目を与える構成であり、従つて
従来における別途の押下げ操作部材を設ける必要
がなく、射出器１頂部は簡素にスツキリして意匠
性が向上し、また他部材が錯綜しないので操作し
やすく、その上部品数が低減できる利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂ，ｃは本考案整髪用ブラシの要部
縦断側面図、要部縦断正面図とブラシ本体の横断
面図、第２図はブラシ毛部のスライドを示す要部
斜視図、第３図は指掛け操作を示す全体斜視図で
ある。 １……整髪料射出器、２……案内部材、３……
ブラシ本体、４……ノズル、８……柄部、９……
指掛け孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 頂部から突出したノズル４を押下げると、この
   ノズル４から泡状の整髪料を射出する射出器１
   と、この射出器１の頂部に取付け固定され、前記
   ノズル４周縁部に横に細長な角筒状の案内筒５を
   形成した案内部材２と、上半部を一面にブラシ毛
   ６を植設した基台７に、下半部を、下部を前記案
   内筒５に昇降可能に嵌合した柄部８に形成し、こ
   の柄部８中央部に押下げ操作用の指掛け孔９を明
   け、かつ柄部８下端からブラシ毛６部に抜ける通
   液路１０を開通し、この通液路１０の柄部８下端
   開通部により前記ノズル４に連結固定したブラシ
   本体３とからなる整髪用ブラシ。