JPH0413879Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は留守番電話装置に代表される電子機器
に関する。

〔考案の概要〕

本考案においてはDTMF信号が検出されたと
き、検出信号が所定時間保持される。

〔従来の技術〕

留守番電話装置は発呼者に対して予め用意され
た所定の応答メツセージを送出した後、発呼者か
ら送出されてくる用件メツセージを磁気テープ等
に記録するように構成されている。使用者が外出
先から留守番電話装置を呼び出し、所定のリモー
トコントロール信号（第５図ａ）を所定時間送出
したとき、留守番電話装置はこれを検出している
間（第５図ｂ）磁気テープを巻き戻させ、リモー
トコントロール信号が終了したとき記録された用
件メツセージを再生させる（第５図ｃ）。

このリモートコントロール信号を発生させる手
段として携帯用の発振器を用意する場合、スイツ
チを操作している時間だけリモートコントロール
信号を送出させるように構成することが可能であ
る。しかしながらそのためには特別の発振器が必
要となり、使用者はそれを持ち歩かなければなら
ない。

そこで例えばプツシユホンが発呼動作を行なう
ために内蔵しているDTMF信号発生装置を発振
器の代わりに用いることが提案されている。この
場合外出先の電話器（プツシユホン）を利用して
リモートコントロール信号を送出することができ
るので、特別の発振器が不要となり、便利とな
る。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながらプツシユホンが内蔵している
DTMF信号発生装置は、プツシユボタンを操作
したとき極めて短い時間しかDTMF信号を発生
しない（第６図ａ）。従つてこれを検出したとし
ても（第６図ｂ）、留守番電話装置は磁気テープ
を充分巻き戻すことが困難である（第６図ｃ）。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は電子機器において、電話回線を介して
送出されてくる発呼信号を検出する第１の検出回
路と、発呼信号が検出されたとき電話回線を閉結
する回線制御回路と、電話回線が閉結されたと
き、電話回線を介して送出されてくるDTMF信
号を検出する第２の検出回路と、DTMF信号が
検出されたとき計時動作を行なうタイマ回路と、
タイマ回路の出力に対応してDTMF信号の検出
信号を保持する保持回路とを備えることを特徴と
する。

〔作用〕

電話回線を介して送出されてくるDTMF信号
が検出されたときタイマ回路が動作される。
DTMF信号の検出信号は、DTMF信号が実際に
検出されている間はもとより、タイマ回路が動作
している間出力される。

〔実施例〕

第１図は本考案の電子機器としての留守番電話
装置のブロツク図である。同図において１は電話
回線を開閉する回線制御回路である。２は例えば
テープレコーダ等よりなる記録再生手段であり、
応答メツセージを再生するとともに用件メツセー
ジを記録する。３は検出回路であり発呼信号を検
出する。４は電話回線を介して送出されてくる
DTMF信号を検出する検出回路であり、留守番
電話装置がプツシユ回線に接続されている場合検
出回路３と兼用することも可能である。５はタイ
マ回路であり、所定時間Ｔの間計時動作を行な
う。６は保持回路であり、DTMF信号の検出信
号を保持する。７は例えばマイクロコンピユータ
等よりなる制御回路であり、記録再生手段２等を
制御する。

しかして電話回線が開放されているとき、回線
制御回路１は検出回路３を電話回線に接続してい
る。斯から状態において電話回線を介して発呼信
号が到来すると、検出回路３がこれを検出する。
検出回路３が発呼信号を検出したとき制御回路７
は回線制御回路１を制御し、電話回線を閉結させ
るとともに、電話回線を記録再生手段２と検出回
路４に接続させる。また制御回路７は記録再生手
段２を制御し、応答テープを再生して応答メツセ
ージを送出させるとともに、応答メツセージが終
了したとき用件メツセージを記録させる。用件メ
ツセージが終了したとき制御回路７は記録再生手
段２の動作を停止させると同時に、回線制御回路
１を制御して、電話回線を開放させ、次に着信に
備えさせる。一方電話回線が閉結された状態にお
いて使用者が例えばプツシユホンの所定のプツシ
ユボタンを操作すると、電話回線を介して所定
DTMF信号よりなるリモートコントロール信号
（第２図ａ）が送出されてくる。検出回路４がこ
れを検出し、検出信号（Ｈ信号）を出力する（第
２図ｂ）。検出回路４の出力はDTMF信号がなく
なるとＬ信号に戻る。タイマ回路５は検出回路４
の出力がＨ信号からＬ信号に反転したときトリガ
され、所定時間Ｔの間計時動作を行ない、その間
Ｈ信号を出力する。保持回路６は検出回路４が出
力するＨ信号を制御回路７に出力するとともに、
タイマ回路５からＨ信号が入力されている間制御
回路７へのＨ信号を保持する（第２図ｄ）。制御
回路７は保持回路６からDTMF信号の検出信号
が入力されたとき記録再生手段２を制御し、用件
テープを再生状態にさせる。

さらに電話回線を介してDTMF信号（第３図
ａ）が送出されてきたとき、検出回路４がこれを
検出する（第３図ｂ）。前述した場合と同様にタ
イマ回路５は検出回路４の出力のＬ信号への反転
の度に計時動作を行なうので（第３図ｃ）、リモ
ートコントロール信号としてのDTMF信号が間
欠的に入力されたとしても、その検出信号は連続
する（第３図ｄ）。このとき制御回路７は記録再
生手段２を制御し、検出信号が連続している間中
用件テープを巻戻させる（第３図ｅ）。従つて使
用者はDTMT信号の発生回数を適宜調節するこ
とにより用件テープを希望する量だけ巻き戻すこ
とができる。そして検出信号がなくなつたとき用
件テープの再生が実行される。

DTMF信号を連続的に発生させることができ
る特別の発振器を用意し、これによりリモートコ
ントロール信号（第４図ａ）を送出した場合にお
いても前述した場合と同様の動作が行なわれる
（第４図ｂ乃至ｅ）。

用件テープを再生モードに設定するリモートコ
ントロール信号と巻き戻しを実行させるリモート
コントロール信号は各々異なるDTMF信号に対
応させてもよい。

また以上においては検出回路４の出力がＬ信号
に反転したときタイマ回路５を動作させるように
したが、Ｈ信号が入力される毎に新たな所定時間
の計時動作を行なうように構成しても同様の効果
を奏することができる。

本考案は留守番電話装置に限らず、電話回線を
介して所定の電子機器を制御する場合に応用が可
能である。

〔効果〕

以上の如く本考案は電子機器において、電話回
線を介して送出されてくる発呼信号を検出する第
１の検出回路と、発呼信号が検出されたとき電話
回線を閉結する回線制御回路と、電話回線が閉結
されたとき、電話回線を介して送出されてくる
DTMF信号を検出する第２の検出回路と、
DTMF信号が検出されたとき計時動作を行なう
タイマ回路と、タイマ回路の出力に対応して
DTMF信号の検出信号を保持する保持回路とを
備えるようにしたので、DTMF信号を比較的短
い時間しか送出できない場合においても、電子機
器を所望の時間連続的に動作させることが可能に
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の電子機器のブロツク図、第２
図乃至第４図はそのタイミングチヤート、第５図
及び第６図は従来の電子機器のタイミングチヤー
トである。 １……回線制御回路、２……記録再生手段、
３，４……検出回路、５……タイマ回路、６……
保持回路、７……制御回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電話回線を介して送出されてくる発呼信号を検
   出する第１の検出回路と、該発呼信号が検出され
   たとき該電話回線を閉結する回線制御回路と、該
   電話回線が閉結されたとき、該電話回線を介して
   送出されてくるDTMF信号が検出する第２の検
   出回路と、該DTMF信号が検出されたとき計時
   動作を行なうタイマ回路と、該タイマ回路の出力
   に対応して該DTMF信号の検出信号を保持する
   保持回路とを備えることを特徴とする電子機器。