JPH04136416U - ヒ−タ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒ−タの製造に際しヒ−タ線の配線精度を高
めると共に、作業の効率化を図ろうとするものである。 【構成】 耐熱性、保形性を有する熱可塑性合成樹脂薄
膜シ−トを成型して蛇行或は渦巻状等の線樋を形成し、
この線樋にヒ−タ線を嵌入して発熱体本体を形成し、こ
の発熱体本体を覆い布により被覆したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は電気暖房、殊に床暖房もしくはペット飼育等に使用する暖房マットの ヒ−タに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種暖房マットのヒ−タ配線は、所要個所に突起を配した平板状治具に 該突起に沿ってヒ−タ線を蛇行させ、この上にホットメルトフィルム（熱で溶け る網シ−ト、不織布、アルミ箔等）を載せ、この上から熱プレスを圧してホット メルトフィルムとヒ−タ線を融着させて配線したり（ホットメルト方式）、不織 布などの基布にヒ−タ線を縫い付けながら蛇行或は渦巻状等に配線し（縫い付け 方式）ているのが一般的である。

【０００３】

【従来技術の欠点】

然し乍らホットメルト方式にあっては、ヒ−タ線を蛇行状等に配線するに当っ て寸法精度が狂う恐れがあったり、熱プレスによる押し潰ぶれるなどの不良がで やすく、又更には必ず熱プレス装置が必要なため大量生産時において、熱プレス 装置の無い者は分業ができず生産に遅れを来す恐れが有る。

【０００４】 又縫い付け方式にあっては精度は勿論のこと作業効率が悪く、大量生産には採 用できないものである。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はこれらの欠点を解消すべく開発されたもので、耐熱性、保形性を有す る熱可塑性合成樹脂薄膜シ−トを成型して蛇行或は渦巻状等の線樋を形成し、こ の線樋に沿ってヒ−タ線を嵌入して発熱体本体を形成し、この発熱体本体を覆い 布により被覆することにより配線の精度は勿論のこと作業効率を高めることので きることが分かった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案を図示の実施例によって詳記すると、耐熱性、保形性を有する熱可塑性 合成樹脂薄膜シ−ト１を真空成型、圧空成型により蛇行或は渦巻状等の任意形状 の線樋２を形成し、この線樋２にヒ−タ線３を嵌入し、ヒ−タ線３を嵌入後は線 樋２側の合成樹脂薄膜シ−ト１面にアルミ箔、不織布等の接着布４を貼って発熱 体本体５とし、この発熱体本体５の両面を不織布、ビニ−ルシ−ト等の覆い布６ により被覆してなるものである。

【０００７】 線樋２はヒ−タ線３が緊入するようにして簡単には外れないようにしておくと 良く、このヒ−タ線３と線樋２の緊密度によっては接着布４は必ずしも必要とし ない。

【０００８】 図中７はサ−モスタットで、該サ−モスタット７も合成樹脂膜シ−ト１に設け た嵌合部８に嵌合しており、９はリ−ド線。

【０００９】

【考案の作用、効果】

本案は叙上の如く耐熱性、保形性を有する熱可塑性合成樹脂薄膜シ−ト１を真 空成型、圧空成型により蛇行或は渦巻状等の任意形状の線樋２を形成し、この線 樋２にヒ−タ線３を嵌入することにより配線作業を終えることができ、誰でもが 容易に且つ精度の優れたものを迅速に提供できる。

【００１０】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の断面説明図。

【図２】発熱体本体の平面説明図。

【符号の説明】

１ 熱可塑性合成樹脂薄膜シ−ト ２ 線樋 ３ ヒ−タ線 ５ 発熱体本体

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松島司 静岡県浜松市高丘町671番地の６菱西サ− モ株式会社内 (72)考案者 中村芳通 静岡県浜松市高丘町671番地の６菱西サ− モ株式会社内 (72)考案者 貝沼隆司 名古屋市守山区天子田四丁目101番地有限 会社貝沼産業 内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 耐熱性、保形性を有する熱可塑性合成樹
   脂薄膜シ−トを成型して蛇行或は渦巻状等の線樋を形成
   し、この線樋にヒ−タ線を嵌入して発熱体本体を形成
   し、この発熱体本体を覆い布により被覆したヒ−タ。