JPH04136322U - 空気軸受装置 - Google Patents

空気軸受装置

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JPH04136322U
JPH04136322U JP4492091U JP4492091U JPH04136322U JP H04136322 U JPH04136322 U JP H04136322U JP 4492091 U JP4492091 U JP 4492091U JP 4492091 U JP4492091 U JP 4492091U JP H04136322 U JPH04136322 U JP H04136322U
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JP
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rotating shaft
air
bearing
air supply
inner diameter
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JP4492091U
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English (en)
Inventor
敏雅 中西
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株式会社中西歯科器械製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切削工具の回転軸が変位した場合に、回転軸
と軸受部材との接触による焼き付きを確実に回避する。 【構成】 回転軸25と軸受部材18、19との間の間
隙に加圧空気による空気層を形成し、該空気層によって
回転軸25を回転自在に支持する空気軸受装置におい
て、加圧空気による支持力に抗して回転軸25に偏倚荷
重が加わった場合に、回転軸25の移動を拘束するため
軸受部材18、19の内径に比べ小なる内径を有する支
承部材31、32を備えることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、加圧空気による空気層によって回転軸を非接触で支承する空気軸 受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、軸受部材の外周部に加圧空気による空気層を形成し、この空気層に よって回転軸を回転自在に支持する空気軸受装置が提案されている。図4はその 一従来例を示し、同図において、1,2は端部ハウジングで、このうち端部ハウ ジング2には給気通路3および排気通路4が設けられている。5は端部ハウジン グ2の中心部に形成された排気室で、排気通路4に連通している。6,7,8, 9,10はそれぞれ給気通路11,12,13および排気通路14,15を備え たセグメントで、これらは端部ハウジング1,2間に設置されている。ここで、 給気通路11,13は給気通路3に連通し、給気通路12は図示しない別系統の 給気通路に連通している。16,17は端部ハウジング1,セグメント6の内周 およびセグメント7,8の内周にそれぞれ気密的に設置されたコ字状断面のリン グ体からなる軸受部材で、これらの内壁および側壁には給気孔16a,16bお よび17a,17bが穿設されている。また、18,19は軸受部材16,17 内の空気室で、これらがそれぞれ上記給気通路11,13に連通している。20 はセグメント6,7の内周に設置されたリング状の給気孔24及び排気孔20a ,20bを備えた軸受間座で、これには3本のリング溝21,22,23が設け られ、リング溝22にはロータ支持部材20の内端に開口する給気孔24が連設 されている。なお、リング溝22および給気孔24は給気通路12に連通してい る。また、リング溝21,23は軸受間座20内に開口する排気孔20a,20 bに連通し、さらに排気通路14,15に連通している。
【0003】 一方、25はスピンドルとしての回転軸で、端部ハウジング1,2およびセグ メント6〜10の内部に回転自在に設けられ、一端は端部ハウジング1の外部に 突出し、他端は上記排気室5内に臨んでいる。26は回転軸25の中央部に設け た円板状のロータで、このロータ26の外周に上記給気孔24が臨んでいる。2 7,28はロータ26の両側に設けた円板状の受板で、これらの受板27,28 の外側面には上記給気孔16b,17bが臨んでいる。なお、Aは端部ハウジン グ1,2およびセグメント6〜10間の隙間や給気通路などを塞ぐシール材であ る。
【0004】 次に動作について説明する。上記構成になる空気軸受装置では、給気通路3に 給気されていない場合(静止状態)には、回転軸25は軸受部材16,17の内 周面の一部に支持される。一方、回転軸25を回転駆動する場合には、上記給気 通路3から給気通路11,13を通じて空気室18,19に圧縮空気を供給する 。また、このときセグメント7に設けた別系統の給気通路12からもリング溝2 2内に圧縮空気を供給する。これにより、空気室18,19内の空気は給気孔1 6a,17aからラジアル方向に噴出されて、この回転軸25と軸受部材16, 17との間の間隙に作られた加圧空気による空気層によって回転軸25を回転自 在に支承する。つまり、回転軸25は軸受部材16,17に対して非接触状態に てラジアル方向に支承される。このとき、給気孔24から噴出される空気もロー タ26の外周に吹き付けられ、このロータ26を回転させる。さらに、各空気室 18,19内の空気は給気孔16b,17bから受板27,28の各側面に吹き 付けられ、軸受部材16,17と各受板27,28との間に空気層を形成して、 これら相互の接触を防止しながら、回転軸25のスラスト方向の偏倚を防止する ものである。
【0005】 従って、かかる空気層に支承された状態で回転軸25が回転付勢させることに より、図5(a)に示すように、回転軸25はラジアル方向およびスラスト方向 において周辺との機械的接触が生じることがなく、接触抵抗零の状態で高能率回 転することになる。また、この場合において、軸受部材16,17および回転軸 25間、ロータ26および軸受間座20間、軸受部材16,17および受板27 ,28間に噴出された後の空気は、これらに連続する間隙を通って排気室5に集 められると共に、排気孔20a,20bを通して排気通路4から外へ排出され、 また端部ハウジング1の間隙から外へ排出される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
従来の気体軸受装置は以上のように構成されているので、何らかの原因で、例 えば一部の給気孔16a,17aからの空気噴出圧が低下したり、或はラジアル 方向の大きな力によって、回転軸25の偏倚荷重Wが上記空気層による支持力を 超えた場合には、例えばその回転軸25が回転中に、図5(b)に示すように、 軸受部材16に接触し、焼き付けを生じてしまうなどの問題点があった。
【0007】 この考案は上記のような問題点に着目してなされたものであり、回転軸25の 偏倚荷重が空気層による支持力を超えた場合でも、回転軸が軸受部材に接触する ことによる焼き付けを回避できる気体軸受装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案にかかる気体軸受装置は、切削工具を先端部に固定した回転軸と該回 転軸の軸受部材との間の間隙に加圧空気による空気層を形成し、該空気層によっ て前記回転軸を回転自在に支持する空気軸受装置において、上記加圧空気による 支持力に抗して上記回転軸に偏倚荷重が加わった場合に当該回転軸の移動を拘束 するため、上記軸受部材の内径に比べ小なる内径を有する支承部材を備えること を特徴とする。
【0009】
【作用】
この考案における支承部材は、偏倚荷重を受けて回転軸がラジアル方向に偏倚 した際に、前記支承部材の内径が前記回転軸と当接して回転軸の移動を拘束する ように作用する。
【0010】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図について説明する。図1において、1,2は端 部ハウジングで、このうち端部ハウジング2には給気通路3および排気通路4が 設けられている。5は端部ハウジング2の中心部に形成された排気室で、排気通 路4に連通している。6,7,8,9,10はそれぞれ給気通路11,12,1 3および排気通路14,15を備えたセグメントで、これらは端部ハウジング1 ,2間に設置されている。ここで、給気通路11,13は給気通路3に連通し、 給気通路12は図示しない別系統の給気通路に連通している。16,17は端部 ハウジング1,セグメント6の内周およびセグメント7,8の内周にそれぞれ気 密的に設置されたコ字状断面のリング体からなる軸受部材で、これらの内壁およ び側壁には給気孔16a,16bおよび17a,17bが穿設されている。また 、18,19は軸受部材16,17内の空気室で、これらがそれぞれ上記給気通 路11,13に連通している。20はセグメント6,7の内周に設定されたリン グ状の軸受間座で、これには3本のリング溝21,22,23が設けられ、リン グ溝22には軸受間座20の内端に開口する給気孔24が連設されている。ここ で、リング溝22および給気孔24は給気通路12に連通している。また、リン グ溝21,23はロータ支持部材20内に開口する排気孔20a,20bに連通 し、さらに排気通路14,15に連通している。
【0011】 さらに、25はスピンドルとしての回転軸で、端部ハウジング1,2およびセ グメント6〜10の内部に回転自在に設けられ、一端は端部ハウジング1の外部 に突出し、他端は上記排気室5内に臨んでいる。26は回転軸25の中央部に設 けられた円板状のロータで、このロータ26の外周に上記給気孔24が臨んでい る。27,28はロータ26の両側に設けられた円板状の受板で、これらの受板 27,28の外側面には上記給気孔16b,17bが臨んでいる。なお、Aは端 部ハウジング1,2およびセグメント6〜10間の隙間や給気通路などを塞ぐシ ール材、31,32は端部ハウジング1,2に連設したリング状の支承部材であ り、これらに設けた透孔31a,32aは各軸受部材16,17の内径よりも小 なる内径(例えば数ミクロン程度)を有している。そして、これらの透孔31a ,32a内に回転軸25が挿通されている。
【0012】 かかる構成になる気体軸受装置では、従来例と同じく、各軸受部材16,17 の空気室18,19から噴出される加圧空気で形成される空気層によって、回転 軸25を接触抵抗を生じることなく回転支承することができる。従って、図5( a)に示すように、上記空気層に支承された状態では、回転軸25を高能率で回 転させることができる。
【0013】 一方、一部の給気孔16a,17aからの空気噴出圧の低下や回転軸25に対 する不平衡荷重の印加などによって、図2に示すように、加圧空気による空気層 による支持力を超えた偏倚荷重Wが作用した場合には、上記回転軸25が図示の ように偏倚して、例えば軸受部材16の内周面側に接触しようとするが、支承部 材31の透孔31aの内径に先に接触することとなり、回転軸25と軸受部材1 6との接触が回避される。このため、この軸受部材16と回転軸25との接触お よびこれに伴う回転軸の回転中の焼き付き、さらには軸受部材16の破損を、未 然に防止できる。なお、この場合において、回転軸25と支承部材31との間で 焼き付きを生じることがあるが、この支承部材31,32は通常薄い板材からな り、各軸受部材16,17に対して着脱容易な構成としておけば、新しいものと 交換することで損傷による回転軸25への傷害拡大を回避できる。また、回転軸 25の外周にも多少傷が付くが、軸受部材16,17に対向する部分には傷が付 かないため、性能劣化を招くことはない。
【0014】 図3はこの考案の他の実施例を示す。これは各軸受部材16,17の側面に、 支承部材としてのボールベアリング41,42をそれぞれ取り付けたものであり 、このボールベアリング41,42の内径は各軸受部材16,17の内径よりも 小なる内径に設定されている。かかる構成になる気体軸受装置では、回転軸25 が偏倚荷重を受けて大きく変位した場合にも、回転軸25がこれらのボールベア リング41,42により支持されるので、回転軸25,ボールベアリング41, 42および軸受部材16,17の相互間では大きな摩擦力が作用せず、これらの 部材を損傷するのを確実に防止できる。同様にして、受板27,28および各軸 受部材16,17間に支承部材(図示しない)やボールベアリングなどを介在す ることで、スラスト方向への回転軸25の偏倚時においても受板27,28や軸 受部材16,17のスラスト方向の対向面が損傷するのを防止できる。
【0015】
【考案の効果】
以上のようにこの考案によれば、前記軸受部材の内径に比べ小なる内径を有す る支承部材を備えたので、上記回転軸の偏倚荷重が上記加圧空気による空気層の 支持力に抗して働いた場合に、上記回転軸が支承部材と当接するため、上記回転 軸が上記軸受部材に直接接触するのを防止することができ、回転軸と軸受部材と の接触による焼き付きを確実に回避でき、軸受部材の寿命、さらには空気軸受装 置全体の寿命を長く保つことができるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による空気軸受装置を示す
断面図である。
【図2】図1における回転軸と軸受部材との関係を示す
説明図である。
【図3】この考案の他の実施例による空気軸受装置を示
す断面図である。
【図4】従来の空気軸受装置を示す断面図である。
【図5】図5(a)は図4における回転軸の正常位置を
示す説明図、図5(b)は図4における回転軸の偏倚状
況を示す説明図である。
【符号の説明】
16 軸受部材 17 軸受部材 25 回転軸 31 支承部材 32 支承部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切削工具を先端部に固定した回転軸と該
    回転軸の軸受部材との間の間隙に加圧空気による空気層
    を形成し、該空気層によって前記回転軸を回転自在に支
    持する空気軸受装置において、上記加圧空気による支持
    力に抗して上記回転軸に偏倚荷重が加わった場合に当該
    回転軸の移動を拘束するため、上記軸受部材の内径に比
    べ小なる内径を有する支承部材を備えることを特徴とす
    る空気軸受装置。
JP4492091U 1991-06-14 1991-06-14 空気軸受装置 Pending JPH04136322U (ja)

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