JPH04136126A - 極細鋼線の雰囲気パテンティング方法 - Google Patents

極細鋼線の雰囲気パテンティング方法

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JPH04136126A
JPH04136126A JP25523190A JP25523190A JPH04136126A JP H04136126 A JPH04136126 A JP H04136126A JP 25523190 A JP25523190 A JP 25523190A JP 25523190 A JP25523190 A JP 25523190A JP H04136126 A JPH04136126 A JP H04136126A
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JP
Japan
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pipe
steel wire
patenting
diameter
atmosphere
Prior art date
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Pending
Application number
JP25523190A
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English (en)
Inventor
Takeshi Yamazaki
剛 山崎
Hitoshi Tashiro
均 田代
Hiroshi Sato
洋 佐藤
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は従来パテンティング処理時に公害発生の問題が
あるPb、ソルト等の熱媒体を使用せずに高炭素極細鋼
線を低コストにパテンティング処理する方法に関するも
のである。
[従来の技術] 高炭素鋼線を伸線加工するためには、従来鉛パテンテイ
ング、ソルトバデンティングなどが行われているが、公
害問題が避けられないために排気タクトの設置、廃液処
理法に多大なコストを要していること、作業環境悪化等
の問題がありだ。そこて、流動層パテンティングの利用
も行われているが、線径がi n+m以下の極細鋼線を
熱処理する場合、流動砂の摩擦抵抗が大きく、断線か頻
発する問題があった。
そこで、特開昭61−1!190:19号では加熱炉と
保温炉をつなぐ冷却装置に熱風を送り込んで、衝風冷却
する方法か開示されているが、熱風の種類が特定されて
いないために酸化か避けられず、衝風のみの冷却である
ため、冷却速度も遅い問題がある。また、特開昭62−
4834号では非酸化性ガスを送り込む方法で加熱−冷
却の熱処理を行う装置が開示されているか、冷却後恒温
変態させる機構かないために、高炭素鋼のパテンティン
グ処理には利用できない。また、特開昭62−5041
7号では、加熱炉と複数の徐冷炉中を細径鋼線を走行さ
せて恒温変態に近い状態でパテンティング処理する装置
が開示されているが、加熱炉−徐冷炉間、及び徐冷炉−
徐冷炉間が大気に曝されているため、厳密な温度コント
ロールか出来ず、雰囲気からの酸化か避けられない問題
がある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明はこのような現状を打破するために、鉛、ツル]
・等の公害問題がなく、かつ酸化・脱炭が非常に少ない
状態で高炭素極細鋼線を高能率にパテンティング処理す
る方法を提供するものである。本発明方法によれば、鉛
蒸気の排気処理、ソルトの廃液処理が省略できること、
パイプの本数を増やすこ、ゝ 7S本通しも容易に行え
ること、次の酸洗工程を簡省略して伸線てきること等の
経済的メリットかあり、従来のパテンティング方法に要
するコストを大幅に他派することか可能である。
[課題を解決するための手段及び作用]本発明者らは、
極細鋼線をパテンティング処理する際、気体を介した輻
射や熱風、大気の対流に基づく熱伝達のみでは加熱冷却
能が低く、また安定した温度保持か難しいことがら、熱
伝達率に優れる金属製パイプと接触状態を保った状態て
加熱冷却を行い、かつパイプ内を非酸化性ガスて満たし
た状態で極細鋼線を熱処理すれば、鉛パチンデーインク
に近い処理か行えるとともに、酸化脱炭も非常に少なく
なることを見出し本発明に到達した。すなわち、熱伝導
率の良好な金属性パイプを加熱炉−急冷糟一恒温炉と貫
通方式とした構造と成し、パイプの外側から加熱、急冷
、恒温保持の順てパーライト変態を行わせる線径1 m
m以下のiE;+炭素極細鋼線の雰囲気パテンティング
方法において、パイプ径を通線径dに対して2d〜5d
の範囲とし、常にパイプ内面と接触状態を80%以」−
保つ状態て鋼線を走行させて熱伝達を行わせ、特に急冷
槽では既バイブの外側から水とエアーを混合状態(ミス
ト)て吹き付けて冷却槽の終点温度制御を行い、かつパ
イプ内を非酸化性ガス雰囲気に調整することを特徴とす
る極細鋼線のパテンティング処理方法である。
ここでパイプを熱伝導率の良好な金属製とした理由は、
パイプは外側から加熱冷却されて所定の温度に制御され
ると同時に、バイブ内面て接する鋼線との熱伝達を迅速
に行わせ、所定の冷却曲線を与える必要があるからであ
る。パイプの材質としでは熱伝導率か高いCuなどが望
ましい。
更にパイプ径は処理線径dに対して2d〜5dの範囲に
限定した。パイプ径が2d未満では、AIto抵JAか
大きくなり過き、断線が発生する恐れかあるために2d
以上とした。また、パイプ径が5dを越えると、パイプ
と鋼線との接触面以外からの伝熱か不利になり、雰囲気
調整用のガス量も増加するため、5d以下に限定した。
次にパイプを加熱−急冷−恒温保持まてvt通方式の構
造とした理由は、鋼線か途中て大気等酸化性雰囲気と接
触するのを防止するためである。
急冷槽ではパイプの外側から、水とエアーの混合状態(
ミスト)の吹きイ・1けを行う。吹き付は晴、吹き付は
圧力は[−1標急冷温度と実測の急冷槽温度とを計測し
てil+御する方法が望ましい。パイプな直接水冷1−
ると鋼線との接触面におい゛C過玲組織か発生ずること
かあり望ましくなく、またエアー単独では冷却能か不足
して、微細なパーライトAll縄かliIられない。
鋼線はパイプ内壁に80%以上−接触を保つように走行
させることを規定し、た1、これは鋼線の1品度制御に
パイプからの伝熱力臼ロ要な役割を果だ)j−ためであ
る。バイブ内面での1g触千か80%未満になると、所
望の冷却、加熱1111線が1ニーられないばがりか、
長手方向の組晶不均−にもつなかり、次丁稈の伸線時に
断線する原因にもなる。実際には、鋼線はサプライボビ
ンからパイプ内壁を接触するように経由して捲取ボビン
に至るまて、直線性を保ちながら、かつ途中てたるみや
引張応力負荷かがからないように、テンションコン(・
ロールして走行させることが望ましい。
更にパイプ内を非酸化性カス雰囲気に調整するのは酸化
(スケール発生)と脱炭を防止するためである。ここて
、カスの吹き込み方法としでは、(+)恒温炉→急冷槽
→加熱炉、(2)中間の急冷槽から吹き込む方法の2通
りか可能である。加熱炉→急冷槽→恒温炉は、高温のガ
スが急冷槽に送り込まれるために望ましくない。
以下に本発明方法の一実施例に基づいて、その作用を説
明する。
第1図は本発明方法を実現するための一実施例を示す装
置概略図、第2図はミスト冷却の一実施例を示す装置概
略図、第3図はパイプ内温度分布の実測例、第4図は本
発明例の鋼線冷却曲線と他の冷却方法ての冷却曲線との
比較をそれぞれ示す。第4図から本発明方法は鉛パテン
テイングよりも若干冷却能か劣るものの、流動層パテン
ティングの冷却曲線を包含する広範囲な温度制御に通用
可能なことかわかる。第5図はパテンティング効果に及
ぼすパイプ内接触率の影響を示す。接触率か80%未満
では熱処理後の引張強さが低下しており、所望のパテン
ティングが行えないことを示している。
[実施例] 第1表に実施例を示す。鋼種、線径、パイプ、の材質、
急冷方法、パイプと鋼線の接触状況、非酸化性ガス供給
有無等を種々変えて実験を行フた。
熱処理した極細鋼線の金属組織、表面性状観察、引張強
さ試験を行って評価した。
本発明例1.2は鋼種5IIRH82^で、本発明例3
.4はS i−Crを含んだ低合金鋼で各々雰囲気パテ
ンティングを行フた場合である。微細パーライト組織が
得られ、表面性状も酸化(スケール発生)、脱炭が非常
に少なく良好であフた。引張強さの値から、本発明方法
で、鉛パテンテイングに近い強度か得られることか明ら
かである。
比較例1は処理線径が太かったために、急冷槽ての十分
な冷却、終点温度制御か行えず、粗いパーライト組織し
か得られなかった例である。比較例2はパイプに熱伝導
率が低いステンレスを用いた場合で、急冷槽ての急冷効
果、終点温度制御が十分に行えなかった例である。
比較例3は[線径/パイプ内径]比(充填比と称する)
が、小さ過ぎたためにパイプ接触面以外からの熱伝達か
小さくなり急冷効果が不足した例である。比較例4は逆
に充填比が大き過ぎたためにパイプ内の通線抵抗が太き
く、断線が発生した例である。
比較例5は鋼線とパイプとの接触率が70%と低かった
ために、所定の急冷−恒温保持が得られなかフた例であ
り、不均一な組織となワた。比較例6は急冷槽の冷却に
水とエアーの混合状態(ミスト)での吹き付けを行わず
、大気冷却のみであったために急冷効果が不足した例で
ある。比較例7は急冷槽の冷却に直接水冷を用いたため
に適冷組織が現れた例である。比較例8は急冷槽の冷却
にミストを用いたものの終点温度制御を行ねなかったた
め釘、急冷効果Vばらつきを生じ、機誠的性質もばらつ
いた例である。比較例9は雰囲気制御を行わず、大気を
用いたために加熱中に脱炭が生した例である。
比較例10〜14は別の鋼種5i−Cr低合金鋼で実験
を行い、それぞれ充填比、パイプ内接触率、急冷方法、
終点温度制御、雰囲気制御が適正範囲から外れたために
所望のパテンティング処理が行えなかった例である。
[発明の効果] 以上のように本発明は、従来パテンティング処理に利用
されている鉛、ソルト等公害問題のある恒温炉を用いる
ことなく、熱伝導率の良好な金属パイプから鋼線への熱
伝達制御とバイブ内非酸化性ガス雰囲気調整との組合せ
により酸化(スケール生成)と脱炭が非常に少ない極細
鋼線のパテンティング処理を効率的に行える点で大きな
効果が記められた。またスケールの生成が少ないことか
ら、次工程以降の最終伸線では、酸洗を筒省略すること
も可能である。更に、排気ダクト、廃液処理等の付帯設
備が不要であるためコスト削減効果も見込まれる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実現するための装置の一例であり
、第2図はミスト冷却方法の一例を示す。第3図はパイ
プ内温度分布の実測例、第4図は本発明例の鋼線冷却曲
線と他の冷却方法での冷却曲線との比較、第5図はパテ
ンティング効果に及ぼすパイプ内接触率の影響をそれぞ
れ示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、熱伝導率の良好な金属製パイプを加熱炉−急冷槽−
    恒温炉と貫通方式とした構造と成し、パイプの外側から
    加熱、急冷、恒温保持の順でパーライト変態を行わせる
    線径1mm以下の高炭素極細鋼線の雰囲気パテンティン
    グ方法において、パイプ径を通線径dに対して2d〜5
    dの範囲とし、常にパイプ内面と接触状態を80%以上
    保つ状態で鋼線を走行させて熱伝達を行わせ、特に急冷
    槽では既パイプの外側から水とエアーを混合状態(ミス
    ト)で吹き付けて冷却槽の終点温度制御を行い、かつパ
    イプ内を非酸化性ガス雰囲気に調整することを特徴とす
    る極細鋼線のパテンティング処理方法。
JP25523190A 1990-09-27 1990-09-27 極細鋼線の雰囲気パテンティング方法 Pending JPH04136126A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005529235A (ja) * 2002-06-06 2005-09-29 レ フール アンデュストリエ ベルジェ 鋼ワイヤをパテンティングするための方法および装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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