JPH04132590U - キヤツシユレジスタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】登録部と収納部との分離を容易にして収納部を
金庫内に保管できるようにし、金種ごとに移し替える作
業を不要にする。 【構成】収納部２の装着面に係合穴７およびキャッチ８
などの固定手段を設けるとともに、ドロワ５の開閉機構
が有するソレノイドの駆動端子６を露出する。一方、登
録部１の装着面を収納部２の固定手段に係合する構造と
し、さらに入力端子６に対向する位置に駆動信号の出力
端子を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ＥＣＲシステムやＰＯＳシステムに用いられるキャッシュレジス タに関し、特に登録部と収納部とに分割可能なキャッシュレジスタに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のキャッシュレジスタでは硬貨や紙幣を収納する収納部を本体である登録 部と分離して構成したものがあった。ところが、収納部において紙幣や硬貨は一 般に、キャッシュボックスに対して開閉自在にされたドロワ内に収納されており 、登録部における金銭出納の登録処理に連動してこのドロワを開くようにしてい る。また、収納部内にはドロワキャッチャなどの開閉機構が備えられており、こ のドロワキャッチャによりドロワをその閉鎖状態に保持しておき、出納処理に係 るキー操作による登録部からの信号の入力によりソレノイド等を駆動してドロワ キャッチャを動作させ、ドロワを開放するようにしている。このように収納部は 登録部の操作に連動して動作するため、ドロワキャッチャ等の開閉機構に対して 登録部から駆動信号が供給される。従って、登録部と収納部とは一般にケーブル 線により接続されており、収納部と登録部との位置関係を容易に変更することは できない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、収納部に収納されている金銭を金庫などに回収する場合には、 収納部から金種ごとに別々にまとめて取り出し、これを金庫等に移し替えなけれ ばならず、その作業が煩雑になる問題があった。

【０００４】 この考案の目的は、接続ケーブルを用いることなく登録部と収納部とを電気的 に接続できるようにするとともに、両者の着脱を容易に行えるようにし、収納部 に収納されている金銭を金庫等に保管するに際して収納部自体を金庫内に保管で きるようにし、金銭の移し替え作業を省略することができるキャッシュレジスタ を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案のキャッシュレジスタは、金銭出納の登録処理を行う登録部と、金銭 を収納するドロワおよびこのドロワの開閉機構を含む収納部と、から構成される キャッシュレジスタにおいて、 前記登録部に対して前記収納部を固定手段を介して着脱自在にし、前記登録部 の着脱面に前記開閉機構に対する駆動信号の出力端子を設けるとともに、前記収 納部の着脱面に前記出力端子に接触する前記開閉機構の入力端子を設けたことを 特徴とする。

【０００６】

【作用】

この考案においては、登録部と収納部とが固定手段を介して着脱自在にされ、 登録部の着脱面に設けられた出力端子に対して収納部の着脱面に設けられた入力 端子が接触する。登録部の出力端子からは、収納部が有する開閉機構に対する駆 動信号が出力され、収納部の入力端子はその開閉機構に接続されている。従って 、登録部に収納部を装着した状態で登録部において金銭出納処理が開始されると 、登録部から出力された駆動信号が出力端子および入力端子を介して収納部の開 閉機構に入力され、開閉機構はドロワを開放する。また、固定手段の解除のみに より登録部と収納部とを容易に分離することができる。

【０００７】

【実施例】

図１は、この考案の実施例であるキャッシュレジスタの外観図である。キャッ シュレジスタ３１は、登録部１と収納部２とにより構成されている。登録部１に は前面にディスプレイ３およびキーボード４が設けられている。キーボード４は 金銭の出納処理に係るオペレーターのキー操作などの処理を受け付ける。ディス プレイ３はこの出納処理におけるデータを表示する。収納部２には前面に開閉す るドロワ５が設けられている。このドロワ５の内部に金銭が収納される。ドロワ ５にはシリンダ錠５ａが設けられており、施錠によりドロワ５の開放が規制され る。

【０００８】 登録部１は収納部２の上面に着脱自在にされている。収納部２の着脱面である 上面には係合穴７が形成されている。また、収納部２の前面に設けられたシリン ダ錠９の操作により露出するキャッチ８が設けられている。さらに、収納部２が 有するドロワ５の開閉機構に含まれるソレノイドの駆動端子６がこの収納部２の 上面に露出している。収納部２が有する開閉機構は、ドロワ５を前面に押圧する スプリングと、ドロワ５を収納した状態で保持するドロワキャッチャとにより構 成され、ソレノイドの駆動によりドロワキャッチャによる保持が解除され、ドロ ワ５はスプリングの弾性力により収納部２の前面に突出する。

【０００９】 図２および図３は、上記キャッシュレジスタにおける登録部と収納部との着脱 状態を示す図である。登録部１の装着面である底面には、収納部２に形成された 係合穴７に対向する係合突起１１が形成されており、この係合突起１１を係合穴 ７に挿入する。この状態で収納部２に対して登録部１が位置決めされ、登録部１ を収納部２の上面に載置すると、登録部１の底面に備えられた出力端子１０が収 納部２の上面に設けられた入力端子６に接触する。また、シリンダ錠９の操作に よりキャッチ８を露出すると、登録部１の底面に形成された図外の孔部を貫通す る。一方、登録部１を収納部２から分離する場合には、シリンダ錠９を反対方向 に操作し、キャッチ８を収納部２内に格納し、登録部１をシリンダ錠９側から引 き上げるとともに、収納部２の係合穴７から登録部１の係合突起１１を抜き取る 。

【００１０】 以上のようにして、登録部１と収納部２とは、固定手段である係合穴７、キャ ッチ８および係合突起１１を介して着脱自在にされる。また、登録部１と収納部 ２とを結合した状態では収納部２に形成された入力端子６に登録部１に形成され た出力端子１０が接触し、収納部２が有するソレノイドに対して登録部１から駆 動信号を供給することができる。

【００１１】 図４は、上記キャッシュレジスタの構成を示すブロック図である。登録部１に 備えられたＣＰＵ２１にはＲＯＭ２２、ＲＡＭ２３、キーボードコントローラ２ ４、ディスプレイコントローラ２５およびソレノイドドライバ２６が接続されて いる。ＲＯＭ２２にはＣＰＵ２１の処理手順が予め書き込まれており、この内容 に従ってＣＰＵ２１は各入出力機器を制御する。この制御において入出力される データがＲＡＭ２３の所定のメモリエリアに一時格納される。また、キーボード コントローラ２４にはキーボード４が接続されており、オペレータによるキー操 作の内容がＣＰＵ２１に入力される。ディスプレイコントローラ２５にはディス プレイ３が接続されており、ＣＰＵ２１から出力された表示データによりディス プレイ３を駆動する。ソレノイドドライバ２６には出力端子１０および入力端子 ６を介して収納部２のソレノイド２７が接続される。このソレノイドドライバ２ ６はＣＰＵ２１から出力された駆動信号によりソレノイド２７を駆動する。

【００１２】 以上のようにこの実施例によれば、登録部１と収納部２とを容易に着脱するこ とができるとともに、収納部２の上面に登録部１を装着した状態では入力端子６ と出力端子１０とが接触し、登録部１から出力される駆動信号により収納部２が 有するソレノイド２７を駆動し、ドロワ５を登録部１のキーボード４の操作に連 動して開閉させることができる。

【００１３】 なお、収納部２の適所に把持部を構成すれば、収納部２を金庫内に保管する際 の運搬作業を容易に行うようにすることができる。

【００１４】

【考案の効果】

この考案によれば、登録部と収納部とを容易に着脱できるととともに、両者を 一体化した状態で登録部の出力端子に収納部の入力端子が接触し、登録部から出 力される駆動信号を収納部の開閉機構に供給でき、登録部の処理に連動してドロ ワを開閉できる。これによって、登録部から収納部を分離して金庫内にそのまま 保管することができ、収納部内に収納されている金銭を金種ごとに移し替える作 業が不要となり、金銭の出納処理を容易化できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例であるキャッシュレジスタの
外観図である。

【図２】同キャッシュレジスタの登録部と収納部との着
脱状態を示す図である。

【図３】同キャッシュレジスタの収納部に登録部を装着
した状態を示す図である。

【図４】同キャッシュレジスタの制御部の構成を示すブ
ロック図である。

【符号の説明】

１−登録部 ２−収納部 ５−ドロワ ６−入力端子 ７−係合穴（固定手段） ８−キャッチ（固定手段） １０−出力端子 １１−係合突起（固定手段）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】金銭出納の登録処理を行う登録部と、金銭
   を収納するドロワおよびこのドロワの開閉機構を含む収
   納部と、から構成されるキャッシュレジスタにおいて、
   前記登録部に対して前記収納部を固定手段を介して着脱
   自在にし、前記登録部の着脱面に前記開閉機構に対する
   駆動信号の出力端子を設けるとともに、前記収納部の着
   脱面に前記出力端子に接触する前記開閉機構の入力端子
   を設けたことを特徴とするキャッシュレジスタ。