JPH041321Y2 - - Google Patents

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JPH041321Y2
JPH041321Y2 JP19369785U JP19369785U JPH041321Y2 JP H041321 Y2 JPH041321 Y2 JP H041321Y2 JP 19369785 U JP19369785 U JP 19369785U JP 19369785 U JP19369785 U JP 19369785U JP H041321 Y2 JPH041321 Y2 JP H041321Y2
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timer piston
pressure
pump
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fuel injection
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ポンプ室内圧を受圧して燃料噴射時
期を制御するタイマーピストンを備えた燃料噴射
ポンプに関する。
(従来技術) 一般に、燃料噴射ポンプとして、ポンプ室内圧
を受圧して燃料噴射時期を制御するタイマーピス
トンを備えるものは知られている。そのようなポ
ンプでは、ポンプ室内圧はレギユレーテイングバ
ルブにて制御され、回転数の増加に対し一次的に
増加し、それに応じてタイマーピストンが作動し
て燃料噴射時期を制御するようになつている。
ところが、このような、ポンプ室内圧が一次的
に変化するので、低回転域から進角の要求がある
が、進角し始める低回転域ではポンプ室内圧が低
く、初期ストロークの摺動抵抗や燃料フイルタの
目詰まり等による燃料噴射ポンプ入口での燃圧の
バラツキによる影響を受けてタイマーピストンが
円滑に移動せず、進角にもたつき(遅れ)を生ず
る。
そこで、ポンプ室内圧の上昇率を高めることが
考えられるが、そのようにすると、高回転域でポ
ンプ室内圧が過大となる問題がある。
ところで、実開昭54−61127号公報に、ポンプ
ハウジング内の高圧燃料圧力に応動して燃料噴射
時期を制御するタイマーピストンを備える燃料噴
射ポンプにおいて、前記高圧燃料圧力に応動する
制御部材に、前記高圧燃料圧力を低圧側に逃がす
ための内圧逃し通路を設け、前記制御部材の全ス
トロークのうちの一部で前記内圧逃し通路を開
き、ポンプ室内圧を制御する技術が記載されてい
るので、この技術を用いて低回転域でポンプ内圧
の上昇率を高めることが考えられるが、そのよう
にすると、低回転域でのタイマーピストンの作動
精度が得られず、また、従来の一次的な進角特性
も得られない。
(考案の目的) 本考案は、一次的な進角特性を変化させること
なく、低回転域でのタイマーピストンの進角の遅
れを防止した燃料噴射ポンプを提供することを目
的とするものである。
(考案の構成) 本考案は、ポンプ室内圧を受圧して燃料噴射時
期を制御するタイマーピストンを備える燃料噴射
ポンプの改良に係るものである。
本考案は、上記ポンプ室内圧の上昇率を、所定
回転数未満の低回転域では該所定回転数以上の高
回転域よいも大きくセツトする圧力調整手段と、
上記低回転域において高回転域よりもタイマーピ
ストンの移動量を小さくセツトするタイマーピス
トン制御手段とを有する。
これによつて、ポンプ内圧調整手段にて低回転
域でのポンプ室内圧の上昇率が高められ、進角が
開始する低回転域での進角の遅れが抑制される。
しかも、タイマーピストン制御手段にて低回転域
でのタイマーピストンの移動量が小さくセツトさ
れ、極低回転域から一次的な進角特性が得られ
る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に沿つて詳細に説
明する。
第1図に示すデイーゼルエンジンの燃料噴射ポ
ンプ1において、2はハウジング、3はエンジン
のクランクシヤフト(図示省略)の1/2の回転数
で駆動するドライブシヤフト、4はハウジング2
内に形成されたポンプ室、5はドライブシヤフト
3により駆動されるベーン型フイードポンプであ
る。このフイードポンプ5の駆動により、燃料タ
ンクからの燃料がレギユレーテイングバルブ6に
て供給圧を制御されてポンプ室4に圧送され、該
ポンプ室4内の内部圧力をドライブシヤフト3の
回転数すなわちエンジン回転数の上昇に伴つて増
大させるように構成されている。
上記レギユレーテイングバルブ6は、リリーフ
ポート7が、第2図に示すように、面積が大きい
上側ポート部7aと、面積が小さい下側ポート部
7bとが上下に連設され、ポンプ回転数の上昇と
ともにポート面積が2段階に変化するようになつ
ている。それによつて、送油圧すなわちポンプ室
内圧の上昇率が、所定回転数未満の低回転域では
該所定回転数以上の高回転域よりも大きくセツト
され、ポンプ回転数とフイードポンプ5の送油圧
との関係が、第4図aに示すように、所定回転数
を境とした二段折れ特性となる。
8はポンプ兼分配用プランジヤで、その端部に
は、エンジンの気筒数に対応する数の山を有する
カム面が形成されたカムデイスク9が固定され、
該カムデイスク9にドライブシヤフト3がドライ
ビングデイスクギヤ10を介して回転方向に連結
されている。
11はローラホルダで、ハウジング2内にドラ
イブシヤフト3と同心にかつ回転可能に設けら
れ、カムデイスク9のカム面の山数すなわち気筒
数に対応する数と同数のローラ12が回転可能に
保持されている。このローラ12には、カムデイ
スク9が回転することにより、プランジヤ7に燃
料の吸入圧送のための往復運動と、分配のための
回転運動とを同時に行わせるようになつている。
15は燃料噴射時期を制御するタイマーで、ハ
ウジング2内に形成したシリンダ16内を摺動す
るタイマーピストン17を有する。このタイマー
ピストン17は、揺動可能なレバー18を介して
ローラホルダ11と連結されている。また、第3
図に詳細を示すように、タイマーピストン17を
挟んで、該タイマーピストン17の一方側にはス
プリング19が縮装され、かつフイードポンプ5
の吸入側燃料圧が作用する第1油圧室20が形成
される一方、他方側には突出部17aが形成さ
れ、該突出部17aとシリンダ16の内壁面との
間にタイマーピストン17に設けた第1油圧通路
21を介してポンプ室4の燃料圧が作用する第2
油圧室22が形成されている。また、タイマーピ
ストン17の他方側の突出部17aを除く部分と
シリンダ16の内壁面との間に、第2油圧室22
からの流れを禁止する第1逆止弁23が介設され
た第2油圧通路24を介して上記第2油圧室22
に接続される第3油圧室25が形成されている。
さらに、第3油圧室25は、タイマーピストン1
7に形成され第3油圧室25からの流れを禁止す
る第2逆止弁26が介設された第3油圧通路27
を介して、第1油圧室20に接続されている。な
お、第1逆止弁27は減速時に開き、第2逆止弁
26は加速時に開く。
これによつて、タイマーピストン17の一方側
及び他方側の端面が受ける圧力の差、およびスプ
リング19の弾発力によつてタイマーピストン1
7の位置、すなわちレバー18を介してローラホ
ルダ11の内周方向位置が決定され、ローラ12
とカムデイスク9のカム面と接触位置が変わるの
で、トライブシヤフト3の周方向の位相と、前記
接触位置すなわちプランジヤ7の作動位置との相
対変化が生じ、フイードポンプ5の送油圧すなわ
ちエンジン回転数の上昇に伴つて燃料噴射時期が
進角する。
この場合、低回転域では、タイマーピストン1
7の他方側の端面は突出部17aの端面のみが圧
力を受け、高回転域では、タイマーピストン17
の他方側の全ての端面が圧力を受けるので、フイ
ードポンプ5の送油圧の一定の上昇に対して低回
転域の方が高回転域よりもタイマーピストン17
の移動量が小さくなる。
このように、低回転域において高回転域よりも
タイマーピストン17の移動量(進角量)が小さ
くなるように、フイードポンプ5の送油圧と進角
量との関係を第4図bに示すように二段折れ特性
としたため、第4図aに示すポンプ回転数とフイ
ードポンプ5の送油圧の関係である二段折れ特性
と相俟つて、ポンプ回転数と進角量との関係は、
第4図cに示すように、ポンプ回転数の増大に伴
つて進角量も1次的に増大する通常の特性を示す
ことになる。
上記実施例においては、レギユレーテイングバ
ルブ6のリリーフポート7の形状を工夫すること
で、ポンプ室内圧の上昇率を、低回転域では高回
転域よりも大きくセツトする圧力調整手段を構成
しているが、そのほか、)特性の異なる2つの
レギユレーテイングバルブを設け、該両バルブを
ポンプ回転数に応じて切替えるようにしてもよい
し、)ポンプ回転数又はそれに対応するポンプ
室内圧を検出し、サーボモータ等を用いてレギユ
レーテイングバルブを制御するようにしてもよ
い。
また、上記実施例においては、タイマーピスト
ン17の他方側に突出部17aを設けることで、
低回転域において高回転域よりもタイマーピスト
ン17の移動量を小さくセツトするタイマーピス
トン制御手段を構成しているが、そのほか、第5
図に示すように、タイマーピストンの形状を変え
ることなく、第1油圧室のスプリングを、バネ定
数の異なる2つのスプリング31,32で構成す
ることもできる。
すなわち、タイマーピストン33を挟んで、周
知の如く、シリンダ34内の一方側にはフイード
ポンプ5の吸入側燃料圧が作用する第1油圧室3
5が形成される一方、他方側にはタイマーピスト
ン33に設けた油圧通路36を介してポンプ室4
の燃料圧が作用する第2油圧室37が形成されて
いる。第1油圧室35には、バネ定数の小さい第
1スプリング31とバネ定数の大きい第2スプリ
ング32と配設され、第1スプリング31はスト
ツパ38とそれに対し摺動可能なスプリングシー
ト3aとにより組込み時に圧縮のセツト荷重が印
加されている。
したがつて、上記セツト荷重に達するまではタ
イマーピストン33は第2スプリング32を圧縮
するだけで移動量は小さいが、それを越えると第
1スプリング31も共に圧縮するので、移動量は
大きくなり、第4図bに示すような特性を示す。
(考案の効果) 本考案は、上記のように、低回転域でポンプ室
内圧の上昇率を高めつつタイマーピストンの移動
量が小さくなるようにしたので、進角が開始する
低回転域でのタイマーピストンのもたつきすなわ
ち進角の遅れが解消され、低回転域から要求通り
の線形の進角制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である燃料噴射ポン
プの要部構成図、第2図はレギユレーテイングバ
ルブのリリーフポートの正面図、第3図はタイマ
ー付近の詳細図、第4図a,b,cはそれぞれポ
ンプ回転数とフイードポンプの送油圧との関係、
フイードポンプの送油圧とタイマー進角両との関
係、およびポンプ回転数とタイマー進角量との関
係を示す図、第5図は他の実施例のタイマー付近
の詳細図である。 1……燃料噴射ポンプ、4……ポンプ室、6…
…レギユレーテイングバルブ、7……リリーフポ
ート、15……タイマー、17……タイマーピス
トン、17a……突出部、31,32……スプリ
ング、33……タイマーピストン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ポンプ室内圧を受圧して燃料噴射時期を制御す
    るタイマーピストンを備えるものであつて、上記
    ポンプ室内圧の上昇率を、所定回転数未満の低回
    転域では該所定回転数以上の高回転域よりも大き
    くセツトする圧力調整手段と、上記低回転域にお
    いて高回転域よりもタイマーピストンの移動量を
    小さくセツトするタイマーピストン制御手段とを
    有することを特徴とする燃料噴射ポンプ。
JP19369785U 1985-12-16 1985-12-16 Expired JPH041321Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19369785U JPH041321Y2 (ja) 1985-12-16 1985-12-16

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JP19369785U JPH041321Y2 (ja) 1985-12-16 1985-12-16

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Publication Number Publication Date
JPS62101044U JPS62101044U (ja) 1987-06-27
JPH041321Y2 true JPH041321Y2 (ja) 1992-01-17

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ID=31149961

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