JPH04132038A - 磁気記録再生装置のテープ案内体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、磁気記録再生装置に用いられ、磁気テープ
を案内するためのテープ案内体に関する。

［従来の技術］ 一般にビデオテープレコーダ（ＶＴＲ）やデジタルオー
ディオテープレコーダ（ＤＡＴ）では、回転ヘッドを有
するドラムにテープを斜めに巻付けて記録、再生するヘ
リカルスキャンニング方式か採用されている。これらの
装置に用いられているテープ案内体は、テープカセット
より磁気テープを引き出し、ドラムに高精度に巻き付け
るとともに、テープを安定走行させるという重大な役割
を果たす。

テープ案内体としてのテープガイドは、たとえば特開平
１−２２０１６９で示されるように、固定型と回転型の
２つに大きく分けることができる。

固定型のテープ案内体には、適当な大きさで円柱面を有
する棒状体のものがよく用いられ、磁気テープは、テー
プ案内体の固定された円柱面に当接して走行させられる
。一方、回転型のテープ案内体は、棒状の軸を備える回
転ローラ式のものが一般的であり、磁気テープの走行と
ともに磁気テープに当接するローラが回転するようにな
ってい乞。

［発明が解決しようとする課題］ 磁気テープがテープ案内体の外周面に当接して走行する
際、磁気テープと外周面の間には摩擦が生じる。摩擦が
大きくなるに従い、テープの走行速度の変動は増加し、
ジッタが発生するようになる。また、固定型の場合、こ
の摩擦はテープ案内体へのテープ巻付角が大きくなるほ
ど増加する。

ところで昨今、カメラ一体型ＶＴＲ等では、小型化を図
るため、小径ドラムを用いるようになっている。しかし
、テープフォーマットの互換性を保つためには、ドラム
径×テープ巻付角を一定にする必要がある。たとえば、
２ヘッドアジマス順次記録の場合、小径ドラム４ヘツド
記録と互換性を保つためには、ドラム径を２／３、テー
プ巻付角を３７２にしなければならない。このように、
小径ドラムを用いれば、ドラムへのテープ巻付角が大き
くなり必然的にドラム最近傍のテープ案内体へのテープ
巻付角も大きくしなければならない。

一般にテープテンションの増加は、αを係数、μを摩擦
係数、θをテープ巻付角とすると、αｅ″１で現すこと
ができる。この式はテープ巻付角が大きくなればテープ
テンションが増加することを意味している。テープテン
ションが増せば、テープ走行速度の変動が増加し、ジッ
タが発生するようになる。ジッタは再生画面の画質劣化
として現れる。このように固定型のテープ案内体では、
磁気テープとテープ案内体の間の摩擦によって、ジッタ
が発生しやすくなるため、画質の低下を招きやすい。

一方、回転型のテープ案内体は、固定型に比ベテン゛ジ
ョンの増加も抑えられ、ジッタが発生しにくい。しかし
、従来、一般的に用いられるローラ式のテープ案内体は
、その構造上、回転体の直径をある程度（たとえば２．
５ｍｍ）以下に小さくすることは困難であった。上述し
たようにＶＴＲの小型化に従って、ドラムへの巻付角が
大きくなるとともにドラム最近傍のテープ案内体への巻
付角も大きくなれば、ドラム最近傍のテープ案内体にお
いて発生する摩擦が特に重大になってくる。

そこで、固定型の代わりに回転型のテープ案内体をドラ
ム最近傍に設ければ、改善が見込まれる。

しかし、ドラム最近傍のテープ案内体には、より小さい
直径の回転体を備えるものが要求されるため、従来のロ
ーラ式では適切な大きさのものを実現することは困難で
あった。

この発明の目的は、以上述べてきたジッタの発生を低減
し、しかも、ドラム最近傍に設けるものとして適切なサ
イズの回転体を備えるテープ案内体を提供することにあ
る。

［課題を解決するための手段］ この発明に従う磁気記録再生装置のテープ案内体は、回
転ヘッドを有するドラムの局面に磁気テープを所定角度
巻付け、磁気テープの長平方向に対し、所定角皮類いた
トラック上に信号を記録再生するヘリカルスキャンニン
グ方式の磁気記録再生装置内に、回転ヘッドに対して磁
気テープを案内するために設けられ、磁気テープの走行
方向に回転可能な回転体を有し、回転体の軸受構造が、
ピボット軸受であることを特徴としている。

この発明に従う磁気記録再生装置のテープ案内体は、ヘ
リカルスキャンニング方式の磁気記録再生装置において
、磁気テープがドラムの馬面にどれくらいの角度で巻き
付けられていようとも、その効果を発揮する。したがっ
て、ドラムへの磁気テープの巻付角は特に限定されるこ
とではない。

ただ、ドラムへの巻付角が大きくなれば、従来のローラ
ータイプは、スペース的に用いることはできない。また
、上述したように案内体の巻付角が大きくなればテープ
テンションはより増加する。

従って、ドラムへのテープ巻付角が大きい場合にこの発
明がより顕著な効果を奏することは当業者において容易
に考えられる。具体的に示せば、ドラムへのテープ巻付
角が３００°以上の場合、この発明はより顕著な効果を
奏する。

この発明に従うテープ案内体においてその回転体の直径
は任意であるが、直径が２．５ｍｍ以下の回転体を有す
るテープ案内体は、この発明の効果をより顕著に奏する
。

また、この発明に従う回転体の材質は、特に限定される
ものではないが、その材質としてより好ましいものに、
たとえば、セラミックスおよび宝石等を挙げることがで
きる。

「作用］ この発明によれば、テープ案内体が回転体を有する回転
型であるので、テープテンションの増加およびジッタの
発生を抑えることができる。また、テープ案内体が有す
る回転体は、軸受構造がピボット軸受となっている。こ
の構造は、回転体の両端部を円錐形にし、これを軸端と
して、略円錐形のくぼみで支えるものである。このよう
に、回転体は軸端を円錐形にするだけでよいので、その
直径をかなり小さなものにしても精度を落とすことなく
加工が可能である。したがって、ピボ・ソト軸受であれ
ば、回転体の直径を小さくすることができ、ドラム最近
傍に設けるものとして適切なサイズを実現することがで
きる。

［実施例］ 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は、この発明に従うテープ案内体を示す部分断面
図である。第１図を参照して、ドラム（図示せず）の最
近傍に設けられた１対のテープ案内体８および１０は、
図面に向かってその背後から紙面の手前側にテープ２を
案内している。テープ供給側に設けられたテープ案内体
８は、回転体８ａがガイドブロック８ｂに取り付けられ
ることにより構成される。回転体８ａの両端は、円錐状
に尖って軸端となっている。ガイドブロック８ａは、コ
字状で対向する１対の凸部８ｅおよび８ｆを有している
。一方の凸部８ｅには、円錐状のくぼみが形成され、他
方の凸部８ｆにはくぼみが形成されたねじ８ｃがナツト
８ｄを介して取り付けられている。回転体８ａは、凸部
８ｅのくぼみおよびねじ８ｃのくぼみを軸受としてこれ
らの間に取り付けられている。このような回転体８ａの
取付構造は、ピボット軸受構造である。なお、回転体８
ａの回転負荷は、ねじ８Ｃの捩じ込みで調整される。ま
た、ねじ８ｃはナツト８ｄで固定される。

ガイドブロック８ｂは、ガイドレール８ｇ上に移動可能
に設けられている。また、取付具８１によって、ガイド
ブロック８ｂにはレバー８ｈが取り付けられている。テ
ープ案内体８はこのレバー８ｈによって動かされローデ
ィングされる。

一方、テープ巻取側に設けられたテープ案内体１０は、
テープ案内体８との干渉を避けるために、向かって下側
に設けられている。その構造はテープ案内体８と同様で
あり、回転体１０ａがガイドブロック１０ｂに取り付け
られ、ガイドブロック１０ｂはガイドレール１０ｇに移
動可能に設けられている。また、テープ案内体はレバー
１０ｈによって動かされローディングされる。

なお、回転体８ａおよび１０ａの材質をセラミックまた
は宝石たとえばルビーおよびサファイアなどにすればピ
ボット軸受の構造を高精度にすることができ、しかも耐
摩耗性を向上させて寿命を長くすることができる。

上記テープ案内体が組み込まれた磁気記録再生装置のテ
ープパスについて第２図に示す。

テープカセット１の供給側リール１ａから出た磁気テー
プ２は、テンションレギュレータガイド３および垂直ガ
イド４を経て、傾斜ガイド５によって傾斜させられ、図
面の矢印の方向に向かって走行する。その後、テープ２
は垂直ガイド６および７ならびに上記テープ案内体８を
順次経て、ドラム９に供給され、記録再生される。ドラ
ム９から出た磁気テープ２は、上記テープ案内体１０な
らびに垂直ガイド１１および１２を順次通り、傾斜ポス
ト１３によって元のテープ走行平面に戻される。傾斜が
なくなった磁気テープ２は、垂直ガイド１４をとおり、
キャプスタン１５およびピンチローラ１６に挟まれて一
定速度で走行させられる。最後に、磁気テープ２は垂直
ガイド１７を通り巻取側リール１ｂに巻き取られる。な
お、磁気テープ２の上下方向の規制を行なう機構は、た
とえば垂直ガイド７および１１等に設けられる。

この実施例におけるテープカセットは、８ミリビデオカ
セツトであり、そのテープパスは８ミリビデオフオーマ
ツトに基づく小径ドラム４ヘッドアジマス順次記録およ
び音声ＰＣＭ記録に対応しており、ドラム９へのテープ
総巻付角は、３３１゜５°である。また、本実施例では
、ドラム最近傍に設けられたテープ案内体８および１０
の回転体８ａおよび１０ａは、直径が１．５ｍｍとして
いる。それでも、回転体８ａと１０ａとの間隔は、接線
長さを２ｍｍとした場合、１．３８ｍｍである。

なお、この発明に従う回転体は上記実施例においてコ字
状のガイドブロックに取り付けられたが、その取付構造
は上記実施例に限定されず、ピボット軸受を有する構造
であればよい。

また、この発明に従うテープ案内体はヘッド最近傍だけ
に限らず、テープ走行系の任意の位置に設けることがで
きる。

さらに、この発明に従う磁気記録再生装置は、実施例で
述べたテープパスに限定されるものではない。

［発明の効果コ 以上説明したように、この発明によれば、回転型のテー
プ案内体を簡単な構成で、しかも小径の回転体を有する
ものとすることができる。このため、ドラムが小径化さ
れた磁気記録再生装置におぃても、テープ供給側および
巻取側のドラム最近傍に、適切なサイズの回転体を有す
るテープ案内体を配備することができる。そして、回転
体は小径化されるため、大きなテープ巻付角にもかかわ
らず、テープテンションの増加を抑え、ジッタの発生を
低減することができる。

【図面の簡単な説明】

第４図は、この発明に従うテープ案内体を示す部分断面
図である。第２図は、テープ案内体が組合された磁気記
録再生装置のテープパスを示す平面図である。 図において、１はテープカセット、２は磁気テープ、８
および１０はテープ案内体、８ａおよび１０ａは回転体
、ならびに８ｂおよび１０ｂはガイドブロックを示す。 特許出願人　　シャープ株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 回転ヘッドを有するドラムの周面に磁気テープを所定角
   度巻付け、前記磁気テープの長手方向に対し、所定角度
   傾いたトラック上に信号を記録再生するヘリカルスキャ
   ンニング方式の磁気記録再生装置内に設けられ、前記磁
   気テープの走行方向に回転可能な回転体を有する、磁気
   記録再生装置のテープ案内体において、 前記回転体の軸受構造が、ピボット軸受であることを特
   徴とする磁気記録再生装置のテープ案内体。