JPH04131682U - 立体構造編地 - Google Patents

立体構造編地

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JPH04131682U
JPH04131682U JP3507491U JP3507491U JPH04131682U JP H04131682 U JPH04131682 U JP H04131682U JP 3507491 U JP3507491 U JP 3507491U JP 3507491 U JP3507491 U JP 3507491U JP H04131682 U JPH04131682 U JP H04131682U
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JP
Japan
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knitted fabric
dimensional structure
yarn
dimensional
knitted
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Pending
Application number
JP3507491U
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English (en)
Inventor
敏彦 小谷
久仁夫 赤崎
稔秋 平井
Original Assignee
ユニチカ株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】三次元方向の引張強力が極めて強く、マトリッ
クス樹脂などの含浸性に優れ、繊維強化複合材料に好適
の立体構造編地を提供する。 【構成】緯糸が挿入された表裏両面編地とこの表裏両面
編地の間を接合糸5,6でトラフ状に接合した厚さ10ミ
リメートル以上の中間層7を有する立体構造編地。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、立体構造を有し、三次元方向の引張強力が極めて強く、マトリック ス樹脂などの含浸性に優れた複合材料の基布に好適な立体構造編地に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
近年、種々の繊維強化複合材料が多数提案されている。例えばFRP、FRM 、FRCなどが実用化されており、徐々にその用途範囲を拡大しつつある。
【0003】 しかしながら、このような繊維強化複合材料に適用されている繊維材料の形態 は二次元的な構造が大半であり、必要に応じて三次元方向に積層し、マトリック ス樹脂で複合化している。従って、これらは三次元方向に繊維材料が介在しない ため層間が剥離しやすい欠点を有している。また、三次元布帛として立体織物や ダブルラッセルによる立体調編物も多数見られるが、かかる立体織物はその構造 が複雑であって、自由性や樹脂の含浸性が低いため、複合加工や最終製品加工に おいて取扱い性や汎用性に欠けるなどの課題を有している。さらに、ダブルラッ セルによる立体調編物は表裏の編地が経編組織であるため緯方向の糸条が構成さ れておらず、その方向に対する強力が弱く、用途的に制約されやすい欠点を有し ている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案は、表裏両面の編地を特定の組織とし、かつ表裏両面の接合部の 厚さを10ミリメートル以上とすることにより三次元方向何れにも高強力を有し、 伸縮性、弾力性に富み、高次加工性に優れた立体構造編物を提供しようとするも のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 この課題を解決するために本考案は、緯編組織で構成した表面と裏面の編地お よびこの表裏両面の編地を糸条で接合した中間層を有するダブルニットであって 、表裏両面もしくは片面の編地中に緯糸が挿入されており、中間層の厚さが10ミ リメートル以上であることを要旨とするものである。
【0006】 以下、本考案を図面に基づいて説明する。図1は本考案の一例に係る立体構造 編地の模式的横断面図、図2は図1の表面の拡大図である。図において、表面の 編地はシリンダーループ1と表面挿入糸2によって構成されており、裏面の編地 はダイヤルループ3と裏面挿入糸4によって構成されている。これら表裏両面の 編地は基本的に表裏面が反対であること以外は同組織であり、ループを形成する 糸条や挿入糸が同じであれば外観的にも機能的にも同等のものとなる。
【0007】 本考案の立体構造編地は、シリンダーループ1およびダイヤルループ3が各々 経方向に連結されているため、経方向の引張応力に対して極めて高い強力を有す る。一方、表面挿入糸2と裏面挿入糸4は編地の緯方向に直線的に挿入されてい るため、緯方向の引張強力が非常に高く、また伸長性を抑制し優れた形態安定性 を発揮する。かかる表裏両面編地は直接的に接合されておらず、特定間隔をもっ て接合糸5,6によって間接的に接合されている。前記接合糸5,6は編地を特 定の厚さに保つための中間層7を形成しており、その構造は一種のトラス構造に 近似しているので、湾曲や圧迫に強い抵抗力を有する。さらに、トラス的構造で 特定の厚さを有する中間層7は接合糸5,6が存在するのみであるから、空隙部 が多数形成されており、高次加工におけるマトリックス樹脂などが均一かつ容易 に含浸される。
【0008】 以上のような基本構造を有する本考案の立体構造編地は、中間層を構成する糸 条が単糸繊度5デニール以上のマルチフィラメント糸もしくはモノフィラメント 糸であれば立体構造の形態を維持し、かつ厚さ方向の弾性などを向上させ得る。
【0009】 上記のように本考案の立体構造編地の中間層7は特定の厚さ(T)を有するも のであって、10ミリメートル未満では表裏編地間が小さすぎて従来からみられる 二次元的な繊維構造物となって、複合材料としての機能が低下し、その用途も限 られたものとなり、本考案の立体構造編地とはならない。
【0010】 次に、本考案に係る編地の製造例について説明する。図3は図1、図2に示し た立体構造編地の編成例を示したものである。なお、図中F1におけるDLはダ イヤル長針、DSはダイヤル短針、CLはシリンダー長針、CSはシリンダー短 針であり、F2〜F10においても同様である。給糸口F1では裏面挿入糸を給糸 し、ダイヤル長針DLのみでタック編成することにより裏面挿入糸は裏面編地中 にレイインされることになる。給糸口F2ではダイヤル長針DL、同短針DSの 全ダイヤル針によりダイヤルループを形成する。従って、この給糸口F2でルー プされた時点において裏面挿入糸はダイヤル長針DLから離脱し、レイインの形 態となる。給糸口F3では表面挿入糸を給糸し、シリンダー長針CLのみでタッ ク編成することにより表面挿入糸は表面の編地中にレイインされる。給糸口F4 ではシリンダー全針CL、CSによってシリンダーループを形成し、表面挿入糸 をシリンダー長針CLから離脱させる。給糸口F5では一方の接合糸5を給糸し てダイヤル長針DLとシリンダー長針CLによってタック編成し、ダイヤルルー プとシリンダーループ間を接合するための中間層を形成する。
【0011】 以下、給糸口F6ではダイヤル短針DS、給糸口F8ではシリンダー短針CS がそれぞれ給糸口F1,F3と同様のタック編成を行ない、給糸口F7,F9で はそれぞれ給糸口F2,F4と同様のループ形成を行なう。さらに、給糸口F10 では他方の接合糸6をダイヤル短針DSとシリンダー短針CSとによってタック 編成し、一方の接合糸5と異なる位置で中間層を形成する。ここで、中間層の厚 さを10ミリメートル以上とするためにはダイヤルニードルベッドとシリンダーニ ードルベッドの間隙を少なくとも10ミリメートル以上に設定しなければならない 。従って、ダイヤル針やシリンダー針、あるいはニッティングカム類の形状やサ イズなどについても適宜変更する必要がある。また、表裏の挿入糸をレイインす るには挿入糸の給糸口において編針のタック位置に挿入糸を留置しておくことも 必要である。
【0012】
【作用】
上記構成において、表裏両面の少なくとも何れか一方の編地中に直線的に緯糸 が挿入されているので、編地緯方向の応力に対する引張強度は挿入緯糸の強度に 比例して絶大なものとなる。また、表裏の編地の経方向には緻密なループが強固 に連結しているので、ループを形成している糸条の強度に比例して編地経方向の 引張強度は非常に大きくなる。さらに、表裏編地間を連結している糸条(中間層 )を有しているため、厚さ方向の引張強力が格段に大きくなる。しかもこの中間 層を横断面方向にみると、一種のトラス状構造となっており、湾曲や圧迫に対す る強度が著るしく増大する。また、本考案に係る立体構造編地は、表裏両面編地 の中間層の厚さが10ミリメートル以上あるので、中間層の空胴部が広く、そのた め軽量になり、マトリックス樹脂の含浸性も良好となる。従って、高機能の強化 構造材や先端技術分野の各種用途などにおいて、広範囲に適用できるものとなる 。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例について説明する。 まず表1に示す編機を使用して、図3に示す編組織により表2の実施例3点を 製編した。かかる3点の編地に熱可塑性樹脂であるポリアミド樹脂を含浸させ複 合材料を得た。その結果、何れも編地中間層への樹脂の含浸が短時間に均一にで きた。得られた複合材料は何れも非常に軽量で、3軸方向の引張強力が極めて強 大なものであった。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】
【考案の効果】
本考案に係る立体構造編地は、表裏両面の少なくとも何れか一方の編地中に直 線的に緯糸が挿入されているので、編地緯方向の応力に対する引張強度は挿入緯 糸の強度に比例して絶大なものとなる。また、表裏の編地の経方向には緻密なル ープが強固に連結しているので、ループを形成している糸条の強度に比例して編 地経方向の引張強度は非常に大きくなる。さらに、表裏編地間を連結している糸 条(中間層)を有しているため、厚さ方向の引張強力が格段に大きくなる。しか もこの中間層を横断面方向にみると、一種のトラス状構造となっており、湾曲や 圧迫に対する強度が著るしく増大する。また、本考案に係る立体構造編地は、表 裏両面編地の中間層の厚さが10ミリメートル以上あるので、中間層の空胴部が広 く、そのため軽量になり、マトリックス樹脂の含浸性も良好となる。従って、高 機能の強化構造材や先端技術分野の各種用途などにおいて広範囲に適用できるも のとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一例に係る立体構造編地の模式的横断
面図である。
【図2】同立体構造編地の表面の拡大図である。
【図3】同立体構造編地の編成例を示す説明図である。
【符号の説明】 1 シリンダーループ 2 表面挿入糸 3 ダイヤルループ 4 裏面挿入糸 5 接合糸 6 接合糸 7 中間層 DL ダイヤル長針 DS ダイヤル短針 CL シリンダー長針 CS シリンダー短針

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緯編組織で構成した表面と裏面の編地、
    およびこの表裏両面の編地を糸条で接合した中間層を有
    するダブルニットであって、表裏両面もしくは片面の編
    地中に緯糸が挿入されており、中間層の厚さが10ミリメ
    ートル以上であることを特徴とする立体構造編地。
JP3507491U 1991-05-20 1991-05-20 立体構造編地 Pending JPH04131682U (ja)

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JP3507491U JPH04131682U (ja) 1991-05-20 1991-05-20 立体構造編地

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