JPH0413143B2 - - Google Patents

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JPH0413143B2
JPH0413143B2 JP12218986A JP12218986A JPH0413143B2 JP H0413143 B2 JPH0413143 B2 JP H0413143B2 JP 12218986 A JP12218986 A JP 12218986A JP 12218986 A JP12218986 A JP 12218986A JP H0413143 B2 JPH0413143 B2 JP H0413143B2
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JP
Japan
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film
epoxy resin
resin
polyethylene terephthalate
biaxially oriented
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JP12218986A
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Atsuo Tanaka
Akihiro Hanabusa
Harunori Kojo
Tsuneo Inui
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Toyo Kohan Co Ltd
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Toyo Kohan Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、容器用樹脂被覆鋼板に関する。更に
詳しくは、美観性、加工耐食性に優れた容器用樹
脂被覆鋼板に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、製缶工業においては、ぶりき、電解クロ
ム酸処理鋼板などの表面処理鋼板に一回あるいは
複数回の塗装が行われてきた。特に、ぶりきは、
光輝性を有しているため、外観を重視される用途
に広く利用されてきた。このように複数回の塗装
を施すことは、焼付工程が煩雑であるばかりでは
なく、多大な焼付時間を必要としていた。また、
塗膜形成時に多量の溶剤成分を排出し、特別の焼
却炉に焼炉しなければならないという欠点を有し
ていた。また、塗装に供せられる塗料は、エポキ
シ系樹脂を主成分とした熱硬化性樹脂が主として
用いられていたため、厳しい加工を施すと、塗膜
にクラツク等が発生し、その結果、内容物によつ
ては、該表面処理鋼板を腐食させる場合があつ
た。これらの欠点を解決するために、熱可塑性樹
脂フイルムを金属板に積層しようとする試みがな
されてきた。一例として、ポリオレフインフイル
ムを金属板に積層したもの(特開昭53−141786)、
共重合ポリエステル樹脂フイルムを金属板に積層
したもの(特公昭57−23584)あるいは、ポリエ
ステルフイルムを接着剤を用いて金属板に積層し
たもの(特開昭58−39448)などがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、ポリオレフインフイルムラミネート鋼
板は、耐食性、耐熱性に関して満足のいくもので
はなく共重合ポリエステルラミネート鋼板は、コ
ストが高く実用性に欠ける欠点を有していた。ま
た、ポリエステルフイルムと金属板の界面に、金
属粉末等を含有した接着剤層を有したポリエステ
ルフイルムラミネート鋼板は、初期密着性は確保
できるもののレトルト殺菌のような高温熱水処理
を施すと接着力の低下が認められること、あるい
は金属粉末等を含有しているため、接着剤の薄膜
塗布性に欠けるなどの欠点を有していた。また、
該プラスチツクフイルムラミネート鋼板に用いら
れる鋼板としては、美観性に優れたぶりきを使用
することは可能であるが、高価なため実用的でな
い。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記の問題点を解決すべく種々検討
を重ねた結果、鋼板の片面あるいは両面に、特定
のAl蒸着層を有した二軸配向ポリエチレンテレ
フタテート樹脂フイルムを積層した樹脂被覆鋼板
は、加工密着性、加工耐食性に優れるばかりでは
なく、美観性にも優れている画期的な容器用樹脂
被覆鋼板である。
以下、本発明の内容について詳細に説明する。
まず、二軸配向ポリエチレンテレフタレート樹脂
フイルムとしては、ポリエチレングリコールとテ
レフタール酸の重縮合物であつて、公知の押し出
し機より押し出し加工後フイルム成形され、その
後、縦、横二軸方向に延伸されたものであつて、
フイルム厚みとしては、特に制限するものではな
いが5〜50μmが好ましい。厚みが5μm以下の場
合は、鋼板への積層作業性が著しく低下するとと
もに、充分な加工耐食性が得られない。一方50μ
m以上となつた場合は、製缶分野で広く用いられ
ているエポキシ系樹脂塗料と比較した時、経済的
でない。
該フイルムに、Alを蒸着する前処理工程とし
て、蒸着Alと該フイルムとの密着力を向上させ
るために該フイルムにエポキシ樹脂及びそを硬化
剤として、フエノール系、ユリヤ系、アミド系、
エステル系、アクリル系、ウレタン系の1種以上
の組成物を、乾燥塗布重量で、0.05〜5.0g/m2
塗布することが好ましい。
ここで用いられるエポキシ樹脂としては、エポ
キシ当量400〜4000のエポキシ樹脂が好ましい。
エポキシ当量が400以下のエポキシ樹脂を用いた
場合、溶液状態で該フイルムに連続的に塗布し、
ドライヤーオーブンで溶剤を蒸発せしめた後で
も、エポキシ樹脂が粘着性を有しているため、フ
イルム巻き取り作業は可能であつても、巻きほど
く作業は全く不可能となり実用には供し得ない。
一方、エポキシ当量が4000以上のエポキシ樹脂を
用いた場合は、硬化剤との硬化反応後の該フイル
ムへの密着性が低下する傾向にあるので好ましく
ない。
エポキシ樹脂と硬化剤との配合重比は、硬化剤
の種類により異なり一義的に決定できないが、一
般的にエポキシ樹脂固形分100重量部に対して5
〜100重量部添加すればよい。
つぎに、エポキシ樹脂及びその硬化剤からなる
組成物の塗布重量が0.05〜5.0g/m2の範囲内が
好ましい理由は、0.05g/m2以下になつた場合
は、該フイルムへの均一塗布が困難となりAl蒸
着層との密着力が部分的に低下してくる傾向にあ
る。一方、塗布重量が5.0g/m2以上の場合は、
該フルムとAl蒸着層との密着力は確保されるも
のの、該フイルムへの塗布後、ドライヤーオーブ
ンにおける溶剤離脱性が低下し作業性が著しく低
下する。
つぎに、該フイルムにエポキシ樹脂及びその硬
化剤からなる組成物を溶液状態で塗布後、ドライ
ヤーオーブンで乾燥させる工程も重要で、乾燥温
度が60〜150℃内であることが好ましい。乾燥温
度が60℃以下になつた場合は、溶剤離脱性が著し
く低下し作業性が大幅に低下する。一方乾燥温度
が150℃以上になつた場合は、エポキシ樹脂とそ
の硬化剤の反応が著しく進み、その結果、該フイ
ルム及びAl蒸着層との密着性が低下してくる。
つぎに、エポキシ樹脂組成物を塗布した二軸配
向ポリエチレンテレフタレート樹脂フイルムのエ
ポキシ樹脂組成物の塗布面に、Alを真空蒸着法
等により50〜3000Åの範囲内で蒸着することが好
ましい。ここでAlの蒸着法としては公知の真空
蒸着法でよく特に制限するものではない。50Å以
下の蒸着厚みの場合は、美観性が向上せず、3000
Åを上廻る場合は、美観性は確保できるものの蒸
着速度を低下させなければならず、生産性が著し
く低下する。
つぎに、鋼板と二軸配向ポリエチレンテレフタ
レート樹脂フイルムとの間に介在するエポキシ樹
脂及びその硬化剤としては、エポキシ当量が400
〜4000をエポキシ樹脂及びフエノール系、ユリヤ
系、アミド系、エステル系、アクリル系、ウレタ
ン系の1種以上からなる硬化剤が好ましく、塗布
重量としては、乾燥重量で0.1〜5.0g/m2が好ま
しい。
ここで、エポキシ樹脂及びその硬化剤からなる
組成物を、乾燥重量で0.1〜5.0g/m2塗布する方
法としては、前述の片面にAl蒸着された二軸配
向ポリエチレンテレフタレート樹脂フイルムの他
の片面に塗布する方法と、該組成物を鋼板に連続
的に塗布する方法があるが、該組成物を0.1〜5.0
g/m2の薄膜塗布を鋼板上に連続的に塗布するこ
とは、非常な制約をうけ事実上困難である。
その理由としては、二軸配向ポリエチレンテレ
フタレート樹脂フイルムに比べて鋼板の形状が平
坦性に欠け、本発明のような薄膜塗布性が著しく
低下するためである。また、プラスチツクフイル
ムのコーターに比べ、鋼板用コーターは設備費が
嵩むなど種々の欠点を有している。
かかる理由で、鋼板と二軸配向ポリエチレンテ
レフタレート樹脂フイルムとの間に介在するエポ
キシ樹脂及びその硬化剤からなる組成物は、前述
のAl蒸着ポリエチレンテレフタレート樹脂フイ
ルムの非蒸着面に塗布することが好ましい。
ここで、エポキシ樹脂のエポキシ当量を400〜
4000が好ましい理由としては、前述と同じ理由
で、400以下の場合は、エポキシ樹脂が粘着性を
有するため、巻きほどきが不可能になること、ま
た、4000以上の場合は、硬化剤との反応後の二軸
配向ポリエチレンテレフタレート樹脂フイルム及
び鋼板への密着性が低下する傾向にあるので好ま
しくない。
エポキシ樹脂と硬化剤との配合量比は、硬化剤
の種類により一義的に決定できないが、一般的に
エポキシ樹脂固形分100重量部に対して5〜100重
量部添加すればよい。
つぎに該組成物の乾燥塗布重量が0.1〜5.0g/
m2の範囲内が好ましい理由としては、0.1g/m2
以下になつた場合は、二軸配向ポリエチレンテレ
フタレート樹脂フイルムへの連続均一塗布性に難
点が生じる。一方、5.0g/m2以上になつた場合
は、後述の鋼板と該二軸配向ポリエチレンテレフ
タレート樹脂フイルムとを加熱一体化させた後、
深絞り加工等の苛酷な加工を施すと密着力は低下
する傾向にある。また、該二軸配向ポリエチレン
テレフタレート樹脂フイルムへの塗布後、ドライ
ヤーオーブンにおける溶剤離脱性も低下し作業性
が著しく低下する。
つぎに、ドライヤーオーブンで乾燥させる工程
も重要で、前述したように60〜150℃内であるこ
とが好ましい。乾燥温度が60℃以下になつた場合
は、溶剤離脱性が著しく低下する。一方、150℃
以上になつた場合は、乾燥工程でエポキシ樹脂と
その硬化剤の反応が著しく進み、その結果、後述
の鋼板への密着性が著しく低下してくる。
つぎに、本発明において用いられる鋼板として
は、シート上及びコイル上の鋼板、鋼箔、鉄箔及
び該鋼板に表面処理を施したものがあげられる。
特に、上層がクロム水和酸化物、下層が金属クロ
ムの二層構造をもつ電解クロム酸処理鋼板、ニツ
ケルめつき鋼板、亜鉛めつき鋼板、クロム水和酸
化物被覆鋼板、カルボキシル基等の極性基あるい
はキレート製造を有した有機物処理鋼板、あるい
は、リン酸塩処理、クロム酸塩処理した鋼板など
があげられる。
つぎに、該二軸配向ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂フイルムを、前述の鋼板にラミネートする
方法の一例をあげると、220〜260℃、より好まし
くは230〜255℃に加熱された該鋼板の片面あるい
は両面に、エポキシ樹脂組成物を塗布した面が該
鋼板面に相接するようにラミネートする。ラミネ
ート後は、急冷あるいは徐冷いずれのプロセスを
経ても差し支えない。
本発明の特徴の一つとして、ラミネート時に瞬
時に密着力が出現し、一般に実施されているラミ
ネート後の再加熱などの熱活性化処理を必要とし
ない点があげられる。当然、ラミネート後の再加
熱処理を施しても差し支えないことはいう迄もな
い。ここでラミネート温度が220℃以下になつた
場合は、ラミネート後の密着力は殆んどなく、実
用には供し得ない。一方、ラミネート温度が260
℃以上になつた場合は、二軸配向ポリエチレンテ
レフタレート樹脂フイルムの融点以上となり、該
樹脂フイルムの配向結晶がくずれ、加工密着性、
加工耐食性が低下する。
該鋼板を220〜260℃、好ましくは230〜255℃の
範囲内に加熱する方法としては、公知の熱風伝熱
方式、抵抗加熱方式、誘導加熱方式ヒーターロー
ル伝熱などがあげられ、特に制限するものではな
いが、設備費、設備の簡素化を考慮した場合、ヒ
ーターロール伝熱方式が好ましい。
かくして得られた、Al蒸着二軸配向ポリエチ
レンテレフタレート樹脂フイルム積層鋼板は、美
観性、加工耐食性、加工密着性に優れ、容器用樹
脂被覆鋼板として広く使用できるものであるが、
レトルト殺菌処理が必要な内容品に対しては、
Al蒸着層の上にトツプコートとして、従来使用
されてきたエポキシ/フエノール塗料、エポキ
シ/ユリヤ塗料、ビニル系塗料、オルガノゾル系
塗料などをオーバーコートすることが好ましい。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例にて詳細に説明する。
実施例 1 板厚0.21mmの冷延鋼板を70g/の水酸化ナト
リウム溶液中で電解脱脂し、100g/の硫酸溶
液で酸洗し、水洗した後、無水クロム酸60g/
、フツ化ナトリウム3g/の溶液中で、電流
密度20A/dm2、電解液温度50℃の条件下で陰極
電解処理を施し、ただちに80℃の温水を用いて湯
洗し乾燥した。得られた電解クロム酸処理鋼板の
金属クロム量は120mg/m2で、水和酸化クロム量
はクロムとして10mg/m2であつた。
このように処理された電解クロム酸処理鋼板に
つぎに示す条件で処理された二軸配向ポリエチレ
ンテレフタレートフイルムを、つぎに示す条件で
連続的に片面にラミネートした。
Al蒸着層厚み 400Å Al蒸着層の下層のエポキシ樹脂組成物の乾燥重
量 0.08g/m2 (エポキシ樹脂(エポキシ当量3000) 80部 パラクレゾール系レゾール 20部) 二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイルム
(商品名 ルミラー 東レ(株)) 12μm 二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイルムの
下層のエポキシ樹脂組成物の乾燥重量 0.5g/m2 (エポキシ樹脂(エポキシ当量3000) 80部 パラクレゾール系レゾール 20部) 鋼板の加熱方法 ヒーターロール方式 ラミネート直前の鋼板温度 245℃ ラミネート後の冷却方法 徐冷 得られたAl蒸着樹脂被覆鋼板の片面(非ラミ
ネート面)にエポキシ/フエノール系塗料を乾燥
重量が60mg/dm2になるように塗布し、200℃で
10分間加熱硬化させた後、徐冷した。
該Al蒸着樹脂被覆鋼板を、Al蒸着面が外面に
なるようにして、202型の缶蓋及び絞り比2.14の
絞り缶を得た。成型した缶蓋及び絞り缶を公知の
製缶方法により二重巻締めしたが、二軸配置向ポ
リエチレンテレフタレートフイルムよりAlの剥
離はなく光輝性を有した外観を呈していた。ま
た、二重巻締めし一体化された容器を37℃、90%
の相対湿度のもとで、10日間経時したが外面錆の
発生は認められず、また、Alの剥離も全く認め
られなかつた。
比較例 1 実施例1と同様の電解クロム酸処理鋼板を用い
て、Al蒸着層の下層のエポキシ樹脂組成物のみ
をとり除いた他は、実施例1と同様の条件で処理
された二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイ
ルムを、実施例1と同様な方法で積層し、他の片
面にエポキシ/フエノール系塗料を乾燥重量が60
mg/dm2になるように塗布し、200℃で10分間加
熱硬化させた後、徐冷した。
該Al蒸着樹脂被覆鋼板を、Al蒸着面が外面に
なるようにして、202型の缶蓋及び絞り比2.14の
絞り缶を得た。成型した缶蓋及び絞り缶を公知の
製缶方法により二重巻締めすると、二重巻締め近
傍で二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイル
ムより蒸着Al層が一部剥離していた。また二重
巻締めし一体化された容器を、37℃、90%の相対
湿度のもとで、10日間経時すると、外面錆の発生
は認められなかつたが、絞り缶の二重巻締め近傍
の蒸着Alが一部欠落していた。
実施例 2 板厚0.21mmの冷延鋼板を70g/の水酸化ナト
リウム溶液中で電解脱脂し、100g/の硫酸溶
液で酸洗し、水洗した後、無水クロム酸80g/
、硫酸0.8g/、ケイフツ化ソーダ1g/
の混液中で、電流密度20A/dm2、電解液温度50
℃の条件下で陰極電解処理を施し、ただちに80℃
の温水を用いて湯洗し、乾燥した。得られた電解
クロム酸処理鋼板の金属クロム量は、160mg/m2
で、水和酸化物クロムはクロムとして22mg/m2
あつた。
このように処理された電解クロム酸処理鋼板に
つぎの条件で処理された二軸配向ポリエチレンテ
レフタレートフイルムを、つぎに示す条件で連続
的に両面にラミネートした。
Al蒸着層厚み 1400Å Al蒸着層の下厚のエポキシ樹脂組成物の乾燥重
量 1.0g/m2 (エポキシ樹脂(エポキシ当量2500) 75部 パラクレゾール系レゾール 25部) 二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイルム
(商品名 ルミラー 東レ(株)) 12μm 二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイルムの
下層のエポキシ樹脂組成物の乾燥重量 2.0g/m2 (エポキシ樹脂(エポキシ当量2500) 75部 パラクレゾール系レゾール 25部) 鋼板の加熱方法 ヒーターロール方式 ラミネート直前の鋼板温度 248℃ ラミネート後の冷却方法 急冷 得られたAl蒸着樹脂被覆鋼板の両面に、ビニ
ルオルガノゾル塗料を乾燥重量が65mg/m2になる
ように塗布し、190℃で10分間加熱硬化させた後、
徐冷した。
該Al蒸着樹脂被覆鋼板を、公知の製缶方法に
より202型の缶蓋及び絞り比2.14の絞り缶を得た。
成型した絞り缶に市販のトラトジユースを充填
し、脱気した後、二重巻締めし、115℃で60分加
熱殺菌後、50℃で6ケ月の実缶貯蔵テストを行つ
た。
実缶テスト後、開缶し、缶内面の腐食状態及び
二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイルムの
密着力を調査したが全く異常は認められず、光輝
性のある美麗な外観を有していた。
また、50℃で相対湿度90%の雰囲気で14日間貯
蔵テストを行い、缶蓋の二重巻締め近傍の糸状
錆、あるいは点錆を調査したが全く異常は認めら
れず、美麗なAl色を有していた。
比較例 2 実施例2と同様の電解クロム酸処理鋼板を用い
て、その両面にビニルオルガノゾル塗料を乾燥重
量が65mg/m2になるように塗布した後、190℃で
10分間加熱硬化させた後、徐冷した。
該塗装鋼板を実施例2と同様の加工を施し、缶
蓋及び絞り缶を得て、実施例2と同様の処理方法
にてトマトジユースを充填し、50℃で6ケ月の実
缶貯蔵テストを行つた。
実缶テスト後、開缶し、缶内面の腐食状態を調
査したところ、絞り缶の二重巻締め近傍及び缶蓋
のコンパウンド挿入部付近に黒い点錆が数ケ所認
められた。
また、50℃で相対湿度90%の雰囲気で14日間貯
蔵テストを行つたところ、缶蓋の二重巻締め近傍
に長さ3〜8mmの糸状錆が多数出現し、容器の外
観を著しく損わせていた。
実施例 3 板厚0.21mmの冷延鋼板を70g/の水酸化ナト
リウム溶液中で電解脱脂し、100g/の硫酸溶
液で酸洗し水洗した後、ドライヤーで乾燥した。
このように清浄化されたブラツクプレートの両
面につぎの条件で処理された二軸配向ポリエチレ
ンテレフタレートフイルムをつぎに示す条件で連
続的に両面にラミネートした。
Al蒸着層厚み 2000Å Al蒸着層の下厚のエポキシ樹脂組成物の乾燥重
量 4.5g/m2 (エポキシ樹脂(エポキシ当量550) 70部 ユリヤ系樹脂 30部) 二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイルム
(商品名 ルミラー 東レ(株)) 16μm 二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイルムの
下層のエポキシ樹脂組成物の乾燥重量 3.5g/m2 (エポキシ樹脂(エポキシ当量2500) 75部 ブロツクインシアネート硬化剤 25部) 鋼板の加熱方法 ヒーターロール方式 ラミネート直前の鋼板の温度 240℃ ラミネート後の冷却方法 徐冷 得られたAl蒸着樹脂被覆鋼板の両面に、エポ
キシ/フエノール系塗料を乾燥重量が40mg/dm2
になるように塗布し、505℃で10分間加熱硬化さ
せた後、徐冷した。
該Al蒸着樹脂被覆鋼板を、公知の製缶方法に
より、202型の缶蓋及び絞り比2.14の絞り缶を得
た。成型した絞り缶に0.5%の食塩水を充填し、
二重巻締めを施した後、37℃で20日間実缶貯蔵テ
ストを行つた。
実缶テスト後、開缶し、缶内面の腐食状態及び
二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイルムの
密着力を調査したが全く異常は認められず、Al
の光輝性のある外観はそのまま残存していた。
また、実缶テスト後の0.5%食塩水中の鉄溶出
量を原子吸光分析で測定したが検出限界以下であ
つた。
また、37℃で相対湿度90%の雰囲気で14日間貯
蔵テストを行い、缶蓋の二重巻締め近傍の糸状錆
あるいは点錆を調査したところ、糸状錆は、二重
巻締め近傍で2〜3mm出現しているものの、Al
蒸着層の下層で出現しているため、外観的には全
く美麗なAlの光輝性を有していた。
比較例 3 実施例3と同様のブラツクプレートの両面に、
実施例3と同様の処理方法にてエポキシ/フエノ
ール系塗料を塗布した後、実施例3と同様の製缶
方法にて缶蓋及び絞り缶を作成し、0.5%の食塩
水を充填し、二重巻締めを施した後、37℃で20日
間実缶貯蔵テストを行つた。
実缶テスト後、開缶し、缶内面の腐食状態を調
査したところ、缶内面全面にわたり赤錆が発生
し、塗膜の殆んどが、基体鋼板から剥離してい
た。また、37℃で相対湿度90%の雰囲気で14日間
貯蔵テストを行い、糸状錆あるいは点錆を調査し
たところ、糸状錆は5〜24mmの長さで、缶蓋及び
絞り缶部に出現し、著しい外観不良となつてい
た。また二重巻締め近傍は、塗膜のクラツク等が
発生し、黒褐色の錆が全面に出現していた。
〔発明の効果〕
かくして得られたAl蒸着樹脂被覆鋼板は、光
輝性を有しているため外観に優れるばかりではな
く、加工耐食性、加工密着性に優れるため、容器
用材料として幅広く適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の樹脂被覆鋼板の
構成断面図である。第3図および第4図は本発明
の樹脂被覆鋼板を用いて成形された容器の構成断
面図である。 1……鋼板、2,4……エポキシ樹脂および硬
化剤、3……二軸配向ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂層、5……Al蒸着層、6……エポキシフ
エノール塗料、7……ビニルオルガノゾル塗料。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 最外層に50〜3000ÅのAl蒸着層を有し、そ
    の内層にエポキシ樹脂及びその硬化剤であるフエ
    ノール系、ユリヤ系、アミド系、エステル系、ア
    クリル系、ウレタン系の1種以上からなる組成物
    層を有し、その内層に二軸配向ポリエチレンテレ
    フタレート樹脂層を有し、最下層にエポキシ樹脂
    及び、その硬化剤であるフエノール系、ユリヤ
    系、アミド系、エステル系、アクリル系、ウレタ
    ン系の1種以上からなる組成物層を有してなる容
    器用樹脂被覆鋼板。
JP12218986A 1986-05-29 1986-05-29 容器用樹脂被覆鋼板 Granted JPS62279937A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12218986A JPS62279937A (ja) 1986-05-29 1986-05-29 容器用樹脂被覆鋼板

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JP12218986A JPS62279937A (ja) 1986-05-29 1986-05-29 容器用樹脂被覆鋼板

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JPS62279937A JPS62279937A (ja) 1987-12-04
JPH0413143B2 true JPH0413143B2 (ja) 1992-03-06

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ID=14829774

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JP12218986A Granted JPS62279937A (ja) 1986-05-29 1986-05-29 容器用樹脂被覆鋼板

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JPS62279937A (ja) 1987-12-04

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