JPH04130251U - 紙幣シワ伸ばし装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易に紙幣のシワ伸ばしを行なうことのでき
るようにする。 【構成】 取込手段は、シワ伸ばしすべき紙幣を装置内
に取込む。加熱押圧手段８は、取込み手段により取込ま
れた紙幣を加熱して押圧することにより紙幣のシワ伸ば
しを行なう。このような加熱押圧手段は、例えば、加熱
プレートまたは加熱ローラ、および、紙幣を該加熱プレ
ートまたは加熱ローラに押圧する押圧ローラで構成する
ことができる。排出手段は、加熱押圧手段によりシワ伸
ばしされた前記紙幣を排出する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、簡易に、紙幣のシワを伸ばすことができる紙幣シワ伸ばし装置に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

例えば商店、ホテルなどの接客業においては、つり銭または両替銭として、シ ワが無く見栄えの好い紙幣を客に渡すことが好ましいサービスとされており、客 側も、シワの無い紙幣が渡されることを当然のサービスとして期待している。こ のため、接客側としては、シワのある紙幣については、事前に、そのシワを伸ば しておかなければならない。また、紙幣を使用可能な自動販売機、銀行の自動預 金機などはシワのある紙幣を受け付けないことがあり、その場合、購買者または 預金者は、自ら、その場で紙幣のシワを伸ばさなければならない。このように、 世間全般において、紙幣のシワ伸ばしを行なわなければならない場合は多々存在 する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、簡易に紙幣のシワ伸ばしを行なうことのできる装置は未だ出現 していない。このため、通常の場合、このような紙幣のシワ伸ばしは手によって 行なわれているが、手だけでは満足のゆくシワ伸ばしを行なうことができない。 従って、結局のところ、シワのある紙幣は、わざわざ銀行等で新たな紙幣に交換 しなければならないこととなり、大変面倒である。

【０００４】 この考案は上述の点に鑑みてなされたものであり、簡易に紙幣のシワ伸ばしを 行なうことのできる紙幣シワ伸ばし装置を提供しょうとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、この考案に係る紙幣シワ伸ばし装置は、紙幣を取込 む取込手段と、前記取込み手段により取込まれた紙幣を加熱して表裏方向に押圧 することによりそのシワを伸ばす加熱押圧手段と、前記加熱押圧手段によりシワ 伸ばしされた紙幣を排出する排出手段とを具備したものである。

【０００６】

【作用】

取込手段は、シワ伸ばしすべき紙幣を装置内に取込む。加熱押圧手段は、取込 み手段により取込まれた紙幣を加熱して押圧することにより該紙幣のシワ伸ばし を行なう。このような加熱押圧手段は、例えば、加熱プレートまたは加熱ローラ 、および、紙幣を該加熱プレートまたは加熱ローラに押圧する押圧ローラで構成 することができる。排出手段は、前記加熱押圧手段によりシワ伸ばしされた前記 紙幣を排出する。

【０００７】

【実施例】

以下、添付図面に基づいてこの考案を詳細に説明する。 図１はこの考案の一実施例に係る紙幣シワ伸ばし装置の構成を示すものである 。

【０００８】 該装置において、シワ伸ばしすべき紙幣Ｂは、ハウジング２に形成された挿入 口３から長手方向に挿入された後、先ず、駆動ローラおよびピンチローラからな る取込みローラ対４により加湿部５に取り込まれる。 該加湿部５は、前記紙幣Ｂに対し該紙幣Ｂの全幅にわたって水蒸気を噴射する よう配設されたノズル６からなるものである。加湿部５を通過した紙幣Ｂの先端 部は、下流側の移送ローラ対７を構成する駆動ローラおよびピンチローラの間に 取込まれる。このようにして、前記紙幣Ｂは、取込みローラ対４および移送ロー ラ対７により下流側のプレス部８に向けて移送されながら、この加湿部５により 、その全幅、全長にわたり順次加湿されることとなる。

【０００９】 プレス部８は、加湿部５から移送されてくる前記紙幣Ｂの全幅にわたって延び る、加熱プレート１０およびプレス移送・ローラ１１からなる。前記加熱プレー ト１０は、例えば加熱コイルにより加熱されるものであり、好ましくは、その表 面においてテフロン加工が施されている。プレス・移送ローラ１１は、耐熱ゴム 製であり、加湿部５から移送されてくる紙幣Ｂの先端部を加熱プレート１０との 間に取込んだ後、該紙幣Ｂを加熱プレート１０に対して押圧しながら回転するよ うになっている。プレス・移送ローラ１１は、加熱プレート１０に対して常時弾 性的に押圧しているもの、または、紙幣Ｂがプレス部８に進入したことを検出す るセンサの検出信号に呼応して、任意の手段により前記紙幣Ｂを加熱プレート１ ０に対して押圧するよう動作するものであってもよい。前記紙幣Ｂは、このよう な前記加熱プレート１０とプレス・移送ローラ１１とにより、順次シワ伸ばしさ れながら下流側の排出ローラ対１２に向けて移送されることとなる。

【００１０】 プレス部８を通過した紙幣Ｂの先端部は、前記排出ローラ対１２を構成する駆 動ローラおよびピンチローラの間に取込まれる。このようにして、前記紙幣Ｂは 、前記排出ローラ対１２によりハウジング２に形成された排出口１４から装置外 部に排出されることとなる。

【００１１】 なお、上記実施例においては紙幣の加熱手段として加熱プレート１０を用いた が、紙幣の加熱手段は、プレート状のものに限らず、プレス・移送ローラ１１と 共働する加熱ローラであってもよい。さらに、この考案にあっては、加湿部５は 設けられていなくてもよい。

【００１２】

【考案の効果】

以上のように、この考案は、紙幣を取込む取込手段と、前記取込み手段により 取込まれた紙幣を加熱し表裏方向に押圧することによりそのシワを伸ばす加熱押 圧手段と、前記加熱押圧手段によりシワ伸ばしされた前記紙幣を排出する排出手 段とを有することにより、簡易に、紙幣のシワ伸ばしを行うことができるという 優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例にかかる紙幣シワ伸ばし装
置を示す側面略図。

【符号の説明】

３…挿入口、４…取込みローラ対、７…移送ローラ対、
８…プレス部、１０…加熱プレート、１１…プレス・移
送ローラ、１２…排出ローラ対、１４…排出口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 紙幣を取込む取込手段と、前記取込み手
   段により取込まれた紙幣を加熱して表裏方向に押圧する
   ことによりそのシワを伸ばす加熱押圧手段と、前記加熱
   押圧手段によりシワ伸ばしされた前記紙幣を排出する排
   出手段とを具備した紙幣シワ伸ばし装置。