JPH04130226A - 質量流量計 - Google Patents

質量流量計

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JPH04130226A
JPH04130226A JP25106890A JP25106890A JPH04130226A JP H04130226 A JPH04130226 A JP H04130226A JP 25106890 A JP25106890 A JP 25106890A JP 25106890 A JP25106890 A JP 25106890A JP H04130226 A JPH04130226 A JP H04130226A
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circuit
fluid
detection circuit
temperature
excitation means
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JP25106890A
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Koyata Sugimoto
小弥太 杉本
Akira Nakamura
明 中村
Yasushi Miyata
康司 宮田
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は質量流量計に係り、特にコリオリの力を利用し
て流体の質量流量計を測定する質量流量計に関する。
従来の技術 流体の流量は流体の種類、物性(密度、粘度等)、プロ
セス条件(温度、圧力)によって影響を受けない質量て
表されることが望ましい。流体の質量流量を計測する質
量流量計としては、例えば流体の体積流量を計測しこの
計測値を質量流量に換算する所謂間接型質量流量計と、
流体の質量流量を直接計測し間接型質量流量計より高精
度に計測できる直接型質量流量計かある。
この直接型質量流量計としては振動するセンサチューブ
内に流体を流し、この時に生ずるコリオリの力を利用し
て質量流量を直接計測するものがある。
この種のコリオリ式の質量流量計においては、例えば特
開昭54−4168号公報に記載されている如く、一対
のU字状のセンサチューブに流体を流し、この一対のセ
ンサチューブを互いに近接、離間する方向に振動させる
。コリオリの力は各センサチューブの振動方向に働き、
かつその入口側と出口側とで逆向きであるのでセンサチ
ューブに捩れが生じ、この捩れ角は質量流量に比例する
。従って、一対のセンサチューブの入口側及び出口側夫
々の捩れる位置にその捩れに基づくセンサチューブの変
位を検出するセンサを設け、両センサの出力検出信号の
時間差を計測して上記センサチューブの捩れ、即ち、質
量流量を測定している。
このような従来のコリオリ式の質量流量計においては一
対のセンサチューブを位相をずらして加振し、しかもこ
れらのセンサチューブ間の相対振幅が一定となるように
センサチューブを加振している。そのため一対のセンサ
チューブの一方が詰まったり破損したりして流体の流れ
に異常が生じ一方のセンサチューブが振動しなくなると
、他方のセンサチューブは振幅が正常時の2倍となるよ
うに加振されて異常振動となってしまう。この異常振動
はセンサチューブの破損等を引き起こし問題となってい
た。
そこで、本出願人は特願平1−83233号により、上
記課題を解決することを目的とした質量流量計を提案し
た。
この提案の質量流量計は、一対のセンサチューブの振動
状態を、センサチューブを加振する励振手段にレンツの
法則によって生じる誘導起電力を検出することにより求
めるようにした構成である。
一対のセンサチューブの夫々の振動により励振手段のコ
イルとマグネットか相対運動を行いそこに生じる夫々の
誘導起電力を比較することによって一対のセンサチュー
ブの振動状態の異常を検知している。
発明が解決しようとする課題 上記センサチューブの異常状態を検知するために検出さ
れる上記誘導起電力は、実際には発生する誘導起電力に
励振手段を構成するコイル自身の抵抗分による電圧降下
を含んだ値である。そしてこのコイル自身の抵抗値はコ
イルの温度によって変化する値であるため、例えば被測
流体が高温流体である場合と低温流体である場合とでは
上記電圧降下の値が変化し、振幅に対応した上記誘導起
電力に温度による影響を与える。そのため、検出される
起電力はセンサチューブの振幅を正確に表しているとは
言えず、その結果、従来のセンサチューブの異常検知は
信頼性が低いも−のとされていた。
そこで本発明は上記課題に鑑みなされたもので、被測流
体の温度に影響されずにセンサチューブ異常検知の信頼
性を向上させた質量流量計を提供することを目的とする
課題を解決するための手段 本発明は、第1の励振手段により振動する第1の管路と
、上記第1の励振手段と同期した第2の励振手段により
振動する第2の管路とに夫々流体を流すことにより発生
するコリオリの力により上記第1及び第2の管路を変形
させ、上記第1及び第2の管路の流入側及び流出側夫々
で上記第1の管路と上記第2の管路との相対的な振動を
検出して、その検出信号の時間差より該流体の質量流量
を測定する質量流量計において、 上記第1の管路の振動に応じて前記第1の励振手段に生
じる電圧を検出する第1の検出回路と、上記第2の管路
の振動に応じて上記第2の励振手段に生じる電圧を検出
する第2の検出回路と、上記質量流量計の構成部分また
は流体の温度を検出する温度検出手段と、 上記第1の検出回路の出力信号と上記温度検出回路から
の出力信号に応じて閾値を設定する閾値設定回路と、 上記第2の検出回路の出力信号を上記閾値設定回路によ
り設定された上記閾値と比較し、その相対関係に応じた
信号を出力する比較回路とを具備してなる。
更に、上記温度検出回路の代わりに、上記第1の管路と
第2の管路との相対的な速度を検出する速度検出手段を
具備してなる。
作用 第1及び第2の検出回路により第1及び第2の励振手段
に生じる電圧を検出することにより、第1及び第2の管
路の振幅を検出できる。閾値設定回路により第1の検出
回路の出力信号に応じて閾値を設定し、この閾値を比較
回路により第2の検圧回路の出力信号と比較する。正常
時と振幅が変われば閾値及び第2の検出回路の出方信号
とが変わるため、これらの関係が異なり異常を検出でき
る。
上記第1及び第2の検出回路からの夫々の出力信号は、
上記第1及び第2の励振手段の温度による抵抗値の変化
によって第1及び第2の管路の実際の振幅とずれる。こ
のため、温度検出手段は励振手段の温度に対応した質量
流量計の構成部分または流体の温度を測定し、閾値設定
回路は温度検出手段からの信号を入力することにより、
上記ずれを補正して適正な閾値を設定することができる
更に上記温度検出回路の代わりに速度検出手段は、管路
の温度に対応して変化する管路の固有振動数を第1及び
第2の管路の相対的な速度として検出し、閾値設定回路
は速度検出手段からの信号を入力することにより、上記
と同様にずれを補正して適正な閾値を設定することがで
きる。
実施例 第1図に本発明になる質量流量計の第1実施例に適用さ
れたセンサチューブ異常検出回路9の構成図を示す。
同図中、■は第1の検出回路である第1の絶対値回路、
2は第2の検出回路である第2の絶対値回路、3は閾値
設定回路、4は比較回路であるウィンドコンパレータ、
5は温度検出回路を示す。
ここで、コリオリ式の質量流量計の構成について説明す
る。
第2図乃至第6図に示す如く、質量流量計10は一対の
センサチューブ11.12かマニホールド13に取付け
られている。マニホールド13は流入管14と流出管1
5との間に設けられ、流入管14に接続された流入路1
3aと流出管15に接続された流出路13bとを存する
なお、第2図乃至第4図に示すように、流入路13aは
左右に分岐するマニホールド13の接続口13a1と1
3a2に連通している。流出路13bも流入路13aと
同様に、マニホールド13の分岐した接続口13 b 
Iと13b2に連通している。
一方のセンサチューブ11は、流入路13aの接続口1
−3a+に接続され、配管方向に延在する直管部11a
と、流出路13bの接続口13b。
に接続され配管方向に延在する直管部11bと直管部1
1a、llbの先端でおり返すように曲げられた曲部1
1cとlidとを接続するU字状の接続部lieとから
なる。
他方のセンサチューブ12は、上記センサチューブ11
と同一形状に形成され、直管部12a。
12bが直管部11a、llbと平行となるようにセン
サチューブ11と左右対称に設置されている。なお、セ
ンサチューブ11.12の接続部11e、12eは流出
管15の周囲に遊嵌するリング16cに固定されたブラ
ケット16a。
16bに支持されている。
一対のセンサチューブ11.12の直管部11a、ll
b、12a、12bは支持板17を貫通し、支持板17
に溶接で固定されるとともに、その端部にマニホールド
13の各接続口13a+。
13a2,13bl、13b2に接続固定されている。
支持板17の中央には穴17aが穿設されており流出管
15はこの穴17aを貫通する。
第3図乃至第6図に示すように、流入側の直管部11a
と12aとの間、および流出側の直管部11bと12b
との間には、ピックアップ18゜19か設けられている
。ピックアップ18.19は前述した検出コイルか一方
の直管部12a。
12bに固定され、検出コイルに介装するマグネットか
他方の直管部11a、llbに固定されている。20.
21は加振器(励振手段)で、直管部11aとllbと
の先端間、直間部12aと12bとの先端間に設けられ
ている。
ここで、加振器20,21による加振の方法について説
明する。加振器20,21は電磁ソレノイドと同じ構造
なので、コイル部20a、21aに通電されると、コイ
ル部20a、21aとマグネット部20b、21bの間
には吸引または反発力が発生する。センサチューブ11
の固有振動数でコイル部20aへの電流を変化させれば
、センサチューブ11の直管部11aとllbは音叉の
ように対向して振動し、支持板17とセンサチューブ1
1との接続された部分が振動の節となる。
また、センサチューブ12の固有振動数でコイル部21
aの電流を変化させれば、センサチューブ12の直管部
12aと12bとは音叉のように対向して振動し、支持
板17とセンサチューブ12との接続された部分が振動
の節となる。尚、この時、センサチューブ11とセンサ
チューブ12は近接、離間が夫々逆となるように交互に
振動せしめられ、センサチューブ11.12間に相対的
な振幅が生じる。
ピックアップ18と19は、直管部11a。
11b、12a、12bの振動を、磁界中に置かれた検
出コイルの速度変化として測定している。
そこでこのピックアップ18と19の信号から直管部1
1a、llb、12a、12bの相対振幅が一定となる
ように、コイル部20a、21aへの電流を求めて供給
すれば、センサチューブ11゜12を最小電流で振動さ
せることができる。
センサチューブ11.12内を流体が流れると流体の流
れと振動の作用によりコリオリカが発生する。このコリ
オリカの方向は流体の運動方向とセンサチューブ11.
12を励振する振動方向(角速度)のベクトル積の方向
で、コリオリカの大きさはセンサチューブ11.12を
流れる流体の質量とその速度に比例する。流入側の直管
部11a、12aでは、その先端にいくほど振幅が大き
くなるので流体には振動方向の加速度が与えられ、流出
側の直管部11b、12bでは、マニホールド13側に
戻るほど振幅が減るので負の加速度か与えられる。
このことにより、流入側の直管部11a。
12aでは振動を押さえるようにコリオリカが働き、流
出側の直管部11b、12bては振動を加速するように
コリオリカが働く。そのため、流体かセンサチューブ1
1.12を流れると、センサチューブ11.12をねじ
る方向にコリオリカが働く。この変形はセンサチューブ
11.12に流れた流体の質量流量に比例するから、流
入側に取付けた振動センサであるピックアップ18と流
出側に取付けた振動センサであるピックアップ19の出
力信号は質量流量に比例しである時間差τ(位相差)を
生じる。そしてこの時間差を測定すれば質量流量を求め
ることができる。
第1図において、加振器20,21のコイル部20a、
21aは直列に接続され、ドライブ回路8より電流が供
給される。ドライブ回路8はピックアップ18.19に
よりセンサチューブ11゜12の振動を検出して、その
最大の振幅が一定に値になるような電流をコイル部20
a、21aに供給する。
第1の絶対値回路lはコイル部20aとドライブ回路8
との接続点の電圧を検出しており、その電圧の最大値又
は平均値を出力する。第2の絶対値回路2はコイル部2
0aとコイル部21gとの接続点の電圧を検出して、そ
の電圧の最大値又は平均値を出力する。
また、温度検出回路5は被測流体の温度によって変化す
る加振器20.21のコイル部20aまたは21aの温
度を温度センサ5aで検出し、温度センサ5aの電流信
号を変換回路5bが電圧信号に変える。この信号は上記
温度に比例した信号となっている。この信号は第1及び
第2の比率設定回路6.7に供給される。
第1の絶対値回路lの出力検出電圧は第1及び第2の比
率設定回路6,7に供給される。第1の比率設定回路6
は第1の絶対値回路1からの出力信号と、温度検出回路
5からの出力信号から計算されたある係数を掛は合わせ
て出力電圧を求める。
この係数は、後述するように温度か0°Cの時52%で
、温度が200°Cの時約51%と温度が上昇するにつ
れて50%に近づく傾向の数字である。
第2の比率設定回路7は第1の比率設定回路6と同様に
、第1の絶対値回路1からの出力信号と、温度検出回路
5からの出力信号から計算されたある係数を掛は合わせ
て出力電圧を求める。この係数は温度が0°Cの時48
%で、温度か200℃の時約49%と温度が上昇するに
つれて50%に近づく傾向になる。
第1の比率設定回路6の出力電圧はウィンドコンパレー
タ4の上限を設定する端子に入力され、第2の比率設定
回路7の出力電圧はウィンドコンパレータ4の下限を設
定する端子に入力される。
また、ウィンドコンパレータ4の入力端子には第2の絶
対値回路2の出力検出電圧か入力される。
ウィンドコンパレータ4は入力電圧レベルが予め設定さ
れた上限レベルと下限レベルの間にあるときはハイレベ
ル信号を出力し、下限レベル以下、又は上限レベル以上
のときはローレベル信号を出力する。ウィンドコンパレ
ータ4の出力は警告装置25に供給され、警告装置25
はウィンドコンパレータ4の出力に応じてセンサチュー
ブ11゜12の異常を外部へ発する。
次に、センサチューブ異常検出回路9の動作について説
明する。
まず、正常な状態ではセンサチューブ11゜12の振幅
はともにほぼ同じになっており、センサチューブ11.
12、ピックアップ18,19、ドライブ回路8、加振
器20,21から構成されるループによりセンサチュー
ブ11.12の接続部分のバネ定数により決まる固有振
動数で共振している。
ここで、第1の絶対値回路1、及び第2の絶対値回路2
の入力を考える。
コイル部20a、21aの夫々の両端には、コイル部2
0a、21aとマグネット部20b。
21bが相対的に運動しているため、レンツの法則によ
り誘導起電力が発生している。この誘導起電力はコイル
部20a、21aとマグネット部20b、21bの相対
速度に比例するので、加振器20の振幅と加振器21の
振幅が同じであればほぼ等しい誘導起電力が発生する。
従って、コイル部20a、21aの両端の電圧は、コイ
ル部20a、21aの抵抗値と流された電流から決まる
電圧降下分と、コイルとマグネットの相対速度で発生し
た上記誘導起電力とを合計したものになる。そして、コ
イル部20a。
21aの抵抗値が等しく、相対速度が等しい正常状態に
おいてはコイル部20a、21aの両端の電圧が等しく
なるので、第1の絶対値回路lには第2の絶対値回路2
の入力のちょうど2倍の電圧が入力される。そのため、
ウィンドコンパレータ4の入力は第1の絶対値回路1の
出力検出電圧の50%の電圧となる。ここで上述したよ
うにウインドコンパレータ4の上限値は第1の絶対値回
路lの出力検出電圧の50%を越えた値であり、下限値
は50%を下回った値である。このため、ウィンドコン
パレータ4の出力はハイレベルとなる。このようにセン
サチューブ11.12が正常な場合はウィンドコンパレ
ータ4からハイレベルの出力か得られる。
ここて、どちらか一方のセンサチューブ11または12
に気泡が滞留したり、内部に固形物が沈澱して固有振動
数か変わり、いづれか一方のセンサチューブ11または
12の振動が停止または振幅が減少してしまう状態を考
える。この場合、ドライブ回路8はセンサチューブ11
.12の相対的な振幅を一定にするようにコイル部20
a。
21aへの電流を増大させるから、振動が停止していな
い方のセンサチューブ11または12の振幅が正常時の
2倍となる。一方、コイル部20a。
21aにはセンサチューブ11.12の振動によってマ
グネット部20b、21bとが近接、離間しているので
、レンツの法則によって誘導起電力か発生している。そ
の大きさは相対的な運動に比例するので、停止した方の
センサチューブの加振器20または21のコイル部20
aまたは21aには誘導起電力か発生しなくなる。逆に
振動しているセンサチューブの加振器20または21の
コイル部20aまたは21aには誘導起電力が2倍発生
する。
この状態では、コイル部20a、21aの抵抗骨による
夫々の電圧降下は等しいままであるものの、上記の如く
誘導起電力に大きな差が現れるため、コイル部20a、
21aの両端の電圧は均等が崩れる。従って、上述した
ように第1の絶対値回路1には第2の絶対値回路2のち
ょうど2倍の電圧が入力されなくなり、第2の絶対値回
路2の出力検出電圧は第1の絶対値回路1の出力検出電
圧により設定された上限、下限レベルの範囲内を越えて
しまい、ウィンドコンパレータ4の出力がローレベルと
なる。ウィンドコンパレータ4の出力がローレベルとな
ると警告装置25が作動してセンサチューブ11.12
の異常を知らせる。
次に温度検出回路5の作用について説明する。
加振器20,21のコイル部20a、21aの両端の電
圧は、コイル部20a、21aの抵抗による電圧降下と
、コイルとマグネットの相対速度で発生する誘導起電力
とを合計したものであることは前頁にて説明した。
ここで、上記誘導起電力と抵抗値が温度によって受ける
影響について考えてみる。
本実施例ではセンサチューブ11.12のピックアップ
18.19での相対振幅が所定値となるようにセンサチ
ューブ11.12の振動が制御されている。そのため、
センサチューブ11.12の振幅は流体の温度が変化し
ても(流体の温度が変化して質量流量計全体の温度が変
化する)これに影響されず常に一定である。従って、コ
イル部20a、21aとマグネット部20b、21bと
の相対速度が変化しないため、レンツの法則による上記
誘導起電力は流体の温度が変化しても一定の値である。
しかしながら、コイル部20a。
21aの両端の電圧に電圧降下をもたらす抵抗値は、流
体の温度が伝達されて変化するコイル部20a、21a
の温度に対応して変化してしまう。
実際に流体の温度が上昇すると誘導起電力は変わらない
ものの電圧降下分は大きくなり、コイル部20a、21
aの両端の電圧が下がることが観測できる。
ここで、センサチューブ11.12のうちどちらか一方
の振動が停止した異常状態を考えると、停止しているセ
ンサチューブ(仮にセンサチューブ11とする)11に
設置されたコイル部20aには誘導起電力が発生せず、
振動しているセンサチューブ12には、上述したように
センサチューブ12が2倍の振幅で振動せしめられるこ
とから通常の2倍の誘導起電力が発生する。
異常を起こしたセンサチューブ11の振幅が完全に0と
ならない場合でも、コイル部2oaとコイル部21aの
誘導起電力には差が現れる、即ちどちらか一方のセンサ
チューブに異常が発生するとコイル部20aとコイル部
21aの誘導起電力の間に電圧比が発生する。
そして、第1の絶対値回路と第2の絶対値回路に入力さ
れる電圧は、上記の如くコイル部20a。
21aの抵抗による電圧降下分を含んだものであるため
、例えば200°Cの時の入力電圧は、0°Cの時の入
力電圧に比べて誘導起電力に対する電圧降下分が大きく
なり、その結果、センサチューブ11.12の異常状態
が同じであっても、電圧降下分を含んだ上記電圧比は、
200℃の時の方が0℃の時に比べて小さくなる。即ち
、上記電圧比でもってセンサチューブ11.12の振動
のアンバランスを測定する上記方法においては、200
°Cの時の方向が0°Cの時に比べて測定感度が低下す
ることになる。
そして、上記の如くウィンドコンパレータ4においては
第2の絶対値回路2の出力検出電圧と、第1の絶対値回
路1から得られた上、下限値との比較を行っているため
、センサチューブ異常時の上記電圧比が小さくなってし
まうと上、下限値に対する入力値の変動が小さくなり、
例えば200℃の流体の場合、0℃の時の上、下限値の
ままでは異常を検出できない場合が発生する。従って閾
値設定回路3では温度検出回路5からの温度信号を入力
して、第1の絶対値回路1からの出力検出電圧に掛は合
わせる係数(0℃の時上限0.52.下限0、48)を
補正し、流体の温度に最適となる上、下限値を設定して
ウィンドコンパレータ4に出力する。
実際に上記電圧比か温度によって変化する割合は、コイ
ルの素材がCuの場合は抵抗値か+4000p p m
/ ”Cの温度係数を持っているので、0℃と200°
Cでは抵抗値としては1.8倍変わる。よって電圧の比
を1.8分の1にすると同じ誘導起電力のときにウィン
ドコンパレータ4が作動することとなる。これは回路の
定数で言うと、0°Cの時上限が52%、下限が48%
とすると、200℃の温度では上限が51.1%(50
%+2%÷1.8)、下限が48.9%(50%−2%
÷ 1.8)となる。
ここで、閾値設定回路3の上限の電圧を温度に応じて第
1の絶対値回路1の50%近傍に設定するには、乗算器
を用いれば簡単にできる。乗算器の1つの入力は第1の
絶対値回路1の出力に接続し、もう1つの入力は乗算器
のゲインが0.52(温度が0°Cの時) 、  0.
511 (200℃の時)となるような温度の変換回路
5bに接続すればよい。また下限値は、第1の絶対値回
路1の出力から閾値設定回路3の上限の電圧を減算すれ
ばよい。これはオペアンプを用いた差動増幅器で構成で
きる。
尚、温度センサ5aは上記実施例のように加振器20.
21のコイル部20a、21aに限らず、例えばセンサ
チューブ11.12の温度或いは流体自体の温度を検出
するようにしてもよい。
第7図に本発明の第2実施例としてセンサチューブ異常
検出回路30の構成図を示す。図中、26はセンサチュ
ーブ11.12の速度検出回路、27は第3の絶対値回
路を示す。速度検出回路26と第3の絶対値回路27と
が速度検出手段を構成する。
尚、同図に示す第2実施例の主要部は、上述した第1実
施例の主要部と同一構成であるため、第1図に示す回路
と対応する回路には同一符号を付してその説明を省略す
る。
同図において、速度検出回路26は2つのピックアップ
18.19から得られた信号を、2つのセンサチューブ
11.12の相対速度に比例した電気信号に変える。こ
の信号はドライブ回路8と第3の絶対値回路27に供給
される。第3の絶対値回路27は入力電圧の絶対値を検
比し、ピーク値等の入力電圧の振幅を求める回路である
。第3の絶対値回路27の出力はセンサチューブ11゜
12の最大相対速度に比例した信号が得られる。
尚、ドライブ回路8の作用についての説明は第1実施例
にて説明したため省略する。
第1の絶対値回路1の出力検出電圧は第1及び第2の比
率設定回路6,7に供給される。第1の比率設定回路6
は、第1の絶対値回路1がらの出力検出電圧と、第3の
絶対値回路27からの出力電圧から計算された係数とを
掛は合わせて出力電圧を求める。第2の比率設定回路7
は第1の比率設定回路6と同様に第1の絶対値回路1か
らの出力検出電圧と、第3の絶対値回路27がらの出ヵ
電圧から計算された係数とを掛は合わせて出力電圧を求
める。
第1の比率設定回路6における上記係数は50%よりも
若干大とされる値であり、第2の比率設定回路7におけ
る上記係数は50%よりも若干小とされる値である。そ
して夫々の係数は第3の絶対値回路27からの出力電圧
によって50%に近づく方向に変化する。
そして、第1実施例と同様に第1の比率設定回路6の出
力電圧はウィンドコンパレータ4の上限を設定する端子
に入力され、第2の比率設定回路7の出力電圧はウィン
ドコンパレータ4の下限を設定する端子に入力される。
また、ウィンドコンパレータ4の入力端子には第2の絶
対値回路2の出力検出電圧か入力される。
尚、ウィンドコンパレータ4の作用については第1実施
例と同様であるためその説明を省略する。
次にセンサチューブ異常検出回路30の動作について説
明する。
尚、第1の絶対値回路1の出力検出電圧(第1の比率設
定回路6の入力電圧)と、第2の絶対値回路2の出力検
出電圧(第2の比率設定回路7の入力電圧)の正常時の
関係、及び一対のセンサチューブ11.12の一方に異
常が生じた時の関係について、更に、加振器20,21
の温度によって上記2つの係数、即ちウィンドコンパレ
ータ4の上下限値を変化させる必要性についての説明は
、第1実施例にて詳述しているためここでは省略する。
ここでは速度検出回路26の動作を中心に説明する。
センサチューブ11. 12の正常状態ではセンサチュ
ーブ11.12の振幅はともにほぼ同じになっており、
センサチューブ11.12、ピックアップ18,19、
ドライブ回路8、加振器20゜21から構成されるルー
プにより、センサチューブ11.12の接続部分のバネ
定数により決まる固有振動数で共振している。
仮に加振器20,21の温度か0℃である場合センサチ
ューブ11.12の温度も0°Cとすると、センサチュ
ーブ11.12は0°Cにおける固有振動数N1で共振
する。一般にバネ体は、バネ体の弾性係数が温度によっ
て変化することから、固有振動数もバネ体の温度によっ
て変化することが知られている。従って、例えば200
°Cの高温流体を測定する場合、センサチューブ11.
12の温度も200°C近くの値となりセンサチューブ
の弾性係数が変化するから、センサチューブ11.12
が共振する固有振動数N2は固有振動数N1から若干変
動した値となる。
速度検出回路26はこの固有振動数の変化をセンサチュ
ーブ11.12の相対速度の変化として検出し、第3の
絶対値回路27に信号を出力する。
即ち、速度検出回路26はセンサチューブ11゜12の
固有振動数を検出することにより、測定する流体の温度
に対応した信号を出力することができる。
従って、第3の絶対値回路27の出力電圧は第1実施例
における温度検出回路5の出力電圧と同等の流体の温度
に対応した信号となり、これを第1及び第2の比率設定
回路6,7に供給することにより、ウィンドコンパレー
タ4において上下限値を作るために第1の絶対値回路1
の出力検出電圧に掛は合わせる係数を、第1実施例同様
に補正することができる。その結果、第1実施例の温度
検出回路5に代えて本実施例の速度検出回路26を使用
した場合であっても、被測流体の温度に影響されること
なくセンサチューブの異常検知を正確に行うことができ
る。
発明の効果 上述の如く本発明によれば、励振手段に管路の振幅に応
じて生じ、る電圧を検出し、それらの値を比較すること
により、流体中に気泡が滞留したり、或いは管路の詰ま
り等が起因して管路に生じた異常振動を、励振手段の温
度による抵抗変化を排除して検出できるため、管路の異
常検知の信頼性が向上する。その結果、管路が異常に振
動したままで長時間動作を行わせ管路を破損させてしま
うことが防止でき、また、管路が異常振動した状態の誤
った計測値を読み取ることも防止できる等の特長を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明になる質量流量計の第1実施例に適用さ
れたセンサチューブ異常検出回路の構成図、第2図は質
量流量計の斜視図、第3図、第4図は質量流量計の平面
図、側面図、第5図、第6図は第3図中X−X線、Y−
Y線に沿う断面図、第7図は本発明の第2実施例の構成
図である。 1・・・第1の絶対値回路、2・・・第2の絶対値回路
、3・・・閾値設定回路、4・・・ウィンドコンパレー
タ、5・・・温度検出回路、6・・・第1の比率設定回
路、7・・・第2の比率設定回路、8・・・ドライブ回
路、9゜30・・・センサチューブ異常検出回路、10
・・・質量流量計、11.12・・・センサチューブ、
18゜19・・・ピックアップ、20.21・・・加振
器、20 a、  21 a−:Iイル部、20 b、
  2 l b・qグネット部、25・・・警告装置、
26・・・速度検出回路、27・・・第3の絶対値回路
。 第 図 5温度検出回路 第 図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)第1の励振手段により振動する第1の管路と、該
    第1の励振手段と同期した第2の励振手段により振動す
    る第2の管路とに夫々流体を流すことにより発生するコ
    リオリの力により該第1及び第2の管路を変形させ、該
    第1及び第2の管路の流入側及び流出側夫々で該第1の
    管路と該第2の管路との相対的な振動を検出して、その
    検出信号の時間差より該流体の質量流量を測定する質量
    流量計において、 前記第1の管路の振動に応じて前記第1の励振手段に生
    じる電圧を検出する第1の検出回路と、前記第2の管路
    の振動に応じて前記第2の励振手段に生じる電圧を検出
    する第2の検出回路と、前記質量流量計の構成部分また
    は流体の温度を検出する温度検出手段と、 前記第1の検出回路の出力信号と該温度検出手段からの
    出力信号に応じて閾値を設定する閾値設定回路と、 前記第2の検出回路の出力信号を該閾値設定回路により
    設定された該閾値と比較し、その相対関係に応じた信号
    を出力する比較回路とを具備し、該比較回路の出力信号
    により前記第1及び第2の管路の振動状態を判定するこ
    とを特徴とする質量流量計。
  2. (2)第1の励振手段により振動する第1の管路と、該
    第1の励振手段と同期した第2の励振手段により振動す
    る第2の管路とに夫々流体を流すことにより発生するコ
    リオリの力により該第1及び第2の管路を変形させ、該
    第1及び第2の管路の流入側及び流出側夫々で該第1の
    管路と該第2の管路との相対的な振動を検出して、その
    検出信号の時間差より該流体の質量流量を測定する質量
    流量計において、 前記第1の管路の振動に応じて前記第1の励振手段に生
    じる電圧を検出する第1の検出回路と、前記第2の管路
    の振動に応じて前記第2の励振手段に生じる電圧を検出
    する第2の検出回路と、前記第1の管路と第2の管路と
    の相対的な速度を検出する速度検出手段と、 前記第1の検出回路の出力信号と該速度検出手段からの
    出力信号に応じて閾値を設定する閾値設定回路と、 前記第2の検出回路の出力信号を該閾値設定回路により
    設定された該閾値と比較し、その相対関係に応じた信号
    を出力する比較回路とを具備し、該比較回路の出力信号
    により前記第1及び第2の管路の振動状態を判定するこ
    とを特徴とする質量流量計。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010526288A (ja) * 2007-05-03 2010-07-29 マイクロ・モーション・インコーポレーテッド 流動物質の2相流における混入相を補正するための振動型流量計及び方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010526288A (ja) * 2007-05-03 2010-07-29 マイクロ・モーション・インコーポレーテッド 流動物質の2相流における混入相を補正するための振動型流量計及び方法

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