JPH0412989Y2 - - Google Patents

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JPH0412989Y2
JPH0412989Y2 JP19586387U JP19586387U JPH0412989Y2 JP H0412989 Y2 JPH0412989 Y2 JP H0412989Y2 JP 19586387 U JP19586387 U JP 19586387U JP 19586387 U JP19586387 U JP 19586387U JP H0412989 Y2 JPH0412989 Y2 JP H0412989Y2
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tube
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、クモ膜下出血等に係る大脳動脈瘤や
血管損傷等の検査の血管撮影において、頚動脈に
直接穿入して造影剤を注入する造影剤注入針の改
良に関する。
(従来の技術) 従来、クモ膜下出血等に係る大脳動脈瘤や血管
損傷部位等の検査において血管に造影剤を注入し
X線を用いて血管の造影を撮影する方法が行われ
ている。
造影剤を血管に注入して血管の造影剤のみの像
を得るこの方法は、同一条件で撮影した造影剤注
入前の写真を反転したポジ写真と、造影剤注入後
の写真とを重ね合せることによつて両方の写真に
共通する像、例えば骨像等を消却し、造影剤のみ
の像を得る画像引算法(Subtraction法)がある。
また、この画像合成法において、デジタル・フル
ログラフイ(Digital Flurography)というX線
透視像即ち、テレビカメラを使用して高分解能ブ
ラウン管に動いている像を写し出し、デジタル化
して画像処理を行う、デジタル画像引算脈管造影
法(Digital subtraction angiography;以下
DSA法という)が知られている。
このDSA法を用いてクモ膜下出血等に係る大
脳動脈瘤や血管損傷部位等を撮影するために、頚
動脈を介して造影剤を注入することが試られ、近
時好評を得て、採用されるようになつた。
頚動脈に直接穿入した中空針を介して血管に造
影剤を注入するために従来用いられている注入針
の構成は、次の通りである。
第3図のように、こん造影剤注入針は、傾斜し
た刃面aを具えた中空針bの針基に、翼付保持筒
cを嵌合して一体に固着し、該翼付保持筒cの保
持筒端部dに、該保持筒端部dと造影剤の圧入器
(図示しない)の間をつなぐ可撓性合成樹脂から
なる造影剤注入用チユーブeを接続したものであ
る。使用に際しては中空針bを頚動脈に穿入させ
て造影剤を圧入器により注入する。
造影剤の理想的な注入は、第4図示の実線で示
すように、集中して短時間に圧力下で注入してや
ることである。
即ち、注入を開始すると同時に一定量が流れ、
造影剤の流れが遅れて尾を引くことがなく塊状
(Bolus)にして注入が完了することである。
このようにすることによつて、血管に注入され
た造影剤は、血液に稀釈されても濃度の変化が少
く、撮影が済むまで一定の濃度を保つて撮影部位
に留まるので画像の精度を上げ、且つ注入時間も
短縮される。
しかしながら、前記の注入針にあつては、造影
剤を注入する際に注入用チユーブが中空針の内径
が小さいため造影剤の注入圧によりその径が拡張
され第4図破線図で示すように注入開始時に徐々
にしか流れず遅れ時間を生じ、また、造影剤の注
入完了時には、径が拡張していた注入用チユーブ
の径が収縮するまでに時間がかかり造影剤の流れ
が続いて尾を引くことがあり、従つて血管に注入
された造影剤は、注入前後において濃度が稀釈さ
れた部分ができてしまうことになる。
これでは所定の濃度をもつた定量の造影剤を注
入しても、血管内では造影剤の稀釈化された状態
が生じて造影剤の濃度に濃淡をきたすことにな
り、血管撮影の画像の精度を低下させ、検査精度
においても支障をきたし不都合であつた。
(本考案の解決すべき問題点) 本考案は、造影剤を注入するに当り、注入遅れ
や尾引きを極小にし、集中して短時間に塊状とし
て注入できる造影剤注入針を得ることにある。
(問題点を解決するたの手段) 本考案は前記の目的を達成するために中空針の
基部に可撓性合成樹脂からなる造影剤の注入用チ
ユーブを接続して設けたものにおいて、該チユー
ブの根部から中空針の基部までのチユーブ外表面
に螺旋状に捲回してチユーブの径の拡張を拘束す
る線条部材を設けたことを特徴とする。
(作用) 本考案は、かゝる構成を採用したので、造影剤
を血管に注入する際に、注入用チユーブに注入圧
がかゝつても、該注入用チユーブの径が拡張せ
ず、且つ柔軟性を損わない。
(実施例) 本考案の実施の一例を示す図面に従つて詳説す
る。
第1図は、造影剤注入針1の平面図であり、第
2図は、第1図示の−線における断面図であ
る。
第1図において該注入針1は、刃面2を具えた
ステンレスの鋼材からなる中空針3の針基に、可
撓性合成樹脂のポリ塩化ビニール樹脂からなる翼
4を具えた翼付保持筒5を嵌合し一体に固着し
た。
中空針3は肉厚の薄いものを用いて内径を大き
くとつた。また、通常の注射針管表面には摩擦抵
抗を減少させるためにシリコン等により処理され
ているが、頸動脈に穿刺する場合は穿入角度が大
きくDSA法にこのような注射針を用いると摩擦
抵抗が低いために穿入後に滑りやすく造影剤注入
時に圧がかかつたときに注射針が抜けたり血管を
傷付けるおそれがあるため、本実施例では中空針
3の表面にシリコン等の処理を施さない。好まし
くは中空針3の表面を粗面化する。更に、中空針
3の針基側の端部は、端縁に向かつて拡径させて
段差をなくし造影剤の流通抵抗を減少させるよう
にした。
該翼付保持筒5の保持筒端部6に造影剤注入用
の圧入器(図示しない)に接続するための三方活
栓11を有する注入用チユーブ7を接続して設け
た。
この注入用チユーブ7は、可撓性合成樹脂のポ
リ塩化ビニール樹脂からなり該チユーブ7におい
て、その根部から全長の中間位置8までのチユー
ブ外表面に、螺旋状に捲回して該チユーブ7の径
の拡張を拘束する該チユーブ7と同材からなる第
1線条部材10を固着させて設け、前記中間位置
8から該保持筒端部6に至る該チユーブ7のチユ
ーブ外表面に、前記第1線条部材10とは反対方
向に螺旋状に捲回して、該チユーブ7の径の拡張
を拘束する該チユーブ7と同材からなる第2線条
部材9を固着させて設けた。このチユーブ7は、
従来のチユーブを使用し、第1線条部材10及び
第2線条部材9の使用部材も、注入の際に注入圧
がかゝつてもチユーブの径の拡張を拘束するもの
であれば、実施例で用いた塩化ビニール樹脂に限
定されない。
また、第1、第2線条部材の螺旋状の巻きピツ
チにしても、適宜な間隔を置いて捲き、柔軟性を
失わないように適宜設定するのが好ましい。
該チユーブ7と三方活栓11の接続部は造影剤
の流通抵抗を減少させるためにチユーブ7に端縁
で段差が形成されないように接続するのがよい。
次に本実施例の使用法を説明する。
頚動脈を介して造影剤を注入するのに際して、
造影剤注入針1の刃面2を具えた中空針3を角度
を持たせて血管に穿入し、チユーブ7を粘着テー
プ等で固定貼着する。このとき翼付保持筒5とこ
の固定貼着部との間のチユーブ7は、患者の体動
によつて穿入した中空針3が引つ張られないよう
に余裕を持たせるとよい。そして、三方活栓11
に接続した圧入器により造影剤を注入用チユーブ
7を介して集中して短時間に注入する。
このとき、注入用チユーブ7は、前記のように
チユーブ外表面が、第1線条部材10と第2線条
部材9とにより捲回され拘束されているので、圧
入に際しても径の拡張はしない。
従つて、この注入針1を用いて造影剤を注入す
るときは、第4図示の1点鎖線で示されるように
注入開始の遅れ及び注入終了後に尾を引く時間が
少くなり、理想的な注入に近づく。
また、注入用チユーブ7のチユーブ外表面に第
1、第2線条部材9,10を螺旋状に捲回したこ
とにより、柔軟性をもたせてあるので、中空針3
を血管に穿刺し易く、穿入後のチユーブ7を粘着
テープで皮膚に固定する際にも貼着し易く操作性
が良くなる。
更に、造影剤を注入するときに、注入用チユー
ブ7に大きな注入圧が生じるときには、その外表
面を拘束する第1線条部材10の捲回方向に沿つ
て該チユーブ7が捩られる力が生じることがある
が、第2線条部材9の捲回方向が第1線条部材1
0とは逆であるので、前記の捩れ力を相殺する捩
れ力が第2線条部材9に生じるので支障がない。
本実施例では巻回方向の異なる第1線条部材1
0と第2線条部材9とを設けたが、本考案では、
両者のように互にチユーブ7の捩じれ力が相殺さ
れるようにすればよく、従つて、第1線条部材1
0と第2線条部材9とを交互に繰り返して設けて
より捩じれ力を相殺させるようにしてもよい。こ
のようにすることにより、更にチユーブ7はより
安定する。
従つて注入針1の穿入後において、造影剤の注
入の際に固定貼着したチユーブ7が反転して外れ
たり、中空針3の刃面2が変動して血管壁を傷つ
けることもなく、中空針3の刃面を所定の位置に
安定に保つことができる。
(効果) 以上の説明から明らかなように、本考案による
ときは、線条部材を螺旋状にチユーブ外表面に捲
回したことにより、該注入用チユーブの外径を拘
束したので造影剤の注入に際し、注入チユーブの
径が拡張せず集中して短時間に注入できる。
従つて造影剤は均一な濃度で注入できるので、
精度の高い血管画像を得ることができる。これに
より大脳動脈瘤のDSA法に係る精度の高い血管
撮影に寄与する。更に注入用チユーブは線条部材
により螺旋状に捲回されているので注入用チユー
ブの柔軟性を失わせないので中空針の穿入操作を
容易に行うことができ、構造が簡単で製造が容易
であるの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施の一例を示す斜視図、
第2図は、第1図示の注入用チユーブの−線
断面図であり、第3図は、従来例を示す斜視図で
ある。第4図は、造影剤注入速度と時間の関係を
示す線図である。 1……造影剤注入針、3……中空針、7……注
入用チユーブ、10……第1線条部材、9……第
2線条部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 中空針の基部に可撓性合成樹脂からなる造影
    剤の注入用チユーブを接続して設けたものにお
    いて、該チユーブの根部から中空針の基部まで
    のチユーブ外表面に螺旋状に捲回してチユーブ
    の径の拡張を拘束する線条部材を設けたことを
    特徴とする造影剤注入針。 2 前記線条部材が前記チユーブの根部から全長
    の中間位置までのチユーブ外表面に螺旋状に捲
    回した第1線条部材と、前記中間位置から中空
    針の基部までのチユーブ外表面を、前記第1線
    条部材と反対方向に螺旋状に捲回した第2線条
    部材とからなることを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の造影剤注入針。
JP19586387U 1987-12-25 1987-12-25 Expired JPH0412989Y2 (ja)

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JPH01101542U JPH01101542U (ja) 1989-07-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1270031A4 (en) * 2000-03-22 2006-05-24 Kawasumi Lab MEDICAL USE TUBE, METHOD FOR MANUFACTURING SAME, AND DEVICE THEREFOR, AND MEDICAL INSTRUMENT

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