JPH04129632A - 真空チャック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、真空チャックに関する。

（従来の技術及び解決すべき課題） 例えば、ソフトコンタクトレンズを成形する場合、レン
ズの素材即ち円板状の被加工部材を真空チャックの端面
（吸着面）に吸着し、研削加工機により研削してレンズ
の一側の曲面を成形し、次いで、当該素材を真空チャッ
クから取り外して前記成形したレンズの曲面側を張り付
は皿に張り付けて固定し、他側の曲面を成形するように
している。

ところで、従来の真空チャックは、真空の吸弓力により
チャックの端面に被加工部材を単に吸着保持する構造で
あるために当該チャックの端面と被加工部材との相対回
転（すべり）を防止することかできない。このため加工
時に加工抵抗により被加工部材の回転速度が低下したり
、或いは止まってしまうことがあり、加工或いは成形に
支障を来すという問題がある。

また、コレットチャックのように被加工物を締め付けて
保持するものにおいては加工歪が多い等の問題がある。

本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、真空チャッ
クの端面に被加工部材を相対回転不能に保持するように
した真空チャックを提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために本発明によれば、円形の被加
工部材の一端面を真空吸引力によりチャックの端面に吸
着保持する真空チャックにおいて、前記チャックの端面
に軸方向に複数の孔を穿設してこれらの番孔に当該チャ
ックの端面からの突出量を調整可能に針を嵌挿し、前記
チャックの端面に吸着された前記被加工部材の端面を突
き刺して当該チャックの端面に対して前記被加工部材を
回転不能に保持する構成としたものである。

（作用） チャックの端面から突出する各針の先端が、当該端面に
真空吸着された被加工部材の端面に突き刺さる。これに
より被加工部材は、チャックの端面に回転不能に吸着保
持される。

（実施例） 以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。

第１図は本発明に係る真空チャックを示し、主軸１の軸
心には孔１ａが穿設されており、当該孔１ａは真空ポン
プ（図示せず）に接続されている。この主軸１の端面１
ｂにはチャック２及びチャック芯出し用のリング３が夫
々ボルト４．５により固定されている。チャック２は、
基端２ａが主軸１の孔１ａに嵌合可能とされ、略中央に
大径のフランジ２ｂが形成され、先端２Ｃが段差をなし
て小径とされている。また、フランジ２ｂにはボルト孔
２ｄが周方向に沿って複数例えば、３個穿設されている
。

このチャック２は、軸心に小径の孔２ｅと大径の孔２ｆ
とか貫設されており、小径の孔２ｅは端面２ｇに開口し
、大径の孔２ｆは基端２ｂに開口し、且つ当該孔２ｆの
内面には雌ねじ２ｈが刻設されている。

チャック２の端面２ｇには、第２図に詳示するように複
数例えば、２本の環状溝２１．２ｊが設けられている。

これらの環状溝２１．２ｊの底には夫々孔２ｋ。

２ｍ　（第４図）が穿設されており、これらの孔２にと
２ｍとは半径方向に穿設された孔２ｎを介して中心の孔
２ｅに連通されている。

更に、チャック２の端面２ｇには中心の孔２ｅの回りに
軸方向に孔２ｐ　（第２図）が複数例えば、３個同一円
周上に穿設されている。これらの番孔２ｐは、各一端が
端面２ｇに開口し、各他端が孔２ｆとの段差面に開口（
第１図）している。そして、チャック２の先端２Ｃには
、各一端が番孔２ｐに、各他端が外周面に夫々開口する
ねじ孔２ｑが半径方向外方に放射状に穿設されている。

チャック２の孔２ｆにはフィルタ６が嵌合され、ねじ２
ｈに螺合するリングねじ７により逸脱不能に固定されて
いる。また、番孔２ｐ　（第２図）には針８が人出可能
に嵌挿されている。この針８は、第３図に示すようにそ
の先端８ａが所定の角度θをなしている。この角度θは
、例えば、６０°に設定されている。そして、各ねじ孔
２ｑにはねじ９が螺合されている。このねじ９は、その
先端が針８の軸部に圧接して、当該針８を固定する。こ
れにより各針８は、先端８ａの端面２ｇからの突出長さ
を任意に調節可能とされる。

チャック２の先端２Ｃにはワーク芯出し用のリング１０
（第１図）が嵌合され、ボルト１１により複数箇所例え
ば、３箇所で着脱可能に固定されている。

このリング１０は、被加工部材の外径に応じて交換可能
とされている。

そして、チャック２は、その基端２ａが主軸１の孔１ａ
に嵌合され、フランジ２Ｃの各ボルト孔２ｄを挿通ずる
各ボルト４により主軸２の端面に固定される。また、こ
のチャック２の外側には芯出し用のリング３がボルト５
により複数箇所例えば、３箇所で固定される。

以下に作用を説明する。

先ず、チャック２の各針８を固定する各ねじ９を僅かに
緩め、調整用治具（図示せず）により、各針８の先端８
ａの、端面２ｇからの突出長さｊ２（第４図）を所定の
長さに設定し、次いで、各ねじ９を締め付けて各針８を
固定する。尚、針８の先端８ａの突出長さｌは、被加工
部材（ワーク）により異なり、略０．１〜０．１５ｍｍ
程度とされる。

次に、第４図に示すようにチャック２の先端２Ｃに固定
されているワーク芯出し用のリンク１０に被加工部材１
５を嵌合し、端面２ｇに端面１５ａを当接させる。この
とき、端面２ｇから突出せる各針８の先端８ａが、被加
工部材１５の端面１５ａに突き刺さる。

これにより被加工部材１５のチャック２に対する回転が
防止される。

次いで、真空ポンプが稼動すると、チャック２の端面２
ｇと被加工部材１５の端面１５ａとの間に介在する空気
が、当該端面２ｇの孔２ｅ及び環状溝２１．２ｊ、孔２
ｋ、２ｅ、２ｆ内に矢印で示すように吸引され、更にフ
ィルタ８で濾過された後生軸１の孔１ａを通して前記真
空ポンプに至り、被加工部材１５の端面１５ａがチャッ
ク２の端面２ｇに真空吸着される。これにより被加工部
材１５は、チャック２に回転不能に吸着保持される。

この後、主軸１が回転するとチャック２と共に被加工部
材１５が回転し、切削加工機１６（第４図に２点鎖線で
示す）が当該被加工部材１５の端面１５ｂを切削して所
定の曲面に成形する。

（発明の効果） 以上説明したように本発明によれば、円形の被加工部材
の一端面を真空吸引力によりチャックの端面に吸着保持
する真空チャックにおいて、前記４゜ チャックの端面に軸方向に複数の孔を穿設してこれらの
番孔に当該チャックの端面からの突出量を調整可能に針
を嵌挿し、前記チャックの端面に吸着された前記被加工
部材の端面を突き刺して当該チャックの端面に対して前
記被加工部材を回転不能に保持するようにしたので、コ
レットチャック等で保持する場合に比べて被加工物のチ
ャック歪を最小限にし、且つ単に真空チャックで保持す
る場合に比べて前記被加工部材をチャックに回転不能に
吸着保持することが可能となり、当該被加工部材の加工
精度の向上、作業能率の向上等が図られる。また、構造
も簡単である等の効果かある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る真空チャックの一実施例を示す断
面図、第２図は第１図のチャックの吸着面を示す端面図
、第３図は第１図の針の先端の拡大図、第４図は第１図
の真空チャックに被加工部材を吸着保持させた状態を示
す図である。 １・・・主軸、２・・・チャック、３・・・チャック芯
出し用リング、４．５・・・ボルト、６・・・フィルタ
、７・・・リングねじ、 し用リング、 ８・・・針、９・・・ねじ、 １５・・・被加工部材。 １０・・・ワーク芯出

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 円形の被加工部材の一端面を真空吸引力によりチャック
   の端面に吸着保持する真空チャックにおいて、前記チャ
   ックの端面に軸方向に複数の孔を穿設してこれらの各孔
   に当該チャックの端面からの突出量を調整可能に針を嵌
   挿し、前記チャックの端面に吸着された前記被加工部材
   の端面を突き刺して当該チャックの端面に対して前記被
   加工部材を回転不能に保持することを特徴とする真空チ
   ャック。