JPH04128801U - 携帯用丸鋸機のガイド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は携帯用丸鋸機のガイドに関し、被削材
を切断するとき丸鋸機本体が振れることなく、安定した
操作性が得られ、加えて、鋸刃外径の異なる複数種類の
丸鋸機に汎用的に適用することのできるこの種ガイドを
提供することにある。 【構成】切断加工時鋸刃案内となる支持板５ａと、前記
支持板５ａに取り付けられかつ、切断加工時被削材６の
端面に押し付けられる押え板５ｂとを有する携帯用丸鋸
機のガイドにおいて、前記鋸刃案内用の支持板５ａとし
て、鋸刃前後に設けられたガイド支持板取付座８，８に
取り付ける２本の支持板５ａ，５ａを備えるとともに、
前記支持板５ａ，５ａに取り付けられる被削材押付用の
押え板５ｂを、鋸刃前後に設けられた前記ガイド支持板
取付座８，８の寸法変化に対応して伸縮する複数個の分
割部材によって構成したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は携帯用丸鋸機のガイドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

図７，図８に従来技術を示す。

【０００３】 同図において、１は丸鋸機の鋸刃、２はベ−ス、３は安全カバ−、４はギヤカ バ−、５は鋸刃案内用のガイド、６は被削材、７は丸鋸機ハンドル部、８は前記 ガイド５の取付座である。

【０００４】 しかして、図７，図８から明らかなように、従来、ガイド５は、切断加工時鋸 刃案内となる１本の支持板５ａと、前記支持板５ａに取り付けられかつ、切断加 工時被削材６の端面に押し付けられる１本の押え板５ｂとによって構成されてい る。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

携帯用丸鋸機のガイドに関する従来技術は以上のごときであり、従来、ガイド ５を使用して被削材６を切断するには、ベ−ス２上において、鋸刃１の前方に配 設されている取付座８に支持板５ａを差し込み、所定の切断作業をおこなう。

【０００６】 しかしながら、従来にあっては、ガイド５が鋸刃１の前方にあるのに対し、丸 鋸機ハンドル部７は、ガイド５の後方に位置しているため、丸鋸機に対する力の かけ具合が不安定となり、丸鋸機本体が振られて、被削材６を精度よく切断する ことはなかなか難しく、被削材６を精度良く切断するには熟練が要求される。

【０００７】 本考案の目的は、前記した従来技術の欠点をなくし、被削材を切断するとき丸 鋸機本体が振れることなく、安定した操作性が得られ、したがってこの種作業に 熟練を要することなく、切断精度の高い加工材が得られ、加えて、鋸刃外径の異 なる複数種類の丸鋸機に汎用的に適用することのできる、経済性にすぐれた改良 された携帯用丸鋸機のガイドを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

前記目的は、切断加工時鋸刃案内となる支持板と、前記支持板に取り付けられ かつ、切断加工時被削材の端面に押し付けられる押え板とを有する携帯用丸鋸機 のガイドにおいて、前記鋸刃案内用の支持板として、鋸刃前後に設けられたガイ ド支持板取付座に取り付ける２本の支持板を備えるとともに、前記支持板に取り 付けられる被削材押付用の押え板を、鋸刃前後に設けられた前記ガイド支持板取 付座の寸法変化に対応して伸縮する複数個の分割部材によって構成することによ って達成される。

【０００９】

【作用】

しかして、前記構成よりなる本考案によれば、被削材の切断作業に際し、鋸刃 は、その前後２個所を２本の鋸刃案内用支持板によって安定的に支持されるため 、従来のように、丸鋸機に対する力のかけ具合が不安定となり、丸鋸機本体が振 れるようなことはなくなる。

【００１０】 また、鋸刃外径の異なる複数種類の丸鋸機に本考案ガイドを適用するときには 、鋸刃前後に設けられたガイド支持板取付座の寸法変化に応じて、被削材押付用 の押え板である複数個の分割部材を適宜伸縮させ、鋸刃前後に位置する２本の支 持板間の間隔を変えてやればよい。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案を、図１〜図６の一実施例にもとづいて説明すると、同図におい て、図７および図８に示す従来例と同一符号は同一部分、すなわち１は丸鋸機の 鋸刃、２はベ−ス、３は安全カバ−、４はギヤカバ−、５は鋸刃案内用のガイド 、６は被削材、７は丸鋸機ハンドル部、８は前記ガイド５の取付座を示し、ガイ ド５は、切断加工時鋸刃案内となる支持板５ａと、前記支持板５ａに取り付けら れかつ、切断加工時被削材６の端面に押し付けられる押え板５ｂとによって構成 されており、本考案においては、前記鋸刃案内用の支持板５ａとして、鋸刃前後 に設けられたガイド支持板取付座８，８に取り付ける２本の支持板５ａ，５ａを 備えるとともに、前記支持板５ａ，５ａに取り付けられる被削材押付用の押え板 ５ｂを、鋸刃前後に設けられたガイド支持板取付座８，８の寸法変化に対応して 伸縮する複数個の分割部材によって構成したことを要旨とするものである。

【００１２】 これをさらに詳述すると、図示実施例においては、支持板５ａ，５ａに取り付 けられる被削材押付用の押え板５ｂを、２つの分割部材５ｂ―１，５ｂ―２によ って構成し、その両分割部材５ｂ―１，５ｂ―２に対し、図６に示すように、相 互に嵌合係止し合って横方向にスライドする凸部９と凹部１０とをそれぞれ形成 したものであり、図３に仮想線で示すように、前記両分割部材５ｂ―１，５ｂ― ２を任意の位置に移動させた後、図４に示すごとく、一方の分割部材５ｂ―２に 穿設されている長穴１１と図６に示す他方の分割部材５ｂ―１のネジ穴１２とに 蝶ボルト１３を取り付け、その両分割部材５ｂ―１，５ｂ―２を固定する。

【００１３】 しかして、前記構成よりなる本考案によれば、被削材６の切断作業に際し、鋸 刃１は、その前後２個所を２本の鋸刃案内用支持板５ａ，５ａによって安定的に 支持されるため、従来のように、丸鋸機に対する力のかけ具合が不安定となり、 丸鋸機本体が振れるようなことはなくなり、安定した操作性が得られ、したがっ てこの種作業に熟練を要することなく、切断精度の高い加工材を得ることができ る。

【００１４】 また、鋸刃外径の異なる複数種類の丸鋸機に本考案ガイドを適用するときには 、鋸刃前後に設けられたガイド支持板取付座８，８の寸法変化に応じて、被削材 押付用の押え板である複数個の分割部材（図示実施例の場合、２つの分割部材５ ｂ―１，５ｂ―２）を適宜伸縮させ、鋸刃前後に位置する２本の支持板５ａ，５ ａ間の間隔を変えてやればよく、これにより、鋸刃外径の異なる複数種類の丸鋸 機に汎用的に適用することができ、ひいては鋸刃外径の異なる丸鋸機毎に複数種 類のガイドをあらかじめ準備しておく必要はなくなる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は以上のごときであり、本考案によれば、被削材を切断するとき丸鋸機 本体が振れることなく、安定した操作性が得られ、したがってこの種作業に熟練 を要することなく、切断精度の高い加工材が得られ、加えて、鋸刃外径の異なる 複数種類の丸鋸機に汎用的に適用することのできる、経済性にすぐれた改良され た携帯用丸鋸機のガイドを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案ガイドを備えた携帯用丸鋸機の平面図で
ある。

【図２】図１の斜視図である。

【図３】本考案ガイドの一実施例を示す平面図である。

【図４】図３の側面図である。

【図５】図３のＡ―Ａ線断面図である。

【図６】図４のＢ―Ｂ線断面図である。

【図７】従来形ガイドを備えた携帯用丸鋸機の平面図で
ある。

【図８】図７の斜視図である。

【符号の説明】

１…鋸刃、５…鋸刃案内用ガイド、５ａ…鋸刃案内用支
持板、５ｂ…押え板、５ｂ―１，５ｂ―２…押え板分割
部材、６…被削材、８…ガイド支持板取付座、１３…蝶
ボルト。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 丹羽 顕司 茨城県勝田市武田1060番地 日立工機株式 会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】切断加工時鋸刃案内となる支持板と、前記
   支持板に取り付けられかつ、切断加工時被削材の端面に
   押し付けられる押え板とを有する携帯用丸鋸機のガイド
   において、前記鋸刃案内用の支持板として、鋸刃前後に
   設けられたガイド支持板取付座に取り付ける２本の支持
   板を備えるとともに、前記支持板に取り付けられる被削
   材押付用の押え板を、鋸刃前後に設けられた前記ガイド
   支持板取付座の寸法変化に対応して伸縮する複数個の分
   割部材によって構成したことを特徴とする携帯用丸鋸機
   のガイド。