JPH04128489U - リモートコントロール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リモートコントロール装置の各押釦に対応す
る表示板の一部の表示を容易に表示変えできるようにす
る。 【構成】 透視窓５と開孔６と貫通孔７とを有する筐体
１と、スイッチ用電極11を有する押釦スイッチ用電気回
路10を形成して筐体に内装する回路基板９と、一端を筐
体の開孔より外部に突出し、他端にスイッチ用電極に対
応する接点12を備えた押釦13を複数個一体に連結した押
釦装置14と、電気回路の機能を複数のモードに切り換
え、貫通孔より突出する操作部17を備えたモード切換ス
イッチ16と、筐体内に摺動自在に支承され、モード切り
換えに伴って夫々の押釦に対応する表示を備えた表示板
18と、操作部と表示板とを連結する連結装置24とでリモ
ートコントロール装置を構成し、押釦位置以外の表示板
18の上部を覆っている筐体１の一部を蓋体４と成し、こ
の蓋体を筐体に係合して着脱開閉可能とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、表示交換を容易に行うことができるリモートコントロール装置に関 する。

【０００２】

【従来の技術】

テレビジョン受像機等をリモートコントロール装置により制御するものが多く 用いられているが、そのようなものに於いて制御し得る機能を変えようとすれば 、たった一部の表示の変更のために、キーボードのキーに対応する表示板数をキ ーの主な組合わせに相当するだけ予め多く準備した上で、筐体を分解して取り換 えなければならないなどの欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記欠点に鑑み、簡単な構成で、各押釦に対応する表示板の一部の表 示を容易に表示変えすることができるリモートコントロール装置を提供すること を目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案では、透視窓と開孔とを一対として複数個備 え、貫通孔を有する筐体と、近設した一対のスイッチ用電極を複数有する押釦ス イッチ用電気回路を形成して前記筐体に内装する回路基板と、一端を前記筐体の 開孔より外部に突出し、他端に前記一対のスイッチ用電極に対応する接点を備え た押釦を複数個一体に連結した押釦装置と、前記電気回路の機能を複数のモード に切り換え、前記貫通孔より突出する操作部を備えたモード切換スイッチと、前 記透視窓に近接し、前記筐体内に摺動自在に支承され、モード切り換えに伴って 夫々の押釦に対応する表示を複数備えた表示板と、前記操作部と表示板とを連結 する連結装置とによりリモートコントロール装置において、前記押釦位置以外の 前記表示板の上部を覆っている筐体の一部を蓋体と成し、同蓋体の一端を前記筐 体に係合すると共に、他端の両側それぞれに突出した係合片となし、同係合片の 端部それぞれを前記筐体の内部で係合して開閉可能となるよう構成した。

【０００５】

【作用】

上記構成によれば、着脱自在に係合して筐体の一部を構成する蓋体を開放せし めて表示板を露出し、任意の一つの押釦の設定を、例えばテレビの第１チャンネ ルから第１２チャンネルに変更した際、同押釦に対応する前記表示板の表示「１ 」を剥がす等して取り外し、代わりに「１２」なる表示を貼り付け等によって取 り付ける。しかる後、前記蓋体を閉じて表示変えの作業を完了できる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を参照しながら説明する。図１乃至図４におい て、１はリモートコントロール装置の合成樹脂製の筐体で、上面を開放する下筐 ２と、下面を開放して前記下筐２に嵌合結合する上筐３と、この上筐３の開口部 ３０に着脱自在に係合する略平板状の蓋体４とにより構成されている。前記蓋体 ４は透視窓５と開孔６とがそれぞれ複数個設けられると共に、貫通孔７が形成さ れ、この貫通孔７および開孔６を除く上面には少なくとも透視窓５に対応する部 分に透明なカバー８が装着されている。また、一端には前記開口部３０の縁部に 係合するための係合部３１を備え、他端の両側部より舌片状の係合片３２を下方 に向けてそれぞれ突出形成し、この係合片３２の先端外側には前記下筐２の内面 両側部に備えた凹部３３に対応する係止部３４をそれぞれ突出形成している。な お、前記カバー８に代えて例えば、透視窓５のみに透明なレンズを装着し、押釦 に対応する表示を拡大して見易くするようにしてもよい。９はプリント配線板用 銅張積層板による回路基板で、近接した一対のスイッチ用電極１１を複数有する 押釦スイッチ用電気回路１０を備えている。

【０００７】 １４は押釦装置で、一端を前記蓋体４の開孔６より外部に突出し、他端に前記 一対のスイッチ用電極１１に対応するカーボン材の接点１２を備えた押釦１３を 薄肉の漏斗状部１５を介してシリコーンゴム材により複数個一体に成形、連結し ている。この漏斗状部１５は、押釦１３を押圧しない状態では接点１２とスイッ チ用電極１１との空間を保ち、押釦１３を押圧すると変形すると共にクリック感 を発生して接点１２とスイッチ用電極１１は電気的に接続され、押釦１３の押圧 を解除すると元の形状に復元して前記電気的接続が断たれる。なお、図１および 図２において、図示省略した部分には、１〜１２チャンネルをダイレクトに選択 できる押釦、電源オン／オフ用押釦、音量の増減を行う各押釦等があり、前記ス イッチ用電極１１や接点１２と同様な形状を備えると共に、前記シリコーンゴム 材を延長して押釦装置１４と一体に形成するとより構成を簡単にすることができ る。

【０００８】 １６はスライド式のモード切換スイッチで、前記回路基板９に装着して前記電 気回路１０の機能を前記貫通孔７より突出する操作部１７を実線矢印に示す方向 に３段階に往復スライドして複数のモード（３種類）に切り換える。複数のモー ドとしては、例えば、テレビジョン受像機用（ＴＶ）ビデオテープレコーダー用 （ＶＴＲ）、文字放送受信機用とし、ＴＶモードに対応する押釦の表示例として は、ビデオ入力切換え（ビデオ１、ビデオ２）、チャンネルプリセット（設定） や音声切換え等があり、ＶＴＲモードに対応する押釦の表示例としては、録画、 再生、早送り、巻戻し等があり、文字放送モードとしては、目次、字幕、頁送り 等の表示例を夫々対応せしめればよい。なお、実施例では操作部１７が右下方面 にある例を示しているが、平面の他の場所または側面に配置するようにしてもよ い。

【０００９】 １８は合成樹脂等の不透明で可撓性を有する薄板による表示板で、前記押釦１ ３に対応して遊貫する透孔１９を備え、前記上筐３の内面両側部に一対形成する 凹状溝２０により前記透視窓５に近接して摺動自在に嵌合支承され、表面に操作 部１７のスライドによるモード切り換えに伴って夫々の押釦１３に対応する表示 ２１乃至２３を備えている。この表示２１乃至２３は表示板１８の基材を透明な 材料にすることにより裏面に形成してもよい。２４は合成樹脂製の連結装置で、 鍵状の係止部２５を前記表示板１８の小孔２６に係止して前記操作部１７と表示 板１８とを連結している。２７は台座で、本体２の底部より突出形成し、ネジ２ ８により前記回路基板９を固定している。

【００１０】 前記透視窓５と開孔６とはきわめて近い配置関係で一対として設けられ、それ ぞれの透視窓５と開孔６とは図１に示すように、前記切換スイッチ１６の操作部 １７のスライド方向に沿って配設されている。また、前記表示２１乃至２３は前 記操作部１７のスライド方向に沿って表示され、モード切換スイッチ１６の一端 側に操作部１７をスライドした場合に表示２１が対応する透視窓５直下に現れ、 また、モード切換スイッチ１６の他端側に操作部１７をスライドした場合に表示 ２３が、モード切換スイッチ１６の中央部に操作部１７をスライドした場合に表 示２２がそれぞれ現れる。

【００１１】 図５はリモートコントロール装置の一部省略電気回路図の一例を示すもので、 ５１は公知のリモートコントロールパルスの生成回路にして、例えば、８ビット のパルス幅コード化信号を発生するものであり、約３８Ｋヘルツの周波数の副搬 送波を発振し、かつ、この副搬送波をリモートコントロールパルスによって変調 し、トランジスタ５３で出力して赤外線発光ダイオード５２を駆動し、テレビジ ョン受像機やＶＴＲやその他の電子機器等夫々の機器に応じてスライド式切換ス イッチ１６により切り換えたモードに対応し、操作された押釦１３に対応したリ モートコントロール用赤外線信号を前記発光ダイオード５２から発射する。

【００１２】 今、押釦の１つが、テレビのチャンネル１に設定されているものを、チャンネ ル１２に変更する場合、記憶押釦を押したのち、前記チャンネル１に対応する変 更元の押釦、変更先のチャンネル１２に対応する押釦を順次押し、最後に前記記 憶押釦を再度押すと完了し、前記チャンネル１に対応する押釦にはチャンネル１ ２が移ると共に、前記チャンネル１２に対応する押釦にはチャンネル１が移るよ うに構成できる。この間、本リモートコントロール装置内回路の不揮発性メモリ ーあるいはＲＡＭ（ランダムアクセスメモリー）に格納された送信すべきコード 信号が二つの押釦間で置換されるよう構成できる。

【００１３】 あるいは、押し釦の１つを他の釦の設定と置換することなく、例えばテレビの チャンネル１に設定されているものを、ＶＴＲの再生釦として変更する場合には 、記憶押釦を押したのち、前記チャンネル１に対応する変更元の押釦、再度変更 先のチャンネル１に対応する押釦を順次押したのち、チャンネルのアップダウン 釦によりあらかじめ記憶させてある設定を次々に前記ＶＴＲの再生の設定部分に 到達するまで変えてゆく。そして最後に前記記憶押釦を再度押すことによって一 連の作業を完了できる。

【００１４】 なおこの変えて行く作業過程ではリモコン信号として赤外光が発射されるので 、求める設定に至ったかどうか確認が可能となる。また、前記テレビのチャンネ ル１に設定されているものを、チャンネル４２として変更する場合には、記憶押 釦を押したのち、前記チャンネル１に対応する変更元の押釦、再度変更先のチャ ンネル１に対応する押釦を順次押したのち、チャンネル釦の１乃至１０迄（１０ は０釦として機能させる。）をいわゆるテンキーとして使用し、この場合、４と ２の各釦を続けて押すした後、最後に前記記憶押釦を再度押すことによって、チ ャンネル１の設定釦をチャンネル４２の設定釦に変更して完了できる。

【００１５】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、押釦を直接指で操作するようにした簡単な構成 のリモートコントロール装置に対し、蓋を開放して容易に各押釦に対応する表示 を取換えて設定できると云う、設定切換え表示可能なリモートコントロール装置 を得ることができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のリモートコントロール装置の一部省略
一部断面平面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線矢視断面説明図である。

【図３】図１のＢ−Ｂ線矢視拡大断面図である。

【図４】本考案のリモートコントロール装置に係わる蓋
体の斜視図である。

【図５】本考案のリモートコントロール装置の一部省略
電気回路図である。

【符号の説明】

１ 筐体 ４ 蓋体 ５ 透視窓 ６ 開孔 ７ 貫通孔 ９ 回路基板 １０ 押釦スイッチ用電気回路 １１ スイッチ用電極 １２ 接点 １３ 押釦 １４ 押釦装置 １６ モード切換スイッチ １７ 操作部 １８ 表示板 ２１ 表示 ２２ 表示 ２３ 表示 ２４ 連結装置 ３２ 係合片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 透視窓と開孔とを一対として複数個備
   え、貫通孔を有する筐体と、近接した一対のスイッチ用
   電極を複数有する押釦スイッチ用電気回路を形成して前
   記筐体に内装する回路基板と、一端を前記筐体の開孔よ
   り外部に突出し、他端に前記一対のスイッチ用電極に対
   応する接点を備えた押釦を複数個一体に連結した押釦装
   置と、前記電気回路の機能を複数のモードに切り換え、
   前記貫通孔より突出する操作部を備えたモード切換スイ
   ッチと、前記透視窓に近接し、前記筐体内に摺動自在に
   支承され、モード切り換えに伴って夫々の押釦に対応す
   る表示を複数備えた表示板と、前記操作部と表示板とを
   連結する連結装置とから成るリモートコントロール装置
   であって、前記押釦位置以外の前記表示板の上部を覆っ
   ている筐体の一部を蓋体と成し、同蓋体の一端を前記筐
   体に係合すると共に、他端の両側それぞれに突出した係
   合片となし、同係合片の端部それぞれを前記筐体の内部
   で係合して開閉可能として成るリモートコントロール装
   置。