JPH04128360U - メモリカードコネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メモリカードの正確な脱着を容易に行う。 【構成】 まず、回転体１３を回転させて板バネ１５が
平面１３ｂ１に当接する位置とし、メモリカード１１を
メモリカード保持用ブラケット１０内へＸ−方向に挿入
する。次に、レバー部１３ａを回転させて回転体１３の
平面１３ｂ２が板バネ１５に当接する状態を経て平面１
３ｂ３が同板バネ１５に当接する状態とする。これによ
り、回転体１３に固定されたピン１４はガイド部材１２
の孔１２ｄに沿って円弧を描きつつ移動し、同ピン１４
はメモリカード保持用ブラケット１０の孔１０ｄに摺接
して当該メモリカード保持用ブラケット１０をＹ＋に移
動せしめるため、爪１０ｂ１，１０ｂ２の間にコネクタ
ソケット１２ａが挿入されてメモリカード１１と同コネ
クタソケット１２ａの接続が完了する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、メモリカードコネクタに関し、特に、携帯用端末装置などに使用し て好適なメモリカードコネクタに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のメモリカードコネクタとして、図３に示すものが知られている 。 同図において、コネクタソケット１は図示しないプリント基板に固定され、同 コネクタソケット１に対してメモリカード２を誘導するガイド部材３ａ，３ｂが 配設されている。

【０００３】 かかる構成において、メモリカード２を装着する際には、同メモリカード２の 端部を把持してガイド部材３ａ，３ｂに沿ってコネクタソケット１に向けて押し 込む。また、メモリカード２を取り外すときには、メモリカード２の端部を把持 して引き出す。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来のメモリカードコネクタにおいては、手の感触によってメモリカ ードがコネクタソケット内に装着されたか否かを判断しなければならないので、 メモリカードを十分に押し込んだつもりでも現実にはコネクタソケット内にきち んと挿入されないことがあるという課題があった。 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、メモリカードの正確な脱着 を容易に行うことが可能なメモリカードコネクタの提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、請求項１にかかる考案は、メモリカードをその脱着 方向に移動不能に支持するカード支持部材と、同カード支持部材を上記メモリカ ードの脱着方向に所定距離だけ移動可能に支持するガイド部材と、同ガイド部材 に対して所定角度だけ回転可能に支持されるとともに上記カード支持部材に係合 して回転運動を当該カード支持部材の直進運動に変換するレバー部材と、上記ガ イド部材上に固定されて上記カード支持部材が上記レバー部材によって所定距離 だけ直進運動するときに同カード支持部材に支持されたメモリカードが脱着され るコネクタソケットとを備えた構成としてある。

【０００６】

【作用】

上記のように構成した請求項１にかかる考案においては、カード支持部材によ ってメモリカードを支持せしめた状態でガイド部材に支持されたレバー部材を回 転させると、同カード支持部材は当該ガイド部材上でメモリカードの脱着方向に 直進運動され、レバー部材を所定位置まで回転すると上記メモリカードはガイド 部材上に固定されたコネクタソケットに接続され、同レバー部材を他の所定位置 まで回転すると上記メモリカードはコネクタソケットから離れる。

【０００７】

【実施例】

以下、図面にもとづいて本考案の実施例を説明する。 図１は、本考案の一実施例にかかるメモリカードコネクタの分解斜視図であり 、図２は組立状態を示す斜視図である。

【０００８】 図において、メモリカード保持用ブラケット（カード支持部材）１０はメモリ カード１１を支持するものであり、矩形平板の短手方向の一辺を全辺にわたって ９０度屈曲せしめたカード押さえ部１０ａと、同辺の対辺における両端を９０度 屈曲せしめた爪１０ｂ１，１０ｂ２を備えるとともに、長手方向の辺に近接した 位置に矩形の窓１０ｃ１，１０ｃ２が形成されている。

【０００９】 メモリカード保持用ブラケット１０はコネクタソケット１２ａを有するガイド 部材１２上に載置されており、コネクタソケット１２ａは、メモリカード保持用 ブラケット１０における爪１０ｂ１，１０ｂ２の間に位置するように固定されて いる。また、ガイド部材１２上には上記メモリカード保持用ブラケット１０の長 手方向に傾斜面を有するとともに、短手方向に直立面を有する係合部１２ｂ１， １２ｂ２がバネ部１２ｃ１，１２ｃ２とともに一体的に形成されている。

【００１０】 ガイド部材１２の裏面には回転体（レバー部材）１３が回転可能に接続されて おり、同回転体１３に形成されたピン１４は、ガイド部材１２に円弧状に形成さ れた孔１２ｄを貫通してメモリカード保持用ブラケット１０にて短手方向に設け られた直線状の孔１０ｄ内に挿入されている。また、回転体１３には回転軸心に 対して放射方向に延設された直線状のレバー部１３ａが形成されるとともに、互 いに１２０度づつ変化する平面１３ｂ１，１３ｂ２，１３ｂ３が形成され、ガイ ド部材１２の裏面に固定された板バネ１５がいずれかの平面を押圧している。

【００１１】 次に、上記構成からなる本実施例の動作を説明する。 まず、レバー部１３ａを把持して回転体１３を回転させ、板バネ１５が平面１ ３ｂ１に当接する位置とし、メモリカード１１をメモリカード保持用ブラケット １０内へＸ−方向に挿入する。これにより、メモリカード１１はＸ−，Ｙ−，Ｙ ＋方向の動きを固定される。

【００１２】 次に、レバー部１３ａを回転させて回転体１３の平面１３ｂ２が板バネ１５に 当接する状態とする。これにより、回転体１３に固定されたピン１４はガイド部 材１２の孔１２ｄに沿って円弧を描きつつ移動し、同ピン１４はメモリカード保 持用ブラケット１０の孔１０ｄに摺接して当該メモリカード保持用ブラケット１ ０をＹ＋に移動せしめる。

【００１３】 メモリカード保持用ブラケット１０がＹ＋方向に移動すると、ガイド部材１２ の係合部１２ｂ１，１２ｂ２がメモリカード保持用ブラケット１０の窓１０ｃ１ ，１０ｃ２内に挿入され、係合部１２ｂの直立面がメモリカード１１における長 手方向の辺に当接して当該メモリカード１１におけるＸ＋方向の動きを固定する 。

【００１４】 さらに、レバー部１３ａを回転させて回転体１３の平面１３ｂ３を板バネ１５ に当接せしめると、メモリカード保持用ブラケット１０はＹ＋方向に移動されて 爪１０ｂ１，１０ｂ２の間にコネクタソケット１２ａが挿入され、メモリカード １１と同コネクタソケット１２ａの接続が完了する。

【００１５】 これとは逆に、回転体１３の平面１３ｂ３が板バネ１５に当接している状態か ら平面１３ｂ２が当接する状態までレバー部１３ａを回転せしめると、メモリカ ード１１とコネクタソケット１２ａが離脱される。さらに、回転体１３の平面１ ３ｂ１が板バネ１５に当接する状態までレバー部１３ａを回転せしめると、係合 部１２ｂ１，１２ｂ２の傾斜面がメモリカード保持用ブラケット１０の窓１０ｃ １，１０ｃ２の辺に当接して徐々に下がり、メモリカード１１はＸ＋方向に移動 可能となって取り出すことができる。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、メモリカードとコネクタソケットとの接続状態 がレバー部材の回転位置に対応するため、メモリカードがコネクタソケットに正 確に接続されているか否かを容易に判断でき、メモリカードの不的確な接続を防 止することが可能なメモリカードコネクタを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例にかかるメモリカードコネク
タの分解斜視図である。

【図２】本考案の一実施例にかかるメモリカードコネク
タの組立状態を示す斜視図である。

【図３】従来のメモリカードコネクタの斜視図である。

【符号の説明】

１０…メモリカード保持用ブラケット（カード支持部
材） １０ａ…カード押さえ部 １０ｂ１，１０ｂ２…爪 １０ｄ…孔 １１…メモリカード １２…ガイド部材 １２ａ…コネクタソケット １２ｄ…孔 １３…回転体（レバー部材） １３ａ…レバー部 １４…ピン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 メモリカードをその脱着方向に移動不能
   に支持するカード支持部材と、同カード支持部材を上記
   メモリカードの脱着方向に所定距離だけ移動可能に支持
   するガイド部材と、同ガイド部材に対して所定角度だけ
   回転可能に支持されるとともに、上記カード支持部材に
   係合して回転運動を当該カード支持部材の直進運動に変
   換するレバー部材と、上記ガイド部材上に固定されて上
   記カード支持部材が上記レバー部材によって所定距離だ
   け直進運動するときに同カード支持部材に支持されたメ
   モリカードが脱着されるコネクタソケットとを具備する
   ことを特徴とするメモリカードコネクタ。