JPH04128125A - 断熱包装箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、折り曲げて組立てられる断熱包装箱に関す
るものである。

〔従来の技術〕

一般的な断熱包装箱としては、ポリスチレンあるいはポ
リエチレンを発泡成形した上端開口の箱型のものが知ら
れている。このような箱型の発泡成形品は、成形金型内
に一次発泡ビーズを注入した後、スチーム加熱により二
次発泡させることにより容易に製造し得るものであり、
量産性に優れ、しかも原材料が比較的安価であるので低
コストで製造し得る。また、ポリスチレンの発泡成形品
は、ビーズが分子結合や溶解結合されたものではなく単
に圧着接合されたものであり、発泡部分がむきだしのま
まである。また、発泡成形品であるために折り曲げて組
立てるというものではなく、不使用時でも箱型のままで
ある。

また段ボール箱の内側に防水性を施し、ドライアイスを
収容した断熱包装箱も知られている。

〔解決しようとする課題〕

従来の発泡成形品から成る断熱包装箱は、折り曲げて組
立てられるものではないため、不使用時に嵩ぼり、保管
に不便である。また、発泡部分がむき出しのままである
ため、脆く、ひび割れを生じたり、あるいは破損し易い
等、耐衝撃性や耐久性の点でも難があった。段ボール箱
を使用したものでは、保温、保冷性に難があり、繰り返
し使用するには強度的に十分ではなく、耐衝撃性や耐久
性の点でも難があった。

そこで、この発明は、折り曲げて組立てられ、不使用時
には偏平状態にして保管しておくことができ、保温、保
冷性に優れ、耐衝撃性や耐久性にも優れた断熱包装箱を
提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上述の目的を達成するため、第１の発明は、少なくとも
発泡樹脂シートの両面を板紙で挟んだ３層構造を備えた
原紙から組立てられる断熱包装箱であって、底部の四辺
から立上って形成される４つの周壁間に連結部を形成し
、互いに対向する２つの周壁の上辺に外側に折り曲げら
れる細巾部を形成し、上記連結部の底部の角を通る対角
線を折り曲げて細巾部が形成された２つの周壁外面にこ
の折り曲げられた連結部を密接させるとともに、この密
接された連結部を細巾部と周壁外面とで挟んで左右の連
結部間及び細巾部との間に形成される間隙を持ち運び上
の手掛りに形成したものである。第２の発明は、上辺に
上蓋が形成された１つの周壁と対向する周壁には内側に
折り返えされるフラップを形成するとともに、４つの周
壁の上辺における細巾部及びフラップの折り曲げ個所に
スリットを形成し、これらスリ′ットに上蓋の３辺に形
成された舌片を差し込んだものである。第３の発明は、
少なくとも発泡樹脂シートの両面を板紙で挟んだ３層構
造を備えた原紙から組立てられる断熱包装箱であって、
底部の四辺から立上って形成される４つの周壁間に連結
部を形成し、互いに対向する２つの周壁の上辺に内側に
折り曲げられる折り返し部を形成し、上記連結部の底部
の角を通る対角線を折り曲げて折り返し部が形成された
２つの周壁内面にこの折り曲げられた連結部を密接させ
るとともに、この密接された連結部を折り返し部と周壁
内面とで挟んだものである。

〔実施例〕

以下に、この発明の好適な実施例を図面を参照にして説
明する。

第１図に示す第１の発明の実施例は、底部１の４辺から
立上って形成される４つの周壁２ないし５の間に連結部
６ないし９を形成しである。また周壁４の上辺には上蓋
１０を形成してあり、互いに対向する２つの周壁２．３
の上辺には外側に折り曲げられる細巾部１１．１２を形
成しである。

この実施例では周壁５の上辺にも細巾部１３を形成しで
ある。上蓋１０の３辺には覆い部１４ないし１６を形成
してあり、これら覆い部１４ないし１６には細巾部１１
ないし１２の内側に差し込まれる差込み部１７ないし１
９を形成しである。このように形成された断熱包装箱の
原紙２０を折り曲げて箱に組立てるには、第２図に示す
ように底部１の４辺に形成された４つの周壁２ないし５
を立上がらせ、連結部６ないし９の底部１の角を通る対
角線６Ａないし９Ａを折り曲げる。このように折り曲げ
られた連結部６ないし９を夫々周壁２゜３の外面に密接
させる。第３図に示すように周伝３に連結部８．９を密
接させた後に細巾部１２４これら連結部８，９を挟むよ
うに外側に折り曲１ｉる。細巾ｉｌｌも連結部６．７を
挟むように外包１に折り曲げる。各部を折り曲げた後に
第９図でがすと同様なりリップ２４で細巾部１１〜１３
の個所を挟む。次いで上蓋部１０を上面開口を覆うよう
に折り曲げ、覆い部１４ないし１６を夫々内使に折り曲
げるとともに差込み８１フないし１９を外側に折り曲げ
られた細巾部１１ないし１３の内側へ差し込むように折
り曲げる。組立てられた断熱包装箱は第４図に示すよう
になり、連結部８゜９との間および細巾部との間に形成
される間隙を持ち運び上の手掛り２１と成している。こ
の手掛り２１は周壁２の側にも形成される。

原紙２Ｃは、第５図に示すように発泡樹脂シート２０Ａ
の両面を板紙２０Ｂ、２０Ｃで挟んだ３層構造のものが
使用される。ここで使用される発泡樹脂シート２ＯＡと
しては、軟化点１０４℃。

ＭＦＲ３，５ｇ／１０分、Ｓ、Ｖ、２０のベレント状ポ
リスチレンを発泡倍率１２倍で発泡したものを使用し、
厚さ２ｒｎｒｎに形成した。ポリスチレンの他にポリエ
チレンを使用することも可能である。

この発泡樹脂シー）２ＯＡは、折り曲げられるために、
適度の可撓性を有するものとして発泡成形される。この
ような原紙２０は、所望の合成樹脂材料にガスを混入し
、これを発泡シート押し出し装置先端に具備したダイス
より筒状に押し出し、このダイスの前方に配設されたマ
ンドレルにて筒状押し出し素材の一部をカットして複数
段の展開装置を経て平板状即ち所要の厚みと巾を有する
シート状に形成し、このシート状に形成された発泡樹脂
シート２０Ａの両面に０．１〜０．３肚程度の板紙２０
Ｂ、２０Ｃを貼付する。なお、原紙２０の内面側には防
水性の表面層２０Ｄをコーティングしておくことも可能
である（第６図参照）。

第５図および第６図に示す層以外の層を付加しても差し
支えないことは勿論である。

第７図ないし第１０図に示す第１の発明の第２実施例で
は、上蓋１０と細巾部１３の替りにフラップ２３を形成
し、これらフラップ２３を内側に折り曲げて組立てられ
る箱の強度を向上させている。また、クリップ２４で細
巾部１１．１２の個所を止めてあり、別個に蓋（図示せ
ず）を形成しておき、上面開口個所に蓋をかぶせる。

第１１図以下に示す図面は、第２の発明の好適な実施例
を示し、原紙２０としては第１の発明の実施例と同様の
ものを使用する。第１１図において、周壁２．　３．　
５の上辺における折り曲げ個所にスリット２１を形成し
、上蓋１０の３辺にこれらスリット２１に差し込まれる
舌片２２を形成した点が第１の発明と異なる点である。

また、連結部６ないし９の隅角部は第１の発明の第２実
施例と同様にカットしである。この実施例の断熱包装箱
を組立てるには、第１２図および第１３図に示すように
周壁２ないし５を立上らせ、連結部６プヱいし９を周壁
２，３の外側に密接させ、周壁６゜７を細巾ａｌｌで挟
み、連結部８．９を細巾Ｂ１２で挟む。上蓋１０の舌片
２２は夫々スリット２１に差し込む。フラップ２３は内
側に折り曲げて周壁５の内面に密接させる。第１３図に
おいてはクリップ２４で細巾部１１および１２の個所を
止めたが、ホットメルトやステラプラーあるいは両面テ
ープ等を用いて細巾ｉ１１．１２を連結部６゜７および
８．９に固着させるようにしても良い。

このようにして組立てられたものは第１４図に示すよう
に連結部６．７と細巾ｉｌｌとの間および連結部８，９
と細巾８１２との間に間隙が形成され、この間隙を手掛
り２１に形成しである。この実施例では、周壁５の個所
はフラップ２３と一体となり強度面で向上する。

第１５図以下は、第３の発明の好適な実施例を示し、原
紙２０としては第１の発明の実施例と同様のものを使用
する。第１５図ないし第１８図においては、周壁５にフ
ラップ２３を連成し、周壁２．３には、折り返し部２５
．２６を形成しである。連結部６〜９の底部１の角を通
る対角線６Ａ。

？Ａ、８Ａ、９Ａを折り曲げて折り返し部２５゜２６が
形成された２つの周壁２．３の内面にこの折り曲げられ
た連結部６〜９を密接させるとともに、この密接された
連結部６〜９を折り返し邪２５，２６と周壁２，３の内
面とで挟む。

第１９図ないし第２２図も第３の発明の実施例を示し、
フラップ２３．２３も折り返し部２５゜２６も内側へ折
り曲げる。第２２図のように組立てた後に図示しない蓋
をかぶせ、蓋をテープ等で固定する。

第２３図ないし第２６図も第３の発明の実施例を示す。

この実施例では周壁４．５に上蓋１０゜１０を形成し、
これら上蓋１０．１０の突き合わせ個所にテープ２７を
貼付したものである。

上述した何れの実施例においても、気密を要する場合は
、上蓋ｌＯの回りにテープを貼付するなどしても良い。

〔効果〕

以上説明したように、第１の発明によれば、少なくとも
発泡樹脂シートの両面を板紙で挟んだ３層構造を備えた
原紙から組立てられるので、組立てられた箱が断熱性を
有し、不使用時には偏平状態にしておけるので保管に八
ばらず、搬送に便利である。また、再使用も可能であり
、表面に板紙があるものは、印刷もきれいに仕上がる。

また、細巾部と連結部の存在により、組立てられた箱の
強度が向上するとともに、細巾部と連結部との間に形成
される間隙は持ち運び上の手掛りになるので、組立てら
れた箱の取り扱いも容易となる。第２の発明によれば、
スリットに上蓋に形成された舌片を差し込むので、上蓋
の組み付けも容易となり、フラップを内側に折り返して
おくので、箱全体としての強度も向上する。第３の発明
によれば、第１の発明と同様に、保温、保冷性を有し、
不使用時には偏平状態にしておくことができ、再使用可
能であり、印刷の仕上りも良い他に、強度的に−ｍの段
ボール箱に比較して著しく向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１の発明の実施例を示す展開図、第２図は第
１図に示す展開状態の原紙を組立てる途中の斜視図、第
３図は連結部と細巾部との関係を示す組立て途中の斜視
図、第４図は組立てられた状態の斜視面、第５ズおよび
第６図は夫々原紙の断面図、第７、図は第１の発明の別
の実施例の展開図、第８図は第７図の原紙の組立て途中
の斜視図、第９図は第７図の原紙の組立て完了直前の斜
視図、第１０図は第７図の原紙を組立て終った状態の斜
視図、第１１図は第２の発明の実施例を示す展開図、第
１２図は第１１図の展開状態から折り曲げて箱を組立て
る状態の斜視図、第１３図は組立て後に上蓋を閉める前
の状態の斜視図、第１４図は上蓋を閉めた状態の箱を示
す斜視図、第１５図は第３の発明の実施例を示す展開図
、第１６図は第１５図の原紙の組立て途中の斜視図、第
１７図は第１５図の原紙の組立て完了直前の斜視図、第
１８図は第１５図の原紙の組立て完了時の斜視図、第１
９図は第３の発明の別の実施例を示す展開図、第２０図
は第１９図の原紙の組立て途中の斜視図、第２１図は第
１９図の原紙の組立て完了直前の斜視図、第２２図は第
１９図の原紙の組立て完了時の斜視図、第２３図は第３
の発明のさらに別の実施例の展開図、第２４図は第２３
図の原紙の組立て途中の斜視図、第２５図は第２３図の
原紙の組立て直前の斜視図、第２６図は第 組立て完了時の斜視図である。 １・・・底部、 ２〜５・・・周壁、 ６〜９・・・連結部、 １１．１２　・・・細１コｆ口３． ２０・・・原紙、 ２ＯＡ・・・発泡樹脂シート、 ２０Ｂ、２０Ｃ・・・板紙、 ２１・・・スリット、 ２２・・・舌片、 ２５．２６・・・折り返しＢ。 ３図の原紙の 出願人　株式会社アドステンレス工房

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、少なくとも発泡樹脂シートの両面を板紙で挟んだ３
   層構造を備えた原紙から組立てられる断熱包装箱であっ
   て、 底部の四辺から立上って形成される４つの周壁間に連結
   部を形成し、 互いに対向する２つの周壁の上辺に外側に折り曲げられ
   る細巾部を形成し、 上記連結部の底部の角を通る対角線を折り曲げて細巾部
   が形成された２つの周壁外面にこの折り曲げられた連結
   部を密接させるとともに、この密接された連結部を細巾
   部と周壁外面とで挟んで左右の連結部間及び細巾部との
   間に形成される間隙を持ち運び上の手掛りに形成したこ
   とを特徴とする断熱包装箱。 ２、上辺に上蓋が形成された１つの周壁と対向する周壁
   には内側に折り返されるフラップを形成するとともに、
   ４つの周壁の上辺における細巾部及びフラップの折り曲
   げ個所にスリットを形成し、これらスリットに上蓋の３
   辺に形成された舌片を差し込んだことを特徴とする請求
   項１に記載の断熱包装箱。 ３、少なくとも発泡樹脂シートの両面を板紙で挟んだ３
   層構造を備えた原紙から組立てられる断熱包装箱であっ
   て、 底部の四辺から立上って形成される４つの周壁間に連結
   部を形成し、 互いに対向する２つの周壁の上辺に内側に折り曲げられ
   る折り返し部を形成し、 上記連結部の底部の角を通る対角線を折り曲げて折り返
   し部が形成された２つの周壁内面にこの折り曲げられた
   連結部を密接させるとともに、この密接された連結部を
   折り返し部と周壁内面とで挟んだことを特徴とする断熱
   包装箱。