JPH04127969A - ガスシールドアーク溶接トーチカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ 〈産業上の利用分野〉 本発明は、溶接母材とコンタクトチューブの先端から供
給される電極ワイヤとの間のアーク放電を利用して溶接
を行う際にシールドガスにて溶接部分を覆うガスシール
ドアーク溶接の溶接トーチに関し、特に溶接時に発生す
るスパッタの溶接トーチへの付着を好適に防止し得るガ
スシールドアーク溶接トーチカバーに関する。

〈従来の技術〉 従来から、溶接母材に向けて先端部から電極ワイヤを供
給するコンタクトチューブと、筒状のガスガイド部をも
ってコンタクトチューブの外周を覆うように郭成された
シールドガス供給路とを有する溶接トーチを用い、上記
ガス供給路から不活性ガスを溶接部に吹き付け、この不
活性ガスでシールドされた空間内にて上記電極ワイヤと
溶接母材との間にアーク放電を発生させて溶接を行うガ
スシールドアーク溶接が行われている（例えば特開昭５
１−７４９３９号公報参照）。

上記したようなガスシールドアーク溶接に於ては、溶接
部からスパッタが溶接トーチに向けて飛散し、このスパ
ッタがガスガイド部材やコンタクトチューブ等の先端に
付着するとシールドガスの流れを乱したり、電極ワイヤ
の供給を阻害する虞れがあった。

そこで、コンタクトチューブの先端やガスガイド部材の
先端をスパッタから保護する例えば板状のガードを設け
ることが考えられるが、シールドガスのシールド効果を
確保しつつコンタクトチューブやガスガイド部材の先端
を保護することは困難であった。

〈発明が解決しようとする課題〉 このような従来技術の問題点に鑑み、本発明の主な目的
は、溶接トーチのガス供給路にスパッタが侵入すること
のないガスシールドアーク溶接トーチカバーを提供する
ことにある。

［発明の構成コ 〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、本発明によれば、先端部から溶接母
材に向けて電極ワイヤを供給するコンタクトチューブと
、前記溶接母材に向けてシールドガスを噴射するべく前
記コンタクトチューブの外周に筒状のガスガイド部材を
もって郭成されたシールドガス供給路とを有するガスシ
ールドアーク溶接トーチのカバーであって、前記コンタ
クトチューブの先端部及び前記シールドガス供給路の先
端部の表面が、スパッタの付着し難い材質の網状をなす
ガードで覆われたことを特徴とするガスシールドアーク
溶接トーチカバーを提供することにより達成される。

〈作用〉 このようにすれば、溶接トーチの先端部がガードにより
保護され、飛散したスパッタが付着することがない。

〈実施例〉 以下、本発明の好適実施例を添付の図面について詳しく
説明する。

第１図はＭＩＧ自動溶接装置に於ける本発明が適用され
た溶接トーチの第１の実施例を示す。当該溶接トーチ１
の中央部にはコンタクトチューブ２が設けられ、その中
央に開設された軸線方向に延在する中央通孔３には第１
図に於ける上方から図示されないリール等により供給さ
れる電極ワイヤ４が軸線方向にのみ移動可能にガイドさ
れつつ挿通されている。コンタクトチューブ２の外周に
は、有底円筒形状のガスガイド部材５がコンタクトチュ
ーブ２との間にシールドガス供給路６を郭成するように
設けられている。このガスガイド部材５の先端５ａはや
や縮径しつつコンタクトチューブ２の先端２ａの近傍に
て開口している。また、ガスガイド部材５の基端５ｂは
コンタクトチューブ２の中間部にて閉塞されている。

シールドガス供給路６の基端６ｂには例えばアルゴンガ
スからなるシールドガスを供給するガス通路管７が開口
し、シールドガスをガス供給路６の先端開口６ａ側に供
給するようになっている。

一方、ガスガイド部材５の先端５ａには、ガス供給路６
の先端開口６ａを覆う半球形をなすガード９が付設され
ている。このガード９は電極ワイヤ４を貫通するための
中央開口９ａ以外の部分が溶接作業により発生するスパ
ッタの径よりも小さな目の網状をなしている。また、ガ
ード９はスパッタが付着し難い材料からなり、またはス
パッタが付着し難い材料がガード９の表面にコーティン
グされ、即ちガード９の表面はスパッタが付着し難い材
質となっている。

このような溶接トーチ１をもってアーク溶接する場合、
スパッタが発生して溶接トーチ１に向けて飛散するが、
ガード９によりコンタクトチューブ２の先端２ａやガス
ガイド部材５の先端５ａが保護されていることから、こ
のスパッタが付着することがない。また、ガード９か網
状をなしていることからシールドガスの流れを阻害する
心配もない。

第２図は本発明が適用されたガスシールドアーク溶接ト
ーチの第２の実施例を示しており、第１の実施例と同様
な部分には同一の符号を付しその詳細な説明を省略する
。本実施例では、溶接トーチ１０の第１の実施例と同様
なガスガイド部材５の更に外周に第２のガスガイド部材
１１を設け、これらの間に第２のガス供給路１３が郭成
されている。そして、この第２のガス供給路１３には、
その上側部分に開口するガス通路管１４から例えば二酸
化炭素からなるシールドガスが供給されるようになって
いる。また、半球状のガード１９が第２のガスガイド部
材１１の先端１１ａに、溶接トーチ１０の先端を覆うよ
うに設けられ、その中央部に電極ワイヤ４が貫通する開
口１９ａが設けられている。それ以外の構成は第１の実
施例と同様である。

第３図は本発明が適用されたガスシールドアーク溶接ト
ーチの第３の実施例を示す要部断面図である。本実施例
では、第１の実施例若しくは第２の実施例と同様の溶接
トーチ２０先端に概ね円錐形をなすガード２９が該溶接
トーチ２０の先端を覆うように設けられ、その中央部に
電極ワイヤ４が貫通する開口２９ａが設けられているこ
と以外、その構成は第１の実施例若しくは第２の実施例
と同様である。

［発明の効果コ このように本発明によれば、スパッタが溶接トーチのコ
ンタクトチューブ等に接触する心配がなく、従って、上
記コンタクトチューブ等にスパッタが付着したりガス供
給路にスパッタが堆積することがないことから電極ワイ
ヤの供給及びシールドガスの流れが円滑になるため、ガ
スシールドアーク溶接に於ける作業性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明が適用されたガスシールドアーク溶接ト
ーチの第１の実施例を示す側断面図である。 第２図は本発明が適用されたガスシールドアーク溶接装
置の第２の実施例を示す第１図と同様な側断面図である
。 第３図は本発明が適用されたガスシールドアーク溶接ト
ーチの第３の実施例を示す部分側断面図である。 １・・・溶接トーチ、２・・・コンタクトチューブ、２
ａ・・・先端、３・・・通孔、４・・・電極ワイヤ、５
・・・ガスガイド部材、５ａ・・・先端、５ｂ・・・基
端、６・・・ガス供給路、６ａ・・・先端開口、６ｂ・
・・基端、７・・・ガス通路管、９・・・ガード、９ａ
・・・開口、１０・・・溶接トーチ、１１・・・第２の
ガスガイド部材、１３・・・第２のガス供給路、１４・
・・ガス通路管、１９−・ガード、１９ａ・・・開口、
２０・・・溶接トーチ、２９・・・ガード、２９ａ・・
・開口

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 先端部から溶接母材に向けて電極ワイヤを供給するコン
   タクトチューブと、前記溶接母材に向けてシールドガス
   を噴射するべく前記コンタクトチューブの外周に筒状の
   ガスガイド部材をもって郭成されたシールドガス供給路
   とを有するガスシールドアーク溶接トーチカバーであっ
   て、 前記コンタクトチューブの先端部及び前記シールドガス
   供給路の先端部の表面が、スパッタの付着し難い材質の
   網状をなすガードで覆われたことを特徴とするガスシー
   ルドアーク溶接トーチカバー。