JPH04127258U - めつき浴中ロール - Google Patents

めつき浴中ロール

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Publication number
JPH04127258U
JPH04127258U JP4027191U JP4027191U JPH04127258U JP H04127258 U JPH04127258 U JP H04127258U JP 4027191 U JP4027191 U JP 4027191U JP 4027191 U JP4027191 U JP 4027191U JP H04127258 U JPH04127258 U JP H04127258U
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JP
Japan
Prior art keywords
roll
bearings
bearing
plating bath
roll body
Prior art date
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Pending
Application number
JP4027191U
Other languages
English (en)
Inventor
正一 福薗
Original Assignee
住友金属工業株式会社
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Filing date
Publication date
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Coating With Molten Metal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 非駆動型のめっき浴中ロールにおいて、ロー
ルの追従回転性を高める。ロールの大型化を回避し、且
つ、耐久性を高める。 【構成】 ロール軸12をめっき浴中に固定する。ロー
ル軸12の外面側に複数の軸受13を介してロール胴体
11を回転自在に支持する。複数の軸受13は、ロール
胴体11の内側にロール軸12に沿って設けられてお
り、ロールを大型化させない。ロール胴体11の荷重が
複数の軸受13に分散して付加されることにより、軸受
13の運動性が向上する。軸受13がスペース上の制約
を受けないため、充分な強度が付与される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、連続溶融めっきにおいて、そのめっき浴中で浸漬使用される絞りロ ール、シンクロール等のめっき浴中ロールに関する。
【0002】
【従来の技術】
溶融めっき鋼板に要求される性能は、以前は耐食性のみであった。しかし、最 近になって溶融亜鉛めっき鋼板が高級自動車用外装板として用いられるようにな り、耐食性と共に鋼板表面の美麗さも重要視されるようになった。
【0003】 溶融めっき鋼板の表面品質を決定づけるものの一つが、めっき浴中で浸漬使用 される絞りロール、シンクロール等の浴中ロールの回転性能にあることは、良く 知られている。これら浴中ロールの回転方式としては、浴中深く浸漬されるシン クロールについては鋼板の移動に追従する非駆動方式が採用され、浴面近傍に位 置する絞りロールについては強制駆動方式が採用されている。しかし、強制駆動 される絞りロールでは、駆動系が浴外に配設される関係から、駆動系と絞りロー ルをつなぐドライブシャフトに大きな角度がつき、ドライブシャフトと絞りロー ルとの間にカップリングを介在させているにもかかわらず、次のような問題を避 け得なかった。
【0004】 ドライブシャフトに大きな角度がつくため、シンクロールの回転に周速むらが 生じる。シンクロールとドライブシャフトをつなぐカップリングが、めっき浴に よる腐食でがたつきを生じる。これらのため、ロールが振動し、この振動により 、ロールにはチャタマーや、ひどくなると腰折れが発生し、鋼板には、パスライ ンの不安定により付着量の不均一が生じる。また、ロールの振動に伴って浴面が 振動することにより、ドロスの巻き込みや不めっきが生じる。更に、これらの品 質劣化だけでなく、ライン速度に比例してロールの振動が顕著になるため、ライ ン速度の低下を余儀なくされ、生産性の低下も招く。
【0005】 このような問題を解決するため、最近は、絞りロールについても強制駆動せず 、鋼板の移動に伴ってロールを追従回転させる試みがなされている。この試みで は、軸受部での抵抗を減じることが、シンクロールを円滑に回転させる上で重要 となる。そのための工夫として、例えば、浴中ロールの軸と軸受とに溝を設ける ことが実開昭63−73348号にて提案され、軸や軸受にセラミックを設ける ことが実開昭63−73349号にて提案されている。また、軸受を伸縮材を介 して支持することが実開平1−94450号にて提案され、軸受を密封すること が実開平1−14945号にて提案されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの提案では、浴中ロールは、いずれも両端部が軸受で支 持される構造になっている。このような支持構造では、ロール両端部の軸受に負 荷が集中する。しかも、浴中ロールが受けるスペース上の制約が大きく、その軸 受に軸長方向の長さを充分に与えることができず、面圧が増大する。従って、軸 受の摺動抵抗が増大し、軸受自体に工夫を講じても、ロールの回転性は充分に改 善されない。また、軸受が小さくなることにより、強度低下が生じ、故障が多く なる。更に、ドロス等の異物が軸受に詰まりやすく、これも軸受損傷の原因にな る。なお、軸受を密封した場合は、異物詰まりは防止されるが、その密封構造に より軸受部分が極端に大型化し、実用化は難しい。
【0007】 本考案の目的は、追従回転性が良好で、異物の詰まりがなく、更に小型で耐久 性に優れためっき浴中ロールを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案のめっき浴中ロールは、溶融めっき浴中に固定設置されるロール軸と、 該ロール軸に隙間をあけて外嵌された円筒状のロール胴体と、該ロール胴体を回 転自在に支持するべく該胴体とロール軸との間に該ロール軸に沿って複数介装さ れた軸受と、該軸受が収容されたロール胴体とロール軸との間の隙間を両端から シールする一対のシール部材とを具備している。
【0009】
【作用】
ロール胴体に接触する帯状の被めっき材の移動に伴い、ロール胴体が回転する 。ロール胴体を支持する軸受は、ロール胴体とロール軸との間にロール軸に沿っ て複数介装されているので、負荷が分散し、回転不良を生じ難い上に、ロール胴 体の外にはみ出さず、ロールを大型化させない。ロール胴体とロール軸との間が シール部材にて封止されているので、ロール胴体内の軸受に対する異物詰りがな い。シール部材は、ロール胴体の内部を封止し、ロール胴体外の軸受をシールす る構造でないため、大きなスペースを必要としない。
【0010】
【実施例】
以下に本考案の実施例を説明する。
【0011】 本考案のめっき浴中ロールは、図1に示すように、連続溶融めっき装置のポッ ト1内に収容されためっき浴2中で使用されるシンクロール3、絞りロール4な どに用いられる。
【0012】 本めっき浴中ロールは、図2に示すように、円筒状のロール胴部11と、これ を支持するロール軸12とを有する。ロール軸12は、めっき浴2中に浸漬され た一対の架台6,6に両端部が固着され、めっき浴2中に周方向の運動がない状 態で水平支持される。
【0013】 ロール胴部11の内径は、ロール軸12の外径より大きく、両者の間には、玉 軸受からなる複数の軸受13が、ロール軸12に沿って配設されている。隣接す る軸受13,13の間には、軸受13の軸方向の熱膨張を吸収する緩衝材14が 設けられている。
【0014】 ロール胴部11とロール軸12との間の空間は、ロール軸12に外嵌された一 対のシール部材15,15により密封されている。各シール部材15は、カーボ ンやグラファイトからなる環状板体であって、両端の軸受13に接し、且つ径方 向に若干押圧された状態で、ロール胴部11の端部内に嵌合されている。ロール 胴部11の両端面には、軸受13、緩衝材14およびシール材15の抜け止めの ために、一対の端板16,16がボルト止めされている。
【0015】 本めっき浴中ロールにおいては、被めっき材である帯状の鋼板7がロール胴体 11の外周面に接して移動することにより、ロール胴体11が回転する。このと き、ロール胴体11は、複数の軸受13に支持されているので、支持荷重が分散 され、個々の軸受13に付加される荷重が減少することにより、鋼板7に対する 追従回転性が良好となる。しかも、複数の軸受13は、ロール胴体11内に収容 されているので、ロールの軸長方向の寸法を増大させない。
【0016】 また、複数の軸受13が収容される空間がシール部材15,15にて密封され ているので、ドロス等の異物が軸受13に詰まるおそれがない。シール部材15 ,15は、ロール胴体11の端部内に収容され、ロール軸長方向の寸法を増大さ せない。
【0017】 更に、軸受13に付加される荷重が小さいので、その故障が少なく、万一、特 定の軸受13が破損しても、他の軸受13でロール胴体11が支持され続けるの で、直ちに回転不良を生じるようなこともない。
【0018】 なお、軸受13が収容される空間をめっき浴2に対して完全にシールすること は難しく、また、そのようなシール構造は複雑で大型なものとなるが、めっき浴 2に対するシールが不完全でも、空間に侵入しためっき浴2は軸受13の潤滑剤 として機能し、更に、ロール胴体12の回転数が数十RPMと低いこと、浴中ロ ールの連続使用期間が他の要件によって高々1ケ月程度に抑えられることなどを 考え合わせると、シールの不完全さはさしたる問題にならず、異物の侵入が防止 できる程度のシール構造で充分と言える。
【0019】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案のめっき浴中ロールは、ロール軸を固 定とし、ロール胴体のみを回転させるので、慣性が小さい。その上、ロール胴体 を支持する軸受を軸長方向に複数設けてあるので、被めっき材に対する追従回転 性がすこぶる良い。また、複数の軸受を使用するにもかかわらず、それらがロー ル胴体内に収容されているので、ロールの軸長方向の寸法を増大させず、且つ、 軸受収容のための充分なスペースが確保され、軸受強度を高め得る。更に、異物 の詰まりによる軸受の故障も防止され、軸受強度の向上とあいまって、耐久性を 著しく改善し得る。従って、めっき浴中ロールの回転性能の向上と耐久性向上と の両立が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のめっき浴中ロールの使用対象を示す連
続溶融めっき装置の模式図である。
【図2】本考案のめっき浴中ロールの構造を示す縦断正
面図である。
【符号の説明】
11 ロール胴体 12 ロール軸 13 軸受 15 シール部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融めっき浴中に固定設置されるロール
    軸と、該ロール軸に隙間をあけて外嵌された円筒状のロ
    ール胴体と、該ロール胴体を回転自在に支持するべく該
    胴体とロール軸との間に該ロール軸に沿って複数介装さ
    れた軸受と、該軸受が収容されたロール胴体とロール軸
    との間の空間を両端からシールする一対のシール部材と
    を具備することを特徴とするめっき浴中ロール。
JP4027191U 1991-04-30 1991-04-30 めつき浴中ロール Pending JPH04127258U (ja)

Priority Applications (1)

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JP4027191U JPH04127258U (ja) 1991-04-30 1991-04-30 めつき浴中ロール

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JP4027191U JPH04127258U (ja) 1991-04-30 1991-04-30 めつき浴中ロール

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JPH04127258U true JPH04127258U (ja) 1992-11-19

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ID=31921373

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JP4027191U Pending JPH04127258U (ja) 1991-04-30 1991-04-30 めつき浴中ロール

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