JPH04127088U - 自動二輪車の燃料供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料タンクの手動コックと気化器のフロート
室の間に負圧コックを連結し、負圧コックを手動で押し
ている間開くことができて、フロート室のオーバーフロ
ーが防げると共に油面低下を補正でき、手動コック取付
けの車に追加して取付けできる自動二輪車の燃料供給装
置を得ること。 【構成】 燃料タンク１下端の流出口に連結した手動コ
ック２と気化器４のフロート室５の間にエンジン８の吸
気負圧で開く負圧コック６を連結し、該負圧コックを手
動で押している間開くことができるようにしたこと。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は自動二輪車の燃料供給装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

自動二輪車は、車体前上部に燃料タンクを取付け、下部の気化器のフロート室 とホースで連結し、重力で気化器に燃料が流れるようにしている。燃料タンクの 下端の流出口には手動コックを連結し、フロート室には燃料油面に浮くフロート で開閉するフロートバルブがあって、フロート室内を一定油面に保つようにして いる。

【０００３】 又、手動コックの代りに、エンジンの吸気負圧で開く、負圧コックを取付けた ものがある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

手動コックは、エンジンを始動する前に開き、エンジンを停止したときに閉じ るのが原則であるが、毎回の操作が面倒であるので、開いたままにしておくこと が多い。気化器のフロート室には、フロートバルフがあるので通常は、手動コッ クを開いたままにしておいても、フロートバルブが閉じるので問題がない。しか し、フロートバルブに塵が付着したりして開いたままになると、フロート室から 燃料がオーバーフローする問題がある。

【０００５】 負圧コックは、手動コックより形状が大きく、手動コックの取付け位置には取 付けできない。負圧コックは、エンジンに吸気負圧が発生している間、自動的に 開いているので、開閉の操作の手間が省ける。しかし、長期間エンジンを使用せ ず、気化器のフロート室の燃料が蒸発して油面が下っていると、エンジン始動が できず、油面が回復するまで、エンジン始動のクランキングを続ける不便がある 。

【０００６】 かかる点に鑑み、この考案は、燃料タンクの手動コックと気化器のフロート室 の間に負圧コッを連結し、負圧コックを手動で押している間開くことができて、 フロート室のオーバーフローが防げると共に油面低下を補正でき、手動コック取 付けの車に追加して取付けできる自動二輪車の燃料供給装置を得ることを目的と する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この考案の自動二輪車の燃料供給装置は、燃料タ ンク下端の流出口に連結した手動コックと気化器のフロート室の間にエンジンの 吸気負圧で開く負圧コックを連結し、該負圧コックを手動で押している間開くこ とができるようにしたことにある。

【０００８】

【作用】

負圧コックは、燃料タンク下端の手動コックと気化器のフロート室の間のホー スの途中に取付けるので、取付け場所を選択できて、負圧コック取付けの追加組 付けができて、手動コックの操作の不便を解消できる。そして負圧コックは、携 帯工具のドライバーの先などで、開閉するダイヤフラムを押すことによって、押 している間引くようにし、吸気負圧でなくても開くことができることで、フロー ト室の油面が下っているときでも油面を上げることができて、エンジン始動がで きるようにすることができる。こうして、通常は、負圧コックで、エンジンを使 用して吸気負圧が発生している間開くことができる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図１乃至図５によって説明する。 上部に取付けた燃料タンク１の下端の流出口には、手動コック２が取付けてあ る。そして手動コック２は、ホース３で気化器４のフロート室５に連結してある 。このようなものの、手動コック２とフロート室５を結ぶホース３の途中に負圧 コック６を連結し、負圧コック６の負圧取出し口７を、エンジン８の吸気管に連 結する。負圧コック６は、吸気負圧が内蔵したダイヤフラムを吸引して開くよう になっている。そして、図では、負圧コック６は、フレームのサイドチューブ９ の内側に取付け、サイドチューブ９に穿設した孔１０に、ドライバーなどの尖っ た工具１１の先端を挿入して押すとダイヤフラムを押して負圧コックを開くこと ができるようにしてある。

【００１０】 負圧コック６は、手動コック２とフロート室５を連結するホース３の途中に連 結するので、取付け場所に自由度があって、手動コック仕様の車に追加して組付 けできて、自動コックにすることができて、手動コックの操作不便を解消できる 。そして、長期間使用せず気化器４のフロート室５の油面が下っているときは、 負圧コック６を先端が尖った工具１１で押している間手動的に開くことができて 、フロート室５内の油面を正常まで上げることができる。これによって、エンジ ン始動が簡単にできる。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案は上述のように構成したので、負圧コックの取 付け場所に自由度があって、手動コック取付け仕様の車に負圧コックを追加取付 けできて自動化ができる。又、負圧コックは、先の尖った工具で押して開くこと ができるので、フロート室の油面が下ったときは、油面を上げることができて、 エンジンの始動が容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の配管順を示す概略図である。

【図２】本考案の実施例を示す負圧コックの側面図であ
る。

【図３】本考案の実施例を示す背面図である。

【図４】本考案の実施例を示す手動コック取付け部の縦
断面図である。

【図５】本考案の実施例を示す全体側面図である。

【符号の説明】

１ 燃料タンク ２ 手動コック ４ 気化器 ５ フロート室 ６ 負圧コック ８ エンジン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 燃料タンク下端の流出口に連結した手動
   コックと気化器のフロート室の間にエンジンの吸気負圧
   で開く負圧コックを連結し、該負圧コックを手動で押し
   ている間開くことができるようにしたことを特徴とする
   自動二輪車の燃料供給装置。