JPH04127041U - 樹脂製ケースの取付構造 - Google Patents

樹脂製ケースの取付構造

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JPH04127041U
JPH04127041U JP4282891U JP4282891U JPH04127041U JP H04127041 U JPH04127041 U JP H04127041U JP 4282891 U JP4282891 U JP 4282891U JP 4282891 U JP4282891 U JP 4282891U JP H04127041 U JPH04127041 U JP H04127041U
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mounting surface
case
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動条件下で使用される樹脂製ケースの取付
部に対し固定部への取付用ブラケットを、単純な構造で
かつ耐振性をもって取付け固定する。 【構成】 樹脂製ケース1の被取付面1a上で両端側の
相対向する二位置に、固定部への取付用ブラケット2,
2の取付部10,10を並設する。これら各取付部は、
ケース被取付面1a上に所定間隔をおいて対向して一体
に立設されブラケット先端部2a,2aの差込み溝13
を形成する一対の逆L字状の係合突部11,12有して
いる。さらに、これらの係合突部よりもブラケット差込
み方向の先端側でケース被取付面上にブラケットの板厚
と略等しい高さをもって係止突起部14,14を一体に
突設する。そして、ブラケット先端側に形成される係合
孔2b,2bに抜け止め状態で係合させることで固定す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、樹脂製ケースを固定部に対し取付用ブラケットを用いて取付け固定 する際に用いて好適な樹脂製ケースの取付構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば各種の電気部品や電子部品等を組み込んだコントローラ等の容器であ る樹脂製ケースを、車輛のエンジンルーム内などでシャーシ等の固定部に取付け 固定するにあたって、金属製の取付用ブラケットが一般に用いられている。 ところで、この取付用ブラケットを樹脂製ケースに保持させて固定するために は、該ブラケットの先端部を、樹脂製ケースの一部に一体に形成した係止突部等 によるブラケット取付部に、差込み係合等で係止させることが、従来から一般に 行われている。たとえば樹脂製ケースの一側面に沿って差し込まれるブラケット の先端部を両側から把持する逆L字状の係止突部を、ケース上に一体に突設する とともに、これらの係止突部間に臨んで突設させた係止突起部を、ブラケット先 端部の係合孔に係合させることで、ブラケットを抜け止め状態で保持させて固定 するような構造であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来構造では、通常、樹脂製ケースの一部に、ブラケ ット取付部を一個所だけ設けており、これに一個の取付用ブラケットを組付け保 持させ、この一個のブラケットだけで固定部に取付け固定しているだけであり、 振動、衝撃等の影響のないところで使用される場合には、それ程問題とはならな いが、たとえば車輛等のように走行時において常に振動等の影響を受けるような ところに使用される場合には、安定性に欠け、脱落等の問題を生じる虞れがあり 、たとえば二個以上のブラケットをケースに取付け、これによって車体側に固定 するといった、より強固な取付構造を採用することが必要となっている。 特に、一個のブラケットだけでは、振動等が加わったときに、ブラケットのク ラック、曲がりや、樹脂製ケース側での割れ等を生じる可能性が大きく、前述し た不安定な取付けと共に、実用面で問題となってしまうものである。
【0004】 このため、上述したようなブラケット取付部を、樹脂製ケースの二個所に形成 し、それぞれにブラケットを付設し、これにより車体側に耐振性を高めて安定し た状態で取付け固定するといった構造が、従来から種々提案されてる。しかし、 この場合において、樹脂製ケースへのブラケット取付部の形成位置が、たとえば 同一直線上に位置する場合等にあっては、該樹脂製ケースの成形時における成形 金型の型抜きが、各取付部の形状、構造等により行えず、単純な型成形が不可能 となり、スライドコアを用いる等といった金型構造の変更などを講じる必要があ り、樹脂製ケースの成形等でのコスト高を招くという問題を生じてしまうもので あった。
【0005】 さらに、ブラケット形状を、樹脂製ケースを被取付面側から側面部にかけて把 持するような形状に変更するとともに、これに合わせて樹脂製ケース側の取付部 を、その側面側にまで回り込ませて形成することで、該ブラケットを樹脂製ケー スの一側面側に組付け固定するといった構造を採用することも考えられているが 、ブラケット自体の形状が複雑となり、これによる重量の増加やコスト高等とい った問題を生じるばかりでなく、樹脂製ケース側での成形性やコスト面での問題 も生じ、実用面で問題をもつものであった。 特に、この種の樹脂製ケースの取付構造としては、樹脂製ケースの成形性等を 始めとして、取付用ブラケット側の小型、軽量かつ低コスト化をも図ることが必 要であり、このような問題点を一掃でき、しかも上述したような耐振性等を要求 される使用条件の厳しいところに使用される場合でも十分に使用可能で、しかも 成形容易でまた安価である等の要請を満足し得るような何らかの対策を講じるこ とが望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような要請に応えるために本考案に係る樹脂製ケースの取付構造は、固定 部に対し取付用ブラケットにより取付け固定される樹脂製ケースの被取付面上で 両端側の相対向する二位置に並設され該被取付面に沿ってケースの各端部側から 差し込まれる二個の取付用ブラケットの先端部を把持した状態で係止保持する一 対をなすブラケット取付部を備えてなり、これら各ブラケット取付部を、ケース 被取付面上でブラケットの差し込み方向と直交する方向に所定間隔をおいて対向 して一体に立設されその間にブラケット先端部が差し込まれる差込み溝を形成す る一対の逆L字状を呈する係合突部と、これら一対の係合突部よりもブラケット 差込み方向の先端側でケース被取付面上にブラケットの板厚と略等しい高さをも って一体に突設されブラケット先端側に形成される係合孔に抜け止め状態で係合 する係止突起部とから構成するようにしたものである。
【0007】
【作用】
本考案によれば、樹脂製ケースの被取付面上で相対向する二位置に形成したブ ラケット取付部における一対の逆L字状係合突部間に形成されるブラケット差し 込み溝部に対し、前記被取付面に沿って互いに相反する方向から差し込んで把持 させるとともに、該差し込み端側の係合孔を、樹脂製ケースの被取付面上に突設 した係止突起部に係合させて抜け止め状態とすることで、二個のブラケットを、 樹脂製ケースに対し耐振性を保って簡単に取付け固定し得るものである。
【0008】
【実施例】
図1ないし図4は本考案に係る樹脂製ケースの取付構造の一実施例を示すもの であり、これらの図において、図中1は各種の電気部品等が組込み配置されるこ とにより車載用のコントローラ等として用いられる樹脂製ケース、2,2はこの 樹脂製ケース1を、図示を省略した車体側シャーシ等の固定部に取付け固定する ための取付用ブラケットである。ここで、これらの取付用ブラケット2,2は、 図1ないし図3から明かなように、先端部2a,2aを、前記樹脂製ケースの被 取付面に形成したブラケット取付部10,10に取付け固定するように構成され ている。また、図中2b,2bはこれら各ブラケット先端部2a,2aに穿設し て形成される抜け止め用の係合孔で、さらに該ブラケット2,2の他端には、図 示を諸略した車体シャーシ等の固定部に固定される固定片部である。
【0009】 さて、本考案によれば、上述した構成において、樹脂製ケース1の被取付面1 a上で両端側の相対向する同一直線上の二位置に並設され該被取付面1aに沿っ てケース1の各端部側から差し込まれる二個の取付用ブラケット2,2の先端部 2a,2aを把持した状態で係止保持する一対をなすブラケット取付部10,1 0を、ケース被取付面1a上でブラケット2,2の差し込み方向と直交する方向 に所定間隔をおいて対向して一体に立設されその間にブラケット先端部2a,2 aが差し込まれる差込み溝13を形成する一対の逆L字状を呈する係合突部11 ,12;11,12と、これら一対の係合突部11,12;11,12よりもブ ラケット差込み方向の先端側でケース被取付面1a上にブラケット2,2の板厚 と略等しい高さをもって一体に突設されブラケット先端側に形成される係合孔2 b,2bに抜け止め状態で係合する係止突起部14,14とから構成するように したところに特徴を有している。 ここで、上述した係止突起部14,14は、図4から明らかなように、係合突 部11,12による差込み溝13側からは緩やかな角部のない曲面形状(14a 部分)をもって立ち上がり、ブラケット2の先端部2aの差込みが容易に行える ように形成されるとともに、該ブラケット先端部2aがこれを乗り越えて係合孔 2bがこれに係合したときには、他方側に形成されている段部14bにより、係 合孔2bの側縁部分に係合し、その抜け止め機能を発揮し得るように構成されて いる。
【0010】 このような構成によれば、樹脂製ケース1の被取付面1a上で相対向する二位 置に形成したブラケット取付部10,10における一対の逆L字状係合突部11 ,12;11,12間に形成されるブラケット差し込み溝部13,13に対し、 前記被取付面1aに沿って互いに相反する方向から差し込んで把持させるととも に、該差し込み端側の係合孔2b,2bを、樹脂製ケース1の被取付面1a上に 突設した係止突起部14,14に係合させて抜け止め状態とすることで、二個の ブラケット2,2を、樹脂製ケース1に対し耐振性を保って簡単に取付け固定し 得るものである。そして、このような取付部10,10の構造では、上述したブ ラケット把持用の係合突部11,12部分と前記抜け止め用の係止突起部14部 分とを、ブラケット2の差込み方向においてずらして形成しており、しかも該係 止突起部14を、成形用金型を無理抜きできる程度に形成することで、その金型 成形も比較的簡単に行え、成形性やコスト面で優れている。 したがって、上述した構成によれば、樹脂製ケース1やブラケット2,2の形 状や構造が簡単であるにもかかわらず、ケース1の被取付面1a上で同一直線上 の両端側等に、二個の取付用ブラケット2,2を簡単に差し込んで係止固定し得 るもので、振動等に対しての強度を向上させ、耐振性の面で優れてなる取付構造 を得ることが可能で、しかもブラケット2,2等の形状がきわめて単純で、しか も上述した耐振性を得られる割りには小型化が図れ、軽量化や低コスト化も達成 し得る等の利点を奏する。 特に、この種の樹脂製ケースの取付構造では、樹脂製ケース1の成形性等を始 めとして、取付用ブラケット2,2側での小型、軽量かつ低コスト化をも図るこ とが必要とされるもので、本考案はこのような要請を、耐振性等の要求される使 用条件下で使用される場合にあっても、満足し得る等という利点がある。
【0011】 なお、本考案は上述した実施例構造に限定されず、各部の形状、構造等を、適 宜変形、変更することは自由で、種々の変形例が考えられるものであり、たとえ ば上述した樹脂製ケース1の被取付面1a上での取付部10,10の形成位置と しても、上述した実施例のように同一直線上に並んでいる必要は必ずしもなく、 多少はずれていてもよいものである。特に、このような取付部10,10に取付 けられるブラケット2,2の取付位置は、固定部側の条件によって制約があるも ので、これに合わせて並設して形成すると宵ものである。また、このような本考 案を適用すべき樹脂製ケース1としても、電気部品等が内設される車載用のコン トローラに限定されないことも言うまでもない。要は、振動条件下で使用される 樹脂製ケース1の固定部への取付用ブラケット2,2の取付部10,10に適用 して効果を発揮し得るものである。
【0012】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る樹脂製ケースの取付構造によれば、樹脂製ケ ースの被取付面上で両端側の相対向する二位置に並設され該被取付面に沿ってケ ースの各端部側から差し込まれる二個の取付用ブラケットの先端部を把持した状 態で係止保持する一対をなすブラケット取付部を、ケース被取付面上でブラケッ トの差し込み方向と直交する方向に所定間隔をおいて対向して一体に立設されそ の間にブラケット先端部が差し込まれる差込み溝を形成する一対の逆L字状を呈 する係合突部と、これら一対の係合突部よりもブラケット差込み方向の先端側で ケース被取付面上にブラケットの板厚と略等しい高さをもって一体に突設されブ ラケット先端側に形成される係合孔に抜け止め状態で係合する係止突起部とから 構成するようにしたので、簡単な構成にもかかわらず、同一直線上の両側に、二 個の取付用ブラケットを簡単に差し込んで係止固定し得るもので、振動等に対し ての強度が向上し、耐振性の面で優れ、しかもブラケットの形状が単純で、しか も上述した耐振性を得られる割りには小型化が図れ、軽量化や低コスト化も達成 し得るといった実用上種々優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る樹脂製ケースの取付構造の一実施
例を示す概略斜視図である。
【図2】図1の要部構成を示す概略底面図である。
【図3】図2の要部を拡大して示す概略断面図である。
【図4】図3において樹脂製ケース側の係止突起部を示
す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂製ケース 1a 被取付面 2 取付用ブラケット 2a ブラケット先端部 2b 係合孔 10 ブラケット取付部 11 逆L字状の係合突部 12 逆L字状の係合突部 13 ブラケット差込み溝 14 係止突起部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製ケースを固定部に対し取付用ブラ
    ケットにより取付け固定する取付構造であって、前記樹
    脂製ケースの被取付面上で両端側の相対向する略同一直
    線上の二位置に並設され該被取付面に沿ってケースの各
    端部側から差し込まれる二個の取付用ブラケットの先端
    部を把持した状態で係止保持する一対をなすブラケット
    取付部を備えてなり、これら各ブラケット取付部を、前
    記樹脂製ケースの被取付面上で前記ブラケットの差し込
    み方向と直交する方向に所定間隔をおいて対向して一体
    に立設されその間に前記ブラケット先端部が差し込まれ
    る差込み溝を形成する一対の逆L字状を呈する係合突部
    と、これら一対の係合突部よりもブラケット差込み方向
    の先端側で前記樹脂製ケースの被取付面上にブラケット
    の板厚と略等しい高さをもって一体に突設され前記ブラ
    ケットの先端側に形成した係合孔に抜け止め状態で係合
    する係止突起部とから構成したことを特徴とする樹脂製
    ケースの取付構造。
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