JPH04127002U - 自動車予備タイヤの空気圧表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 空気圧表示装置を設備しようとするとき、その表示回路
を、既に配設されているブレーキランプの制御回路を兼
用して新たに表示回路を増設することなく、スペアタイ
ヤ空気圧の減少時における警告を有効に与えることがで
きるようにして空気圧表示装置の設備を容易ならしめる
ことができる自動車予備タイヤの空気圧表示装置を提供
することにある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車に備えているスペアタイヤの空気圧状況を車室内において表示 するようにした自動車予備タイヤの空気圧表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

自動車に備え付けられているスペアタイヤにあっては、長期間放置することに よりその空気圧が減少し、いざそのスペアタイヤを使用しようとするとき、空気 圧の不足により使用することができないという不具合が生じる。

【０００３】 そこで自動車の例えばトランクルーム内に備え付けられているスペアタイヤの 空気圧状況を表示せしめるための従来例として図１及び図２に示す如き構造のも のがあった。

【０００４】 つまり図１に示す従来例は、トランクルームに設備したスペアタイヤ１のエア 供給口２に、減圧時にオンする圧力スイッチ３を止着し、この圧力スイッチ３と 、運転席前方に配置している表示ランプ４とを電線５で接続してスペアタイヤ１ 内の気圧を管理することができるようにしたもの、あるいは図２に示すようにス ペアタイヤ１に止着した圧力スイッチの閉路時において運転席前方に設備されて いるリレー６を動作させ、そのリレー６を介して表示ランプ４を点灯表示させる ように構成したものがある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記いずれの従来例においても、イグニッションスイッチ７が閉路されたとき 、スペアタイヤ１の空気が減圧されていれば、表示灯４が点灯し、その結果スペ アタイヤ１の内圧が低下されていることを警告するものであるが、かかるスペア タイヤの空気圧表示装置にあっては、運転席前方に配設されている表示ランプ４ 又はリレー６と、トランクルーム内に配置されている圧力スイッチ３との間に電 線を配索しなければならないことから、例えば後作業で、空気圧表示装置を増設 しようとするときは、その電線の車室内増設作業に多大なる手間がかかるという 不具合があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案はかかる従来の不具合に着目してなされたもので、空気圧表示装置を設 備しようとするとき、その表示回路を、既に配設されているブレーキランプの制 御回路を兼用して新たに表示回路を増設することなく、スペアタイヤ空気圧の減 少時における警告を有効に与えることができるようにして空気圧表示装置の設備 を容易ならしめることができる自動車予備タイヤの空気圧表示装置を提供するこ とにある。

【０００７】

【実施例】

以下に本考案を図面に示す実施例に基いて詳細に説明する。

【０００８】 図３において、１０はリヤパーセルシェルフ１２上に取付けられており内部に ストップランプ１１を内装しているハイマウントストップランプ装置であり、１ ３は車の後部に設備されているブレーキランプを示す。１４はトランクルーム内 に備え付けられているスペアタイヤであってこのスペアタイヤ１４の給気口１５ には、タイヤ内部圧が低下すると閉路される圧力スイッチ１６が取付けられてい る。この圧力スイッチ１６とハイマウントストップランプ装置１０内に組込んだ 表示ランプ１７とは、ブレーキ回路に直列接続されているものである。１８はリ ヤウインドを示す。

【０００９】 この実施例においては、ブレーキ回路に、圧力スイッチ１６と表示ランプ１７ の直列回路が接続されている。従ってブレーキをかけるとブレーキスイッチ（図 示せず）が閉路してブレーキランプ１３及びハイマウントストップランプ１１は 点灯する。このブレーキランプ１３及びハイマウントストップランプ１１の点灯 時にもし、スペアタイヤ１４内の圧力低下により圧力スイッチ１６が閉路されて いると表示ランプ１７が点灯される（圧力スイッチ１６）が閉路時は表示ランプ １７は点灯しない。）ので、スペアタイヤ内の空気圧が低下されているときは、 ブレーキペタルを踏み込んだとき表示ランプ１７が点灯してスペアタイヤ内圧が 低下していることを警告することができる。

【００１０】 図４に示す実施例は、上記実施例における回路構成において、その圧力スイッ チ１６と並列にコンデンサ１９を装着したものである。従ってこの実施例によれ ば、スペアタイヤ内圧の低下で圧力スイッチ１６が閉路されていれば、ブレーキ ペタルを踏んだときブレーキランプ１３及びハイマウントストップランプ１１と 同時に表示ランプ１７が点灯し、スペアタイヤ内の空気圧が低下していることが 知らされる。スペアタイヤ内の空気圧が正常で圧力スイッチ１６が閉路されてい るとき、ブレーキペタルを踏むと、コンデンサ１９には充電され、この充電中は 、瞬時に表示ランプ１７に通電されるため、このときの通電により表示ランプ１ ７は瞬間に点灯し、その結果該表示ランプ１７の断線状態や検知回路が正常であ ることを確認できる。

【００１１】 図５はタイヤ圧検知用の表示ランプ１７を独立構造として、この表示ランプ１ ７をリヤパーセルシェルフ１２上に、ハイマウントストップランプ装置１０と並 設した実施例であり、また図６はハイマウントストップランプを具備する空気清 浄器２０の車室内側壁面に前記表示ランプ１７を取付けた実施例である。

【００１２】 このように本実施例ではトランクルーム内に設備したスペアタイヤに取付けた 圧力スイッチ１６に接続される表示ランプ１７を自動車のリア部に配置すると共 に、この表示ランプ１７の電力供給源をブレーキスイッチ回路から供給するよう にしたものであるから、従来例のように表示ランプ１７を点灯表示させるための 長尺電線の配索作業が省け、これによって、空気圧表示装置の設備に伴なう作業 性、経済性が高められ、しかも配索電線が省けることから、電線間の短絡事故や 断線事故を未然に防止させることができる。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように本考案は、予備タイヤ１４の内圧を検知して該内圧が所定圧力以 下のとき信号を発する圧力スイッチ１６と、リヤパーセルシェルフ上に配置され た表示ランプ１７とを備え、前記圧力スイッチ１６と前記表示ランプ１７との直 列回路をブレーキランプ１３の正極と車体アース間に接続してなる自動車予備タ イヤの空気圧表示装置であるから、これによれば予備タイヤに取付けた圧力スイ ッチ１６に接続される表示ランプ１７を自動車のリア部に配置すると共に、この 表示ランプ１７の電力供給源をブレーキスイッチ回路から供給するようにしたも のであるから、従来例のように表示ランプ１７を点灯表示させるための長尺電線 の配索作業が省け、これによって、空気圧表示装置の設備に伴なう作業性、経済 性が高められ、しかも配索電線が省けることから、電線間の短絡事故や断線事故 を未然に防止させることができるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のスペアタイヤ空気圧表示装置の回路説明
図。

【図２】他の従来例のスペアタイヤ空気圧表示装置の回
路説明図。

【図３】本考案よりなるスペアタイヤ空気圧表示装置の
実施例を示した説明図及び回路図。

【図４】本考案よりなる他の実施例のスペアタイヤ空気
圧表示装置の説明図及び回路図。

【図５】本実施例の表示ランプ取付け状態を示した説明
図。

【図６】他の実施例の表示ランプ取付け状態を示した説
明図。

【符号の説明】

１０：ハイマウントストップランプ装置 １１：ストッ
プランプ １２：リヤパーセルシェルフ １３：ブレー
キランプ １４：スペアタイヤ（予備タイヤ） １５：給気口 １６：圧力スイッチ １７：表示ラ
ンプ １８：リヤウインド １９：コンデ
ンサ ２０：空気清浄器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 予備タイヤ（１４）の内圧を検知して該
   内圧が所定圧力以下のとき信号を発する圧力スイッチ
   （１６）と、リヤパーセルシェルフ上に配置された表示
   ランプ（１７）とを備え、前記圧力スイッチ（１６）と
   前記表示ランプ（１７）との直列回路をブレーキランプ
   （１３）の正極と車体アース間に接続してなることを特
   徴とする自動車予備タイヤの空気圧表示装置。