JPH04125868U - ひげ剃り - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】使い捨てひげ剃りを使用してひげを剃った後、
カミソリ刃を剥き出しにして足裏の角質部をも除去でき
るようにしたひげ剃りに関する。 【構成】金属板またはプラスチック等により形成したひ
げ剃り本体の頭部に設けた嵌合溝に、安定板に載置した
状態のカミソリ刃を嵌合させた構造を有するＴ字形ひげ
剃りにおいて、前記安定板をカミソリ刃より一段張り出
させて形成するとともに、この安定板に対し、少なくと
も前記張り出し部分以上の部分を、容易に除去できる手
段を形成したことを特徴とする。 【効果】カミソリ刃が完全に露出するので、足裏の角質
部分を容易に除去できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ディスポーザルに形成した（使い捨て）ひげ剃りを使用してひげ を剃った後、これを直ちに捨てることなく、安定板を折り取り、カミソリ刃を剥 き出しにした後、足裏の角質部をも除去できるようにしたひげ剃りに関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

従来、Ｔ字形の使い捨てひげ剃りは、図６に示すようにひげ剃り本体２１の頭 部に嵌合溝２２が形成され、安定板２３にカミソリ刃２４を搭載した状態で嵌合 溝２２にはめ込んだ構造を備えており、安価で取扱いに便利なため、携帯用とし て、また各家庭に備えつけて大量に使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記従来のＴ字形の使い捨てひげ剃りは、単にひげを剃るだけの 用途しかなく、使用後は直ちに捨てられるのが一般であり、不経済であった。

【０００４】 そこで考案者は、この使用済みのひげ剃りの他の利用方法を鋭意研究して、ひ げ剃り後は、足裏の角質部をも除去できるようにしたひげ剃りを考案した。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本願は次の（１）および（２）の請求項から構成されている。 （１）金属板またはプラスチック等により形成したひげ剃り本体の頭部に設けた 嵌合溝に、安定板に載置した状態のカミソリ刃を嵌合させた構造を有するＴ字形 ひげ剃りにおいて、前記安定板をカミソリ刃より一段張り出させて形成するとと もに、この安定板に対し、少なくとも前記張り出し部分以上の部分を、容易に除 去できる手段を形成したことを特徴とするひげ剃り。 （２）安定板の部分的除去手段として、安定板のカミソリ刃側の面にＶ字形の溝 を形成した請求項１に記載するひげ剃り。

【０００６】

【作用】

この考案を以上のように構成した理由は、ひげ剃りは、ひげ剃りをする際の安 全を考慮して、カミソリ刃を載置している安定板は、カミソリ刃より一段張り出 して突設されているのが通常である。しかしながら、ひげ剃りを刃物として他の 目的に使用するときはこの安定板が邪魔になる。そこでこの考案は上記安定板の 邪魔な張り出し部分を容易に除去できるようにし、カミソリ刃を剥き出しにする ことができるようにしたものである。このように形成することにより、カミソリ 刃が完全に露出するので、足裏の角質部分を容易に除去できるようになる。

【０００７】 このようにカミソリ刃を露出させれば、足裏の角質部の除去に限らず他の目的 にも使用できることはもちろんである。

【０００８】

【実施例】

次にこの考案に係るひげ剃りの一実施例を図面に基いて述べる。

【０００９】 図１ないし図６において１１は、金属の薄板６を折り曲げて形成したひげ剃り 本体で、その頭部には嵌合溝１が形成されている。この嵌合溝１には、プラスチ ック製の安定板２とこれに載置されているカミソリ刃３が嵌合されており、図１ および図３のように安定板がカミソリ刃よりも一段突出している。そして安定板 ２のカミソリ刃３側の面には、Ｖ字形の溝４がカミソリ刃３よりも後退した位置 において、その長さ方向に所定の幅で形成されている。

【００１０】 上記Ｖ字形の溝４は、ひげ剃りとしての使用時には肌に押し付ける荷重に充分 耐える強度を有するとともに、足裏の角質部を除去するなどの用途に使用する際 には、手で簡単に折れる適当な強度であることが必要である。そのため、安定板 ２の厚さのほぼ半分ないし３分の２位まで切込むことが望ましい。

【００１１】 上記安定板２は、ひげ剃りの頭部から抜き取るためにひげ剃り本体１１の頭部 よりも幅広に形成されているが、上記Ｖ字形の溝４の長さは安定板２の両端より 多少短めとして、安定板２をＶ字形の溝４部分で折り取ったあとでも、安定板２ の両端を挟んでカミソリ刃３を搭載した安定板２を嵌合溝１内へ押し込めるよう にしておくことが望ましい。

【００１２】 次にこのひげ剃りの使用方法について述べると、図１および図３の状態でひげ を剃った後、安定板２をスライドさせてひげ剃り本体１１の頭部に形成した嵌合 溝１から多少引き出し、図４のようにＶ字形の溝４が嵌合溝１の下あご５の先端 より外に引き出された状態で、下方に折り曲げる。すると、安定板２の先端がＶ 字形の溝４により、嵌合溝１に沿って折り取れて除去できるので、カミソリ刃３ を元に位置に押し込んでも、カミソリ刃３が図２および図５のように嵌合溝１の 下あご５から露出する。したがってこの状態で、足裏の角質部を除去することが できるのである。

【００１３】

【考案の効果】

この考案を以上のように構成した理由は、ひげ剃りは、ひげ剃りをする際の安 全を考慮して、カミソリ刃を載置している安定板は、カミソリ刃より一段張り出 して突設されているのが通常である。しかしながら、ひげ剃りを刃物として他の 目的に使用するときはこの安定板が邪魔になる。そこでこの考案は上記安定板の 邪魔な張り出し部分を容易に除去できるようにし、カミソリ刃を剥き出しにする ことができるようにしたものである。このように形成することにより、カミソリ 刃が完全に露出するので、足裏の角質部分を容易に除去できるようになる。

【００１４】 このようにカミソリ刃を露出させれば、足裏の角質部の除去に限らず他の目的 にも使用できることはもちろんである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のひげ剃りの一実施例を示す平面図で
ある。

【図２】上記ひげ剃りにおいて安定板の先端を除去した
状態の平面図である。

【図３】図１の概略断面図である。

【図４】安定板を引き出した状態の概略断面図である。

【図５】安定板の先端を除去した状態の概略断面図であ
る。

【図６】従来の使い捨てひげ剃りの概略断面図である。

【符号の説明】

１ 嵌合溝 ２ 安定板 ３ カミソリ刃 ４ Ｖ字形の溝 ５ 下あご ６ 金属の薄板 １１ ひげ剃り本体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 金属板またはプラスチック等により形成
   したひげ剃り本体の頭部に設けた嵌合溝に、安定板に載
   置した状態のカミソリ刃を嵌合させた構造を有するＴ字
   形ひげ剃りにおいて、前記安定板をカミソリ刃より一段
   張り出させて形成するとともに、この安定板に対し、少
   なくとも前記張り出し部分以上の部分を、容易に除去で
   きる手段を形成したことを特徴とするひげ剃り。