JPH04125003U - 圧延機のロール支持装置用ころ軸受の取り外し装置 - Google Patents
圧延機のロール支持装置用ころ軸受の取り外し装置Info
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- JPH04125003U JPH04125003U JP3421691U JP3421691U JPH04125003U JP H04125003 U JPH04125003 U JP H04125003U JP 3421691 U JP3421691 U JP 3421691U JP 3421691 U JP3421691 U JP 3421691U JP H04125003 U JPH04125003 U JP H04125003U
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Landscapes
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ロールネック2の強度を低下させる事なく、こ
ろ軸受13、13の取り外しを容易に行なえる様にす
る。 【構成】ロールネック2の基端部に外嵌固定したリング
17内に、シリンダ部19を設ける。シリンダ部19に
ピストン20を嵌装する。ころ軸受13、13の取り外
し作業時には、シリンダ部19内に圧油を送り込み、ピ
ストン20を押し出す。
ろ軸受13、13の取り外しを容易に行なえる様にす
る。 【構成】ロールネック2の基端部に外嵌固定したリング
17内に、シリンダ部19を設ける。シリンダ部19に
ピストン20を嵌装する。ころ軸受13、13の取り外
し作業時には、シリンダ部19内に圧油を送り込み、ピ
ストン20を押し出す。
Description
【0001】
この考案に係る圧延機のロール支持装置用ころ軸受の取り外し装置は、金属板
製造用の圧延機用ロールの端部を回転自在に支承する為のころ軸受を、ロール端
部のロールネックから取り外す作業を容易に行なえる様にするものである。
【0002】
長尺な金属板を製造する為の圧延機は、上下1対のロールの間で金属材を押圧
する事により薄く伸ばす(圧延する)。この様な圧延機に組み込まれる上下1対
のロールの両端部は、従来から図3に示す様なロール支持装置により、回転自在
に支持されている。
【0003】
圧延機用ロール1の端面には、先端部に向けて次第に外径が細くなる様に外周
面を傾斜させた、円錐柱状のロールネック2が設けられている。そして、このロ
ールネック2の周囲を囲む状態で、内周面を円筒面とした、軸受ハウジング3を
設けている。
【0004】
又、上記ロールネック2には、外周面にそれぞれ内輪軌道4、4を有し、内周
面を上記ロールネック2の外周面の傾斜に合わせて傾斜させた内輪5、5を外嵌
固定し、上記軸受ハウジング3には、それぞれの内周面に外輪軌道6、6を有す
る複数の外輪7、7を内嵌固定している。そして、上記複数の内輪軌道4、4と
外輪軌道6、6との間にそれぞれ複数のころ8、8を設ける事で、上記軸受ハウ
ジング3の内側にロールネック2を、回転自在に支持している。
【0005】
一方、上記複数の外輪7、7を挟む状態で、軸受ハウジング3に内嵌固定され
た1対のシールホルダ9、9の内周縁には、それぞれシール10、10を支持し
、各シール10、10の内周縁を、上記ロールネック2の基端部と先端部とに外
嵌固定した、リング11、12の外周面に摺接させている。そして、軸受ハウジ
ング3に形成した給油路27を通じ、上記1対のシール10、10の間に潤滑油
を送り込み自在とする事により、ロールネック2を支持するころ軸受の潤滑を図
っている。
【0006】
ところで、内輪5、5と外輪7、7ところ8、8とから成り、上述の様な圧延
機のロール支持装置を構成するころ軸受13、13は、荷重位置調整や点検等の
為、度々ロールネック2に対して着脱する必要がある。
【0007】
一方、円錐面同士の嵌合によりロールネック2に外嵌された内輪5、5は、こ
のロールネック2に対してくさび状に食い込んでいる為、簡単には取り外す事が
出来ない。
【0008】
この為従来から、図3に示す様に、ロールネック2の外周面で、各内輪5、5
の内周面と対向する部分に凹溝14、14を形成すると共に、上記ロールネック
2の内側に、各凹溝14、14内に圧油を送り込む為の給油路15、15を設け
ていた。
【0009】
ロールネック2からころ軸受13、13を取り外す際には、各給油路15、1
5を通じて各凹溝14、14内に圧油を送り込み、各内輪5、5の内径を弾性的
に広げた状態で、上記ころ軸受13、13をロールネック2から抜き取る。
【0010】
ところが、上述の様に構成され作用する、従来の圧延機のロール支持装置用こ
ろ軸受の取り外し装置の場合、ロールネック2に凹溝14、14や給油路15、
15を形成する為、このロールネック2の強度が低下する事が避けられなかった
。特に、ロールネック2の基端部(図3の右端部)に寄った部分に凹溝14を形
成すると、このロールネック2の強度が低下する原因となる。
【0011】
この為従来は、ロールネック2の外径を大きくしたり、或はロールネック2を
含む圧延機用ロール1の材質を工夫する(強度が大きい、高価な材料を使用する
。)等によって、上記ロールネック2の強度を保持していたが、圧延機用ロール
1の重量や製作費が嵩む原因となる為、好ましくない。
【0012】
本考案の圧延機のロール支持装置用ころ軸受の取り外し装置は、上述の様な不
都合を解消するものである。
【0013】
本考案の圧延機のロール支持装置用ころ軸受の取り外し装置は、圧延機用ロー
ル端部に設けられ、先端部に向けて次第に外径が細くなる様に外周面を傾斜させ
たロールネックと、このロールネックの周囲を囲む状態で設けられた軸受ハウジ
ングと、外周面に内輪軌道を有し、内周面を上記ロールネックの外周面の傾斜に
合わせて傾斜させ、上記ロールネックに外嵌固定された内輪と、内周面に上記内
輪軌道と対応する外輪軌道を有し、上記軸受ハウジングに内嵌された外輪と、上
記複数の内輪軌道と外輪軌道との間に配列された複数のころとから成る圧延機の
ロール支持装置に付設して、上記ロールネックの外周面から上記内輪を含むころ
軸受を取り外すものである。
【0014】
この様な本考案の圧延機のロール支持装置用ころ軸受の取り外し装置は、上記
ロールネックの基端部に固定したリングに、上記内輪の端面に対向する面に開口
するシリンダ部を形成し、このシリンダ部にピストンを嵌装すると共に、このシ
リンダ部内に圧油を送り込む為の給油路を設ける事で構成される。
【0015】
上述の様に構成される本考案の圧延機のロール支持装置用ころ軸受の取り外し
装置の作用は、次の通りである。
【0016】
ころ軸受を取り外す際には、給油路を通じてリングのシリンダ部に圧油を送り
込み、このシリンダ部に嵌装されたピストンを押し出す。
【0017】
この様なピストンの押し出しに伴なってころ軸受の内輪が、ロールネックの先
端側に強く押される。ロールネックの外径は、先端部に向かうに従って小さくな
る為、上記内輪をロールネックの先端部に少し移動させると、この内輪の内周面
とロールネックの外周面との当接圧が弱く(殆ど零に)なり、上記ロールネック
から、内輪を含むころ軸受を取り外す作業を、軽い力で行なえる様になる。
【0018】
図1は本考案の第一実施例を示す要部断面図である。圧延機用ロール1の端面
には、先端部に向けて次第に外径が細くなる様に外周面を傾斜させた、円錐柱状
のロールネック2が設けられている。そして、このロールネック2には、外周面
にそれぞれ内輪軌道4、4を有し、内周面を上記ロールネック2の外周面の傾斜
に合わせて傾斜させた内輪5、5を外嵌固定している。軸受ハウジングの代わり
となるチョック16には、それぞれの内周面に外輪軌道6、6を有する複数の外
輪7、7を内嵌固定している。そして、上記複数の内輪軌道4、4と外輪軌道6
、6との間にそれぞれ複数のころ8、8を設ける事で、上記チョック16の内側
にロールネック2を、回転自在に支持している。
【0019】
一方、上記複数の外輪7、7を挟む状態で、チョック16の両端開口部に支持
固定された1対のシールホルダ9、9の内周縁には、それぞれシール10、10
を支持し、各シール10、10の内周縁を、上記ロールネック2の基端部と先端
部とに外嵌固定した、リング11、12の外周面に摺接させている。そして、上
記1対のシール10、10の間に潤滑油を送り込み自在として、ロールネック2
を支持するころ軸受13、13の潤滑を図っている。
【0020】
又、上記ロールネック2の基端部には、リング17を外嵌固定し、このリング
17と上記リング12とが相対的に回転するのを、キー18により防止している
。そしてこのリング17には、円周方向に連続して形成された周溝によるシリン
ダ部19を設けている。シリンダ部19は、上記リング12を介して内輪5の端
面に対向する面に開口しており、シリンダ部19内にはピストン20を油密に嵌
装している。但し、シリンダ部19は、上記リング12の周方向複数個所に形成
し、各シリンダ部毎にピストンを嵌装する事も出来る。
【0021】
そして、上記リング17内に、シリンダ部19内に圧油を送り込む為の給油路
21を設け、この給油路21の端部を上記リング17の外周面に開口させて、給
油口22としている。
【0022】
ロールネック2の先端側に設けられたリング11の先端側外周面には雄螺子2
3を形成し、この雄螺子23に、抑えリング24を螺着している。更に、上記ロ
ールネック2の先端部外周面に形成した係止溝25には、止め輪26を外嵌支持
している。そして、上記抑えリング24の先端縁を、この止め輪26の内側面に
突き当てている。
【0023】
複数のころ軸受13、13をロールネック2に固定した状態では、上記抑えリ
ング24を適当なトルクで回転させ、この抑えリング24をリング11と止め輪
26との間で突っ張らせ、リング11を介して各内輪5、5をロールネック2の
基端側(図1の右側)に押圧する。これにより、各内輪5、5の内周面にロール
ネック2の外周面がくさび状に食い込み、上記各内輪5、5とロールネック2と
が相対的に回転するのが防止される。
【0024】
上述の様に構成される本考案の圧延機のロール支持装置用ころ軸受の取り外し
装置により、ロールネック2からころ軸受13、13を取り外す際には、先ず、
抑えリング24を少し弛めてから止め輪26を取り外し、抑えリング24をリン
グ11から取り外す。次いで、再び止め輪26を係止溝25に装着する。この結
果上記リング11は、ロールネック2から抜き取り方向(図1の左方)に少しだ
け移動自在な状態となる。
【0025】
次いで、給油口22に、圧油ポンプ等に通じるフレキシブルホース等の端部を
接続し、給油路21を通じてリング17内のシリンダ部19に圧油を送り込み、
このシリンダ部19に嵌装されたピストン20を押し出す。
【0026】
この様なピストン20の押し出しに伴なって各ころ軸受13、13の内輪5、
5が、ロールネック2の先端側(図1の左側)に強く押される。ロールネック2
の外径は、先端部に向かうに従って小さくなる為、上記各内輪5、5をロールネ
ック2の先端部に向けて少し移動させると、各内輪5、5の内周面とロールネッ
ク2の外周面との当接圧が弱く(殆ど零に)なり、上記ロールネック2から、内
輪5、5を含むころ軸受13、13を取り外す作業を、軽い力で行なえる様にな
る。
【0027】
内輪5、5が押されるのに伴なって、リング11も移動するが、このリング1
1は、係止溝25に装着された止め輪26を越えて移動する事はない為、抜き取
り作業時に於けるリング11及び内輪5、5の移動量は、抜き取り作業開始前に
於ける止め輪26とリング11の間の隙間dに限定される。この為、内輪5、5
が移動し過ぎて、ロールネック2から不用意に脱落したり、或はピストン20が
シリンダ部19から抜け出る事が防止される。
【0028】
次に、図2は本考案の第二実施例を示している。本実施例の場合、あまり強度
低下する恐れのない、ロールネック2の先端寄り部分にのみ、凹溝14を形成し
、この凹溝14を、先端寄り部分の内輪5の内周面に対向させている。
【0029】
ロールネック2からころ軸受13、13を取り外す際には、シリンダ部19だ
けでなく、この凹溝14内にも圧油を送り込む事で、上記ころ軸受13、13の
取り外しを、より円滑に行なえる様にする。
【0030】
その他の構成及び作用は、前述の第一実施例と同様である為、同等部分には同
一符合を付して、重複する説明を省略する。
【0031】
本考案の圧延機のロール支持装置用ころ軸受の取り外し装置は、以上に述べた
通り構成され作用する為、比較的安価且つ軽量に構成出来るにも拘らず、ロール
ネックの強度を低下させずに、ころ軸受の取り外しを、容易且つ迅速に行なえる
。
【図1】本考案の第一実施例を示す部分断面図。
【図2】同じく第二実施例を示す部分断面図。
【図3】従来例を示す断面図。
1 圧延機用ロール
2 ロールネック
3 軸受ハウジング
4 内輪軌道
5 内輪
6 外輪軌動
7 外輪
8 ころ
9 シールホルダ
10 シール
11 リング
12 リング
13 ころ軸受
14 凹溝
15 給油路
16 チョック
17 リング
18 キー
19 シリンダ部
20 ピストン
21 給油路
22 給油口
23 雄螺子
24 抑えリング
25 係止溝
26 止め輪
27 給油路
Claims (1)
- 【請求項1】 圧延機用ロール端部に設けられ、先端部
に向けて次第に外径が細くなる様に外周面を傾斜させた
ロールネックと、このロールネックの周囲を囲む状態で
設けられた軸受ハウジングと、外周面に内輪軌道を有
し、内周面を上記ロールネックの外周面の傾斜に合わせ
て傾斜させ、上記ロールネックに外嵌固定された内輪
と、内周面に上記内輪軌道と対応する外輪軌道を有し、
上記軸受ハウジングに内嵌された外輪と、上記複数の内
輪軌道と外輪軌道との間に配列された複数のころとから
成る圧延機のロール支持装置に付設して、上記ロールネ
ックの外周面から上記内輪を含むころ軸受を取り外す、
圧延機のロール支持装置用ころ軸受の取り外し装置であ
って、上記ロールネックの基端部に固定したリングに、
上記内輪の端面に対向する面に開口するシリンダ部を形
成し、このシリンダ部にピストンを嵌装すると共に、こ
のシリンダ部内に圧油を送り込む為の給油路を設けた圧
延機のロール支持装置用ころ軸受の取り外し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3421691U JP2550266Y2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | 圧延機のロール支持装置用ころ軸受の取り外し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3421691U JP2550266Y2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | 圧延機のロール支持装置用ころ軸受の取り外し装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04125003U true JPH04125003U (ja) | 1992-11-13 |
JP2550266Y2 JP2550266Y2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=31916688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3421691U Expired - Lifetime JP2550266Y2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | 圧延機のロール支持装置用ころ軸受の取り外し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2550266Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008536694A (ja) * | 2006-04-24 | 2008-09-11 | エス・エム・エス・デマーク・アクチエンゲゼルシャフト | 引出し装置 |
-
1991
- 1991-04-17 JP JP3421691U patent/JP2550266Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008536694A (ja) * | 2006-04-24 | 2008-09-11 | エス・エム・エス・デマーク・アクチエンゲゼルシャフト | 引出し装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2550266Y2 (ja) | 1997-10-08 |
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