JPH0412475B2 - - Google Patents

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JPH0412475B2
JPH0412475B2 JP57086432A JP8643282A JPH0412475B2 JP H0412475 B2 JPH0412475 B2 JP H0412475B2 JP 57086432 A JP57086432 A JP 57086432A JP 8643282 A JP8643282 A JP 8643282A JP H0412475 B2 JPH0412475 B2 JP H0412475B2
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JP
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key
signal
sound
phoneme
pressed
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JP57086432A
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Eiichiro Aoki
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Yamaha Corp
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Yamaha Corp
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  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は人声音を発生する電子楽器に関し、
特に発生される人声音の音韻を鍵盤の押鍵頻度に
応じて変えるようにした電子楽器に関する。
最近、電子楽器において人の声すなわち人声音
を発生させて曲のバツクコーラスとするなどの試
みがなされている。この種の電子楽器は、種々の
方式により固定フオルマントフイルタを形成しそ
れを用いて人声音を発生させるものであり、発生
される人声音の音韻は上記のフイルタを適宜選択
することにより設定される。ところで、同一の音
韻の人声音を繰り返して聞くと単調に感じ、しか
も聞いているうちに音韻がわかりにくくなるとい
う傾向がある。
そこで曲の途中で人声音の音韻を切り換えるこ
とが考えられるが、そのためにはそのたびに音韻
選択スイツチなどを操作しなければならず、その
操作が非常に煩わしくなつてしまい電子楽器を演
奏する上で好ましくない。
この発明は上記の点にかんがみなされたもの
で、一般に曲の盛り上り部分では鍵盤の押鍵頻度
が大きくなる点に着目し、押鍵頻度を検出しその
頻度に応じて人声音の音韻を変えるようにしたも
のである。
以下図面に基づいてこの発明を説明する。
第1図はこの発明による電子楽器の一実施例を
示す基本構成ブロツク図である。鍵盤部1は例え
ば上鍵盤UK、下鍵盤LK、ペダル鍵盤PKを有
し、各鍵盤UK、LK、PKにおける押鍵操作は押
鍵検出部2により検出される。押鍵検出部2は鍵
盤部1で押圧されている鍵を検出し、押圧鍵を表
わす鍵情報(以下、キーコードKCで表わす)を
出力する。発音割当て部3は、押鍵検出部2から
加えられるキーコードKCに基づき鍵盤部1で押
圧されている各押圧鍵をそれぞれ複数の楽音発生
チヤンネルのいずれかに割り当てるもので、各チ
ヤンネルに割り当てた鍵を示すキーコードKCお
よび該鍵の押圧が持続しているかあるいは押圧が
解除されたかを示すキーオン信号KONを各チヤ
ンネルのチヤンネルタイミングに同期して時分割
的に出力する。ここで、キーコードKCは例えば
押圧鍵が所属する鍵壁(UKまたはLKまたは
PK)を示す2ビツトの鍵盤コードK2,K1と、押
圧鍵のオクターブ音域を示す3ビツトのオクター
ブコードB3,B2,B1と、音名を示す4ビツトの
ノートコードN4,N3,N2,N1とからなる9ビ
ツトのデータである。また、キーオン信号KON
は鍵押圧が持続している間“1”であり、押圧が
解除される(離鍵される)と“0”になる信号で
ある。この発音割当て部3から出力されるキーコ
ードKCおよびキーオン信号KONは一般楽音信号
形成部5およびボーカル音検出部6に供給され
る。
一般楽音信号形成部5は、発音割当て部3から
時分割的に与えられるキーコードKCおよびキー
オン信号KONに応答して各チヤンネルに割り当
てられた鍵に対応する楽音信号をそれぞれ形成
し、この形成した各チヤンネルの楽音信号を適宜
ミキシングした後混合部8に対し出力する。ま
た、ボーカル音検出部6は、鍵盤部1で押圧され
ている鍵のなかから人声音(ボーカル音)を発生
させる鍵を検出するもので、発音割当て部3から
時分割的に与えられるキーコードKCおよびキー
信号KONに基づき現在押圧中の鍵のなかから所
定の1ないし複数の鍵を選択し、選択した鍵に対
応してボーカル音キーコードVKCおよびボーカ
ル音キーオン信号VKONを出力しボーカル楽音
信号形成部7に供給する。このボーカル音検出部
6は例えば第2図に示すように構成される。
第2図に示すボーカル音検出部6の実施例にお
いては、所定の鍵盤(UKまたはLKまたはPK)
で現在押圧中の鍵のなかから最高音押圧鍵に相当
する単一鍵を検出し、この最高音押圧鍵に対応し
てボーカル音キーコードVKCおよびボーカル音
キーオン信号VKONを出力するように構成され
ている。
第2図において、発音割当て部3から時分割的
に与えられる各チヤンネルのキーコードKCおよ
びキーオン信号KONのうち鍵盤コードK2,K1
デコーダ61に入力され、またオクターブコード
B3〜B1、ノートコードN4〜N1およびキーオン信
号KONはゲート62に入力される。デコーダ6
1では鍵盤コードK2,K1をデコードして各チヤ
ンネルに割り当てられている鍵の所属鍵盤を示す
上鍵盤信号U、下鍵盤信号L、ペダル鍵盤信号P
を出力し、これらの信号U、L、Pをアンドゲー
トA1,A2,A3にそれぞれ供給する。アンドゲー
トA1,A2,A3の他方の入力には上鍵盤選択スイ
ツチSu、下鍵盤選択スイツチSL、ペダル鍵盤選
択スイツチSPの各出力信号がそれぞれ加えられて
いる。この場合、選択スイツチSU,SL,SPはこ
のボーカル音検出部6において最高音押圧鍵を検
出するに際し、どの鍵盤の押圧鍵の中から検出す
るかを選択するものである。例えば選択スイツチ
SUがオンされると、該スイツチSUの出力信号が
“1”となることによりアンドゲートA1が動作可
能となつてデコーダ61から出力される上鍵盤信
号UをオアゲートG1を介してゲート62のイネ
イプル端子Eに加え、ゲート62を導通状態にす
る。従つて、この場合には、上鍵盤UKの鍵が割
り当てられているチヤンネルのキーコードKCお
よびキーオン信号KONが与えられると、デコー
ダ61からこのチヤンネルのチヤンネルタイミン
グにおいて上鍵盤信号U(“1”信号)が出力され
ることにより、ゲート62が導通して該チヤンネ
ルのオクターブコードB3〜B1、ノートコードN4
〜N1およびキーオン信号KONを通過させる。す
なわち、上鍵盤UKのチヤンネルに関するオクタ
ーブコードB3〜B1、ノートコードN4〜N1および
キーオン信号KONのみがゲート62で選択され
て最高音検出回路63に加えられる。また、選択
スイツチSLまたはSPがオンされた場合には、上記
と同様にして下鍵盤LKまたはペダル鍵盤PKの鍵
が割り当てられているチヤンネルのオクターブコ
ードB3〜B1、ノートコードN4〜N1およびキーオ
ン信号KONがゲート62で選択されて最高音検
出回路63に加えられる。なお、選択スイツチ
SU、SL、SPにおいて複数のスイツチが同時にオ
ンされた場合にはオンされた選択スイツチに対応
する各鍵盤のチヤンネルに関するオクターブコー
ドB3〜B1、ノートコードN4〜N1、キーオン信号
KONが全て選択されて最高音検出回路63に加
えられるようになる。
最高音検出回路63では、ゲート62から加え
られるオクターブコードB3〜B1、ノートコード
N4〜N1およびキーオン信号KON(選択スイツチ
SU、SL、SPのうちオンされているスイツチに対
応する鍵盤に関するもの)の中から現在押圧中の
鍵で最高音押圧鍵に対応するオクターブコード
B3〜B1、ノートコードN4〜N1を検出する。この
検出は加えられるオクターブコードB3〜B1、ノ
ートコードN4〜N1を各チヤンネルのチヤンネル
タイミングが1巡する間に順次比較することによ
り行なわれ、比較の結果検出された最高音押圧鍵
のオクターブコードB3〜B1、ノートコードN4
N1は次のチヤンネルタイミング1サイクルの間
記憶され、ボーカル音キーコードVKCとして出
力される。また、最高音検出回路63において
は、上述の最高音押圧鍵検出に関連してボーカル
音キーオン信号VKONが形成され、この信号
VKONは最高音押圧鍵が検出されて「0」以外
の何らかの値をもつボーカル音キーコードVKC
が出力されているときは押鍵を示す“1”とな
り、最高音押圧鍵が検出されなくなつて該キーコ
ードVKCの内容が「0」になると離鍵を示す
“0”となる。なお、このボーカル音キーオン信
号VKONは検出される最高音押圧鍵が変更され
たとき(すなわちキーコードVKCの内容が変化
したとき)には所定の短時間の間“0”となる。
これは、キーオン信号VKONを短時間“0”と
することにより後述するボーカル楽音信号形成部
7において形成するボーカル楽音信号を古い最高
音押圧鍵に関するものから新しい最高音押圧鍵に
関するものへ切り換えるに際しその区切りを明瞭
にするためである。
このようにして、ボーカル音検出部6から出力
されるボーカル音キーコードVKCおよびボーカ
ル音キーオン信号VKONはボーカル楽音信号形
成部7に供給される。
一方、押鍵頻度検出部4は所定数の鍵が押下さ
れた合計時間または所定時間内に押下された鍵の
数から押鍵頻度を検出し押鍵頻度信号Bを出力す
るもので、その一実施例を第3図に示す。
第3図に示した押鍵頻度検出部4はボーカル音
検出部6において検出される最高音押圧鍵がx回
変化するのに要した合計時間から押鍵頻度を検出
する型式のもので、ボーカル音検出部6からのボ
ーカル音キーオン信号VKONは微分回路41に
よりその立上りが微分され、クロツク信号φをカ
ウントするカウンタ42にリセツト入力Rとして
供給されるとともにx(3以上の整数)個のラツ
チ回路43−1,43−2,…43−xにロード
信号LDとして供給される。カウンタ42はボー
カル音キーオン信号VKONが“0”から“1”
に立ち上るこごとにリセツトされクロツク信号φ
のカウントを開始する。カウンタ42のカウント
値は遅延回路D0により短時間(φの周期より短
かい時間)遅延されてラツチ回路43−1に送ら
れラツチされる。ラツチ回路43−1の出力は遅
延回路D1により遅延されてラツチ回路43−2
に送られラツチされる。以下同様にして3段目以
後のラツチ回路は各々の前段のラツチ回路のラツ
チ出力を遅延後ラツチする。カウンタ42のカウ
ント出力およびラツチ回路43−1,43−2,
…43−xのラツチ出力は加算回路44に供給さ
れ加算される。
このようにすれば、第4図からわかるように、
第1番目の鍵(最高音押圧鍵)が押圧されていた
時間T1がラツチ回路43−xにラツチされ、第
2番目の鍵の押圧時間T2がラツチ回路43−(x
−1)にラツチされ、以下順にそれぞれの鍵の押
圧時間がそれぞれのラツチ回路にラツチされ、第
x番目の鍵の押圧時間Txがラツチ回路43−1
にラツチされるので、加算回路44の出力はT1
+T2+…Txとなる。この加算回路44の出力が
小さければ押鍵頻度は大きく、大きければ押鍵頻
度は小さいことになる。
第5図は押鍵頻度検出部4の他の実施例を示す
もので、この実施例はボーカル音検出部6におい
て検出される最高音押圧鍵が一定時間内に何個変
化したかを検出して押鍵の頻度を検出するもので
ある。押鍵頻度検出部4は、ボーカル音検出部6
からのボーカル音キーオン信号VKONの立上り
を微分する微分回路46と、この微分回路46の
出力をカウントするカウンタ47と、カウンタ4
7のカウント値をラツチするラツチ回路48と、
所定時間ごとにパルスを発生するタイマ回路49
とにより構成されており、タイマ回路49の出力
パルスはラツチ回路48のラツチ制御入力Rに与
えられるとともに、遅延回路Dにより遅延されて
カウンタ47のリセツト入力Rに与えられる。
カウンタ47はタイマ回路49の出力パルスに
よりリセツトされた後、微分回路46からのボー
カルキーオン信号VKONが“0”から“1”に
立ち上るごとにカウントアツプしていき、次のタ
イマ回路49からの出力パルスでそのカウント値
がラツチ回路48にラツチされる。カウンタ47
はその直後すはわち遅延回路Dによる遅延時間後
にリセツトされ、その後再び微分回路46からの
出力のカウントを開始する。こうして、タイマ回
路49により発生されるパルスの周期が押鍵数測
定時間となり、この時間の間に押圧される鍵の数
(最高音押圧鍵の変化回数)すなわち押鍵頻度が
検出される。
ボーカル楽音信号形成部7は、ボーカル音キー
コードVKCおよびボーカル音キーオン信号
VKONに基づき所定の人声音に対応した楽音信
号を形成して出力し、形成する楽音信号の音韻は
押鍵頻度検出部4から与えられる押鍵頻度信号B
により変更される。ボーカル楽音信号形成部7に
おいては、押鍵頻度検出部4から出力される押鍵
頻度信号Bに基づき人声音の各種音韻に対応した
楽音信号を予め定めた順序または任意の順序で発
生し、鍵盤部1での押鍵頻度が変化すればそれに
対応して音韻も変化することなる。なお、この楽
音信号形成部7で形成される楽音信号の音高(ピ
ツチ)はキーコードVKCが示す最高押圧鍵に対
応するものである。
このボーカル楽音信号形成部7から出力される
人声音の楽音信号は混合部8に供給され、ここに
おいて一般楽音信号形成部5から出力される各押
圧鍵に対応した楽音信号とミキシングされた後ア
ンプ、スピーカ等からなるサウンドシステム9に
入力されて楽音として発音される。
次に、ボーカル楽音信号形成部7の具体的構成
および動作について説明する。
第6図はボーカル楽音信号形成部7をデイジタ
ルフイルタを用いて構成した例を示す。デコーダ
71は押鍵頻度検出部4から出力される押鍵頻度
信号Bからそのとき演奏されている曲の押鍵頻度
(すなわち曲の盛り上りの程度)を解読し、その
解読値に対応して予め定めた音韻を選択する選択
信号Sをアドレス信号発生部72とセレクタ74
とに供給する。この場合、押鍵頻度検出部4から
出力される押鍵頻度信号Bはデイジタル値であ
り、その値は頻繁に変化する。そこでデコーダ7
1ではそのデイジタル値の上位の所定ビツトのみ
を押鍵頻度信号Bとして解読し(すなわち下位ビ
ツトは無視する)、その解読値に対応した音韻の
選択信号Sを出力するようにするのが好ましい。
デコーダ71の代りに、第7図に示すような、
比較回路171aと、M進カウンタ171bと、
デコーダ171cとにより構成した音韻切換制御
回路171を用いることもできる。この音韻切換
制御回路171においては、押鍵頻度検出部4か
らの押鍵頻度信号Bを比較回路171aにより所
定値Kと比較し、B≧K(すなわち押鍵頻度が所
定頻度以上)のとき音韻切換信号Pを出力し、M
進カウンタ171bでこの音韻切換信号Pがカウ
ントされ、デコーダ171cからはカウンタ17
1bのカウント値に対応した音韻選択信号Sが所
定の順序(たとえば、ア、ウ、オ、ル、ワの順)
で出力される。音韻選択信号Sが予め定めた音韻
の数だけ変化すると再び最初の音韻選択信号Sに
もどりそれ以後は同じパターンを繰り返す。
第8図は音韻切換制御回路の他の実施例を示し
ており、音韻切換制御回路172は、第7図に示
した実施例の比較回路171aと同じ構成の比較
回路172aと、数「1」〜「M」を任意の順序
で発生する乱数発生器172bと、音韻切換信号
Pを受けたとき乱数発生器172bから発生する
乱数データをラツチするラツチ回路172cと、
ラツチ回路172cでラツチされ出力される乱数
データを解読するデコーダ172dとにより構成
される。この音韻切換制御回路172において
は、押鍵頻度が所定の頻度を越えるごとに乱数発
生器172bから無秩序に発生されている乱数デ
ータに対応した音韻選択信号Sが出力される。こ
の場合音韻の発生順序は全く無秩序である。
再び第6図にもどると、アドレス信号発生部7
2は、この音韻選択信号Sとボーカル音検出部6
から出力されるボーカル音キーオン信号VKON
とに基づき、各音韻ごとに係数メモリ73に記憶
されている係数データを読み出すためのアドレス
信号ADRを出力する。このアドレス信号発生部
72の一実施例を第9図に示し、その動作を第1
0図および第11図に基づいて説明する。
第9図において、音韻選択信号Sがアドレス信
号発生部72に入力されると、アタツクパルス発
生回路10からは人声音の立上り状態を規制する
アタツクパルスAPが、またデイケイパルス発生
回路11からは人声音の立下り状態を規制するデ
イケイパルスDPが、さらにサステインアドレス
メモリ12からは人声音の持続部分を形成するた
めの係数データを係数メモリ73から読み出すア
ドレスを指定するサステインアドレスA3がそれ
ぞれ発生される。この場合、アタツクパルスAP
およびデイケイパルスDPの周期は選択信号Sが
指示する音韻に応じてそれぞれ設定されるもの
で、アタツクパルス発生回路10およびデイケイ
パルス発生回路11はたとえば選択信号Sより発
振周波数が制御される発振器で構成される。また
サステインアドレスメモリ12は上述のサステイ
ンアドレスA5を各音韻に対応して各アドレスに
記憶しているもので、選択信号Sがアドレス信号
として入力されることにより該信号Sが指示する
音韻に対応したサステインアドレスA5を読み出
す。
さて、ボーカル音検出部6から第10図イに示
すようなボーカル音キーオン信号VKONがアド
レス信号発生部72に入力すると、微分回路13
によりその立上りが微分されてキーオンパルス
KNPが出力される。このキーオンパルスKNPに
よりカウンタ17がリセツトされるとともにRS
フリツプフロツプ15がセツトされる。これによ
り、アンドゲートA4のアンド条件が成立してア
タツクパルスAPがアンドゲートA4、オアゲート
G4を介してカウンタ17に入力されるので、カ
ウンタ17はアタツクパルスAPをカウントし始
める。なお、このときアンドゲートA5は後述す
るようにRSフリツプフロツプ16がリセツトさ
れているのでそのアンド条件は成立せずデイケイ
パルスDPはカウンタ17には供給されない。第
11図はカウンタ17のカウント値の時間的変化
を示しており、カウンタ17はアタツクパルス
APをカウントしていき、そのカウント値をアド
レス信号ADRとして係数メモリ73に送出する。
カウンタ17のカウント値がサステインアドレス
メモリ12から出力されているサステインアドレ
スA2に等しくなつたとき、比較器18から一致
信号EQが出力され、RSフリツプフロツプ15が
リセツトされる。その結果、アンドゲートA4
アンド条件が成立しなくなり、アタツクパルス
APはカウンタ17に供給されず、カウンタ17
のカウント値はサステインアドレスASで停止し
たままとなる。このカウント値(AS)はアドレ
ス信号ADRとして出力され続ける。この状態は
ボーカル音キーオン信号VKONが立下るまで継
続する。ボーカル音キーオン信号VKONが立下
ると微分回路14がその立下りを検出してキーオ
フパルスKFPを出力する。その結果、RSフリツ
プフロツプ16がセツトされるためアンドゲート
A5のアンド条件が成立し、デイケイパルス発生
回路11から発生するデイケイパルスDPがカウ
ンタ17に入力される。これによりカウンタ17
は上述のカウント値(As)からデイケイパルス
DPのカウント動作を行なう。この間カウンタ1
7のカウント値はやはりアドレス信号ADRとし
て係数メモリ73に送出されている。その後カウ
ンタ17のカウント値が最大値N(全ビツトが
“1”)に達すると、アンドゲートA6のアンド条
件が成立し、RSフリツプフロツプ16がリセツ
トされる。その結果デイケイパルスDPのカウン
タ17への入力が停止し、カウンタ17のカウン
ト値は最大値Nになつたまま停止し、アドレス信
号ADRとしてこのカウント値Nが係数メモリ7
3に送出され続ける。
再び第6図にもどつて説明すると、一般に人声
音は有声音と無声音とを合成し、固定フオルマン
トフイルタを通過させて作るので、そのために係
数メモリ73には、人声音として発生させない音
韻(たとえば「ア」、「ウ」、…「ル」、「ワ」など)
の楽音を形成するのに必要な有声音および無声音
の振幅係数と、フオルマント特性を決めるパーコ
ール(Parcor)係数とを各音韻ごとにメモリ7
3a,73b,…に予め記憶してある。そこで、
アドレス信号発生部72から第10図ロに示した
ようなアドレス信号ADRが出力されると、係数
メモリ73の各音韻に対応したメモリ73a,7
3b,…の各アドレス「O」〜「N」にそれぞれ
記憶されている第10図ハ,ニ,ホに示すような
有声振幅係数、無声振幅係数、パーコール係数が
アドレス信号ADRにしたがつて順次読み出され、
セレクタ74の入力端子1〜Mにそれぞれ供給さ
れる。セレクタ74では、係数メモリ73から各
音韻に対応してそれぞれ出力されている無声振幅
係数、有声振幅係数、パーコール係数のうち、音
韻選択信号Sに基づき予め定めた音韻に対応する
係数(無声振幅係数、有声振幅係数、パーコール
係数)のみを選択し出力する。この場合、たとえ
ば「ア」の音韻のような有声音ならば無声振幅係
数は常に零に設定され、また、たとえば「パ」と
か「タ」の音韻のように音の立上り時に無声音が
混じるようなものならば、有声振幅係数は第10
図ハに示すように時間とともにゆつくり増大し無
声振幅係数は同図ニに示すように最初の立上り時
の比較的短時間の間だけ急激なピークを有しその
後は零となるように設定される。なお、パーコー
ル係数は同図ホに示すように音の立上り部分およ
び立下り部分において時間的に変化するように設
定される。
人音声を形成する有声音と無声音のうち、無声
音信号は、その音源となるノイズ音源75から出
力されるノイズ信号とセレクタ74から出力され
る無声音振幅係数とを乗算器76で乗算して作
る。
一方、有声音信号は次のようにして作る。まず
鍵盤部1の各鍵に対応した周波数ナンバF(定数)
を各アドレスに予め記憶したたとえばROMによ
り構成される周波数情報メモリ77からボーカル
音キーコードVKCにより指定されるアドレスに
記憶されている周波数ナンバFを読み出す。周波
数情報メモリ77から読み出された周波数ナンバ
Fはアキユムレータ78において一定時間ごとに
逐次累算され、その累算値が音源波形メモリ79
のアドレス信号として出力される。音源波形メモ
リ79には、有声音を形成する基本波形(たとえ
ば非対称三角波の1周期分)を複数のサンプル点
に分割した各サンプル点における振幅値がデイジ
タルデータとして各アドレスに記憶されており、
この振幅値はアキユムレータ78から出力される
アドレス信号に基づいて順次読み出される。音源
波形メモリ79から読み出された有声音源信号は
乗算器80においてセレクタ74から出力される
有声振幅係数と乗算されて有声信号となる。こう
して形成された有声音信号は乗算器76から出力
される無声音信号と加算器81において加算さ
れ、デイジタルフイルタ82に供給される。デイ
ジタルフイルタ82は、たとえば特開昭56−
125798号に開示されているように、音韻のフオル
マントを複数個の乗算器と、加算器と、メモリと
により構成された複数個のフイルタで形成し、そ
のフイルタ特性をセレクタ74からのパーコール
係数により制御して所定の音韻に対応した人声音
信号(ボーカル楽音信号)を形成する。デイジタ
ルフイルタ82から出力されるデイジタル人声音
信号はD/A変換器83によりアナログのボーカ
ル楽音信号に変換される。
こうしてボーカル楽音信号形成部7から発生さ
れたボーカル楽音信号は、第1図に示すように一
般楽音信号形成部5から発生された楽音信号と混
合部8において混合され、増幅されてサウンドシ
ステム9から発音される。
ボーカル楽音信号形成部7は上述したデイジタ
ルフイルタ構成のほかに、(1)複数のアナログバン
ドパスフイルタを組み合わせてフオルマントフイ
ルタを構成し、各バンドパスフイルタの中心周波
数および共振特性を各音韻に対応して制御するア
ナログフイルタ方式(たとえば特開昭55−77799
号公報参照)、(2)高調波成分発生回路を用い各高
調波成分の振幅を所定の音韻に対応して制御する
ようにした高調波合成方式(たとえば特開昭55−
21063号公報参照)、(3)周波数変調演算を行なう複
数のフオルマント形成回路を設け、各フオルマン
ト形成回路のフオルマントの中心周波数、レベ
ル、広がりを音韻ごとに制御して1つの音韻のフ
オルマント特性を形成するようにした周波数変調
方式(たとえば特開昭55−18623号公報)などが
利用できる。このほかに、人声音の楽音信号を発
生する手段としては、所望の音韻の人声音の波形
そのものを直接波形メモリに記憶し、それを読み
出すようにしてもよい。この場合、波形メモリに
人声音の波形を記憶する方式としては、PCM(パ
ルス符号変調)、APCM(適応パルス符号変調)、
DPCM(差分パルス符号変調)、ADPCM(適応差
分パルス符号変調)、DM(デルタ変調)、LPCM
(線形パルス符号変調)など各種の方式がいずれ
を用いてもよい。さらに、このような記憶方式に
おいては、各音高ごとに上述した人声音波形を記
憶した波形メモリを設けるようにすれば一層自然
な人声音が得られる。
上記この発明による電子楽器の実施例では、発
音する人声音として各押圧鍵のうちの最高音押圧
鍵に対応する1音のみとしたが、最高音押圧鍵の
代りに最低音押圧鍵に対応して人声音を発音する
ようにしてもよいし、上鍵盤、下鍵盤、ペダル鍵
盤の鍵盤別あるいは押圧鍵のすべてに対応して人
声音を発音するようにしてもよい。さらにまた、
発音される人声音の音域を押下鍵の音域とは異な
らせてもよい(たとえば人声音を押下鍵の音域よ
り1オクターブ上または下の音域で発音させる)。
さらにまた、上記実施例において一般楽音信号形
成部を適宜省略して人声音のみを発音するように
してもよい。また、押圧頻度は押鍵検出部2の出
力あるいは発音割当て部3の出力に基づき検出し
てもよいが、このようにした場合は押鍵の頻度が
発音される人声音と直接関係のないものになると
いう点で上記実施例の場合と異なる。さらにま
た、鍵盤部からの押鍵情報を処理するのに発音割
当て方式の代りに各鍵ごとに設けたスイツチのオ
ン、オフによる信号をそのまま処理する直接、間
接開閉方式を用いることもできる。
また、発音する人声音の音韻の順番を予めプロ
グラムしてメモリ等に記憶しておき、押鍵類度に
基づいて出力される音韻切換信号によりそのメモ
リ内容を順次読み出して発音される人声音の音韻
を切り換えるようにしてもよい。この場合、人声
音の音韻の順番のプログラムは電子楽器の演奏者
が任意に設定できるようにしてもよい。なお、こ
の発明は鍵盤部が1段の鍵盤から成る電子楽器に
おいても実施できるものである。
以上この発明においては、発音される人声音の
音韻を鍵盤部の押鍵頻度に応じて切り換えるよう
にしたので、煩わしいスイツチ操作をすることな
く人声音の音韻を自動的に変化させることがで
き、従来のような単調さがなく、特に曲の盛り上
り部分では音韻が切り換わるので曲の流れに従つ
た変化に富む人声音の発音が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による電子楽器の概略構成を
示すブロツク線図、第2図はこの発明による電子
楽器に用いるボーカル音検出部の一実施例の回路
構成を示すブロツク線図、第3図はこの発明によ
る電子楽器に用いる押鍵頻度検出部の一実施例の
回路構成を示すブロツク線図、第4図は第3図に
示した押鍵頻度検出部の動作を説明するタイムチ
ヤート、第5図は押鍵頻度検出部の他の実施例の
回路構成を示すブロツク線図、第6図はこの発明
による電子楽器に用いるボーカル楽音信号形成部
の一実施例を示すブロツク線図、第7図は第6図
に示したボーカル楽音信号形成部を構成する音韻
切換制御回路の一実施例を示すブロツク線図、第
8図は音韻切換制御回路の他の実施例を示すブロ
ツク線図、第9図は第6図に示したボーカル楽音
信号形成部に用いるアドレス信号発生部の一実施
例を示すブロツク線図、第10図および第11図
は第9図に示したアドレス信号発生部の動作説明
図である。 1……鍵盤部、2……押鍵検出部、3……発音
割当て部、4……押鍵頻度検出部、5……一般楽
音信号形成部、6……ボーカル音検出部、7……
ボーカル楽音信号形成部、8……混合部、9……
サウンドシステム、71……デコーダ、171,
172……音韻切換制御回路、72……アドレス
信号発生部、73……係数メモリ、74……セレ
クタ、82……デイジタルフイルタ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鍵盤部と、前記鍵盤部で押鍵された鍵を検出
    しその鍵を表わす鍵情報を出力する押鍵検出手段
    と、前記鍵情報に基づき前記鍵盤部での押鍵頻度
    を検出する押鍵頻度検出手段と、前記鍵情報に基
    づき人声音の楽音信号を形成する人声楽音形成手
    段と、前記人声楽音形成手段で形成される人声音
    の音韻を前記押鍵頻度検出手段で検出された押鍵
    頻度に応じて切り換える音韻切換手段とを備えた
    ことを特徴とする電子楽器。 2 前記音韻切換手段により切り換えられる音韻
    は押鍵頻度の所定範囲ごとに予め定められている
    特許請求の範囲第1項に記載の電子楽器。 3 前記人声楽音形成手段は、前記鍵情報から所
    定の1ないし複数の鍵情報を選択し、この選択し
    た鍵情報に対応した楽音信号を形成するものであ
    る特許請求の範囲第1項または第2項に記載の電
    子楽器。
JP57086432A 1982-05-24 1982-05-24 電子楽器 Granted JPS58203495A (ja)

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